Machine Head(マシーン・ヘッド) 全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介

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Machine Head(マシーン・ヘッド) 全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介

前回は、パンテラの全アルバム ランキングをしましたので、

今回は、パンテラと同様、アメリカのグルーヴ・メタル・バンド Machine Head(マシーン・ヘッド)の全アルバム ランキングをしていきたいと思います。


マシーン・ヘッドは、ギター兼ボーカルのロブ・フリンを中心としたバンドで、ベーシストのアダム・デュース、ギタリストのローガン・メイダー、ドラマーのトニー・コスタンザとともに、1991年に結成されました。

結成当初は、地元のライブハウスなどでライブを行い、地道なプロモーション活動を行っていましたが、

その後、ロードランナー・レコードと契約ができ、1stアルバム「Burn My Eyes」を発表します。

この1stアルバムから、ヘヴィー&グルーヴィーのサウンドを展開し、パンテラと並ぶ1990年代のグルーヴ・メタルの代表格となりました。

3rdアルバム「The Burning Red」と4thアルバム「Supercharger」では、ヒップホップを取り入れたニュー・メタルへと変化させましたが、

5thアルバム以降は、ヘヴィー&グルーヴィーのサウンドに原点回帰し、現在でも、活動を続けています。

そんなマシーン・ヘッドの名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。


ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。

マシーン・ヘッドのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、

マシーン・ヘッドのアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。

マシーン・ヘッド アルバムランキング

第10位
Catharsis

ken
マシーンヘッドには珍しく、パワーやスピード感がなくなり、駄作になってしまったな。
kat
カッコ良さは失われていないけど、音楽性を変えることにチャレンジし過ぎてしまって、失敗してしまったね。

私的評価: 2.8  (本作のAmazonの評価は、こちら

2018発売の9作目のアルバムで、初のメンバー全員で共作したアルバムです。

本作は、「The Burning Red」や「Supercharger」のニューメタルに回帰しており、ヒップホップや、綺麗な歌声のメロディアスなサビをふんだんに取り入れています。

ヘビーなギターは、今までと変わりませんが、全体的に散漫な印象を受けます。

音楽評論家にもウケが良くなく、酷評をされてしまいました。

ジャケットも悪趣味の印象を受けてしまいます。

前作のマンネリ化を打開するための変化なのかもしれませんが、失敗に終わってしまいました。

音楽性に不満を持ったドラマーのデイブ・マクレインとギタリストのフィル・デメルは、本作を最後に、バンドを脱退してしまいました。

第9位
The Burning Red

ken
マシーンヘッドが初めてヒップホップ・ボーカルを取り入れたことで、賛否両論となったアルバムだな。
kat
モダンヘヴィネスからニューメタルに変わってしまったアルバムだね。この変化を好意的に捉えられるかがポイントだね。

私的評価: 3.0  (本作のAmazonの評価は、こちら

1999発売のサード・アルバムで、ギターに、アールー・ラスターを迎え入れて、ニューメタルを初めて取り入れたアルバムです。

コーンやリンキン・パークのようなヒップホップや、しなやかに歌うボーカルは、今までのアルバムには見られなかったもので、マシーン・ヘッドのファンを怒らせることになりました。

マシーン・ヘッドのメンバーも、ファンを怒らせることを分かって発売していますので、本作は、良い意味で意欲作として捉えることができます。

本作を象徴しているのが、ヒップホップと哀愁のあるサビを持つ「From This Day」で、マシーン・ヘッドの新規軸となる良曲です。

なぜか、ポリスの「Message in a Bottle」がカヴァーされているのは、ご愛嬌といったところでしょうか。

本作は、問題作ではありますが、売上は好調でした。

第8位
Supercharger

ken
前作「The Burning Red」よりも、ヘビーになっているな。前半が突っ走りすぎたために、後半は少しダレてしまうな。
kat
ニューメタルとスラッシュ・メタルを融合したようなサウンドで、スリップノットを感じさせるアルバムだね。

私的評価: 3.2  (本作のAmazonの評価は、こちら

2001発売の4作目のアルバムで、前作「The Burning Red」で取り入れたヒップホップを継続しつつ、よりアグレッシブさが増したアルバムです。

オープニングの「Bulldozer」から、爆音ギターにブルドーザーのような破壊力で、一気にこのアルバムに引き込まれてしまいます。

4曲目の「Crashing Around You」は、スリップノットやコーンを彷彿させるようなニューメタルの良曲で、シングルカットされ、MVも制作されました。

しかし、このMVは、倒壊する建物の描写がされていたことと、2001年9月11日テロ攻撃の直前に発売されたことが重なり、放映が禁止されてしまいました。

このような不幸もあり、本作は、商業的に失敗し、過去最低の売上となってしまいました。

第7位
Bloodstone & Diamonds

ken
前作に引き続き、大作志向のアルバムだが、ブラック・メタルの要素も取り入れて、重くねっとりとしてきたな。
kat
長い曲ばかりでなく、短い曲も散りばめられているため、緩急が付けられているアルバムだね。

私的評価: 3.4  (本作のAmazonの評価は、こちら

2014発売の8作目のアルバムで、前作「Unto the Locust」の延長線上の大作志向のドラマティックな展開がされているアルバムです。

6分〜8分の大作志向の曲と、3〜5分の短い曲が、良い塩梅で配置され、最後まで、一気に聞くことができます。

ニューメタルから、モダンヘヴィネスに戻った「Through the Ashes of Empires」以降は、安定したクオリティを保ち、安心して聞けますが、

この路線に、マンネリ化しているのも事実で、もう一捻りあれば、もっと評価が高くなったのではないかとも思えます。

それでも、過去最高の全米チャート21位を記録したことは、当時のマシーン・ヘッドの評価が、一般的に、高かったことが分かります。

第6位
The More Things Change…

ken
前作以上にヘビーでダークなアルバムだな。もう少しスピードのある曲があれば、最高だったな。
kat
ミドルテンポの重い曲が多く、キャッチーさはないね。どことなくスリップノットの「Iowa」に似ているね。

私的評価: 3.5  (本作のAmazonの評価は、こちら

1997発売のセカンド・アルバムで、前作「Burn My Eyes」を、よりダークでヘビーにしたアルバムです。

スピード感よりもヘビーさを重視しているため、メロディアスな曲は減り、怒りを爆発させている曲が多くを占めています。

本作から、ドラムに、デイヴ・マクレインが参加したこともあり、リズム隊も重厚感が増しました。

その中でも、「Struck a Nerve」は、手数の多いドラミングが圧巻で、スピード感のあるスラッシュ・メタルを展開しています。

全体的に、キャッチさには欠けるもののヘビーでグルーヴィーなアルバムを聞きたい人には最適のアルバムです。

本作も、前作と同様、世界中で40万枚を売上、全米チャートでは、138位を記録しました。

第5位
Unto the Locust

ken
長い曲が増え、曲の展開が複雑になってきたな。ロブ・フリンのボーカルは、デス・メタルに近くなってきたな。
kat
このアルバムは、北欧メロディック・デス・メタルのようなサウンドに変化しているね。

私的評価: 3.6  (本作のAmazonの評価は、こちら

2011発売の7作目のアルバムで、大作志向が更に強まったアルバムです。

7〜8分の曲が大半を占め、目まぐるしい曲展開がされています。

本作は、今までのアルバムとは少し異なり、デス・メタルと北欧メタルを足し合わせたようなヘビーでメロディアスなサウンドに変化しています。

オープニング・ナンバーの組曲「I Am Hell (Sonata in C#)」を聞けば、その傾向が、すぐに分かります。

大作志向のスリリングな展開は、流石、マシーン・ヘッドと感じさせますが、曲が長い分、少し冗長に感じる部分はあります。

それでも、音楽評論家からは大絶賛され、過去最高位の米国チャート22位を記録しました。

第4位
Through the Ashes of Empires

ken
モダンヘヴィネスのサウンドに戻って来てくれたな。マシーン・ヘッドは、ニューメタルより、スラッシュの方が合っているな。
kat
モダンヘヴィネスだけでなく、哀愁のあるギターソロや、メロディアスなボーカル・ラインが魅力的なアルバムだね。

私的評価: 3.8  (本作のAmazonの評価は、こちら

2003年発売の5作目のアルバムで、1stアルバムや2ndアルバムのモダンヘヴィネスに回帰したアルバムです。

「The Burning Red」から参加していたギターのアールー・ラスターが抜けた影響か、ニューメタルの要素は無くなりました。

単純に、1stアルバムや、2ndアルバムに回帰しただけでなく、分かりやすいメロディアスなサビを設けることで、聞きやすさが増しています。

オープニング・ナンバー「Imperium」の不気味なイントロから、一気にヘビーになり、後半の疾走に繋がっていく流れには、圧倒されてしまいます。

一方で、「Descend the Shades of Night」のようなドラマティックなバラード曲があったりと一筋縄ではいかない作品です。

全体的に、ジャケットのようにシリアスで重いアルバムです。


ØF KINGDøM AND CRøWN

ken
このアルバムは、昔のマシーン・ヘッドのパワーが戻り、圧倒されっぱなしになるな。
kat
マシーン・ヘッド初のコンセプト・アルバムで、パワーだけでなく、歌メロも良く、ドラマチックなアルバムだね。

私的評価: 4.0  (本作のAmazonの評価は、こちら

2022年発売の10作目のアルバムで、マシーン・ヘッド初のコンセプト・アルバムです。

本作のコンセプトは、未来の荒れ地を舞台に、殺人鬼アリスとエロスの2人の復讐劇を描くものとなっています。

このコンセプトは、日本のアニメ「進撃の巨人」に影響を受けて、作られています。

前作「Catharsis」では、ニューメタルに回帰し、パワーが衰えてしまったように感じましたが、本作は、本来のマシーン・ヘッドのパワーが戻っています。

オープニング・ナンバー「Slaughter the Martyr」のイントロのロブ・フリンの美しい歌声を聞いた時は、そっち方面に行ってしまったのかと思いましたが、

その後は全く異なり、畳みかける爆撃には、圧倒されるばかりです。

パワー全開の中にも、メロディアスなパートが多く、今までのマシーン・ヘッドの集大成のようなアルバムです。


The Blackening

ken
このアルバムの破壊力には、恐れ入ったな。マシーン・ヘッドの頂点を極めたアルバムだな。
kat
ニューメタル路線を進めていた時には、まさか、こんなパワーのあるアルバムが戻ってくるとは思わなかったね。

私的評価: 4.3  (本作のAmazonの評価は、こちら

2007年発売の6作目のアルバムで、マシーン・ヘッドのアルバムの中で最もスラッシュ・メタルしているアルバムです。

疾走する曲が増え、ツイン・ギターによるギター・バトルには、物凄い破壊力があります。

また、9分超の曲が2曲、10分超の曲が2曲と、大作の曲も増え、コンセプト・アルバムのようなドラマチックな展開がされています。

日本盤のボーナス・トラックには、メタリカのカヴァー曲「Battery」が収録されており、原曲以上に破壊力のある演奏がされています。

本作の凶暴で破壊的なサウンドは、パンテラやスレイヤー、メタリカにも負けないぐらいの勢いを感じます。

売上も好調で、米国チャートで54位を記録し、マシーン・ヘッドのアルバムとしては3番目に高いチャートインとなりました。


Burn My Eyes

ken
デビュー・アルバムから、物凄い迫力だな。パンテラのアルバムに匹敵するぐらいのアルバムだな。
kat
ザクザクのギターリフから、一気に高速になっていくパートは、なんとも言えないカッコ良さがあるね。

私的評価: 4.5  (本作のAmazonの評価は、こちら

1994年発売のマシーン・ヘッドの記念すべきデビュー・アルバムで、モダンヘヴィネスの名盤です。

パンテラのフィル・アンセルモばりのデス・ボイスに、メロディアスの攻撃的なギターリフは、とても新人とは思えない完成度を誇っています。

要所要所に入ってくるスピード感のあるギターソロや、ヘビーなベース音、重厚なリズム隊とどれをとっても、迫力満点のカッコ良さがあります。

本作は、都市の荒廃、社会不安、反乱など、社会政治的な論評といったことをテーマにしているために、歌詞も攻撃的な内容となっています。

当時のレコード会社「Roadrunner」所属アーティストとしては、過去最高の40万枚を超える売上を記録し、大ヒットしました。

これ系のサウンドで、40万枚売上げたことは凄いことで、その売上に匹敵する価値のあるアルバムです。

マシーン・ヘッドのライブ・アルバム

    Hellalive

  • 2003年発売の初のマシーン・ヘッドの公式ライブ・アルバムです。「Supercharger」発売後のライブで、「Burn My Eyes」「The More Things Change…」「The Burning Red」「Supercharger」の4枚のアルバムから、ベストな選曲がされています。
  • 音質は良く、スタジオ・アルバムの音を忠実に再現しています。意外にもギターの音はマイルドで、スタジオ・アルバムよりも聞きやすさがあります。
  • 初期のマシーン・ヘッドのベスト・アルバムとして聞くのにも最適なアルバムです。


当記事で紹介していますアルバムを、手っ取り早く聞くには、音楽サブスクが、最適です。

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マシーン・ヘッドのメンバー

マシーン・ヘッドは、ボーカル兼ギター担当のロブ・フリンのワンマン・バンドと言ってもよく、メンバー交代が頻繁に行われました。

多数のメンバーがマシーン・ヘッドに参加していましたので、ここでは、ロブ・フリンのみ簡単に紹介します。


ロブ・フリンは、マシーン・ヘッド結成前は、スラッシュバンド ヴァイオレンスに参加していましたが、音楽性の違いから、1991年に脱退し、マシーン・ヘッドを結成しました。

マシーン・ヘッドでは、ボーカルとリズム・ギターを担当しています。

ロブ・フリンのボーカルは、ニューメタルでよく見られるデス声と綺麗な歌声を使い分けています。

ギターは、ブラック・サバスに大きな影響を受けており、「ギターを弾く理由になっている」と、ロブ・フリン自身語っています。

また、ロブ・フリンと、マシーン・ヘッドの元ギタリスト フィル・デメルと一緒に、ギターを志す人向けにギターレッスンを企画したりしていました。

私生活では、結婚しており、2人の息子がいます。

パンテラのギタリスト ダイムバッグ・ダレルとの逸話として、

ダイムバッグ・ダレルが、酔っ払って、ロブ・フリンのギターを破壊したことがありました

しかし、ダイムバッグ・ダレルは、すぐにロブ・フリンに謝罪し、破壊したギターの2倍のお金を渡し、更に、ダイムバッグ・ダレル自身のギターをプレゼントした

というものがあります。

マシーン・ヘッドの音楽

マシーン・ヘッドの音楽は、大きく、「ヘヴィー&グルーヴィー」と「ニューメタル」に分けることができます。

「ヘヴィー&グルーヴィー」のサウンドは、パンテラや、スレイヤー、メタリカに負けないパワーを持っています。

「ニューメタル」のサウンドは、ヒップホップや、メロディアスなサビを持ち合わせており、聞きやすさがあります。

それぞれのアルバムの初心者向け、中級者向け、上級者向けの分類は、以下の通りです。

【ヘヴィー&グルーヴィーのアルバム】

  • Burn My Eyes(1994年):初心者向け
  • The More Things Change…(1997年):中級者向け
  • Through the Ashes of Empires(2003年):中級者向け
  • The Blackening(2007年):初心者向け
  • Unto the Locust(2011年):中級者向け
  • Bloodstone & Diamonds(2014年):上級者向け
  • ØF KINGDøM AND CRøWN(2022年):初心者向け

【ニューメタルのアルバム】

  • The Burning Red(1999年):上級者向け
  • Supercharger(2001年):中級者向け
  • Catharsis(2018年):上級者向け

まとめ

最後に、マシーン・ヘッドのランキング結果をまとめます。

順位アルバム名点数
1位Burn My Eyes 4.5
2位The Blackening 4.3
3位ØF KINGDøM AND CRøWN 4.0
4位Through the Ashes of Empires 3.8
5位Unto the Locust 3.6
6位The More Things Change… 3.5
7位Bloodstone & Diamonds 3.4
8位Supercharger 3.2
9位The Burning Red 3.0
10位Catharsis 2.8

ヘヴィー&グルーヴィーのアルバムが上位を独占する結果となりました。

ニューメタルのアルバムも決して悪いアルバムではないのですが、ヘヴィー&グルーヴィーのアルバムが、あまりにも凄すぎるため、ニューメタルのアルバムは、下位にランキングする結果となりました。

日本では、マシーン・ヘッドは、パンテラに比べると、知名度が低いように感じますが、パンテラに負けじ劣らずの良質の作品を残していますので、パンテラの音楽が好きな人には、ぜひ、聞いてもらいたいバンドです。

上記のランキングを参考に、多くのマシーン・ヘッドのアルバムを聞いてもらえたらと思います。

次回は、「NWOBHM」ムーブメントから台頭したイギリスのバンド デフ・レパードの全アルバム ランキングをしていきたいと思います。

マシーン・ヘッドのグッズ紹介

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