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KISS(キッス)全アルバム ランキング|おすすめアルバム
前回は、AC/DCの全アルバム ランキングをしましたので、
今回は、アメリカのハードロック・バンド KISS(キッス)の全アルバム ランキングをしていきたいと思います。
キッスは、1973年に結成され、奇抜なメイクと、アメコミのようなコスチュームで注目されました。
キッスの音楽は、オーソドックスなアメリカン・ハードロックですが、とりわけ、血を吐いたり、火を吹くライブでのパフォーマンスが注目を浴び、1975年に発表した「ライブ!」で、キッスの人気に火がつきました。
その後、「地獄の軍団」や「ラヴ・ガン」の傑作アルバムを発表し、絶頂期を迎えます。
しかし、バンド内でのいざこざから、オリジナル・メンバーであるエース・フレーリーとピーター・クリスが相次ぎ脱退してしまい、人気が低迷してしまいます。
しかし、1980年代に入ると、ノーメイクの新生キッスとして、再生を狙い、1990年代に、第2の黄金期を迎えることになります。
そんなキッスの名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
キッスのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、
キッスのアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
評価点の基準
評価点の基準は、以下の通りです。
評価点 | 基準 |
---|---|
1.0 〜 2.0 | 駄作のアルバム |
2.0 〜 3.0 | 普通のアルバム |
3.0 〜 4.0 | 良作のアルバム |
4.0 〜 4.5 | 最高傑作のアルバム |
4.5 〜 | 歴史的名盤 |
キッス アルバムランキング
Music From “The Elder” エルダー魔界大決戦
評価: 2.4
1981年発売の9作目のアルバムで、「地獄の軍団」を手掛けたボブ・エズリンを再度プロデューサーに迎え入れて制作されたロック・オペラ的なコンセプト・アルバムです。
今までのキッスの持つ荒削りな演奏は影を潜め、緻密で荘厳な音作りがされています。
プログレッシブ・ロックのように、アルバム全部を通して聞かないと良さが分からないため、本作は、キッスの失敗作として、黒歴史のような扱いがされています。
キッスの初心者にはおすすめできませんが、決して悪いアルバムではなく、プログレッシブ・ロックが好きな人には、ぜひ聴いてもらいたい作品です。
尚、オリジナル・メンバーのドラマー ピーター・クリスが脱退してしまったため、本作から、エリック・カーが、キッスのメンバーに加入しました。
Dynasty 地獄からの脱出
評価: 2.5
1979年発売の7作目のアルバムで、ディスコ・ビートを大胆に取り入れた大ヒット曲「I Was Made for Lovin’ You」が収録されているアルバムです。
この曲は、1曲目に配置されているため、今までのアルバムとは一線を画すものであることが分かります。
この時期のキッスは、メンバー間の仲が最悪の状態で、人間関係を修復するために、各メンバーは、ソロ・アルバムを発表しました。
そのため、本作は、キッスの名義で発売されていますが、実質、各メンバーのソロ作品を集めたようなアルバムです。
「I Was Made for Lovin’ You」が、あまりにも有名で、キャッチーな曲であるため、その他の曲が霞んでしまっている印象を受けます。
過去のアルバムと比較すると、ハードさが薄れ、かなりポップになってしまったため賛否両論のアルバムです。
Unmasked 仮面の正体
評価: 2.6
1980年発売の8作目のアルバムで、売れ路線のサウンドに方向転換したアルバムです。
1980年代に突入し、1980年代らしいポップでキャッチーな曲が満載で、ポップスのキッスが好きな人には最適なアルバムです。
しかし、初期のキッスのハードなロックンロールとは全く違うサウンドになってしまったため、昔からのキッス・ファンには受け入れ難いアルバムでもあります。
特に、シングルカットされた「シャンディ」は、今までのキッスには考えられないような爽やかなバラード曲で、キッスはこのような曲も作れるのだと感心してしまいます。
昔のキッスのサウンドを求めなければ、非常に聞きやすい良作のアルバムです。
本作のアメコミのジャケットが、キッスのコスチュームとマッチしています。
Carnival of Souls: The Final Sessions
評価: 2.65
1997年発売の17作目のアルバムで、本作は、エリック・カー在籍時にレコーディングされましたが、あまりにもラウドなサウンドであったため、お蔵入りされていました。
実際に、かつてないほどのヘビーさで、キッス版グランジといったような作品です。
そのため、発売当時は、評論家から、酷評されました。
グランジが好きな人には、おすすめの作品ですが、キャッチーなキッスの曲を求める人には、避けた方が良いアルバムです。
それでも、シングルカットされた「ジャングル」は、全米チャート8位、アルバム自体は、全米チャート27位と、それなりの好成績を残しました。
Rock and Roll Over 地獄のロックファイアー
評価: 2.7
1976年発売の5作目のアルバムで、前作「地獄の軍団」のような派手なアレンジはなく、1st〜3rdアルバムのようなギターを中心としたシンプルなロックンロール・アルバムです。
名作の「地獄の軍団」と次作「Love Gun」に挟まれているためか、キッスのアルバムの中では、地味な印象があります。
それでも、ヘビーで初期のキッスを感じさせる「Calling Dr. Love」、カントリー風バラード曲「Hard Luck Woman」、縦ノリのギターリフが印象的な「Makin’ Love」などの良曲が収録されています。
Asylum
評価: 2.75
1985年発売の13作目のアルバムで、ブルース・キューリックが正式なバンド・メンバーとして参加した初めてのアルバムです。
新生キッスのヘビーメタルが板についてきて、安心して聞ける作品ですが、残念なのは、あまり音質が良くないことです。
キャッチーなオープニング・ナンバー「King of the Mountain」や、哀愁のメロディを持つ「Who Wants to Be Lonely」、メタルの疾走曲「I’m Alive」「Love’s a Deadly Weapon」、メロディアスな「Tears Are Falling」など、良曲が揃っているため、もう少し音質が良ければ、良作になったのではと感じます。
本作は、全米チャート20位を記録し、ゴールド認定を受けました。
Hot In The Shade
評価: 2.8
1989年発売の15作目のアルバムで、前作「Crazy Nights」で多用したシンセサイザーは影を潜め、よりストレートなハードロックを展開しているアルバムです。
本作には、全米チャート8位を記録した大ヒットバラード曲「Forever」が収録されています。
「Forever」以外では、ポップなハードロック・ナンバー「Hide Your Heart」が、本作の中では、光っています。
珍しいところでは、「Little Caesar」で、ドラマーのエリック・カーがリード・ボーカルを務めています。
本作は、過去のアルバムの中で、最も多い15曲が収録されているため、後半ダレてしまうことが欠点です。
エリック・カーは、1991年に癌で死去したため、本作がエリック・カー参加の最後のアルバムとなってしまいました。
Creatures of the Night 暗黒の神話
評価: 2.9
1982年発売の10作目のアルバムで、オリジナル・メンバーのギタリスト エース・フレイリーが脱退し、ヴィニー・ヴィンセントが一部参加したアルバムです。
そのためか、かつてないほどにヘビー・メタルしており、ハードなキッスが復活したアルバムです。
オープニング・ナンバー「Creatures Of The Night」から軽快に飛ばしており、迫力のある雄叫びが特徴の「I Love It Loud」と、哀愁漂うバラード曲「I Still Love You」は、ライブの定番曲となりました。
ヘビーな良曲が多く収録されているにもかかわらず、前作「〜エルダー〜 魔界大決戦」で離れていってしまったアメリカのファンの影響が大きく、商業的には、イマイチの結果となりました。
Hotter Than Hell 地獄のさけび
評価: 3.0
1974年発売のセカンド・アルバムで、ブリティッシュ・ハードロックの影響を感じるアルバムです。
キッスのアルバムの中では、地味な部類に属しますが、隠れた名作と言える作品です。
アンスラックスがカヴァーしたハードなギターリフが印象的な「Parasite」や、哀愁を帯びた「Goin’ Blind」、シンプルなロックンロール・ナンバー「Let Me Go, Rock ‘n Roll」、エース・フレイリー作詞・作曲のヘビー・ナンバー「Strange Ways」など、良曲が収録されています。
ジャケットに何故か、日本語が使用されており、真ん中の「カ」の文字が何を意味しているのか、不可思議です。
Sonic Boom
評価: 3.1
2009年発売の19作目のアルバムで、前作「Psycho Circus」から、11年ぶりに発売されたアルバムです。
ポール・スタンレーは、本作を制作した理由として、「キッスは今でも人々をノックアウトできることを知らせるため」と述べています。
実際に、スタンレーが言っているように、今でもキッスの音楽は魅力があり、本作は、1970年代のハード・ロックンロールのサウンドに近くなっています。
本作から、トミー・セイヤーが、ギターで初参加しており、トミーのギターは、エース・フレーリーを彷彿させるプレイをしているため、1970年代のキッスの音楽に回帰しているように感じます。
本作は、全米チャート2位を記録し、前作「Psycho Circus」を上回る過去最高位を記録しました。
次は、10位 → 1位 です。
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