Jeff Beck(ジェフ・ベック) 全アルバム ランキング|おすすめアルバム

第5位
Who Else!

ヒュージョン系のサウンドから、ノリの良いデジタル・ロックのアルバムに変化したわね。
kat
このアルバムは、デジタル3部作の最初のアルバムで、ジェフ・ベックのギターは、デジタル音にも合っているね。

評価: 3.6

1999年発売のソロ7作目のアルバムで、本格的なソロ・アルバムとしては、10年ぶりに発売されたアルバムです。

10年の空白期間があったためか、かなりサウンドが変化し、デジタル要素を取り入れた斬新な作品となっています。

次作、次々作もデジタル要素の強いアルバムを発表したため、本作も含めて、デジタル3部作と呼ばれています。

本作制作時のジェフ・ベックは、還暦に近い歳でしたが、とても、還暦の人が制作したとは思えないノリの良い、ギターテクニックを見せつけています。

カッコ良さ抜群のアルバムです。

第4位
Rough and Ready

黒人のメンバーが加わったことで、ファンキーなアルバムに変化したわね。
kat
ニューソウルとロックが融合したような作品だね。

評価: 3.7

1971年発売の第2期ジェフ・ベック・グループの1枚目のアルバムで、第1期ジェフ・ベック・グループのメンバーを一新して制作されたアルバムです。

ボーカルとベースに、黒人のボブ・テンチ、クライヴ・チャーマン、ドラムにコージー・パウエル、キーボードにマックス・ミドルトンを迎え入れたことで、ファンキーな黒っぽいアルバムに仕上がっています。

前作「Beck-Ola」が、ハードロックなアルバムでしたが、本作は、ソウルやジャズ色の強い作品です。

メンバーのまとまりが良く、アルバム全体として統一感があります。

本作のジェフ・ベックのギターは、ワウ・カッティングを多用しています。


Jeff Beck Group

前作「Rough and Ready」と同様、ファンキーなソウル・アルバムね。
kat
前作と同じメンバで制作されたアルバムで、歌もののジェフ・ベックのアルバムの中では、最高傑作との呼び名の高いアルバムだね。

評価: 3.8

1972年発売の第2期ジェフ・ベック・グループの2枚目のアルバムで、プロデューサーに、スティーヴ・クロッパーを迎え入れて制作されたアルバムです。

本作は、通称「オレンジ・アルバム」と呼ばれています。

ボブ・ディランのカヴァー曲「Tonight I’ll Be Staying Here With You」や、スティヴィー・ワンダーのカヴァー曲「I Got to Have a Song」など、カヴァー曲が多く収録されています。

それでも、ハードなファンキーサウンドは、まとまりがあり、歌が入っているジェフ・ベックのアルバムでは、最高傑作に位置付けられるアルバムです。


Wired

前作「Blow by Blow」の方が、メロディアスだけど、このアルバムは、メロディよりも演奏の技術を味わうアルバムね。
kat
ジャズ界から、マハヴィシュヌ・オーケストラのメンバーが参加していることから、ギター以外も、演奏の技術力が高くなっているね。

評価: 3.9

1976年発売の2作目のソロ・アルバムで、前作「Blow by Blow」と同様、全編インスト・ナンバーで構成されたアルバムです。

前作の続編的なアルバムではありますが、前作よりもファンキーでハードな演奏に変化しています。

マハヴィシュヌ・オーケストラのキーボディスト ヤン・ハマーと、ドラマーのナラダ・マイケル・ウォルデンが参加したことで、演奏力が、格段にアップしています。

ヤン・ハマーのシンセサイザーとジェフ・ベックのギターとのバトル演奏が聴きどころで、シンセサイザーもギターも、本作の主役となっています。

また、ドラミングも凄く、オープニング・ナンバーの「Led Boots」から、飛ばしまくっています。

本作は、ロック・ヒュージョンの傑作に位置付けられるアルバムです。


Blow by Blow

ジェフ・ベックのファースト・ソロ・アルバムは、聞きやすいインストゥルメンタルのフュージョン・アルバムね。
kat
当時、ジャズ界では、クロスオーヴァー・ムーヴメント(ジャズとロックの融合)が勃発しており、このアルバムは、ロックからアプローチした逆クロスオーヴァーとなったアルバムだね。

評価: 4.0

1975年発売のソロ1作目のアルバムです。

ジェフ・ベックは、ベック・ボガート & アピスが自然消滅した後、ソロに転向しました。

当時、ジェフ・ベックは、マイルス・ディヴィスや、リターン・トゥ・フォーエヴァー、マハヴィシュヌ・オーケストラなどのクロス・オーヴァーに影響を受けていたことから、フュージョン色の強い作品となりました。

全編インストゥルメンタルで、ビートルズのカヴァー曲「She’s a Woman」、スティーヴィー・ワンダーの作曲「哀しみの恋人達」などのカヴァー曲と、オリジナル曲が半々で構成されています。

ギターにストレングスが加わった壮大な本作は、ギター・インストの歴史的傑作アルバムで、インストゥルメンタルにも関わらず、全米チャート4位を記録した名盤です。

おすすめのライブ・アルバム

    Beck Bogert & Appice Live

  • 1973年5月の初来日公演の模様を収録した日本のみで発売されたBeck Bogert & Appiceのライブ・アルバムです。
  • ハード・ロック色が強く、ジェフ・ベックのギターは、パワフルで、スタジオ・アルバムよりも迫力があります。ヤードバーズやジェフ・ベック・グループ時代の曲も収録されています。
    Jeff Beck with the Jan Hammer Group Live ライヴ・ワイアー

  • 「Wired」発表後に、ヤン・ハマー・グループと合体してツアーを行ったジェフ・ベックが、1977年に発表したライブ・アルバムです。ジェフ・ベックが主体ではないため、ヤン・ハマー・グループの曲が、3曲収録されています。
  • ジェフ・ベックのアルバムの中では、「Blow by Blow」から3曲、「Wired」から1曲が選曲されています。ラストの「Scatterbrain」と「Blue Wind」は、ジェフ・ベックの凄まじいギターを聴くことができます。
    Live+

  • 2014年のUSツアーのライブ音源に、新曲を2曲追加したアルバムです。演奏が安定しており、音質も良く、ジェフ・ベックのギターの魅力が十二分に表れています。
  • ボーカルは、アルバム「Flash」で数曲ボーカルを務めたジミー・ホールです。ジミー・ヘンドリックスのカヴァー曲「Little Wing」が聴けるのが嬉しいところです。
    Live at Hollywood Bowl

  • ジェフ・ベック デビュー50周年を記念した2016年8月公演を収録したライブ音源です。この時、ジェフ・ベックは、72歳でしたが、72歳とは思えない迫力の演奏を聴くことができます。
  • ヤードバーズやジェフ・ベック・グループ時代の曲も収録されており、ジェフ・ベックの音楽活動の集大成的なライブ・アルバムです。
  • ヤン・ハマー、バディ・ガイ、スティーヴン・タイラーなど、豪華ゲストが参加しています。ラストは、この年に亡くなったプリンスの「パープルレイン」で締め括られています。


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ジェフ・ベックの音楽

ジェフ・ベックのアルバムは、大きく、ハード・ロックのアルバム、ソウルのアルバム、ヒュージョンのアルバム、デジタル・ロックのアルバムに、分けることができます。

上記のどの枠にも収まらないアルバムが、少数存在していますが、それぞれの区分けの初心者向け、中級者向け、上級者向けの分類は、以下の通りです。

【ハード・ロックのアルバム】

  • Roger the Engineer(1966年):上級者向け
  • Truth(1968年):中級者向け
  • Beck-Ola(1969年):初心者向け
  • Loud Hailer(2016年):上級者向け

【ソウルのアルバム】

  • Rough and Ready(1971年):中級者向け
  • Jeff Beck Group(1972年):初心者向け
  • Beck, Bogert & Appice(1973年):中級者向け

【ヒュージョンのアルバム】

  • Blow by Blow(1975年):初心者向け
  • Wired(1976年):初心者向け
  • There and Back(1980年):中級者向け
  • Jeff Beck’s Guitar Shop(1989年):中級者向け
  • Emotion & Commotion(2010年):中級者向け

【デジタル・ロックのアルバム】

  • Who Else!(1999年):初心者向け
  • You Had It Coming(2000年):中級者向け
  • Jeff(2003年):上級者向け

【その他のアルバム】

  • Flash(1985年):上級者向け
  • Crazy Legs(1993年):上級者向け
  • 18(2003年):上級者向け

まとめ

最後に、ジェフ・ベックのランキング結果をまとめます。

順位アルバム名点数
1位Blow by Blow 4.0
2位Wired 3.9
3位Jeff Beck Group 3.8
4位Rough and Ready 3.7
5位Who Else! 3.6
6位Beck-Ola 3.5
7位Truth 3.4
8位You Had It Coming 3.3
9位Jeff 3.2
10位There and Back 3.1
11位Beck, Bogert & Appice 3.0
12位Jeff Beck’s Guitar Shop 2.9
13位Roger the Engineer 2.8
14位Emotion & Commotion 2.7
15位18 2.6
16位Loud Hailer 2.5
17位Crazy Legs 2.4
18位Flash 2.0

ジェフ・ベックは、他の3大ギタリスト(エリック・クラプトン、ジミー・ペイジ)と比較すると、自分の信念を持った音楽性がなく、ふらふらしているような印象を持っている人も多いかと思います。

しかし、ジェフ・ベックの全アルバムを聴いてみて、常に、自分の音楽を進化させ、最後まで向上心を持っていたように感じます。

ジェフ・ベックは、ヒュージョン、ロック、ハード・ロック、デジタル・ロックなど、色々なジャンルのアルバムを制作してきましたが、どのアルバムも質が高く、素晴らしいアルバムを残してくれました。

2023年にお亡くなりになってしまったことは、大変残念ですが、これからも、ジェフ・ベックの残してくれたアルバムは、大切に聴き続けていきたいと思います。

次回は、ビートルズ、ローリング・ストーンズとともに、イギリスの3大ロック・バンドに挙げられているザ・フーの全アルバム ランキングをしていきたいと思います。

ジェフ・ベックのグッズ紹介

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