Music. Magic. Ironic.
評価: 3.7
2025年に発売された19作目のアルバムで、ブルーイが幼少期を過ごしたモーリシャスで、地元の音楽家たちが労働の終わりに手に入る楽器で演奏する姿の記憶からインスピレーションを得た作品です。
このようなインスピレーションから、これまでとは違った音楽性が展開されるのかと思いきや、今作でもいつも通りのインコグニートのアシッド・ジャズが楽しめます。
今作には、メイサ・リークやジョイ・ローズといった女性ボーカルに加え、トニー・モムレルやゼビュロン・エリスといった男性ボーカルも参加しており、これまでのインコグニートの集大成とも言える作品に仕上がっています。
ノリの良いアップテンポの曲からバラードまで、アシッド・ジャズの良質な楽曲が並び、前作「Into You」同様、非常に充実したアルバムとなっています。
Beneath The Surface
評価: 3.8
1999年に発売された6作目のアルバムで、ジャズ要素が強く、ニューヨークの夜にぴったりな大人の作品です。
「Positivity」以来のメイザ・リークに加え、この都会的なアルバムにぴったりな男性ボーカリスト、クリストファー・バリンが新たに参加しています。
前作「100゚ And Rising」に収録されていた「I Hear Your Name」や「Everyday」のようなノリの良い曲は収められておらず(強いて言えば「Out of the Storm」くらい)、ジャジーなバラードが多く収録されています。
そのため、「Out of the Storm」以外のシングルカットはなく、静かな夜にしんみりと聴きたい気分の時に最適なアルバムです。

Into You
評価: 3.9
2023年に発売された18作目のアルバムで、前作「Tomorrow’s New Dream」から4年ぶりの最新作です。
アシッド・ジャズ満載のノリの良い、明るく心地よい楽曲が多くを占めており、近年のインコグニートのアルバムの中では、かなりの良作となっています。
インコグニートの魅力が最大限に発揮された作品です。
新ボーカリストのナタリー・ダンカンが歌うオープニングナンバー「Keep Me In The Dark」から、ノリの良いアシッド・ジャズを展開しており、本作が傑作アルバムであることがすぐにわかります。
ナタリー・ダンカン以外にも、前作から引き続きチェリVやトニー・モムレルがボーカルで参加しており、ボーカリストも充実したアルバムです。

Surreal
評価: 4.0
2012年に発売された13作目のアルバムで、これまでのインコグニートのサウンドとは微妙に異なり、統一感があり、聴きやすい仕上がりの作品です。
全体的にノリの良いミドル・テンポの曲が多いですが、マイルドなアレンジのため、それほど派手さはありません。
ボーカルには「ヴォイス・オブ・インコグニート」ことメイザ・リークが2曲参加しているほか、モー・ブランディスやナタリー・ウィリアムズなど新しい顔ぶれが加わっています。
ノリの良いヤーナのカバー曲「Ain’t It Time」や、ポップな「Goodbye to Yesterday」が特におすすめです。
インコグニートの円熟味が増したことが感じられるアルバムです。

100゚ And Rising
評価: 4.2
1995年に発売された5作目のアルバムで、アシッド・ジャズが流行していた真っ只中にリリースされた作品です。
他のアシッド・ジャズバンドに負けない素晴らしいアルバムです。
ボーカルが、前作までのメイザ・リークから、パメラ・アンダーソン、ジョイ・マルコム、バリー・スチュワートの3名に変更されています。
本作のおすすめ曲は、シングル・カットされたノリの良い「I Hear Your Name」と「Everyday」です。
「Everyday」は、私の愛聴番組であるJ-Wave「Tokio Hot 100」のレギュラー・チャートで、2週間1位を獲得しました。
インストゥルメンタル曲では、ヒュージョン感が漂う「After the Fall」が良曲です。
インコグニートの良さが十分に発揮されているアルバムなので、アシッド・ジャズ初心者にも最適な作品です。
その他のおすすめアルバム
- Remixed
- インコグニートのベスト・アルバムですが、全曲ハウス系のディスコ調アレンジが施されています。少し古臭さはありますが、インコグニートのノリの良い曲が好きな人にはおすすめです。
- 「I Hear Your Name」「Always There」「Everyday」「Don’t You Worry ’Bout a Thing」などは元々ノリの良い曲でしたが、さらにハウス・ミックスを施すことで、より一層カッコよさが増しています。
- Bees + Things + Flowers
- 過去のインコグニートによるセルフ・カバー曲、他アーティストのカバー曲、新曲で構成されているアルバムです。
- 先ほど紹介した「Remixed」とは異なり、全曲がアコースティック・アレンジになっています。「Everyday」や「Always There」もアコースティックにアレンジされているため、ノリの良いインコグニートを求めている人には肩透かしとなる可能性があるので注意が必要です。
- Tokyo live 1996
- 1996年12月14日、東京・恵比寿ガーデンホールでのコンサートを収録したライブ音源で、ブルーイによる日本語のMCも含まれています。アルバム「Beneath The Surface」からの曲が多く選ばれています。
- ボーカルはメイザ・リーク、クリストファー・バリン、イマーニと、この時代を代表するボーカリストが出演しています。「Everyday」「Don’t You Worry ’Bout a Thing」「Always There」などのヒット曲が収録されています。
- Live In London The 30th Anniversary Concert
- 2009年8月のロンドン公演を収録したライブ音源で、アルバム名からも分かる通り、インコグニート結成30周年を記念したライブ・アルバムです。2時間を超えるボリュームで、インコグニートのライブを存分に堪能できます。
- メイザ・リーク、イマーニ、ジョセリン・ブラウン、トニー・モムレル、ヴァネッサ・ヘインズなど、歴代のインコグニートを支えたボーカリストが参加しています。新旧の楽曲を織り交ぜた、ベスト・アルバム的な選曲になっています。
- Live In London 35th Anniversary Show
- 30周年記念ライブ・アルバムに続く、35周年記念のライブ・アルバムです。アルバム「Amplified Soul」の楽曲を中心に選曲されています。インコグニートのライブ・アルバムの中では、最も音質が良い作品です。
- 30周年記念ライブ・アルバムと重複している曲は少ないため、両作をあわせて聴くことをおすすめします。
- 本作では、スティーヴィー・ワンダーのカバー曲「As」や、ボズ・スキャッグスのカバー曲「Lowdown」がおすすめです。
音楽サブスクの中でも、音質が良くハイレゾ曲を多く配信している「Amazon Music Unlimited」がおすすめです。
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まとめ
最後に、インコグニートのランキング結果をまとめます。
| 順位 | アルバム名 | 点数 |
|---|---|---|
| 1位 | 100゚ And Rising | 4.2 |
| 2位 | Surreal | 4.0 |
| 3位 | Into You | 3.9 |
| 4位 | Beneath The Surface | 3.8 |
| 5位 | Music. Magic. Ironic. | 3.7 |
| 6位 | Adventures in Black Sunshine | 3.6 |
| 7位 | Tales From The Beach | 3.55 |
| 8位 | Transatlantic Rpm | 3.5 |
| 9位 | Who Needs Love | 3.4 |
| 10位 | Tomorrow’s New Dream | 3.3 |
| 11位 | Tribes, Vibes + Scribes | 3.2 |
| 12位 | Positivity | 3.1 |
| 13位 | No Time Like The Future | 3.0 |
| 14位 | Eleven | 2.9 |
| 15位 | Amplified Soul | 2.8 |
| 16位 | In Seach Of Better Days | 2.7 |
| 17位 | Life, Stranger Than Fiction | 2.6 |
| 18位 | Inside Life | 2.5 |
| 19位 | Jazz Funk | 2.4 |
インコグニートのアルバムは、どれも質が高い作品ばかりでしたので、ランキングを付けるのに苦労しました。
インコグニートのアルバムは、ほとんどサウンドが変わらない(強いて言えば、ボーカルがアルバムごとに変わる程度で)、どの作品から聴いてもハズレがありません。
インコグニートの音楽は、気負わずに気軽に聴けるのが特徴で、ドライブ中やBGMとして聴くのに最適です。
この記事を参考に、ぜひ多くのアルバムを聴いてみてください。
次回からはアシッド・ジャズを離れ、テクノ系バンドのランキングを行っていきたいと思います。
まずは、アンダーワールドの全アルバム・ランキングを行っていきたいと思います。
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