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Evanescence(エヴァネッセンス)全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介
前回は、アヴリル・ラヴィーンの全アルバム・ランキングをしましたので、
今回は、2000年代以降に登場してきたアーティスト第6弾として、アヴリル・ラヴィーンと比較されることもある米国のゴシックメタル・バンド Evanescence(エヴァネッセンス)の全アルバム・ランキングをしていきたいと思います。
エヴァネッセンスは、ボーカル、ピアノ担当のエイミー・リーと、ギター担当のベン・ムーディーによって、結成されました。
2003年に、デビュー・アルバム「フォールン」を発表し、このアルバムが、世界的に大ヒットし、グラミー賞では最優秀新人賞と最優秀ハードロック・パフォーマンス賞を受賞しました。
このデビュー・アルバムの大ヒットによって、一気に、メジャーの階段を駆け上ったエヴァネッセンスでしたが、「フォールン」のツアー中にベン・ムーディーが、バンドを脱退しました。
その後も、バンドのメンバーの入れ替わりが激しく、現在は、エイミー・リーのワンマン・バンドのような形態をとっています。
エヴァネッセンスの音楽は、ゴシックメタルと言われることが多いですが、それほどハードな音楽ではなく、
ロック、メタル、クラシック音楽、電子音楽など、様々なジャンルの音楽を取り入れています。
そんなエヴァネッセンスの名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
エヴァネッセンスのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、
エヴァネッセンスのアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
評価点の基準
評価点の基準は、以下の通りです。
評価点 | 基準 |
---|---|
1.0 〜 2.0 | 駄作のアルバム |
2.0 〜 3.0 | 普通のアルバム |
3.0 〜 4.0 | 良作のアルバム |
4.0 〜 4.5 | 最高傑作のアルバム |
4.5 〜 | 歴史的名盤 |
エヴァネッセンス アルバムランキング
Synthesis
評価: 3.0
2017年発売の4作目のアルバムで、エヴァネッセンスの過去の楽曲をオーケストラとエレクトロニカでアレンジし直したセルフカヴァー曲と、数曲の新曲で構成されているアルバムです。
新曲は、インストゥルメンタルの曲と「Imperfection」「Hi-Lo」の5曲、セルフカヴァー曲は、「Fallen」から3曲、「The Open Door」から3曲、「Evanescence」から5曲が選曲されています。
全ての曲が、オーケストラで演奏されているため、映画用の音楽の雰囲気を持っています。
オーケストラというと大げさな印象を受けるかもしれませんが、本作は、オーケストラが強調されているわけではなく、あくまでも、エイミー・リーのボーカルを強調した作品であるため、エイミー・リーのボーカルが際立っています。
欠点としては、全編オーケストラであるため、曲のメリハリがなく、後半は少し飽きがきてしまうところです。
それでも、エイミー・リーのボーカルだけでも聞く価値のあるアルバムです。
Evanescence
評価: 3.6
2011年発売の3作目のアルバムで、ギターが重厚になりハードロック色を強めたアルバムです。
エイミー・リーは、前作「The Open Door」ツアーの後、しばらく音楽活動から離れていました。
音楽活動復帰後に本作の制作を始めますが、当初予定していたスティーヴ・リリーホワイトとの共同制作が頓挫してしまったことから、本作は、前作から5年ぶりの発売となりました。
基本的には、1st,2ndアルバムのゴシックメタルのサウンドの延長線上のアルバムですが、インダストリアルのようなヘビーなギターを取り入れたり、電子音を取り入れたりと実験的な要素が加えられています。
ハード・ロックの曲と、ピアノや弦楽器、シンフォニックを使用したバラード曲のバランスが良く、最後までダレルことなく一気に聞くことができます。
エイミー・リーのボーカルは、以前よりも力強さが増して、圧倒的な存在感を放っています。
本作も、全米チャート1位を記録し、日本のオリコンチャートでも、8位を記録する好成績を残しました。
The Open Door
評価: 4.0
2006年発売のセカンド・アルバムで、ファースト・アルバム「Fallen」を豪華にしたようなアルバムです。
「Fallen」では、ギターのベン・ムーディーと共同制作がされていましたが、エイミー・リーとの音楽性の違いにより、ベン・ムーディーは、「Fallen」のツアー中に、脱退しました。
本作では、新たなギタリスト テリー・バルサモを迎え入れて、テリー・バルサモとの共同作曲された曲が多くを占めています。
そのためか、売れ路線の曲は減り、エイミー・リーの自由な曲作りが反映され、ゴシックメタルに加え、クラシック、シンフォニック・メタル、エレクトロニカなどの要素が取り入れられています。
全体的に、前作「Fallen」のサウンドを踏襲していますが、ギターがヘビーになり、よりヘビーメタルに近づいる印象を受けます。
「Fallen」が大ヒットしたために、相当なプレッシャーの中で制作されたことが想像できますが、「Fallen」に負けず劣らずの良作のアルバムです。
The Bitter Truth
評価: 4.2
2020年発売の5作目のアルバムで、「Evanescence」以来、9年ぶりに全曲新曲が収録されたアルバムです。
あまりセンスの良くないジャケットと、エレピを使用したオルタナティブロックのオープニング・ナンバーで失望してしまいましたが、
3曲目以降の怒涛のドラマチックな曲の連続によって、失望から一気に絶賛アルバムに気持ちが変化しました。
過去一番のハードさとドラマチックさを持った作品で、エイミー・リーのボーカルが更に上達し、圧巻されます。
本作は、大音量で聞かないと、アルバムの細かい部分や圧巻のエイミー・リーのボーカルを聞き逃すかもしれませんので、ぜひ最大音量で聞いてもらいたいアルバムです。
1stアルバム「Fallen」のような爆発的なヒットにはなりませんでしたが、今でもエヴァネッセンスが健在であることを十分示してくれています。
それにしても、ジャケットがダサいため、ゴシック的なもっとカッコ良いジャケットにして欲しかったなと思ってしまいます。
Fallen
評価: 4.4
2003年発売のエヴァネッセンスのデビュー・アルバムで、米国で1,000万枚、世界中で1,700万枚以上を売り上げ、エヴァネッセンスのアルバムの中で最も売れたアルバムです。
1994年頃に、ボーカル兼ピアニストのエイミー・リーと、ギタリストのベン・ムーディが、エヴァネッセンスとして曲作りを開始し、2枚のEPを自主制作していました。
その後、ワインド-アップ・レコーズと契約し、本作が発表されました。
全体的に、メロディアスで哀愁漂うゴシックメタルのサウンドですが、ピアノ中心のバラード曲や、ヒップホップを取り入れたりしているため、純粋なゴシックメタルとは異なり、ニュー・ゴシックメタルを感じさせる作品となっています。
エイミー・リーのボーカルが素晴らしく、当時、エイミー・リーのボーカルは、邦楽では宇多田ヒカル、洋楽では、アヴリル・ラヴィーンと比較されていました。
本作は、エイミー・リーとベン・ムーディの共同制作となっていますが、実際は、お互いの音楽へのアプローチが異なっていたことから、お互いの単独作曲で制作がされています。
この音楽性の違いにより、本作発表後、ベン・ムーディは、エヴァネッセンスを脱退してしまいます。
本作は、全米チャート3位、全英チャート1位を記録し、日本のオリコンチャートでも7位を記録するほど大ヒットし、グラミー賞で、最優秀新人賞と最優秀ハードロック・パフォーマンス賞を受賞しました。
エヴァネッセンスのライブ・アルバム
- 1stアルバム「Fallen」のプロモーションツアーの一環であった2004年5月25日パリで行われたコンサートの模様を収録したライブ・アルバムです。「Hello」を除く「Fallen」の全曲が演奏されています。
- 「Fallen」からの曲以外に、コーンのカヴァー曲「Thoughtless」が演奏されています。コーンの曲を選曲していることから、エヴァネッセンスはメタルのバンドだなと改めて感じます。
- スタジオ・アルバムよりもギターがハードになっており、メタル要素が強くなっています。エイミー・リーのボーカルは、言わずもがな圧倒的な存在感を示しています。
Anywhere But Home
- 4thアルバム「シンセシス」発表後、2017年と2018年に実施されたコンサートの模様を収録したライブ・アルバムです。CDとDVDが発売されています。
- スタジオ・アルバム「シンセシス」と同様、オーケストラと共演していますが、スタジオ・アルバム以上に、迫力のある演奏がされているため、スタジオ・アルバムよりもこちらのライブ・アルバムの方が、おすすめです。
- エイミー・リーのボーカルが物凄く、CDよりもDVDの映像を見ることをおすすめします。終始、鳥肌もののエイミー・リーのボーカルを見ることができます。
SYNTHESIS LIVE
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エヴァネッセンスのメンバー
エヴァネッセンスのメンバーは、入れ替わりが激しく、現在は、ボーカルのエイミー・リーのワンマンバンド化しています。
その中でも、エイミー・リーと結びつきが強かったメンバーを紹介します。
- エイミー・リー(ボーカル、ピアノ担当):
エヴァネッセンスの中心人物で、パワフルなボーカルで圧倒的な存在感があります。
ボーカル以外にも、9年間クラシック・ピアノを学んでいたことから、エヴァネッセンスに、ピアノ曲やクラシック要素を取り込んでいます。
エヴァネッセンス以外では、他の音楽プロジェクトへの参加や映画音楽の提供、ソロアルバムの制作も行っています。
また、エイミー・リーの弟が、てんかん発作を過去に起こしていたことから、てんかんの研究支援や子どもたちのためのプロジェクトにも関与しています。
- ベン・ムーディー(ギター担当):
エイミー・リーとともに、エヴァネッセンスを結成した人物です。
ツアーにおける疲労や、エイミー・リーとの音楽性の相違から、「フォールン」発表後、エヴァネッセンスを脱退しました。
ベン・ムーディーは、商業的でポップな方向にエヴァネッセンスの音楽を推し進めようとしたため、エイミー・リーと対立しました。
エイミー・リーとの音楽性の違いがあったものの、ベン・ムーディーの力があったこそ、「フォールン」の名作が生まれたと思っています。
エヴァネッセンス脱退後は、ソロ活動や他のアーティストとのコラボレーションを行いました。
- テリー・バルサモ(ギター担当):
エヴァネッセンスの2代目のギタリストで、エヴァネッセンスのアルバムでは、「ザ・オープン・ドア」と「エヴァネッセンス」に参加しました。
エヴァネッセンス以前は、リンプ・ビスキットや、コールドのギタリストとして活躍していました。
「ザ・オープン・ドア」では、ヘヴィなギターリフを取り込み、テリー・バルサモの影響が色濃く反映されたアルバムとなりました。
テリー・バルサモは、この「ザ・オープン・ドア」制作中に、脳卒中を起こし、一時期、体の左側が麻痺した状態になりましたが、リハビリによって驚異的な回復を見せ、ギタリストとしてのキャリアを続けることができました。
エヴァネッセンスの音楽
エヴァネッセンスの音楽は、エイミー・リーの圧倒的な力強いボーカルを主体としたゴシックメタル、オルタナティブメタル、シンフォニックメタルの要素を持っています。
メタルと聞くとうるさいギターの音楽の印象を持つ人もいるかもしれませんが、エヴァネッセンスの音楽は、メタルが好きではない人でも、問題なく聞くことができます。
確かに、ハードなギターの曲もありますが、ギターの速弾きのソロ演奏はなく、エイミー・リーのボーカルを前面に出しているため、通常のヘビーメタルの音楽とは異なります。
メタルというよりもクラシック要素の方が強いようにも思えます。
エヴァネッセンスのアルバムの初心者向け、中級者向け、上級者向けの分類は、以下の通りです。
- Fallen(2003年):初心者向け
- The Open Door(2006年):初心者向け
- Evanescence(2011年):中級者向け
- Synthesis(2017年):上級者向け
- The Bitter Truth(2020年):中級者向け
まとめ
最後に、エヴァネッセンスのランキング結果をまとめます。
順位 | アルバム名 | 点数 |
---|---|---|
1位 | Fallen | 4.4 |
2位 | The Bitter Truth | 4.2 |
3位 | The Open Door | 4.0 |
4位 | Evanescence | 3.6 |
5位 | Synthesis | 3.0 |
エヴァネッセンスのデビュー・アルバム「Fallen」を1位にランキングしましたが、エヴァネッセンスのアルバムは、音楽の軸がブレることがないため、どれも良作のアルバムばかりです。
エヴァネッセンスの音楽のジャンルは、メタルやハードロックに括られることが多いですが、通常のメタルやハードロックの音楽とは異なり、ピアノの美しい曲や、オーケストラを使用したクラシックのような曲もあるため、メタルやハードロックが苦手な人にも、ぜひ聞いてもらいたいバンドだと思っています。
次回は、2000年代以降に登場してきたアーティスト第7弾として、アークティック・モンキーズの全アルバム・ランキングをしていきたいと思います。