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DREAMS COME TRUE(ドリームズ・カム・トゥルー) 全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介
前回は、大瀧詠一さんの全アルバム ランキングをしましたので、
今回は、1990年代に一世を風靡したドリームズ・カム・トゥルーの全アルバム・ランキングをしていきたいと思います。
ドリームズ・カム・トゥルーは、吉田 美和さん(ボーカル)、中村 正人さん(ベース)、西川 隆宏さん(キーボード)の3名体制でスタートしましたが、
西川 隆宏さんが、2002年に脱退し、それ以降は、2名体制で、バンドを継続しています。
ドリームズ・カム・トゥルーの音楽は、イギリスのポップ・バンド スウィング・アウト・シスターに影響を受けていることから、キャッチーで分かりやすいことが特徴で、
この一般受けするメロディアスな曲は、日本人の心を掴み、1990年代に、多くのヒット曲を生み出しました。
売上枚数200万枚を突破したアルバムは合計7作品あり、「The Swinging Star」はオリコン史上初の累計売上枚数300万枚を突破しました。
順風満帆だったドリームズ・カム・トゥルーでしたが、1997年にアメリカ進出を狙い、ヴァージン・レコード・アメリカに移籍したことが裏目に出てしまい、
アメリカでは、あまり成功することもなく、日本では完全に干される状態になってしまい、人気が失速してしまいます。
そんなドリームズ・カム・トゥルーの名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
ドリームズ・カム・トゥルーのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、
ドリームズ・カム・トゥルーのアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
評価点の基準
評価点の基準は、以下の通りです。
評価点 | 基準 |
---|---|
1.0 〜 2.0 | 駄作のアルバム |
2.0 〜 3.0 | 普通のアルバム |
3.0 〜 4.0 | 良作のアルバム |
4.0 〜 4.5 | 最高傑作のアルバム |
4.5 〜 | 歴史的名盤 |
ドリームズ・カム・トゥルー アルバム ランキング
SING OR DIE
私的評価: 2.4 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1997年発売の9作目のアルバムで、アメリカ進出を狙うために、東芝EMI/ヴァージン・レコードに移籍して発表されたアルバムです。
そのため、本作は、全曲英語で歌い直したバージョンも発売されています。
ただ、アメリカ進出を狙うにしては、ジャケットがいけていなかったり、アメリカナイズされた音楽性でもなく、中途半端に感じてしまうアルバムです。
実際、アメリカで本作を購入したのは、ほぼすべてが日本人であったとされています。
アメリカ進出のことがなければ、ドリカムらしい明るいポップ曲「あはは」や、アフリカのリズムを取り入れた「ケロケロ」、ユッスー・ンドゥールとコラボレートした「よろこびのうた」など、聞きどころのあるアルバムです。
このアメリカ進出が影響したのか、日本でも、売上が低迷してしまい、本作は、100万枚に届かな結果となってしまいました。
DO YOU DREAMS COME TRUE?
私的評価: 2.5 (本作のAmazonの評価は、こちら)
2009年発売の15作目のアルバムで、デビューアルバム「DREAMS COME TRUE」から丁度20年が経過して発売されたアルバムです。
20周年記念のためか、初回限定版には、ベスト・アルバム付属版と、ライブDVD付属版の2バージョンで発売されました。
本作には、約10年ぶりにオリコンチャート1位を記録した「連れてって 連れてって」が収録されています。
本作は、音質が良くいつものドリカムの抜群の安定感がありますが、初期の1st〜4thアルバムに比較すると、大人びた熟練さを感じ(デビューから20年経っているため熟練していくのは当然かもしれませんが)、
昔の元気一杯の明るいラブソングとは違った哀愁のある曲が多く収録されています。
特に、青山テルマに提供したセルフカヴァー曲「大っきらい でもありがと」は、20年経ったドリカムを象徴するしんみりとしたラブソングです。
そのため、昔の若さ溢れるドリカムの曲が好きな人には、本作は、肩透かしを食らうかもしれません。
LOVE CENTRAL
私的評価: 2.55 (本作のAmazonの評価は、こちら)
2010年発売の16作目のアルバムで、初めて、吉田美和が編曲にクレジットされたアルバムです。
そのためか、今までのアルバムに比べると、ドリカムらしさがなく、音楽もジャケットも無理して若々しくしているような印象を受けます。
「LIES, LIES.」や「GODSPEED!」「風切って行こう!」では、テクノのノリの良い曲であるため、余計に若々しくしている感じがします。
本作は、ドリカムのアルバムの中では、評判の悪いアルバムで、特に、「MY DARLIN’ DOGGYS」では、「吉田アホ美和」「中村天パ正人」とクレジットされていることが余計に、評判を悪くしています。
それでも、吉田美和のセクシーなボーカルが聞けるメロウな「ANOTHER JUNK IN MY TRUNK」や、昭和のキャバレーの雰囲気を感じる「POISON CENTRAL」は、ドリカムの新機軸を感じさせる良曲です。
本作は、評判の悪さも手伝って、ドリカムの迷いを感じさせるアルバムとなっています。
MAGIC
私的評価: 2.6 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1993年発売の6作目のアルバムで、今までのアルバムとは違う雰囲気を感じさせる作品です。
前半は、「go for it!」や「冬三昧にはまだ遠い」といった今までのキャッチーなドリカムを感じさせますが、後半は、アコースティックの大人しめのメロウな曲が占めています。
ハープやホーンを使用した「a little waits」や、スパニッシュギターを使用した「愛してる 愛してた」、オーケストレーションのアレンジを施した「FANTASIA #1」など、実験的要素の強い曲も収録されています。
そのため、本作は、ドリカムのアルバムの中では、地味で、ドリカムの上級者向けのアルバムです。
しかし、このような地味なアルバムであっても、売上は、前作「The Swinging Star」と同様、絶好調で、260万枚を売上げ、オリコンチャートで、7週連続1位、1994年度アルバム年間1位を記録しました。
この結果からも、当時のドリカムの人気がもの凄かったことが分かります。
monkey girl odyssey
私的評価: 2.7 (本作のAmazonの評価は、こちら)
2001年発売の11作目のアルバムで、東芝EMI/ヴァージン・レコードから発売された最後のアルバムであり、また、西川隆宏が参加した最後のアルバムです。
アルバム「DELICIOUS」の収録曲「沈没船のモンキーガール」で初めて登場してきたモンキーガールが、本作では昇格し、アルバム名にもなりました。
モンキーガールということもあって、本作は、吉田美和が、ほとんどの曲の作曲にクレジットされています。
そのため、前作までのような実験的な要素を持つ曲はなくなり、初期のドリカムのサウンドに回帰しています。
有名曲は収録されていないために、ドリカムのアルバムの中では、あまり知られていないアルバムですが、初期のドリカムが好きな人には、おすすめできるアルバムです。
売上も昔のような勢いはなくなり、ミリオンセラーは達成できませんでした。
それでも、オリコン・チャートで1位を記録していますので、2000年代に入っても、ドリカムの人気は衰えていないことが分かります。
the Monster
私的評価: 2.8 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1999年発売の9作目のアルバムで、東芝EMI/ヴァージン・レコードから発売された2作目のアルバムです。
前作「SING OR DIE」の延長線上のアルバムで、全曲英語で歌い直したバージョンも発売されています。
前作「SING OR DIE」は、売上が落ち、ドリカムのアルバムの中では失敗作でしたが、本作は、前作と比較して勢いを少し取り戻し、ミリオンセラーを達成しました。
久々にオリコンチャート1位を記録した「朝がまた来る」や、ドラムンベースを取り入れた「なんて恋したんだろ」といったドリカムの代表曲も収録されています。
また、ファンキーな洋楽ディスコを感じさせる「FUNKA-MONSTER」や、ドリカムの定番となってきたモンキーガールの曲「モンキーガール番外編“ガンバレあたし!」もしっかりと収録されています。
全体的にベースが響いており、リズムを重視したアルバムです。
私的には、ストリングスとピアノが美しいバラード曲『三日月」がおすすめ曲です。
THE LOVE ROCKS
私的評価: 2.85 (本作のAmazonの評価は、こちら)
2006年発売の13作目のアルバムで、アルバムタイトル通り、ロック色の強いアルバムです。
本作には、吉田美和単独で作曲した作品が収録されておらず、中村正人のカラーを全面に押し出しています。
リズム、特にベースを前面に出したシンプルな演奏に、キュートな吉田美和のボーカルがのってくるスタイルを取っています。
また、ワールドワイドな音楽を展開しており、「哀愁のGIジョー」ではボサノバ、「SUNSHINE」ではラテン、「ていうか」はカンフーを取り入れています。
このようにバラエティ豊かなアルバムとなっていますが、その中でも、特に、シンプルなバラード曲「めまい」が良曲で、切なさが表れています。
本作は、久々に、オリコンチャート1位を記録しました。
DELICIOUS
私的評価: 2.9 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1995年発売の7作目のアルバムで、中村正人の色を強めたアルバムです。
中村正人の曲が大半を占め、吉田美和の単独曲が2曲しか収録されていません。
そのため、「i think you do」や「IT’S SO DELICIOUS」などのファンク系の曲や、メキシコ音楽を取り入れた「TORIDGE&LISBAH」など男性的な曲が増え、
女性的なそこはかとなく明るいラブ・ソングは影を潜めてしまいました。
前作「MAGIC」と同様、大人のドリカムを味わえるアルバムとなっています。
今後のドリカムの歌詞に、何度も登場してくるモンキーガールが、本作の「沈没船のモンキーガール」で初登場してきたことも特徴的です。
本作も、「MILLION KISSES」から4作連続でダブルミリオンを達成し、1995年度の年間アルバム1位を記録しました。
DREAMS COME TRUE
私的評価: 3.0 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1989年発売のドリカムの記念すべきデビュー・アルバムです。
本作は、メロディアスでキャッチーな曲は少なく、地味な印象を受けます。
中村正人の作曲能力は、まだ開花しておらず、「カ・タ・ガ・キ」以外は、全て、吉田美和が作曲を行なっています。
その中でも、「悲しいKiss」や、ファースト・シングルとなった「あなたに会いたくて」は、吉田美和らしい失恋ソングで、今後のドリカムの失恋ソングの土台が出来上がっています。
また、中村正人作曲の「カ・タ・ガ・キ」も、耳に残る印象的なメロディではありませんが、今後のメロディアスなドリカムに繋がる土台は出来上がっています。
全体的に、ブラス・セクションや打ち込みを使用するなど、ドリカムの音楽性は確立しており、磨きがかかる前のドリカムといったようなアルバムです。
THE DREAM QUEST
私的評価: 3.2 (本作のAmazonの評価は、こちら)
2017年発売の18作目のアルバムで、配信シングル曲が中心に収録されたアルバムです。
そのため、有名曲が多く、前向きなキラキラしたポップスが詰まっています。
本作も、前作「ATTACK25」と同様、良作ですが、これぞというキラーチューンがないため、マンネリ化していることは否めません。
しかし、30年近く活躍し続け、吉田美和の衰えないボーカルや、安定感のある良曲を毎回発表していることには、感嘆してしまいます。
全体的に、デジタル音を使用した聴きやすいポップスのアルバムであるため、ドリカム初心者の人にもおすすめできるアルバムです。
本作も、前作と同様、オリコンチャート1位を記録しました。
ちなみに、本作のアルバム名は、ゲームソフト「ドラゴンクエスト」を文字って付けられています。
AND I LOVE YOU
私的評価: 3.4 (本作のAmazonの評価は、こちら)
2007年発売の14作目のアルバムで、吉田美和の内縁の夫が急死してから発表された最初のアルバムになります。
夫の死と関係しているのか、いつもの明るいドリカムらしいサウンドの中にも、どことなく哀愁が漂っています。
特に、「ア・イ・シ・テ・ルのサイン 〜わたしたちの未来予想図〜」は、夫が亡くなる前に作られた曲ですが、夫が亡くなったことを考えると、とても切なく聞こえてしまうバラード曲です。
本作は、前半が吉田美和の曲、後半が中村正人の曲で構成されており、過去のアルバムの中では、59分と最長のアルバムとなりました。
「ア・イ・シ・テ・ルのサイン 〜わたしたちの未来予想図〜」をはじめとして、「大阪LOVER」「きみにしか聞こえない」「今日だけは」など、シングル曲が6曲、シングル曲のカップリング曲が2曲と、後期ドリカムの有名曲が詰まっています。
ミリオンセラーは達成できませんでしたが、ドリカムの音楽がいまだ衰えていないことを証明してくれたアルバムです。
The Swinging Star
私的評価: 3.5 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1992年発売の5作目のアルバムで、300万枚以上を売上、ドリカムのアルバムの中で最も売れたアルバムです。
また、300万枚以上を売上げたアルバムは、日本音楽史上初のことでした。
これだけの売上を記録したアルバムが、悪いはずはありませんが、「LOVE GOES ON…」の「未来予想図II」や、「WONDER 3」の「さよならを待ってる」、「MILLION KISSES」の「未来予想図」のような必殺バラード曲がないことが、過去3枚のアルバムと比較して、私的評価は下がってしまいました。
それでも、西川隆宏が初めて作曲にクレジットされた「あの夏の花火」や、ドリカムが出演していたテレビ番組で使用された「決戦は金曜日」、NHK連続テレビ小説で使用された「晴れたらいいね」など良曲が多数収録されています。
極上のポップスに、ボサノバ、テクノ、ファンク、ジャズなどの要素をまぶし、ドリカム・サウンドを築き上げています。
DIAMOND15
私的評価: 3.6 (本作のAmazonの評価は、こちら)
2004年発売の12作目のアルバムで、西川隆宏脱退後の初めてのアルバムです。
本作は、ドリカムのデビュー15周年を記念して発売されたことや、2名体制で新たな気持ちで出発したことから、久々のドリカムらしさが出た傑作アルバムです。
それが良く分かるのは、「朝日の洗礼」で、この曲は、「決戦は金曜日」の続編にあたり、EW&Fの影響を受けていることが分かるホーン・セクションを大々的に取り入れた曲です。
昔のドリカムのアルバムのように女性視点の明るいラブ・ソングがある一方で、しんみりとしたラブ・ソング「マスカラまつげ」や「ラヴレター」「やさしいキスをして」など、良曲が詰まっています。
昔のドリカムを彷彿させるアルバムですが、「WONDER 3」から続いてきたオリコン・チャート1位が途切れてしまい、1990年代のような爆発的なヒットには至らなかったのは、残念でした。
LOVE UNLIMITED∞
私的評価: 3.8 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1996年発売の8作目のアルバムで、ドリカム史上最も売れたシングル「LOVE LOVE LOVE」を収録したアルバムです。
この「LOVE LOVE LOVE」は、TBS系ドラマ「愛していると言ってくれ」で使用され、「ザテレビジョンドラマアカデミー賞」で主題歌賞を受賞しました。
そのため、本作は、「LOVE LOVE LOVE」が目立つ作品となっていますが、その他にも、中村正人のファンキーなベースが聞ける「SWEET REVENGE」や、ジャジーな「嵐が来る」、映画「7月7日、晴れ」の主題歌など、大人のドリカムを味わえる曲が多く収録されています。
尚、「モンキーガール 豪華客船の旅」は、「沈没船のモンキーガール」の続編の曲で、モンキーガールの2度目の登場となりました。
本作も、ダブルミリオンを達成、オリコン・チャート1位を記録するなど絶好調のアルバムとなりました。
しかし、ドリカムは、次作で、アメリカ進出を狙って、レコード会社を移籍したことで、失速してしまいます。
ATTACK25
私的評価: 4.0 (本作のAmazonの評価は、こちら)
2014年発売の17作目のアルバムで、前作「LOVE CENTRAL」から約4年ぶりに発売された久々のアルバムです。
アルバム名は、ドリカムのデビュー25周年に由来して名付けられています。
ここ最近のドリカムのアルバムは、大人しく地味なアルバムが続き、昔からのドリカム・ファンは、もやもや感がありましたが、本作で、このもやもや感を吹き飛ばしてくれました。
1990年代初頭の絶頂期のドリカムに原点回帰しており、どの曲も1990年代初頭のドリカムを感じさせます。
それは、「MILLION KISSES」に収録されていた「あなたにサラダ」の続編曲「あなたにサラダ以外も」や、モンキーガールを復活させた「MONKEY GIRL -懺鉄拳-」からも原点回帰を意図していることが分かります。
「軌跡と奇跡」では、カシオペアの野呂一生がギターで参加しており、野呂一生のハードなギターを聞くことができます。
18曲66分超とドリカムのアルバムの中で、収録時間が最長となり、センスの良い中村正人と吉田美和のアニメのジャケットからも、気合が入っていることが十分に感じられるアルバムです。

WONDER 3
私的評価: 4.1 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1990年発売の3作目のアルバムで、ドリカム初のミリオン・セラーを記録したアルバムです。(前作「LOVE GOES ON…」もミリオン・セラーを記録しましたが、本作の方が早く、ミリオン・セラーを達成しました)
「KUWABARA KUWABARA」や「Ring! Ring! Ring!」などのドリカムらしい明るいラブソングを中心としているため、全体的に楽しいアルバムですが、
「さよならを待ってる」のような失恋ソングもきちんと収録されています。
中村正人の曲も増えて、可愛らしい吉田美和の曲とは違った男性らしさも出始めています。
特に、「笑顔の行方」は、中村正人の作曲の初のシングル曲となりました。
本作以降定番となるインストゥルメンタルのオープニング・ナンバーを取り入れたりと、1990年代のドリカムの快進撃のスタートに相応しいアルバムです。

LOVE GOES ON
私的評価: 4.2 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1989年発売のセカンド・アルバムで、前作「DREAMS COME TRUE」からわずか8ケ月後に発売されたアルバムです。
前作から短期間での発売であったにも関わらず、成長著しく、メロディアスでキャッチーな曲ばかりが収録されています。
オープニングの「うれしい!たのしい!大好き!」と「うれしはずかし朝帰り」から、恋する乙女の喜びを表現したハッピーな曲でスタートし、ドリカム節が全開しています。
一方で、長距離恋愛の切なさを描いた「LAT.43°N 〜forty-three degrees north latitude〜」や、結婚式の定番曲「未来予想図II」など、バラード曲でも、ドリカムの名曲が詰まっています。
本作からドリカムの知名度が上がっていき、このアルバムは、ミリオンセラーを達成し、オリコンチャート最高8位を記録、229週にも渡り100位圏内にチャートインしました。

MILLION KISSES
私的評価: 4.4 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1991年発売の4作目のアルバムで、ドリカム絶頂期に制作された作品です。
アルバム名の「MILLION KISSES」は、前作「WONDER 3」がドリカム初のミリオンセラーを達成したことの感謝の気持ちから名付けられました。
このアルバム名の通り、本作は、前作の勢いを保ち、どの曲も聞きやすく、ハズレ曲はありません。
オリコンチャートで初めて1位を記録した「Eyes to me」をはじめとして、コミカルな可愛らしい「あなたにサラダ」や、プロポーズ・ソング「薬指の決心」、
ドリカムの2大バラード曲「未来予想図」と「忘れないで」など名曲が多数収録されています。
「未来予想図」は、前作「LOVE GOES ON…」に、パート2が収録されていましたが、実際は、本作収録の「未来予想図」の方が先に作られました。
この「未来予想図」は、明るい未来を描いたラブソングですが、もう一方のバラード曲「忘れないで」は、絶望的な失礼ソングで、この対照的なラブソングを、ドリカムはうまく表現をしています。
本作は、ダブル・ミリオンセラーを記録し、オリコンチャートで1位を記録しました。

おすすめのベスト・アルバム
- DREAMS COME TRUE THE BEST! 私のドリカム
- 2015年に発売された3枚組のオールタイム・ベスト・アルバムです。Dsic1は「LOVE」、Disc2は「TEARS」、Disc3は「LIFE」と名付けられ、それぞれのDiscに名付けられたテーマに沿って、選曲がされています。
- 1stアルバム「DREAMS COME TRUE」から、17thアルバム「ATTACK25」までのアルバムから選曲され、新録曲も1曲(「あの夏の花火 -SENKOU-HANABI VERSION-)収録されています。
- ドリカムのヒット曲が満載であるため、売上は絶好調で、オリコンチャートで通算6週1位を記録し、ミリオンセラーを達成しました。ドリカムの初心者に最適なベスト・アルバムです。
- DREAMS COME TRUE THE ウラBEST! 私だけのドリカム
- 2016年に発売された3枚組のオールタイム・ベスト・アルバムで、上で紹介した「DREAMS COME TRUE THE BEST! 私のドリカム」の対となる裏ベスト・アルバムです。
- Disc1が「WATASHI DISC」、Disc2が吉田美和の選曲による「MIWA DISC」、Disc3が中村正人の選曲による「MASA DISC」に分けられています。裏ベストだけあり、シングル発表された曲は少なく、ドリカムのマニアックな曲が選曲されています。
- ドリカム初心者の方は、まずは「DREAMS COME TRUE THE BEST! 私のドリカム」のアルバムを聞いてから、更にドリカムを深堀りしたい場合に、本作を聞くことをおすすめします。
・音質を求める方は、ハイレゾの曲を多く配信している「Amazon Music Unlimited」がおすすめです。
・楽天でよく買い物をする方は、楽天ポイントやクーポンがもらえる「楽天ミュージック」がおすすです。
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ドリームズ・カム・トゥルーのメンバー
ドリームズ・カム・トゥルーは、吉田美和、中村正人、西川隆宏の3人で結成されましたが、2002年に西川隆宏は脱退し、現在は、2名体制で活動を行っています。
以下に、3人の紹介をします。
- 吉田美和(ボーカル担当):
ドリームズ・カム・トゥルーの顔であり、歌の美味さはピカイチです。
作詞、作曲も行い、吉田美和の作る曲は、女性の恋愛観を表現している曲が多いことが特徴です。
ドリームズ・カム・トゥルー以外では、ソロ・アルバムを2枚発表しています。
2007年には、音楽プロデューサーの末田健と結婚しましたが、残念ながら末田健は2007年に病気で他界しています。
- 中村 正人(ベース担当):
ドリームズ・カム・トゥルーのリーダーであり、多くのドリームズ・カム・トゥルーの曲の作曲と、ほとんどの曲の編曲を担当しています。
ドリームズ・カム・トゥルー結成前は、とんねるずや中山美穂などのバックバンドでベーシストとして活動していました。
アース・ウィンド・アンド・ファイアーのモーリス・ホワイトを崇拝しており、ドリームズ・カム・トゥルーの曲にも、アース・ウィンド・アンド・ファイアーの影響を感じる曲がいくつかあります。
ドリームズ・カム・トゥルー以外では、ラジオ番組「中村正人のNORU SORU」の企画で結成したユニット「アンドレ中村とオホーツクボーイズ」で、ボーカルも担当していました。
- 西川 隆宏(キーボード担当):
ドリームズ・カム・トゥルーでは、作詞・作曲に関わることはほとんどありませんでしたが、親しみやすいキャラクターであったため、ドリームズ・カム・トゥルーの中では、ムードメーカー的な存在でした。
2002年にドリームズ・カム・トゥルーを脱退し、以降、ドリカムのツアーやイベントライブには参加していません。
脱退の理由は、音楽的な方向性の違いやプライベートな問題など、さまざまな憶測がありましたが、具体的な詳細は明らかにされていません。
ドリームズ・カム・トゥルー脱退後、薬物取締法違反で逮捕され、その後は、表舞台から姿を消して、現在は、メディアでの露出がほとんどなくなり、詳細な情報はつかめていません。
ドリームズ・カム・トゥルーの音楽
ドリームズ・カム・トゥルーの音楽は、キャッチーなメロディと、女性特有の恋愛観をテーマにした曲が多いことが特徴です。
吉田美和と中村正人の曲が、ほぼ全てを占めており、アルバムによって、吉田美和のカラーが強いアルバムと、中村正人のカラーが強いアルバムとの違いはあるものの、デビュー以来、一貫した音楽性を貫いています。
そのため、どのアルバムから聞いてもドリームズ・カム・トゥルーの良さを味わえますが、アルバムごとに、初心者向け、中級者向け、上級者向けを分けると、以下の通りとなります。
- DREAMS COME TRUE(1989年):上級者向け
- LOVE GOES ON…(1989年):初心者向け
- WONDER 3(1990年):初心者向け
- MILLION KISSES(1991年):初心者向け
- The Swinging Star(1992年):初心者向け
- MAGIC(1993年):上級者向け
- DELICIOUS(1995年):中級者向け
- LOVE UNLIMITED∞(1996年):初心者向け
- SING OR DIE(1997年):上級者向け
- the Monster(1999年):上級者向け
- monkey girl odyssey(2001年):上級者向け
- DIAMOND15(2004年):初心者向け
- THE LOVE ROCKS(2006年):中級者向け
- AND I LOVE YOU(2007年):中級者向け
- DO YOU DREAMS COME TRUE?(2009年):上級者向け
- LOVE CENTRAL(2010年):上級者向け
- ATTACK25(2014年):初心者向け
- THE DREAM QUEST(2017年):初心者向け
まとめ
最後に、ドリームズ・カム・トゥルーのランキング結果をまとめます。
順位 | アルバム名 | 点数 |
---|---|---|
1位 | MILLION KISSES | 4.4 |
2位 | LOVE GOES ON | 4.2 |
3位 | WONDER 3 | 4.1 |
4位 | ATTACK25 | 4.0 |
5位 | LOVE UNLIMITED∞ | 3.8 |
6位 | DIAMOND15 | 3.6 |
7位 | The Swinging Star | 3.5 |
8位 | AND I LOVE YOU | 3.4 |
9位 | THE DREAM QUEST | 3.2 |
10位 | DREAMS COME TRUE | 3.0 |
11位 | DELICIOUS | 2.9 |
12位 | THE LOVE ROCKS | 2.85 |
13位 | the Monster | 2.8 |
14位 | monkey girl odyssey | 2.7 |
15位 | MAGIC | 2.6 |
16位 | LOVE CENTRAL | 2.55 |
17位 | DO YOU DREAMS COME TRUE? | 2.5 |
18位 | SING OR DIE | 2.4 |
ドリカムの2ndアルバムから、4thアルバムを、上位にランキングしました。
この時期のドリカムが、一番、ドリカムらしい明るい恋愛観のある曲が多く、以降のドリカムの音楽性を確立しました。
ドリカムがアメリカ進出を狙ったアルバム「SING OR DIE」から、一時期、停滞時期もありましたが、今では、昔のドリカムの勢いを取り戻していますので、
ドリカムの1990年代のアルバムしか聞いたことがない方は、上記のランキングを参考に、多くのアルバムを聞いてもらえればと思っています。
次回は、1990年代中頃から、2000年代初頭まで活動した日本のロック・バンド ミッシェル・ガン・エレファントの全アルバム・ランキングをしていきたいと思います。