The Doors(ドアーズ)全アルバム ランキング|おすすめアルバム

(本サイトには、プロモーションが含まれています)

The Doors(ドアーズ)全アルバム ランキング

前回は、The Rolling Stones(ローリング・ストーンズ)の全アルバム ランキングをしましたので、

今回は、ロック界のレジェンド第3弾として、The Doors(ドアーズ)の全アルバム ランキングをしていきたいと思います。

ドアーズは、ボーカリスト ジム・モリソンを中心としたバンドで、1965年から1972年まで活躍しました。


ジム・モリソンは、「エド・サリヴァン・ショー」の出禁や、コンサート中での逮捕劇など、過激なパフォーマンスが話題を呼び、カリスマ的な存在となりました。

しかし、1971年に、パリのアパートの浴室で死亡するという悲劇に見舞わます。

ジム・モリソンの死後、残ったメンバで活動を続けアルバムを2枚発表しますが、やはりジム・モリソンの存在は大きく、商業的に失敗し、1972年に解散を余儀なくされてしまいます。

ドアーズの音楽は、ベースレスのオルガンを中心とした演奏が特徴で、ジャンルは、サイケデリック、アート・ロック、ブルースに属します。

ドアーズは、ジム・モリソンの死後に発表されたアルバムも含めると、9枚のスタジオ・アルバムを発表しています。

そんなドアーズの全スタジオ・アルバムを、ランキングしていきます。


ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。

ドアーズのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、

ドアーズのアルバムの評価や、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。

ドアーズ アルバムランキング

第9位
Full Circle

前作「Other Voices」を豪華にしたようなアルバムだけど、昔のドアーズの音楽とは、かけ離れてしまったわね。
kat
ジム・モリソンのいないドアーズでアルバムを制作するのは、限界だったことが分かるアルバムだね。

評価: 2.0

1972年発売の8作目のアルバムで、ジム・モリソンの死後に制作された2枚目のアルバムです。

女性コーラスを入れたり、ホーン・セクションを入れたりと新たな試みをしていますが、どの曲もドアーズらしさはなく、悪党苦戦していることが分かります。

ジム・モリソン在籍時のドアーズとは異なる路線に方向転換しようとしているのは分かりますが、ドアーズの魅力がなくなってしまい、

ジム・モリソンがいないドアーズは、無理があったことが露呈してしまいました。

そのため、本作発表後、ドアーズは解散し、本作が、ラスト・アルバムになってしまいました。

第8位
Other Voices

ジム・モリソンの死後、残りのメンバで作ったアルバムね。今までのドアーズとは別の音楽になってしまったわね。
kat
ボーカルの弱さがあるのは致し方ないけど、かなり明るいサウンドになってしまったね。

評価: 2.3

1971年発売の7作目のアルバムで、ジム・モリソンの死後に制作された最初のアルバムです。

当初、ポール・ロジャースやイギー・ポップをボーカリストの候補に考えていたようですが、実現せず、

最終的に、キーボードのレイ・マンザレクと、ギターのロビー・クリーガーが、ボーカルを担当することになりました。

ジム・モリソンがいなくなってしまったことで、毒がなくなり垢抜けたサウンドになり、妙に明るい曲が増えています。

ボーカルは如何ともしがたいところはありますが、ギターやキーボードのソロは、ジム・モリソンの在籍時に負けないぐらいの良さはありますので、一聴の価値はあるアルバムです。

第7位
The Soft Parade

3枚目までのアルバムと比べると、ポップ要素が強くなりすぎて、ドアーズらしさがなくなってしまったわね。
kat
ブラス・セクションを使用したりと実験色が強くなり、賛否両論のアルバムだね。「タッチ・ミー」は名曲だけど、それ以外は、印象に残る曲がないね。

評価: 2.8

1969年発売の4作目のアルバムで、イメージチェンジを図ろうとしたのか、ブラス・セクションやストリングスを多用し、非常に聞きやすいアルバムに仕上がっています。

ただ、このようなポップな曲は、ドアーズに似つかわしくなく、ドアーズのアルバムの中では、異色作で、評判の悪い作品になってしまいました。

それでも、「タッチ・ミー」は、ポップなドアーズとしては名曲に値し、シングル・カットされ全米チャート3位を記録しました。

この「タッチ・ミー」以外は、印象に残る曲がなく、ドアーズのアルバムの中では、魅力に欠けるアルバムです。

第6位
Waiting for the Sun 太陽を待ちながら

「ハートに火をつけて」や「まぼろしの世界」と比べると、サイケデリックの要素が少なくなり、ポップになったわね。
kat
オープニング・ナンバー「ハロー・アイ・ラヴ・ユー 」が象徴しているように、キャッチーな曲が増えたアルバムだね。

評価: 3.0

1968年発売の3作目のアルバムで、全米No.1を記録した「ハロー・アイ・ラヴ・ユー」が収録されているアルバムです。

「ハロー・アイ・ラヴ・ユー」を聞くと、1stアルバム「ハートに火をつけて」や、2ndアルバム「まぼろしの世界」とは別の世界に、ドアーズは向かっていったことが分かります。

元々、本作には、「ジ・エンド」や「音楽が終わったら」と同等の大作「セレブレーション・オブ・リザード」が収録される予定だったと言われており、

もし、この曲が収録されていたら、本作は、もっと、知名度が上がっていたかもしれません。

ポップな曲が増えましたが、まだ、ドアーズらしさを保っているアルバムです。

第5位
Morrison Hotel

前作「ソフト・パレード」のポップ路線とは異なり、ブルース色の強いアルバムになったわね。
kat
オープニング・ナンバー「Roadhouse Blues」から、ブルースを強調しているね。ポップ路線のドアーズよりも魅力が増しているね。

評価: 3.2

1970年発売の5作目のアルバムで、ドアーズのアルバムの中では、最もブルース色の強い作品に仕上がっています。

当時のレコードでは、A面が「HardRock Cafe」サイド、B面が「Morrison Hotel」サイドと名付けられていました。

ちなみに、世界的に有名なレストラン・チェーン「ハードロック・カフェ」は、この「HardRock Cafe」サイドから店名が名付けられました。

本作は、オープニングの「ロードハウス・ブルース」と「太陽を待ちながら」が聴きどころで、

「ロードハウス・ブルース」は、曲名通りブルース色の強い作品、「太陽を待ちながら」は初期のドアーズを彷彿させるサイケデリックな怪しげな雰囲気を漂わせている曲です。

全体的に落ち着いたアルバムで、ドアーズが熟練してきたことを感じさせるアルバムです。

第4位
An American Prayer

ジム・モリソンの詩の語りが多いアルバムだけど、バックの演奏が優れているわね。
kat
ドアーズの解散から6年後に発売されたアルバムであるため、ドアーズの正式なオリジナル・アルバムではないけど、迫力のある優れたアルバムだね。

評価: 3.4

1978年発売のアルバムで、ジム・モリソンが生前に録音していた詩の朗読や未発表ライブを、3人のメンバーが新たに録音したものを加えて再編集したアルバムです。

そのため、ドアーズのオリジナル・アルバムではありませんが、新たに録音されたバックの演奏が優れており、聴きどころの多いアルバムです。

ジム・モリソンの死後に制作された2枚のアルバムも、本作のバック演奏のようなインストゥルメンタルのアルバムにしていたら、もっとドアーズを存続できたのではないかと感じます。

ジム・モリソンの詩の語りも、声が通っており、聞きやすくなっています。

ドアーズのアルバムの中では、ほとんど知られていませんが、おすすめのアルバムです。


L.A.Woman

前作「Morrison Hotel」と同様、ブルース色の強いアルバムだけど、アップテンポの曲が増え、ノリが良くなったわね。
kat
このアルバムは、ジム・モリソンが参加した最後のアルバムだね。そのためか、今までのドアーズの集大成のような作品だね。

評価: 3.5

1971年発売の6作目のアルバムで、ジム・モリソンが亡くなる直前に発売されたアルバムです。

前作「Morrison Hotel」と同様、ブルース色が強い作品ですが、ノリの良い「L.A. Woman」やメロディアスな「Love Her Madly」のような初期のドアーズを感じさせる曲も収録されています。

本作の1番の聞きどころは、ラスト・ナンバーの哀愁のあるブルース曲「Riders on the Storm」で、

本作発売後、ジム・モリソンが亡くなってしまうことを考えると、余計に哀愁を感じてしまう名曲です。

初期のアルバム「ハートに火をつけて」や「まぼろしの世界」のようなパワーはなくなってしまいましたが、円熟味を感じる味わい深いアルバムです。


The Doors ハートに火をつけて

デビュー・アルバムから、ドアーズの独特な個性が出ているわね。オルガンの音がサイケデリックを感じさせるわ。
kat
ベースレスのオルガンを中心とした演奏が特徴的だね。ファースト・アルバムから、ジム・モリソンのオーラを感じるね。

評価: 4.0

1967年発売のファースト・アルバムにして、歴史に名を残す名盤です。

オルガンを中心とした演奏に、殺気を感じるジム・モリソンのボーカルがのってくるサウンドは、ドアーズの個性が出まくっています。

ジャンルは、サイケデリック・ロックに該当しますが、サイケデリックの特徴である難解さは感じず、分かりやすい曲が多く収録されています。

アルバムの邦題にもなっている「ハートに火をつけて(Light My Fire)」は、シングル・カットされ、ドアーズの最大ヒット作になりました。

この「ハートに火をつけて」以上に話題となるのが、ラスト・ナンバー「ジ・エンド」であり、

過激な歌詞に殺気だったボーカルは問題作として扱われることも多く、映画「地獄の黙示録」でも使用されました。

いずれにしても、ドアーズの人気を決定づけた衝撃度の高いデビュー・アルバムです。


Strange Days まぼろしの世界

前作「ハートに火をつけて」の延長線上のアルバムだけど、「ハートに火をつけて」よりもまとまった感じがするわね。
kat
前作「ハートに火をつけて」や「ジ・エンド」ほどのインパクトのある曲はないけど、統一感があって、このアルバムも名盤に値するね。

評価: 4.1

1967年発売のセカンド・アルバムで、前作と同様、サイケデリック・ロックのアルバムで、文学的な要素を感じる作品です。

まず目を引くのが、サーカス集団のジャケットであり、イタリア映画監督のフェデリコ・フェリーニの世界感が表れています。

前作「ハートに火をつけて」の方が名盤として挙げられることが多いですが、本作も「ハートに火をつけて」に負けじ劣らずの名盤に値します。

「ハートに火をつけて」が表の名盤だとすると、本作は裏の名盤といったところでしょうか。

本作では、サイケデリックなオープニング・ナンバー「Strange Days」、ブルース調の「Love Me Two Times」、哀愁感漂う「 People Are Strange」、ジム・モリソンのボーカルを堪能できる「音楽が終わったら」あたりが、聞きどころの作品です。

ドアーズ代表作の1枚です。

その他のおすすめアルバム

    Absolutely Live

  • ジム・モリソン在籍時の唯一の公式ライブ・アルバムです。シングル・ヒット曲が収録されておらず、マニア向けの選曲がされています。
  • 本作には、「太陽を待ちながら」に収録予定であった「セレブレーション・オブ・リザード」が収録されています。この曲は、「ジ・エンド」や「音楽が終わったら」と同等の大作で、公式アルバムでは、唯一本作でしか聞くことができませんので、貴重な音源です。
    Alive,She Cried

  • ジム・モリソンの死後10年以上経過して見つかったテープをもとに制作された1968年〜1970年のライブ音源です。
  • 40分程度の短いライブ音源ですが、ドアーズの代表曲「ハートに火をつけて」、ローリング・ストーンズもカヴァーしていた「リトル・レッド・ルースター」、ゼムのカヴァー曲「グロリア」などが収録されており、聴きどころの多いライブ・アルバムです。
    Live at the Bowl ’68

  • 「Alive,She Cried」に続く、ドアーズの未発表ライブの第2弾のアルバムです。当時は、6曲のミニ・アルバムとして発売されましたが、今では、完全版として20曲が収録されています。
  • ドアーズの代表曲「ハートに火をつけて」「ハロー・アイ・ラヴ・ユー」「音楽が終わったら」「ジ・エンド」が収録されており、これだけでも、満足できるライブ・アルバムです。

おすすめのベスト・アルバム

    Very Best of the Doors

  • 34曲収録の2枚組のベスト・アルバムです、ドアーズの代表曲ばかりが収録されていますので、本作を聞けば、ドアーズの基本を押さえることができます。
  • ジム・モリソンが参加していないアルバム2枚を除く、全てのスタジオ・アルバムから選曲されています。「An American Prayer」からも1曲選曲されているのも嬉しいところです。


当記事で紹介していますアルバムを、手っ取り早く聞くには、音楽サブスクが、最適です。

音楽サブスクの中でも、音質が良く、30日間無料期間のある Amazon Music Unlimited がおすすめです。

Amazon music Unlimited
5

Amazon Music Unlimitedは、本記事に紹介しているアルバムや曲が聴き放題です。最初の30日間が無料ですのでとてもお得です。気に入らなければ、無料期間中に解約することも可能です。

ドアーズのメンバ

ドアーズは、結成時から解散するまで、不動のメンバーで、活動しました。

1971年に、ジム・モリソンが他界してからは、新しいボーカリストは設けず、残りのメンバーで2枚のアルバムを残しています。

以下に、メンバー4人を紹介します。

  • ジム・モリソン(ボーカル担当)
    偉大なボーカリストの1人で、詩人でもあります。
    ドアーズの歌詞のほとんどは、ジム・モリソンの作詞によるもので、過激な歌詞が多いことが特徴です。
    歌詞だけではなく、過激な行動でも有名で、1969年3月、マイアミでのコンサートで逮捕されたこともありました。
    1971年に、アパートにあるバスタブの中に死体で発見され、27歳の若さで他界してしまいます。
    ブライアン・ジョーンズ、ジャニス・ジョプリン、ジミ・ヘンドリックスに続く、27歳での死去でした
  • レイ・マンザレク(キーボード担当)
    ドアーズの音楽は、ベースがなくオルガンを主体としており、その演奏の核となっていたのが、レイ・マンザレクでした。
    右手でオルガンを、左手でピアノ・ベースを演奏するのが特徴的でした。
    ジム・モリソンの死後に発売された2枚のアルバムでは、ボーカルも担当しました。
    2013年5月に、がんでお亡くなりになりました。
  • ロビー・クリーガー(ギター担当)
    ジャズやフラメンコのギター演奏に影響を受けており、フィンガー・ピッキングの演奏を特徴としています。
    作曲能力にも長けており、ドアーズのヒット曲の多くを作曲しています。
    ドアーズ解散後は、ジョン・デンスモアとともにバッツ・バンドを結成したり、多くのソロ・アルバムを制作しています。
  • ジョン・デンズモア(ドラム担当)
    音楽活動においては、ドアーズのドラマー以外は、ほとんど知られていませんが、ドアーズ解散後は、演技の勉強をして俳優として活動するようになります。
    現在でも、作家・俳優として活動を続けています。

ドアーズの音楽

ドアーズの音楽は、時代ごとに、大きく「サイケデリック」、「ポップス」、「ブルース」のジャンルに分けることができますが、

ジム・モリソンの死後に制作された2枚のアルバムは、どのジャンルにも属さず、色々なジャンルがごちゃ混ぜになっているアルバムです。

それぞれの初心者向け、中級者向け、上級者向けの分類は、以下の通りです。

【サイケデリックのアルバム】

  • The Doors ハートに火をつけて(1967年):初心者向け
  • Strange Days まぼろしの世界(1967年):初心者向け

【ポップスのアルバム】

  • Waiting for the Sun 太陽を待ちながら(1968年):中級者向け
  • The Soft Parade(1969年):上級者向け

【ブルースのアルバム】

  • Morrison Hotel(1970年):中級者向け
  • L.A.Woman(1971年):初心者向け

【その他のアルバム】

  • Other Voices(1971年):上級者向け
  • Full Circle(1972年):上級者向け
  • An American Prayer(1978年):中級者向け

まとめ

最後に、ドアーズのランキング結果をまとめます。

順位アルバム名点数
1位Strange Days まぼろしの世界 4.1
2位The Doors ハートに火をつけて 4.0
3位L.A.Woman 3.5
4位An American Prayer 3.4
5位Morrison Hotel 3.2
6位Waiting for the Sun 太陽を待ちながら 3.0
7位The Soft Parade 2.8
8位Other Voices 2.3
9位Full Circle 2.0

サイケデリックな1stアルバム、2ndアルバムが、1位、2位となりました。

洋楽名盤ランキングでは、必ず、この2枚のアルバムはランキングされていますので、1位、2位にランク付けしたのは、妥当かと思っています。

その他のアルバムも、それぞれ聴きどころのあるアルバムですので、ぜひ、このアルバムのランキングを参考に、多くのドアーズのアルバムを聴いてもらえたらと思っています。

次回は、ビーチ・ボーイズの全アルバム ランキングをしていきたいと思います。

ドアーズのグッズ紹介

>music 博物館

music 博物館

CTR IMG