順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
21位 | Coltrane’s Sound | 1960年 | 3.165 |
リンク 【コメント】 ジョン・コルトレーンのオリジナル曲が4曲、スタンダード曲が2曲で構成されたアルバムです。 収録曲は、寄せ集めの要素が強いですが、それほどバランスの悪さは感じません。 緊張感はさほどなく、どちらかというとリラックスした印象を受けるアルバムです。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
22位 | The Believer | 1958年 | 3.165 |
リンク 【コメント】 1958年の初めと終わりに録音された未発表曲で構成されているアルバムです。 ジョン・コルトレーンの発展途上の演奏が聞けるのが魅力的な作品です。 ピアノは、レッド・ガーランドですが、マッコイ・タイナー作曲の「The Believer」を演奏しています。 レッド・ガーランドのピアノは、マイルス・ディビスのマラソンセッションと似たような保守的な演奏で、 変革しているジョン・コルトレーンのサックスとの対比が面白い作品です。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
23位 | Coltrane Jazz | 1959 – 60年 | 3.165 |
リンク 【コメント】 本作は、2曲目「Village Blues」以外は、前作「Giant Steps」と同時期に録音されていますが、 「Giant Steps」とは異なり、リラックスした印象を受けます。 「Giant Steps」の溢れ曲という感じはなく、良作に仕上がっています。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
24位 | Expression | 1967年 | 3.125 |
リンク 【コメント】 ジョン・コルトレーンの最後のスタジオ・アルバムです。 本作を録音した約5ケ月後の1967年7月17日に、ジョン・コルトレーンは、肝臓癌で他界します。 自分の最期を悟っていたのかは分かりませんが、全体的に、静寂で幽玄さを感じます。 フリー・ジャズ化していて難解な曲もありますが、末期のジョン・コルトレーンのアルバムでは、聞きやすいアルバムです。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
25位 | Standard Coltrane | 1958年 | 3.125 |
リンク 【コメント】 プレスティッジ・レコードとの契約消化のために制作されたアルバムで、渋めのスタンダード・ナンバーを集めた作品です。 同じ日に、本作の収録曲4曲以外に、もう4曲録音されており、そのうちの2曲は、「Bahia」に、もう2曲は、「Stardust」に収録されました。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
26位 | Coltrane | 1962年 | 3.1 |
リンク 【コメント】 ジャケットがシンプルで、ジョン・コルトレーンのアルバムの中では、マイナーなアルバムかもしれませんが、素晴らしい演奏を聴くことができます。 アルバム名「Coltrane」は、1957年発売の初リーダー作と同じアルバム名であるため、混乱してしまいます。 黄金カルテットの最初のアルバムであるため、初リーダー作と同様、自分の名前のアルバム名を付けたのかもしれません。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
27位 | Sun Ship | 1965年 | 3.1 |
リンク 【コメント】 このアルバムは、フリージャズ化し、激しく難解な演奏が繰り広げられています。 1曲1曲の繋がりは特になく、独立した曲で構成されています。 アルバム「バラード」のような甘い演奏をするジョン・コルトレーンはここにはおらず、フリー・ジャズのジョン・コルトレーンが確立されたアルバムです。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
28位 | First Meditation | 1965年 | 3.1 |
リンク 【コメント】 録音してから10年以上お蔵入りしていたアルバムです。 本作の2ケ月後に、「メディテーションズ」のアルバムが録音され、こちらが本家となったために、「ファースト・メディテーションズ」というアルバム名が付けられています。 「メディテーションズ」とは、瞑想という意味で、その名の通り、瞑想を感じさせる宗教的な雰囲気のあるアルバムです。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
29位 | Coltrane Plays the Blues | 1960年 | 3.085 |
リンク 【コメント】 アルバム名通り、ブルース曲を集めたアルバムです。 1曲目の「Blues To Elvin」以外は、ジョン・コルトレーンのオリジナル曲です。 前半の「Blues to」で始まる曲は、伝統的なブルース色の強い曲ですが、後半の「Mr. 」で始まる曲は、自由な形式のブルースが演奏されています。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
30位 | Coltrane | 1957年 | 3.085 |
リンク 【コメント】 ジョン・コルトレーン初のリーダー作です。 まだ、発展途上の演奏ではありますが、本作は、今後のジョン・コルトレーンの原本であり、本作の継続発展版が、今後のジョン・コルトレーンのアルバムになっているように感じます。 本作の中で、特に優れているのは、バラード曲「Violets for Your Furs(邦題:コートにすみれを)」であり、ジョン・コルトレーンは、表現力豊かな演奏を行っています。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
31位 | Dakar | 1957年 | 3.085 |
リンク 【コメント】 アルバムのジャケットが、ジョン・コルトレーンの写真であるため、ジョン・コルトレーンのリーダー作のように見えますが、プレスティッジが、ジョン・コルトレーンの人気に乗じて、ジョン・コルトレーンの名義にすり替えた作品です。 バリトン・サックスが2本使用されているため、重厚さがあります。 バリトン・サックスの低音が、ジョン・コルトレーンのテナー・サックスの音を引き立たせています。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
32位 | Duke Ellington & John Coltrane | 1962年 | 3.07 |
リンク 【コメント】 大巨匠デューク・エリントンと共演した異色のアルバムです。 デューク・エリントンはオーケストラが有名ですが、本作では、ピアノ演奏をしています。 前作「バラード」に引き続き、静かな演奏で、バラード曲が多く収録されていますが、「バラード」ほど、甘ーいアルバムではありません。 全体的に聞きやすいアルバムです。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
33位 | Black Pearls | 1958年 | 3.0 |
リンク 【コメント】 後期のジョン・コルトレーンのように、物凄い勢いで高速のサックスを吹きまくっているアルバムです。 他のメンバの演奏と比較すると、サックスだけが浮きまくっています。 ジョン・コルトレーンの気迫溢れる演奏が聞きどころのアルバムです。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
34位 | Stellar Regions | 1967年 | 3.0 |
リンク 【コメント】 ジョン・コルトレーン死後、28年経って発売されたアルバムです。 ほとんどが未発表の曲で、晩年に、こんな切れ味鋭い未発表の演奏があったことに驚かされます。 ジョン・コルトレーンのサックスは、フリー・ジャズ化されてはいるものの、メロディがきちんとある曲も収録されているため、 フリー・ジャズ化されてきたこの時期のアルバムの中では、比較的分かりやすい部類に入るアルバムです。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
35位 | Stardust | 1958年 | 3.0 |
リンク 【コメント】 4曲中3曲がスローテンポで演奏されており、バラード集というよりも、スローテンポの曲を集めたセッション集といったアルバムです。 特にアレンジといえるアレンジはなく、原曲を忠実に演奏しています。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
36位 | Om | 1965年 | 3.0 |
リンク 【コメント】 ジャケットは、カッコ良いですが、音楽は、フリー・ジャズで、ラウド・ジャズという言葉が似合うアルバムです。 集団即興のアルバム「Ascension」を小規模にして、アフリカと宗教を結びつけたようなサウンドで、ジャズ好きな人でも、理解するのが困難なアルバムです。 ジョン・コルトレーンは、別世界に行ってしまった印象を受けます。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
37位 | Coltrane Time | 1958年 | 3.0 |
リンク 【コメント】 本作は、もともと、セシル・テイラーのリーダー作でしたが、ジョン・コルトレーンが人気が出たために、後に、ジョン・コルトレーンのリーダー作になりました。 セシル・テイラーにとっては、可哀想なアルバムです。 本作のメンバが独特で、ジョン・コルトレーン、セシル・テイラー、ケニー・ドーハムに加え、ビル・エヴァンズ・トリオで有名なチャック・イスラエルも参加しています。 もともとセシル・テイラーのリーダー作であるため、セシル・テイラーの前衛的なピアノが目立ったアルバムです。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
38位 | Cosmic Music | 1966年 | 2.75 |
リンク 【コメント】 1965年末にピアノのマッコイ・タイナーが脱退してしまい、その代わりに、ジョン・コルトレーンの婚約者アリス・マクロードが、ピアノに加わった最初のアルバムです。 エルヴィン・ジョーンズも脱退してしまい、黄金のカルテットは、1965年で崩壊してしまいました。 本作は、ジョン・コルトレーンの死後、アリス・マクロードが自主制作したもので、そのためか、ジョン・コルトレーンは、2曲(「Manifestation」「Reverend King」)しか、演奏を行なっていません。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
39位 | Wheelin’ & Dealin | 1957年 | 2.25 |
リンク 【コメント】 プレスティッジから発売された1957年のリーダーレス・セッションのアルバムで、3人の管楽器(テナー・サックス、フルート)による演奏が特徴的なアルバムです。 ジョン・コルトレーン、ポール・クィニシェット、フランク・ウェスのバトル演奏が聞きどころのアルバムですが、同じような長い曲が多く、さらにソロ演奏が長く続くため、途中で、ダレてしまいます。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
40位 | Interstellar Space | 1967年 | 2.25 |
リンク 【コメント】 宇宙をテーマにしており、曲名には、惑星の名前が付けられています。 惑星の名前が付けられている曲は、クラシックのホルストの「惑星」を思い出しますが、ホルストのようなメロディアスさはなく、フリー演奏がひたすら続きます。 本作が録音された時は、既に、ジョン・コルトレーンは末期癌で体調が芳しくありませんでしたが、そのような状態で、よく、こんなにサックスを吹きまくれるものだと感心してしまいます。 凡人には理解が難しいジョン・コルトレーンの達観した究極のアルバムです。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
41位 | Ascension | 1965年 | 1.5 |
リンク 【コメント】 本作は、エディションIと、エディションⅡで別れていますが、エディションIが最初に発売され、そのあと、エディションⅡの音源に差し替えられ、しばらく、エディションⅡで発売され続けていました。 良く言えば、集団即興なんでしょうけれども、悪く言えば、まとまりのないうるさい集団音楽と言えます。 フレディー・ハーバードや、アーチーシェップなど有名ジャズ・ミュージシャンが参加していますが、ジョン・コルトレーンのアルバムの中では、最も衝撃的で問題作のアルバムです。 |
次は、評価対象外にしました「ジョン・コルトレーンのその他のスタジオ・アルバム」と「ジョン・コルトレーンのおすすめライブ・アルバム」を紹介します。