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John Coltrane(ジョン・コルトレーン) 全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介
別記事で、John Coltrane(ジョン・コルトレーン)の全スタジオ アルバムを、全曲、評価点を付けて、ランキング付けしましたので、ここで、1つのランキングにまとめたいと思います。
ジョン・コルトレーンは、マイルス・デイヴィスと並んで、ジャズの可能性を探求し続けた偉大なサックス奏者です。
マイルス・デイヴィスのセッションに参加していた時のジョン・コルトレーンの演奏は、あまり評価が高くありませんでしたが、その後、一気に成長し、進化を遂げました。
ジョン・コルトレーンのアルバムの中には、バラード系のアルバムがいくつかありますが、それはそれで魅力はあるものの、ジョン・コルトレーンの魅力の一部しか表現されていません。
ジョン・コルトレーンの魅力は、洪水のように押し寄せてくる音数の多いサックス演奏にあります。
後期のジョン・コルトレーンは、フリー・ジャズになり、理解するのが非常に難しいため、ジャズ初心者にはおすすめできませんが、今回、後期のジョン・コルトレーンのアルバムも含めて、名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。
評価点は、個人的な独断と偏見で採点していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
ジョン・コルトレーンのおすすめのアルバムを知りたい方や、ジョン・コルトレーンのアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
評価アルバム
以下が、今回の評価アルバムです。
発売年 | アルバム名 |
---|---|
1957年 | Dakar |
1957年 | Coltrane |
1957-1958年 | Lush Life |
1957年 | Traneing In |
1957年 | Blue Trane |
1957年 | Wheelin’ & Dealin |
1958年 | The Believer |
1958年 | Soultrane |
1958年 | Kenny Burrell & John Coltrane |
1958年 | Settin’ the Pace |
1958年 | Black Pearls |
1958年 | Standard Coltrane |
1958年 | Stardust |
1958年 | Bahia |
1958年 | Coltrane Time |
1959年 | Bags & Trane |
1959年 | Giant Steps |
1959-1960年 | Coltrane Jazz |
1960年 | My Favorite Things |
1960年 | Coltrane’s Sound |
1960年 | Coltrane Plays the Blues |
1961年 | Olé Coltrane |
1961年 | Africa Brass |
1962年 | Coltrane |
1962年 | Ballads |
1962年 | Duke Ellington & John Coltrane |
1962年 | John Coltrane & Johnny Hartman |
1964年 | Crescent |
1964年 | A Love Supreme |
1965年 | Quartet Plays |
1965年 | Transition |
1965年 | Ascension |
1965年 | Sun Ship |
1965年 | First Meditation |
1965年 | Om |
1965年 | Kulu Sé Mama |
1965年 | Meditation |
1966年 | Cosmic Music |
1967年 | Stellar Regions |
1967年 | Interstellar Space |
1967年 | Expression |
基本的には、ジョン・コルトレーン名義のスタジオ・アルバムを評価対象にしていますが、共同名義のアルバムも一部含まれています。
アルバム ランキング
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
1位 | A Love Supreme | 1964年 | 4.25 |
リンク 【コメント】 4部からなる組曲形式のアルバムで、アルバムの邦題名「至上の愛」から分かるように、哲学的で崇高さのある作品で、ジャズの名盤です。 ジョン・コルトレーンの最高傑作に挙げられることの多いアルバムですが、一般受けするような作品ではないため、ジョン・コルトレーンの最初に聞くべきアルバムではありません。 最初は、「Giant Step」あたりから徐々にジョン・コルトレーンの音に慣れていき、それからこのアルバムを聞くことをおすすめします。 最初に聞いてしまうと、理解不能に陥ってしまいます。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
2位 | Giant Steps | 1959年 | 3.855 |
リンク 【コメント】 本作の収録曲は、全て、ジョン・コルトレーンのオリジナル曲で、本作に対するジョン・コルトレーンの意気込みが感じられます。 何度もメンバーを入れ替え、録り直しが重ねられ、今までのジョンコルトレーンとは、一味も二味も違う仕上がりとなっています。 本作あたりから、巨匠の域に達したジョン・コルトレーンの演奏が聴けます。 ジョン・コルトレーンのアルバムの中でも、上位に位置付けられる名盤のアルバムです。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
3位 | My Favorite Things | 1960年 | 3.625 |
リンク 【コメント】 ジャケットからも分かる通り、ジョン・コルトレーンのソプラノ・サックスを初めて世に知らしめたアルバムです。 ジョン・コルトレーンは、まだ、ソプラノ・サックスを使い慣れていない印象を受けますが、 ジョン・コルトレーンの代表作として、商業的にも成功したロングセラーのアルバムです。 このアルバム以降、多くのサックス奏者がソプラノ・サックスを吹くことになりますが、その下地となったのが、このアルバムです。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
4位 | Ballads | 1962年 | 3.565 |
リンク 【コメント】 日本において、ジョン・コルトレーンの最大のベストセラーと言われており、ジャズ・ファン以外の人達にも愛されているアルバムです。 この時代のジョン・コルトレーンのアルバムは、音数の多い難解なサックス演奏がされていましたが、本作はバラード中心ということもあり、一般受けする分かりやすい曲ばかりが収録されています。 このアルバムが売れすぎてしまったために、ジョン・コルトレーン = バラードの印象が強くなってしまいました。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
5位 | Olé Coltrane | 1961年 | 3.5 |
リンク 【コメント】 同じ時期に録音したアルバム「Africa Brass」を小編成にしたような作品で、アフリカを感じさせるアルバムです。 エリック・ドルフィーが、フルートやアルト・サックスで参加しています。 ジョン・コルトレーンは、ソプラノ・サックスとテナー・サックスを演奏していますが、ソロ演奏は少なく感じます。 それでも、ジョン・コルトレーンを感じさせる傑作アルバムです。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
6位 | Quartet Plays | 1965年 | 3.5 |
リンク 【コメント】 名作「至上の愛」に続く、スタジオ・アルバムで、有名曲「Chim Chim Cheree」と「Nature Boy」が収録されています。 ジョン・コルトレーンは、サックスを吹きまくって暴走しており、フリー・ジャズに近づいていっていることが分かります。 完全にフリー・ジャズにはなっていないため、まだ聞きやすさはあります。 ジョン・コルトレーンの迫力のある演奏が聞きどころのアルバムです。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
7位 | Africa Brass | 1961年 | 3.5 |
リンク 【コメント】 オーケストラを取り入れた作品で、ジャズ・レーベル インパルスに移籍後の初のアルバムになります。 オーケストラとの共演というと、ギル・エバンズとマイルス・ディヴィスの作品を思い浮かべますが、本作は、それとは全く異なり、 リズミックなアフリカを感じさせる迫力のあるアルバムです。 当時のジョン・コルトレーンの契約金は、マイルス・ディヴィスに次ぐ高額の契約金だったとのことで、この時代のジャズ界は、マイルス・ディヴィスとジョン・コルトレーンが席巻していたことが分かります。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
8位 | John Coltrane & Johnny Hartman | 1962年 | 3.5 |
リンク 【コメント】 ジョニー・ハートマンのバリトン・ボーカルが素晴らしいアルバムです。 ジョン・コルトレーンのアルバムの中では、ジョン・コルトレーンの出番は少なく、サックスは、あまり目立っていません。 ボーカル入りのジョン・コルトレーンのアルバムは、これが初ですが、ジョン・コルトレーンは伴奏も上手いことが分かります。 ジョン・コルトレーンは伴奏が、ジョニー・ハートマンの歌声を際立たせています。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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9位 | Blue Trane | 1957年 | 3.4 |
リンク 【コメント】 ジョン・コルトレーンのアルバムで、唯一、ブルーノートから発売されたアルバムです。 ジョン・コルトレーンのオリジナル曲が大半を占め、ジョン・コルトレーンの作曲能力を知らしめた作品です。 本作には、カーティス・フラーのトロンボーンが入っているため、分厚い演奏になっています。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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10位 | Soultrane | 1958年 | 3.4 |
リンク 【コメント】 プレスティッジ・レコードから発売されたジョン・コルトレーンのアルバムの中で、最も人気のあるアルバムです。 ワン・ホーン・カルテットの演奏で、ミディアム・テンポの曲、アップ・テンポの曲、しっとりとしたバラード曲と、バラエティー豊かな曲が収録されています。 親しみやすい曲が多いため、ジョン・コルトレーンの初心者の人にも、すんなりと入っていけるアルバムです。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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11位 | Lush Life | 1957-58年 | 3.4 |
リンク 【コメント】 本作は、1957年、1958年に行われた3回のレコーディング セッションの未発表トラックで構成されており、 ジョン・コルトレーンの承認なしに発表されたアルバムです。 それにも関わらず、内容は充実しており、好盤に値する作品です。 ジョン・コルトレーン初のピアノレスの演奏が3曲収録されています。 ピアノレスの演奏は、ソニー・ロリンズが有名ですが、ここでのピアノレスのジョン・コルトレーンの演奏は、なかなかのもので、もっとピアノレスのアルバムを制作しても良かったのではないかと思うぐらい素晴らしい演奏をしています。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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12位 | Bags & Trane | 1959年 | 3.4 |
リンク 【コメント】 ミルト・ジャクソン(アルバム名のバグスというのは、ミルト・ジャクソンのあだ名です)とジョン・コルトレーンの両名義のアルバムです。 ミルト・ジャクソン率いるモダン・ジャズ・カルテットから、コニー・ケイも参加しています。 ミルト・ジャクソンのオリジナル曲が2曲収録されていますが、ジョン・コルトレーンのオリジナル曲は収録されていません。 そのため、ミルト・ジャクソンの色が濃く出ているアルバムです。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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13位 | Transition | 1965年 | 3.35 |
リンク 【コメント】 ジョン・コルトレーンのサックスは、キレのあるシャープな音でひたすら吹きまくり、まともな演奏と暴走する演奏が入り混じっています。 今までの高速な音数の多い演奏に加え、フリー・ジャズが入りこんできており、フリー・ジャズ的な演奏と分かりやす演奏とのバランスの良いアルバムです。 フリー・ジャズが苦手な人でも、このアルバムまでは、理解できて、ついていけるかと思います。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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14位 | Crescent | 1964年 | 3.3 |
リンク 【コメント】 バラードのアルバムですが、「Ballads」や「John Coltrane & Johnny Hartman」のような甘いバラード集ではなく、鋭利のような鋭さを持ったバラード集です。 全曲ジョン・コルトレーンのオリジナル曲であることからも、他のバラード・アルバムとは異なっていることが分かります。 ジョン・コルトレーンらしい神秘さやシリアスさを持ち合わせた曲が多く収録されています。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
15位 | Traneing In | 1957年 | 3.3 |
リンク 【コメント】 本作は、当初「John Coltrane with the Red Garland Trio」という題名で発売されましたが、しばらくしてからこのタイトルとジャケットに変更されました。 ジョン・コルトレーンのリーダー作というよりも、ジョン・コルトレーンとレッド・ガーランドの共同作といった内容のアルバムです。 ジョン・コルトレーンとレッド・ガーランドの相性の良さが、よく分かります。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
16位 | Settin’ the Pace | 1958年 | 3.25 |
リンク 【コメント】 「Soultrane」の1ケ月半後に、同一メンバで吹き込まれたアルバムです。 「Soultrane」は有名なアルバムですが、本作は、有名曲があまり収録されていないからか、ほとんど知られていないアルバムです。 知名度は低いですが、「Soultrane」と同様、バラード曲、ミディアム・テンポの曲、アップ・テンポの曲と、バラエティー豊かなアルバムです。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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17位 | Kenny Burrell & John Coltrane | 1958年 | 3.2 |
リンク 【コメント】 アルバム名の通り、ジャズ・ギタリスト ケニー・バレルとの共演アルバムです。 ジョン・コルトレーンのリーダー作ではないため、ジョン・コルトレーンは、バンド・メンバーの一員として、目立った演奏はしておらず、ケニー・バレルのギターとトミー・フラナガンのピアノが、主役となっているアルバムです。 ジョン・コルトレーンは、ギタリストとの共演がほとんどなかったため、本作は、貴重なアルバムです。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
---|---|---|---|
18位 | Bahia | 1958年 | 3.2 |
リンク 【コメント】 「Standard Coltrane」「Stardust」と同様、プレスティッジ・レコードとの契約消化のために制作されたアルバムです。 本作には、ジョン・コルトレーンの高速な演奏の曲と、甘くセンチメンタルな演奏の曲がはっきりと分かれており、ジョン・コルトレーンの2面性の演奏を聴くことができます。 ジャケットは、ジョン・コルトレーンがソプラノ・サックスを吹く写真が使われていますが、実際の演奏では、ソプラノ・サックスは使われていません。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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19位 | Meditation | 1965年 | 3.2 |
リンク 【コメント】 アルバム「ファースト・メディテーションズ」と曲は重複していますが、こちらのアルバムは、セクステットの演奏のため、「ファースト・メディテーションズ」よりも重厚さが増しています。 「ファースト・メディテーションズ」収録の「Joy」が、本作では、「The Father and the Son and the Holy Ghost」に差し替えられています。 この曲は、フリー・ジャズしており、本作の中では、最も難解な曲です。 |
順位 | アルバム名 | 発売年 | 評価点 |
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20位 | Kulu Sé Mama | 1965年 | 3.165 |
リンク 【コメント】 本作のメイン曲は、ジュノ・ルイス ボーカルの「Kulu Sé Mama (Juno Sé Mama)」で、アフリカを感じさせる曲です。 この曲は、20分ほどの長さがあるため、アルバム全体を、アフリカらしくしています。 この「Kulu Sé Mama (Juno Sé Mama)」では、ジョン・コルトレーンのサックスは目立っていませんが、その他の曲で、ジョン・コルトレーンのサックスを堪能することができます。 |
次は、21位以降のランキングです。