Carole King(キャロル・キング) 全アルバム ランキング|おすすめアルバム

第5位
Writer

キャロル・キングのファースト・アルバムから、キャロル・キングの音楽性が確立していて、ソウルフルなアルバムね。
kat
ジェームス・テイラーやダニー・コーチマーなどが参加した良質なアルバムだけど、過小評価されすぎているアルバムだね。

評価: 3.4

1973年発売のキャロル・キングの記念すべきファースト・アルバムです。

キャロル・キングは、当時の夫であるジェリー・ゴフィンと共に、1960年代に、ヒット曲のソングライターとして活躍していました。

本作は、ドリフターズに提供した「アップ・オン・ザ・ルーフ」など、1960年代にヒットした曲も収録されています。

オープニング・ナンバーが、キャロル・キングには似つかわしくないエレキ・ギターの曲からスタートしますが、その後は、キャロル・キングらしいピアノの美しい曲が続きます。

全体的に、ソウルフルな曲が多く、次作「つづれおり」に繋がる良作なアルバムです。

残念ながら、本作は、ヒットしませんでしたが、キャロル・キングの隠れた名盤と言えるアルバムです。

第4位
Love Makes The World

2000年代になり、更に、キャロル・キングの音楽が洗練されたわね。キャロル・キングの歳相応の大人のアルバムね。
kat
キャロル・キングの歌声は、自然体で、癒しとなるアルバムだね。音質も良く、キャロル・キングのアルバムの中で上位に位置付けられるアルバムだね。

評価: 3.5

2001年発売の16作目のアルバムで、前作「Colour Of Your Dreams」から、8年ぶりに発売されたアルバムです。

本作は、キャロル・キングの新曲が収録されている最後のアルバムで、キャロル・キングの集大成的な作品です。

透明感が溢れ、何かの楽器が目立つわけではなく、さりげなく登場してくるピアノやギターの音が心地よく、非常に洗練されたサウンドになっています。

仮に、1970年代のキャロル・キングの名作アルバムがなかったとしても、本作だけで、キャロル・キングの魅力が伝わってきます。

本作は、2008年に、追加曲が収録され2枚組のDeluxe Editionとして再発されました。

売れ路線のアルバムではありませんが、非常に良質なアルバムです。


Fantasy

今までのシンプルなピアノ曲が中心だったアルバムとは異なり、ソウルフルなアルバムね。
kat
当時「ニュー・ソウル」と呼ばれていたダニー・ハサウェイの影響が色濃く出ているアルバムだね。

評価: 3.6

1970年発売の5作目のアルバムで、「つづれおり」「ミュージック」などの初期のピアノ中心の作品とはだいぶ雰囲気が異なり、ソウル色の強いアルバムです。

ホーンやストリングスをふんだんに取り入れ、キャロル・キングのピアノ演奏は、一歩、後退しています。

そのため、「つづれおり」のようなシンプルな曲を期待して聞くと、肩透かしを食らうかと思います。

しかし、ソウルフルなアルバムとしては良質な作品で、特に、後半の「You Light Up My Life」「Corazón」「Belive in Humanity」は、ソウル・ミュージックとして、最高の出来の曲です。

「Corazón」では、異色なラテン・リズムを取り入れています。

マーヴィン・ゲイや、ダニー・ハサウェイのようなメロウなソウルが好きな人には、最適のアルバムです。


Music

シンプルなメロディーを持つ良曲が多いわね。この時代のキャロル・キングが充実していたことが分かるわね。
kat
キャロル・キングは、「つづれおり」が有名だけど、「つづれおり」だけが優れている訳ではないことが分かるアルバムだね。

評価: 3.8

1971年発売の3作目のアルバムで、前作「つづれおり」から、わずか10ケ月後に発表されたアルバムです。

前作「つづれおり」が大ヒットしたために、地味な印象のあるアルバですが、内容は、「つづれおり」と同様、充実しています。

「つづれおり」がビアノ中心のアルバムであったのに対して、本作は、アコースティック・ギターや木管楽器、ボンゴなど多種の楽器を使用し、演奏が重厚になっています。

それは、リズムを中心としたオープニング・ナンバー「Brother, Brother」を聞けば、「つづれおり」とは一味違うことが分かるかと思います。

本作には、カーペンターズがカヴァーした「It’s Going to Take Some Time」や、ドリフターズへの提供曲「Some Kind of Wonderful」が収録されています。

本作も、「つづれおり」と同様、全米チャート1位を記録しました。


Tapestry つづれおり

心に染みる名曲が詰まっているアルバムね。キャロル・キングのシンガーソング・ライターの才能が溢れているわね。
kat
シンガーソング・ライター・ブームの代名詞的なアルバムだね。多くのアーティストがカヴァーしているから、有名曲ばかりだね。

評価: 4.2

1971年発売の2作目のアルバムで、キャロル・キングの代表作であり、ロック界においても至極の名盤です。

本作は、記録ずくめのアルバムで、米国チャートにおいて、15週連続1位、306週に亘ってチャートイン、4つのグラミー賞を獲得しており、また、本作の収録曲が、多数のアーティストからカヴァーされています。

前作の1stアルバムと同様、1960年代にヒットした他アーティストへの提供曲(「ナチュラル・ウーマン」「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー」)が収録されています。

それ以外のほとんどの曲は、キャロル・キング単独による作詞・作曲となっています。

全米チャート1位を記録した「イッツ・トゥー・レイト」を始めとして、キャロル・キングの代表曲がつまっている必聴アルバムです。

その他のアルバム

    A Holiday Carole

  • 2011年発売のキャロル・キングの17作目となるスタジオ・アルバムです。「Love Makes The World」から10年ぶりのアルバムであり、キャロル・キング初のクリスマス・アルバムです。
  • 有名な曲から、マイナーな曲まで、クリスマス・ソングをカヴァーしており、ジャズ風、ラテン系、ポップスなど、幅広いジャンルのアレンジがされています。クリスマス・アルバムではなく、キャロル・キングのシンガーのアルバムとしても楽しめます。
    In Concert

  • 「Colour Of Your Dreams」発売後のツアーの模様を収録したキャロル・キング初のライヴ・アルバムです。
  • 「つづれおり」からの曲を中心に、1960年代にジェリー・ゴフィンと共作したヒット曲や、1970年代の曲を中心に選曲がされています。スラッシュやデビッド・クロスビー&グラハム・ナッシュがゲスト参加しています。
    The Carnegie Hall Concert June 18,1971

  • アルバム名の通り、1971年6月18日のカネギーホールでのライブ・アルバムになります。当コンサート実施時は、「つづれおり」がヒットしている最中で、1stアルバム「ライター」と、2ndアルバム「つづれおり」からの選曲が中心となっています。
  • 前半は、キャロル・キングのピアノのみの弾き語り、後半は、ギターとベースが伴奏で入ってきます。ラストでは、ジェイムズ・テイラーとの共演がされています。キャロル・キングの初々しい歌声を聞くことができます。
    Living Room Tour

  • 2004年の「ザ・リヴィングルーム・ツアー」の模様を収録した2枚組のライブ・アルバムです。ピアノ、ギター、ベースと非常にシンプルな演奏が特徴のアルバムです。
  • 前半は、「Colour Of Your Dreams」の曲を中心に、1960年代の他アーティストに提供した曲のメドレーなどが収録されています。後半は、「つづれおり」からの選曲が中心となっています。
  • キャロル・キングの声域は低くなっており、それに合わせて大人の雰囲気を醸し出しており、熟練したキャロル・キングを聞くことができます。
  • 本作は、アメリカではスターバックスで購入できたために、全米チャート初登場17位を記録し、久々のヒット作となりました。
    Live at the Troubadour

  • 2007年11月にウエスト・ハリウッドのザ・トルバドールで50周年を記念して録音されたジェイムス・テイラーとの共演ライブ・アルバムです。
  • ジェイムス・テイラーとキャル・キングの曲が、それぞれ収録されており、ギターとピアノが非常に心地良いアルバムです。
  • 本作は、全米チャート初登場4位を記録し、ジェイムス・テイラーとキャル・キングは、根強い人気があることが分かります。
    Tapestry : Live at Hyde Park (CD + Blu-ray)

  • 2016年7月3日の英ロンドン ハイド・パークで実施したライブ・アルバムで、「つづれおり」全曲が再現されています。6万5000人の聴衆を集めた本ライブは、観客と一体となった合唱など非常に迫力があります。
  • このライブの時は、キャル・キングは74歳と、流石に若い時のような歌声は出ていませんが、しゃがれた歌声は、それはそれで魅力があります。


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キャロル・キングの音楽

キャロル・キングの音楽は、1970年代の「ピアノを中心としたシンガーソングライターの時代」、1980年代の「シンセサイザーを使用したポップな時代」、1990年以降の「AORの時代」に分けることができます。

1980年代の「シンセサイザーを使用したポップな時代」は、キャロル・キングの低迷期の時代でしたが、1990年以降は、良質な大人の音楽に変化していきました。

まずは、「つづれおり」などのキャロル・キングの有名曲が多く収録さている1970年代の「ピアノを中心としたシンガーソングライターの時代」のアルバムから聞き始めることを、おすすめします。

キャロル・キングのアルバムの初心者向け、中級者向け、上級者向けの分類は、以下の通りです。

  • Writer(1970年):中級者向け
  • Tapestry つづれおり(1971年):初心者向け
  • Music(1971年):初心者向け
  • Rhymes and Reasons 喜びは悲しみの後に(1972年):中級者向け
  • Fantasy(1973年):初心者向け
  • Wrap Around Joy 喜びにつつまれて(1974年):中級者向け
  • Thoroughbred(1976年):中級者向け
  • Simple Things(1977年):中級者向け
  • Welcome Home(1978年):上級者向け
  • Touch the Sky(1979年):上級者向け
  • Pearls(1980年):初心者向け
  • One To One(1982年):上級者向け
  • Speeding Time(1983年):上級者向け
  • City Streets(1989年):上級者向け
  • Colour Of Your Dreams(1993年):中級者向け
  • Love Makes The World(2001年):初心者向け

まとめ

最後に、キャロル・キングのランキング結果をまとめます。

順位アルバム名点数
1位Tapestry つづれおり 4.2
2位Music 3.8
3位Fantasy 3.6
4位Love Makes The World 3.5
5位Writer 3.4
6位Pearls: Songs of Goffin and King 3.2
7位Rhymes&Reasons 喜びは悲しみの後に 3.1
8位Wrap Around Joy 喜びにつつまれて 3.0
9位Thoroughbred 2.9
10位Colour Of Your Dreams 2.8
11位Simple Things 2.7
12位One To One 2.6
13位Touch the Sky 2.5
14位Welcome Home 2.4
15位City Streets 2.3
16位Speeding Time 2.2

キャロル・キングのランキングの1位は、やはり、名盤「つづれおり」となりました。

「つづれおり」は名盤として、キャロル・キングのアルバムの中で最も有名ですが、その他にも、良質なアルバムが多くありました。

キャロル・キングのアルバムの中で、「つづれおり」しか聞いてことがない方は、上記のランキングを参考に、多くのキャロル・キングのアルバムに触れてもらえればと思っています。

2024年現在、キャロル・キングは、82歳と高齢になってしまったため、音楽業界に復帰することは困難だと思いますが、元気な限り、歌い続けて行って欲しいと願っています。

次回は、ビートルズの中心人物であったポール・マッカートニーの全アルバム ランキングをしていきたいと思います。

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