(本サイトには、プロモーションが含まれています)
Carole King(キャロル・キング) 全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介
前回は、Carpenters(カーペンターズ)の全アルバム ランキングをしましたので、
今回は、ロック界のレジェンド第15弾として、Carole King(キャロル・キング)の全アルバム ランキングをしていきたいと思います。
キャロル・キングは、1970年代のソロ活動が有名ですが、その前は、夫ジェリー・ゴフィンとの共同作曲で、20曲以上のヒット曲を連発していました。
ソロ活動においては、2作目のアルバム「つづれおり」が、米国チャートで15週連続1位、306週に亘りチャートインする大ヒットとなり、キャロル・キングの名前が世界中に知れ渡りました。
「つづれおり」以降も、「ミュージック」「喜びは悲しみの後に」「喜びにつつまれて」と良作を発表し、1970年代の代表アーティストとして、定着しました。
近年では、マライア・キャリーへの曲の提供や、ジェームス・テイラーとの共演、女優業など幅広く活躍しています。
そんなキャロル・キングの名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
キャロル・キングのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、
キャロル・キングのアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
評価点の基準
評価点の基準は、以下の通りです。
評価点 | 基準 |
---|---|
1.0 〜 2.0 | 駄作のアルバム |
2.0 〜 3.0 | 普通のアルバム |
3.0 〜 4.0 | 良作のアルバム |
4.0 〜 4.5 | 最高傑作のアルバム |
4.5 〜 | 歴史的名盤 |
キャロル・キング アルバムランキング
Speeding Time
評価: 2.2
1983年発売の13作目のアルバムで、プロデューサーに、ルー・アドラーが久々に戻り、1980年代らしいシンセサイザーを多用した作品です。
シンセサイザーを大胆に導入したチャレンジは、素晴らしいですが、残念ながら、シンセサイザーは、キャロル・キングには合わないことが露呈してしまいました。
キャロル・キングの歌声も、くぐもった歌声に変わっており、魅力が無くなってしまいました。
それでも、「So Ready for Love」や「Alabaster Lady」のような壮大なバラード曲が収録されているのは、流石と言えます。
売り上げも惨敗で、チャート入りしなかった最初のアルバムとなりました。
1970年代初期のキャロル・キングの輝かしい時代が嘘のように、低迷してしまったアルバムです。
City Streets
評価: 2.3
1989年発売の14作目のアルバムで、前作「Speeding Time」から6年ぶりに発売されたアルバムです。
前作「Speeding Time」は、シンセサイザーを多用した1980年代らしいアルバムでしたが、本作は、1990年に近づき、AOR色の強い作品に仕上がっています。
本作には、ブランフォード・マルサリス、マイケル・ブレッカーなどのジャズ・ミュージシャンや、エリック・クラプトンといった豪華ゲストが参加しています。
エリック・クラプトンは、「City Streets」と「Ain’t That’s the Way」に参加し、クラプトンらしいギターを聞かせてくれています。
また、「Midnight Flyer」と「Someone Who Beleives in You」は、キャロル・キングの元夫であるジェリー・ゴフィンとの共作で、久々の黄金コンビの曲を聞くことができます。
全体的に聞きやすいアルバムですが、残念ながら、全米チャート111位と、本作も売上は惨敗でした。
Welcome Home
評価: 2.4
1978年発売の9作目のアルバムで、当時の夫であるリック・エヴァースの全面協力のもと制作されたアルバムです。
そのためか、アコースティックのカントリー風の曲が多いことが特徴です。
家庭生活がうまくいっていることが感じられるアットホームな雰囲気を持つ作品ですが、昔のピアノ中心のキャロル・キングのオーラは無くなってしまいました。
売り上げも落ちてしまい、米国チャートでトップ100にも入らず、本作以降、キャロル・キングは、苦難の時代に突入していくことになります。
更に、夫のリック・エヴァースは、薬物の過剰摂取で死去してしまいます。
Touch the Sky
評価: 2.5
1979年発売の10作目のアルバムで、前作「Welcome Home」と同様、カントリー路線のアルバムです。
前作よりも、サックスを取り入れたり、スティールギターを使ったりと、ヒュージョンに近いカントリーを展開しています。
ジャケットのように爽やかな曲が多く、キャロル・キングのチャレンジングな姿勢が見えます。
しかし、一般的には、この時代のキャロル・キングは、低迷期と言われており、初期の勢いは感じられなくなりました。
それでも、キャロル・キングの歌声の力強さは変わらず、魅力があります。
本作も前作と同様に、米国チャートでトップ100にも入らず、キャロル・キングのアルバムの中では、マイナーなアルバムとなってしまいました。
One To One
評価: 2.6
1982年発売の12作目のアルバムで、アトランティック移籍後、初のアルバムです。
音楽は、1970年代から変化はありませんが、チョッパーベースや、1980年代のキーボードを使用し、音はモダン化されています。
1980年代にありがちな、ピコピコ音のシンセサイザーは使用されていないため、良質なモダン化されたアルバムと言えます。
ファンキーな「Lookin’ Out for Number One」や、ストリングを効かせた「Little Prince」など、バラエティー豊かな作品です。
尚、本作には、キャロル・キングの娘であるルイーズ・ゴフィンが、バック・ボーカルで参加しています。
Simple Things
評価: 2.7
1977年発売の8作目のアルバムで、自己のレーベル アヴェイターから発売された最初のアルバムです。
バック・バンドとして、ナヴァロを起用し、バンド形式の曲が増えていることが特徴的です。
オープニング・ナンバー「Simple Things」では、本作発売後、間もなく結婚するリック・エヴァースと共演しています。
本作から、「Hard Rock Cafe」がシングル・カットされ、ヒットしました。
本作は、キャロル・キング最後のゴールド認定レコードとなりましたが、ローリング・ストーン誌において、「1977年最悪のアルバム」に選ばれてしまいました。
決して悪いアルバムではありませんが、本作ぐらいから、キャロル・キングの個性が薄れ始めているように感じます。
Colour Of Your Dreams
評価: 2.8
1993年発売の15作目のアルバムで、1980年代の低迷期が嘘のように、大人の落ち着いた良質なアルバムです。
本作には、映画「プリティリーグ」の挿入歌で、グラミー賞にノミネートされた「Now and Forever」が収録されています。
本作には、なぜかキャロル・キングには似つかわしくないガンズ・アンド・ローゼズのギタリスト スラッシュが参加しています。
もちろん、スラッシュのギターは、ヘビーメタルではなく、AORの渋いギターを演奏しています。
全体的にAORのアルバムで、1970年代のメロディアスなピアノ中心の曲とは異なりますが、AORの曲もキャロル・キングに合っていることが分かります。
Thoroughbred
評価: 2.9
1976年発売の7作目のアルバムで、オード・レコードから発売された最後のアルバムです。
ピアノ曲を中心としたシンプルな曲が多く、初期のキャロル・キングの音楽に原点回帰しています。
オープニング・ナンバーの「So Many Ways」から、ピアノだけのシンプルな曲で、ピアノの美しさにキャロル・キングの力強い歌声が、聞くものを魅了してくれます。
「Only Love is Real」がシングル・カットされ、米国ビルボード・アダルト・コンテンポラリー・チャートで、1位を記録しました。
「つづれおり」のようなメロディアスな曲は、あまりありませんが、全体的にシンプルで落ち着いた雰囲気のある大人向けのアルバムです。
Wrap Around Joy 喜びにつつまれて
評価: 3.0
1974年発売の6作目のアルバムで、ソウル色の強かった前作「Fantasy」とは打って変わってポップス要素の強いアルバムです。
「喜びにつつまれて」のアルバム・タイトル名のように、オープニング・ナンバーの「ナイチンゲール」から、明るいポップな曲が続いていきます。
「キャロル・キング、何かいいことがあったの?」と思ってしまうような明るさに溢れています。
ポップスとバラード曲のバランスが良く、何か吹っ切れたような印象を受けます。
シングル・カットされた「ナイチンゲール」と「ジャズマン」は、米国ビルボード・ホット100で、9位と2位を記録しました。
アルバム自体も、米国チャートで1位を記録し、ゴールド認定されるヒット作となりました。
Rhymes&Reasons 喜びは悲しみの後に
評価: 3.1
1972年発売の4作目のアルバムで、キャロル・キングのピアノを中心とした穏やかなアルバムです。
バックの演奏陣が、今までとは一部変わっており、デビッド・T・ウォーカーや、ハーヴィー・メイソンといったジャズ系ミュージシャンを起用しています。
その影響なのか、シンプルで静かなバラードの曲が増えています。
そのため、インパクトが弱いアルバムですが、相変わらずの良曲が揃っています。
本作ぐらいから、キャロル・キングの音楽性が変化し始めていきますので、本作は、キャロル・キングの過渡期のアルバムの1枚と言えます。
本作から、「なつかしきカナン」がシングル・カットされ、中ヒットし、アルバム自体も、米国チャート2位を記録し、ヒットしました。
Pearls: Songs of Goffin and King
評価: 3.2
1980年発売の11作目のアルバムで、1960年代にヒットしたジェリー・ゴフィンとの共作曲を、自らレコーディングしたアルバムです。
1980年代に入り、キャロル・キングの音楽は、どのように変化するのか興味深かったですが、1980年代の1発目のアルバムは、1960年代にヒットした曲のセルフカヴァー・アルバムとなりました。
そのため、1980年代の近代的なサウンドではなく、オールディーズのようなアルバムに仕上がっています。
1970年代後半は、キャロル・キングの人気に翳りが見え、パッとしないアルバムが続いていましたが、本作で、キャロル・キングの輝きを取り戻しています。
特に、キャロル・キングのボーカルの凄さが分かる「Hey Girl」と、キャロル・キングが在籍していたザ・シティの名曲「Snow Queen」が、本作の聞きどころの曲です。
次は、5位 → 1位 です。
- 1
- 2