Shelter
評価: 3.6
1997年発売の4枚目のアルバムで、ボーカルが、マイケル・ジャクソンやクインシー・ジョーンズなどの共演で知られるサイーダ・ギャレットに変更になりました。
前作のエンディア・ ダヴェンポートのボーカルも好きでしたが、サイーダ・ギャレットのハスキーなボーカルも素晴らしいです。
ラジオ局J-Waveの番組「Tokio Hot 100」の1997年 年間ランキングにおいて、「Sometimes」が、32位に、「You Are the Universe」が、54位にランクインし、この2曲は、日本人にも受け入れられるヒット性の高い曲です。
派手な曲はあまり収録されていませんが、落ち着いた大人のアシッド・ジャズのアルバムです。
Forward
評価: 3.8
2013年発売の9枚目のアルバムで、1990年代のブラン・ニュー・ヘヴィーズのサウンドに戻ったアルバムです。
加えて、エンディア・ ダヴェンポートがボーカルであるため、まさに1990年代の絶頂期のブラン・ニュー・ヘヴィーズを再現してくれました。
2000年代に入ってからは、アシッド・ジャズさがなくなってしまい、往年のブラン・ニュー・ヘヴィーズ ファンは、もやもや感があったかと思いますが、このアルバムで、そのもやもや感を一気に吹き飛ばしてくれました。
オープニングから、リズミカルなキャッチーな曲が続いていきます。
Brother Sister
評価: 4.0
1994年発売のサード・アルバムです。
本作発売当時は、アシッド・ジャズの全盛期で、ブラン・ニュー・ヘヴィーズにも勢いがあり、傑作なアルバムに仕上がっています。
ボーカルは、エンディア・ ダヴェンポートが担当しています。
前作「Heavy Rhyme Experience, Vol. 1」が、HIP-HOPのアルバムで、キャッチーな曲がなかった分、本作では、リズミカルなキャッチーな曲が増えました。
キャッチーな曲では、シングル・カットされた「Spend Some Time」を始め、「Dream On Dreamer」「Midnight at the Oasis」などが、おすすめです。
「Dream On Dreame」は、日本でもヒットし、ラジオ局J-Waveの番組「Tokio Hot 100」の1994年 年間ランキングにおいて、7位にランクインしました。
ニューリリース・アルバム
- Never Stop(Best Of)
- ブラン・ニュー・ヘヴィーズが35周年を迎えた2023年に発売されたベスト・アルバムです。ブラン・ニュー・ヘヴィーズの2000年以前のシングルを全て最新リマスタリングして収録されています。
- 全盛期のブラン・ニュー・ヘヴィーズのヒット曲を聞くことができ、当時のブラン・ニュー・ヘヴィーズの勢いが凄かったことが分かります。ブラン・ニュー・ヘヴィーズ初心者向けのベスト・アルバムです。
ブラン・ニュー・ヘヴィーズのライブ・アルバム
- SHIBUYA 357 – LIVE IN TOKYO 1992
- 1992年に渋谷で行った初期のブラン・ニュー・ヘヴィーズのライブ・アルバムです。エンディア・ダヴェンポートがボーカルを担当しています。
- デビュー・アルバム「The Brand New Heavies」の曲が中心で、録音状態もよく、ベース、ギター、ホーン・セクションの演奏に迫力があります。エンディア・ダヴェンポートのボーカルが素晴らしいのはもちろん、インストゥルメンタルの曲も、ファンキーでカッコ良い演奏がされています。
- Live in London
- アルバム名から、ロンドンでのライブ音源だと思いますが、詳細は不明です。ブラン・ニュー・ヘヴィーズのヒット曲満載で、ブラン・ニュー・ヘヴィーズのベストな選曲がされています。
- 演奏も、ボーカルも素晴らしく、ブラン・ニュー・ヘヴィーズのライブ・アルバムでは、本作がベストです。
- Live At The Soul Kitchen
- 2015年のライブ音源だと思いますが、録音会場などの詳細は、不明です。日本語のMCも入っているため、日本の公演も含まれていることが分かります。
- ブラン・ニュー・ヘヴィーズのベスト選曲ではありますが、ブラスの音が小さかったり、ボーカルが聞こえない曲や、音がこもっている曲があったりと、音質は良くありません。
ブラン・ニュー・ヘヴィーズのおすすめベスト・アルバム
- Trunk Funk the best of
- ブラン・ニュー・ヘヴィーズの絶頂期の曲が詰まっているベスト・アルバムです。リズミカルでキャッチーな曲ばかりですので、ダンス系の好きな人には、最適なアルバムです。
- 新しくリミックスし直されているのに加え、新曲も収録されていますので、ブラン・ニュー・ヘヴィーズのコアファンにも、楽しめるアルバムになっています。
ブラン・ニュー・ヘヴィーズの音楽の楽しみ方
ブラン・ニュー・ヘヴィーズの音楽は、大きく分けると、ジャズ・ファンクな曲と、リズミカルでキャッチーな曲とで分けられます。
ジャズやヒュージョンが好きな人には、ジャズ・ファンクの曲を楽しむことができますし、ダンス系のノリの良い曲が好きな人には、リズミカルでキャッチーな曲を楽しむことができます。
1990年代と2010年代のアルバムは、アシッド・ジャズ全開なアルバムですが、2000〜2010年のアルバムは、迷いを感じ、ソウル、ファンク、R&Bなど、試行錯誤を行なっているアルバムです。
ブラン・ニュー・ヘヴィーズのアルバムの初心者向け、中級者向け、上級者向けの分類は、以下の通りです。
- The Brand New Heavies(1990年):初心者向け
- Heavy Rhyme Experience, Vol. 1(1992年):上級者向け
- Brother Sister(1994年):初心者向け
- Shelter(1997年):中級者向け
- We Won’t Stop(2003年):上級者向け
- Allaboutthefunk(2004年):中級者向け
- Get Used to It(2006年):中級者向け
- Dunk Your Trunk(2011年):上級者向け
- Forward(2013年):初心者向け
- Sweet Freaks(2014年):中級者向け
- TBNH(2019年):中級者向け
まとめ
最後に、ブラン・ニュー・ヘヴィーズのランキング結果をまとめます。
順位 | アルバム名 | 点数 |
---|---|---|
1位 | Brother Sister | 4.0 |
2位 | Forward | 3.8 |
3位 | Shelter | 3.6 |
4位 | The Brand New Heavies | 3.5 |
5位 | Sweet Freaks | 3.2 |
6位 | TBNH | 3.0 |
7位 | Allaboutthefunk | 2.8 |
8位 | Get Used to It | 2.7 |
9位 | Heavy Rhyme Experience, Vol. 1 | 2.6 |
10位 | We Won’t Stop | 2.5 |
11位 | Dunk Your Trunk | 2.3 |
アシッド・ジャズは、1990年代が最盛期で、今では、ほとんど耳にすることがないジャンルですが、アシッド・ジャズがどのような音楽なのかを知るには、ブラン・ニュー・ヘヴィーズ、または、インコグニートを聞くことが最も適しています。
ブラン・ニュー・ヘヴィーズのアルバムは、2019年を最後に新作が発表されていませんが、アシッド・ジャズ系のアルバムをこれからも、どんどん制作していくことを願っています。
次回は、1990年代に最も活躍したジャミロクワイの全アルバム ランキングをしていきたいと思います。
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