For Those About to Rock We Salute You 悪魔の招待状

評価: 4.0
1981年に発売された7作目のアルバムで、前作「Back in Black」の延長線上にある作品ですが、さらにヘビーさが増し、メタル要素がより強くなっています。
代表曲はオープニング・ナンバーの「For Those About to Rock (We Salute You)」くらいしかありませんが、アルバム全体としては良質な楽曲が揃っています。
このオープニング・ナンバー「For Those About to Rock (We Salute You)」の後半では、ジャケットに描かれている大砲の音が連発します。
この曲はライブでも定番となり、実際の公演では本物の大砲を使用して音を鳴らしています。
前作「Back in Black」ほどの売上には至らなかったものの、全米チャートでは初の1位を記録し、全英チャートでも3位にランクインするなど、前作の勢いをしっかりと保っています。
The Razors Edge

評価: 4.2
1990年に発売された11作目のアルバムで、ボン・ジョヴィやエアロスミスのプロデュースで知られるブルース・フェアバーンをプロデューサーに迎えて制作された作品です。
その影響もあって、ギターサウンドはより近代的になり、キャッチーな楽曲が増えています。
オープニング・ナンバー「Thunderstruck」のイントロのギターから、従来のAC/DCとは一味違うことがすぐに分かります。
このオープニング・ナンバーに続く「Fire Your Guns」「Moneytalks」「The Razors Edge」といった必殺曲の流れは圧巻ですが、そのぶん後半は弱い印象受けます。
それでも本作は、間違いなく名作と呼ぶにふさわしいアルバムです。
キャッチーでありながら、AC/DCらしい縦ノリのロックンロールは健在で、AC/DCの貫禄を見せつけています。
全米チャート2位、全英チャート4位を記録し、AC/DCは完全に全盛期の勢いを取り戻しました。

Let There Be Rock ロック魂

評価: 4.4
1977年に発売された3作目のアルバムで、初期AC/DCの最高傑作にして、名盤と呼ぶに値する作品です。
一般的にAC/DCの名盤といえば「Highway to Hell」や「Back in Black」が挙げられますが、本作もそれらに決して引けを取りません。
AC/DCのアルバムの中でも、最も音が分厚く、ヘビーなサウンドが特徴的です。
特に「Let There Be Rock」と「Whole Lotta Rosie」は、ハードロック史に残る名曲です。
この2曲以外にもヘビーなナンバーが並び、最初からハイテンションで最後まで一気に突っ走っていきます。
本作によってAC/DCは、イギリスを中心に一躍脚光を浴びるバンドへと急成長しました。

Back in Black


評価: 4.5
1980年に発売された6作目のアルバムで、ボン・スコットの死後、ブライアン・ジョンソンを新たなヴォーカリストに迎えて発表された最初の作品です。
AC/DCのアルバムの中で最も売れたアルバムであり、世界で3番目に多く売れたモンスター・アルバムとして知られています。
ちなみに、最も売れたアルバムはマイケル・ジャクソンの「スリラー」、2番目はイーグルスの「イーグルス・グレイテスト・ヒッツ 1971-1975」です。
前作「Highway to Hell」がノリの良い明るいロックンロールの名盤だったのに対し、本作はどこか陰のある、重厚でダークなロックンロールの名盤となっています。
ボン・スコットへの追悼を思わせる荘厳で哀愁漂う「Hells Bells」で幕を開け、2曲目以降はグルーヴ感全開のハードロックが展開されていきます。
ブライアン・ジョンソンのしゃがれたハイトーン・ヴォーカルは好みが分かれるかもしれませんが、本作ではその個性的な歌声が活かされています。
全英チャート1位、全米チャート4位を記録し、AC/DCの名を世界に知らしめた歴史的名盤です。

Highway to Hell 地獄のハイウェイ


評価: 4.6
1979年に発売された5作目のアルバムで、ボン・スコット時代の集大成ともいえる作品です。
これまでのアルバムよりもサウンドが洗練され、全編にわたってハードなロックンロールを展開しており、「ロックンロールとは何か」を教えてくれる歴史的名盤です。
日本ではAC/DCの知名度がそれほど高くないため、馴染みが薄いかもしれませんが、オープニング・ナンバー「Highway to Hell」はハードロック史に残る名曲で、世界的にも非常に有名な一曲です。
本作はギターのキレ味はもちろん、ボン・スコットの全編にわたるシャウト・ヴォーカルが煌びやかで、ボン・スコットの圧倒的な歌唱力を実感できます。
しかしボン・スコットは、本作発表の翌年2月に大量のアルコール摂取により急逝してしまいました。
このアルバムを聴くと、ボン・スコットの死が残念でなりません。
AC/DCのライブ・アルバム
- If You Want Blood You’ve Got It ギター殺人事件
- 「Powerage」発売後の1978年4月、スコットランド・グラスゴーのアポロ・シアターで行われたコンサートの模様を収録した、AC/DC初の公式ライブ・アルバムです。AC/DCの真骨頂である縦ノリのギター・リフを中心とした楽曲が満載の一枚で、ボン・スコット時代の集大成ともいえるライブ・アルバムです。
- ボーカル、ギター、リズム隊のすべてが最高のパフォーマンスを見せており、聴いているうちに体が動いてしまうほどの圧倒的なノリの良さがあります。ライブ・アルバムの名盤と呼ぶにふさわしい作品です。
- Live
- 「The Razors Edge」発売後の1990年から91年にかけて行われたツアーの模様を収録した、2枚組のライブ・アルバムです。曲数を減らした1枚組バージョンも発売されていますが、2枚組の方を聴くことをおすすめします。
- シンプルで縦ノリの効いたギター・リフの楽曲はライブ映えし、「If You Want Blood You’ve Got It」と同様に、本作もロック・ライブ・アルバムの名盤といえます。
- AC/DCはベスト盤をリリースしていないため、ベスト・アルバムとして楽しむのにも最適です。残念なのは、曲間の歓声がフェードイン/フェードアウト処理されており、ライブの流れがぶつ切りになってしまっている点です。それを差し引いても、本作は最高のライブ・アルバムです。
- Live at River Plate
- 「ブラック・アイス・ワールド・ツアー」から、2009年12月にブエノスアイレスで行われたコンサートの模様を収録したライブ・アルバムです。本作は、マルコム・ヤングが健康上の理由で2014年に引退する前に録音された、最後のアルバムとなります。
- ブライアン・ジョンソンのヴォーカルに衰えを感じるものの、新旧の名曲がバランスよく収録されており、本作を聴くと、AC/DCの音楽性が今も昔も一切ぶれていないことがよく分かります。
- このブエノスアイレス公演は3日間で20万人以上を動員しており、観客の歓声と熱気が凄まじく、ライブ全体が圧倒的な熱気に包まれています。
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AC/DCのメンバー
AC/DCは、マルコムとアンガスのヤング兄弟を中心としたバンドで、ボーカルは当初ボン・スコットが担当していました。
しかし1980年にボン・スコットが死去した後は、ブライアン・ジョンソンがボーカルを務めています。
以下に、AC/DCの主要メンバーを紹介します。
- アンガス・ヤング(リード・ギター担当):
オリジナル・メンバーであり、AC/DCの中心人物です。
デビュー当初から一貫してギブソンSGを愛用し、アドリブ演奏を得意としています。
控えめなマルコムとは対照的に、ブレザーに半ズボン、ランドセルを背負ったスクールボーイ・スタイルがトレードマークで、ステージ上ではおバカキャラとして目立つ存在です。
AC/DCでは、数々の縦ノリのギター・リフを生み出し、AC/DCの独特なサウンド形成に大きく貢献しました。
- マルコム・ヤング(リズム・ギター担当):
オリジナル・メンバーであり、AC/DCのまとめ役を務めた人物でした。
スクールボーイ・スタイルの弟アンガスとは異なり、陰で淡々とギターを演奏するため、ステージ上では地味な存在でした。
一方、私生活では1980年代後半にアルコール依存症に陥り、ステージに立てなかった時期もあります。
その後、アルコール依存症を克服しましたが、認知症を患い、2017年に64歳で亡くなりました。
- クリフ・ウィリアムズ(ベース担当):
AC/DC加入前は、「ホーム」というバンドに所属していました。
AC/DCには、初代ベーシストのマーク・エヴァンスが解雇された後任として、アルバム「Powerage」から参加しました。
2016年に健康上の理由でAC/DCを脱退し、音楽活動からも引退しましたが、2018年に復帰し、現在もAC/DCのメンバーとして活躍しています。
- フィル・ラッド(ドラム担当):
AC/DCには1stアルバム「High Voltage」から参加していますが、これまでに2度、バンドを脱退しています。
1度目は薬物問題やマルコム・ヤングとの対立により解雇され、2度目は不祥事が原因で解雇されました。
1度目の脱退後は、ヘリコプター会社を買収し、音楽業界から引退していましたが、1991年にバンドに復帰しました。
2度目の脱退は一時的なもので、間もなく2018年に復帰し、現在もAC/DCのメンバーとして活動しています。
- ボン・スコット(ボーカル担当):
AC/DCには、初代ボーカリストのデイヴ・エヴァンスに代わって、1974年から加入しました。
ボン・スコットの明るいシャウト・ボーカルは、AC/DCの縦ノリのロックにぴったりでしたが、1980年に大量の飲酒により突然亡くなりました。
ボン・スコットの死後、AC/DCのメンバーは活動休止も考えましたが、ボン・スコットもバンドの継続を望んでいるだろうと判断し、ブライアン・ジョンソンをボーカルに迎えて活動を続けました。
- ブライアン・ジョンソン(ボーカル担当):
AC/DCの3代目ボーカリストであり、ボン・スコットの死後にバンドに加入しました。
ボン・スコットの明るいシャウト・ボーカルとは異なり、ハスキーな歌声は、加入直後に批判を受けることもありました。
しかし、ブライアン・ジョンソン加入後の最初のアルバム「Back in Black」は過去最大の大ヒットを記録し、ブライアン・ジョンソンはAC/DCに定着しました。
2016年4月には聴力の問題によりワールドツアーを途中降板しましたが、2018年に聴力の問題が解決し、バンドに復帰しました。
現在もAC/DCのボーカリストとして活躍しています。
AC/DCの音楽
AC/DCの音楽は、1stアルバムから現在に至るまで、何も変わることなく縦ノリのロックンロールを貫いています。
日本人好みのメロディアスな音楽とは異なるため、日本では馴染みが薄いかもしれません。
しかし、この縦ノリのロックンロールにハマると、抜け出せなくなる中毒性があります。
各アルバムの初心者向け、中級者向け、上級者向けの分類は、以下の通りです。
- High Voltage(1976年):中級者向け
- Dirty Deeds Done Dirt Cheap 悪事と地獄(1976年):中級者向け
- Let There Be Rock ロック魂(1977年):初心者向け
- Powerage(1978年):上級者向け
- Highway to Hell 地獄のハイウェイ(1979年):初心者向け
- Back in Black(1980年):初心者向け
- For Those About to Rock (We Salute You) 悪魔の招待状(1981年):中級者向け
- Flick of the Switch 征服者 (1983年):上級者向け
- Fly on the Wall(1985年):上級者向け
- Blow Up Your Video(1988年):中級者向け
- The Razors Edge(1990年):初心者向け
- Ballbreaker(1995年):上級者向け
- Stiff Upper Lip(2000年):上級者向け
- Black Ice 悪魔の氷(2008年):初心者向け
- Rock or Bust(2014年):中級者向け
- Power Up(2020年):中級者向け
まとめ
最後に、AC/DCのランキング結果をまとめます。
| 順位 | アルバム名 | 点数 |
|---|---|---|
| 1位 | Highway to Hell 地獄のハイウェイ | 4.6 |
| 2位 | Back in Black | 4.5 |
| 3位 | Let There Be Rock ロック魂 | 4.4 |
| 4位 | The Razors Edge | 4.2 |
| 5位 | For Those About to Rock We Salute You 悪魔の招待状 | 4.0 |
| 6位 | Dirty Deeds Done Dirt Cheap 悪事と地獄 | 3.8 |
| 7位 | Powerage | 3.7 |
| 8位 | High Voltage | 3.6 |
| 9位 | Black Ice 悪魔の氷 | 3.5 |
| 10位 | Rock or Bust | 3.4 |
| 11位 | Blow Up Your Video | 3.3 |
| 12位 | Power Up | 3.2 |
| 13位 | Stiff Upper Lip | 3.0 |
| 14位 | Flick of the Switch 征服者 | 2.8 |
| 15位 | Ballbreaker | 2.6 |
| 16位 | Fly on the Wall | 2.5 |
ボン・スコット最後のアルバム「Highway to Hell 地獄のハイウェイ」と、ブライアン・ジョンソン加入後の最初のアルバム「Back in Black」を、それぞれ1位、2位にランキングしました。
どちらもAC/DCを代表する名作であり、AC/DCの魅力が存分に詰まったアルバムです。
その他のアルバムも良作ばかりですので、上記のランキングを参考に、多くのAC/DCアルバムを聴いていもらいたいと思います。
AC/DCは世界中で人気のあるバンドですが、日本の音楽にはあまり馴染まないのか、日本での知名度は低いように思えます。
もっと日本でも人気が高まることを願っています。
次回は、奇抜なメイクで有名なキッスの全アルバム・ランキングをしていきたいと思います。
AC/DCのグッズ紹介
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