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UFO 全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介
前回は、イン・フレイムスの全アルバム ランキングをしましたので、
今回は、マイケル・シェンカーで有名なイギリスのバンド UFOの全アルバム ランキングをしていきたいと思います。
UFOは、1969年に、フィル・モグ、ミック・ボルトン、ピート・ウェイ、アンディ・パーカーによって結成されました。
UFOは、1970年に1stアルバム、1971年に2ndアルバムを発表するも、売上は不振で、人気は出ませんでしたが、
1973年に、ドイツ出身のギタリスト マイケル・シェンカーが、バンドに加わってから、人気が爆発し、UFOの絶頂期を迎えます。
しかし、UFOの中心人物であるフィル・モグが、気むずかしい性格であったことから、UFOはメンバー変動が激しく、
1978年には、マイケル・シェンカーもバンドを脱退し、人気が低迷してしまいます。
その後、UFOは、新たなギタリストの加入や、解散、再結成を繰り返しながらも、バンドを継続していきました。
そんなUFOの名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
UFOのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、
UFOのアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
評価点の基準
評価点の基準は、以下の通りです。
評価点 | 基準 |
---|---|
1.0 〜 2.0 | 駄作のアルバム |
2.0 〜 3.0 | 普通のアルバム |
3.0 〜 4.0 | 良作のアルバム |
4.0 〜 4.5 | 最高傑作のアルバム |
4.5 〜 | 歴史的名盤 |
UFO アルバムランキング
UFO2/Flying フライング

私的評価: 2.4 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1971年発売のセカンド・アルバムで、前作「UFO1」の延長線上のブルース・ハードロックを展開しているアルバムです。
前作との違いは、大作が多くなり、「Star Storm」は、18分超え、「Flying」に至っては、26分を超えています。
大作であっても、曲展開が激しければ、飽きずに最後まで聞き通すことができますが、本作の大作の曲は、とにかくギター・ソロが長く、単調であるため、一気に最後まで聞くのは辛い作品となっています。
全体的に、ブルース、ハードロック、プログレッシブ・ロック、サイケデリックをごちゃ混ぜにしたようなサウンドで、UFOにも摩訶不可思議の時代があったのだなと思わせる迷作です。
UFO1 UFO登場

私的評価: 2.5 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1970年発売のUFOの記念すべきデビュー・アルバムです。
この時のUFOは、後の華やかな明るいUFOとは異なり、ブルース調のヘヴィーで暗いハードロックを行っています。
イギリスのバンドらしく、レッド・ツェッペリンやディープ・パープルの影響が感じられます。
本作は、短期間で録音されたこともあり、荒削りな演奏で、淀んだヘヴィーなギターが特徴的です。
ドイツと日本以外は、ヒットに恵まれませんでしたが、その中でも、轟音のロックンロール曲「C’mon Everybody」や、
ブルースのバラード曲「(Come Away) Melinda」など光る曲も収録されています。
全体的に1960年代末〜1970年代初頭の英国のブルース・ハードロックをしていますので、その時代のハードロックが好きな人向けのアルバムです。
High Stakes & Dangerous Men 暴発寸前!

私的評価: 2.6 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1992年発売の14作目のアルバムで、UFOが再々結成後の最初のアルバムです。
本作は、元ワイルド・ホーセズのギタリストのローレンス・アーチャーと、ドラマーのクライヴ・エドワーズが参加し、ベースにピート・ウェイが復帰して制作されました。
今までのUFOとは違った英国らしい骨太のハードロックを展開しており、悪い言い方をすると、UFOの個性がなくなってしまい普通のハードロック・バンドになってしまった印象を受けます。
それでも、フィル・モグの哀愁漂うボーカルのメロディーラインには一聴の価値があります。
地味なジャケットも相まって、UFOのアルバムの中では、かなりマイナーな存在のアルバムです。
Ain’t Misbehavin’ 殺気!

私的評価: 2.7 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1988年発売の13作目のアルバムで、ギターのアトミック・トミー・Mが参加した2枚目のアルバムです。
前作「Misdemeanor」は、キーボード主体のアルバムでしたが、本作は、キーボードのポール・レイモンドが脱退してしまっために、アトミック・トミー・Mのギターが主役のアルバムです。
この時代のUFOは、低迷時代で、商業的に失敗が続いており、主要メンバーが脱退してしまったことから、UFOは再び崩壊してしまいました。
本作は、UFO崩壊前にレコーディングしていた楽曲を集めたアルバムで、曲数が7曲と少なく、寄せ集め的な作品となっています。
しかし、各曲は、ポップ・メタルの良曲で、崩壊寸前の作品とは思えないクォリティーの高い作品となっています。
UFOのアルバムの中では、かなり地味なアルバムですが、一聴の価値のあるアルバムです。
Making Contact

私的評価: 2.8 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1983年発売の11作目のアルバムで、ギターのポール・チャップマンが参加した最後のアルバムです。
本作では、ベースのピート・ウェイが脱退してしまったため、ポール・チャップマンがベースも演奏しています。
本作は、前作「Mechanix」の延長線上のポップなアルバムですが、当時のUFOが不安定なメンバー構成であったため、それを反映するかのように、本作は、散漫な印象を受けます。
それでも、ポール・チャップマンのメタリックなギターと、ニール・カーターのシンセサイザーを多用したサウンドは、1980年代のハードロックを感じさせ、決して駄作というわけではありません。
本作発売後、UFOはセールス不振ということもあり、一旦、解散することになります。
Sharks

私的評価: 2.9 (本作のAmazonの評価は、こちら)
2002年発売の17作目のアルバムで、リユニオンUFOの第三弾のアルバムであり、マイケル・シェンカーが参加した最後のアルバムでもあります。
本作は、リユニオンUFOの第一弾のアルバム「Walk On Water」に近いサウンドで、骨太のブルージーなロックを展開しています。
残念ながら、マイケル・シェンカーが参加したアルバムの中では、メロディアスさがなく、どの曲も似たり寄ったりの印象を受けてしまいます。
それでも、要所要所に入ってくるマイケル・シェンカーのギターソロは、光るものがありますので、聞いて損はありません。
シャークが写っているジャケットを見ると、UFOが海に落ちて沈んでしまったように感じ、それを反映するかのようにアルバム自体も沈んでしまった印象を受けます。
そのため、マイケル・シェンカーが本作を最後に脱退してしまったのは、タイミングが良かったのかもしれません。
No Place to Run ヘヴィ・メタル・エクスペリエンス

私的評価: 3.0 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1980年発売の8作目のアルバムで、リード・ギターが、マイケル・シェンカーからポール・チャップマンに代わって制作されたアルバムです。
UFOの中心を担っていたマイケル・シェンカーがいなくなって、UFOは大丈夫なのかと思った人が多くいたことが想像できますが、これがなかなかの力作に仕上がっています。
ポール・チャップマンのギターが頑張っていることはもちろん、ビートルズのプロデューサーとして有名なジョージ・マーティンがプロデュースしたことも大きかったと思えます。
音楽性は、マイケル・シェンカーが参加したアルバムから一変し、泥臭いブルース色の強いハードロックを展開しています。
ギターがポール・チャップマンに代わっても、問題なくUFOは継続していけることを証明してくれたアルバムです。
The Wild, the Willing and the Innocent

私的評価: 3.1 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1981年発売の9作目のアルバムで、初めてセルフ・プロデュースした作品です。
ギターが、マイケル・シェンカーからポール・チャップマンに代わって制作された前作「No Place to Run」が、ブルース・ハードロックのアルバムでしたが、
本作は、メロディアスな曲が増え、歌メロを重視したハードロックを展開しています。
キーボードの比率が減り、代わりにオーケストラが使用されていることから、どことなくリッチー・ブラックモア率いるレインボーの雰囲気を感じます。
本作のギターは、ポール・チャップマンが継続して担当していますが、ポール・チャップマンは、前作以上に、ソング・ライティングにも関わっています。
このアルバムで、完全にマイケル・シェンカーが、UFOを脱退してしまったことのマイナス・イメージがなくなり、ポール・チャップマンのギターが板についてきたことが分かります。
Walk On Water

私的評価: 3.2 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1995年発売の15作目のアルバムで、まさかのマイケル・シェンカーが復帰したリユニオンUFOの第一弾のアルバムです。
マイケル・シェンカー以外にも、キーボードのポール・レイモンドと、創設メンバーのドラマー アンディ・パーカーも復帰しています。
UFO最強メンバーによって制作されたアルバムであるため、1970年代のマイケル・シェンカー加入時のUFO絶頂期のようなアルバムを期待してしまいますが、本作は、それとは違ったサウンドとなっています。
全体的に重厚なギターによる演奏が中心で、昔のマイケル・シェンカーの泣きのギターソロは控えめとなっています。
そのため、1970年代の絶頂期のUFOを期待していた人には、がっかり感が大きかったのではないかと想像できます。
しかし、1970年代の絶頂期のサウンドではなくても、どの曲もクォリティーは高く、マイケル・シェンカーのギターを聴けるだけでも価値のあるアルバムです。
「Doctor Doctor」や「Lights Out」のリメイクヴァージョンが収録されているのも嬉しいところです。
The Monkey Puzzle

私的評価: 3.25 (本作のAmazonの評価は、こちら)
2006年発売の19作目のアルバムで、創設メンバーのドラマー アンディ・パーカーがバンドに復帰し、同じく創設メンバーのベーシストのピート・ウェイが参加した最後のアルバムです。
アンディ・パーカーのドラムも良いのですが、前作「You Are Here」のジェイソン・ボーナムのドラミングには達しておらず、リズム隊が弱くなったように感じます。
それでも、ヴィニー・ムーアのギターは、前作に引き続き、マイケル・シェンカーに負けず劣らずの迫力のあるテクニカルなギターを聞かせてくれています。
また、フィル・モグのボーカルが渋みを増し、それに合わせて、サウンドも渋い大人のハードロックを展開しています。
UFO結成から35年以上が経過しても、メンバーが頑張っている姿に共感の持てるアルバムです。
Covenant 聖約

私的評価: 3.3 (本作のAmazonの評価は、こちら)
2000年発売の16作目のアルバムで、リユニオンUFOの第ニ弾のアルバムです。
Disc1には、スタジオ録音の新曲、Disc2には、ライブ録音の曲が収録されており、
前作以上に、マイケル・シェンカーのカッコ良いハードなギターを聞くことができます。
スタジオ録音の方は、前作「Walk On Water」とは違ったカラッとした明るいハードロック曲が収録されています。
スタジオ録音には、ドラムは、アンディ・パーカーではなく、エインズリー・ダンバーが担当しており、
マイケル・シェンカーと仲の悪かったポール・レイモンドは参加しておらず、キーボードの演奏は入っていません。
ライブ録音の方は、「Force It」からの曲を中心に、前作「Walk On Water」からも2曲演奏がされています。
You Are Here

私的評価: 3.4 (本作のAmazonの評価は、こちら)
2004年発売の18作目のアルバムで、前作「Sharks」で脱退してしまったマイケル・シェンカーに代わり、アリス・クーパーなどのギタリストで知られるヴィニー・ムーアが参加したアルバムです。
また、ドラムに、レッド・ツェッペリンのドラマーだった故ジョン・ボーナムの息子 ジェイソン・ボーナムが参加しています。
本作のヴィニー・ムーアのギターは、マイケル・シェンカーの演奏に近いことから、ギター変更による違和感は感じません。
今までのUFOのブルージーなハードロックを継続していますが、ピート・ウェイのベースと、ジェイソン・ボーナムのドラムのリズム隊が、キレのある骨太なリズムを刻んでいるため、今までのUFOのアルバムの中でも重厚感が出て、パワーアップしています。
このリズム隊のメンバーを、今後も継続して欲しかったですが、ジェイソン・ボーナムは本作で、脱退してしまいました。
次は、10位 → 1位 です。
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