大貫妙子 全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介

第10位
A Slice of Life

今までのアルバムと比べると、かなり曲のアレンジが変わっているわね。
kat
分かりやすいポップなアレンジがなくなり、カッコ良い曲が増えているね。

評価: 3.3

1987年に発売された11作目のアルバムで、派手さを抑えたシンプルでクールな作品です。

前々作「copine」に見られたデジタルサウンドは影を潜め、カッティングギターやベースが印象的なサウンドで、どことなく1990年代に流行したアシッド・ジャズを思わせます。

これまでのアルバムで編曲者として名を連ねていた坂本龍一は本作には参加しておらず、そのため従来の作品とは異なるアレンジが施されています。

なお、本作には坂本龍一に代わって、YMOの他のメンバーである細野晴臣と高橋幸宏が参加しています。

第9位
LUCY

久々のシンセポップのアルバムね。昔のシンセポップに比べると、深みが増しているわね。
kat
坂本龍一が久々に参加していることもあり、坂本龍一風のポップなアレンジがされているね。

評価: 3.4

1997年に発売された17作目のアルバムで、12年ぶりにメイン・プロデューサーに坂本龍一を迎えて制作された作品です。

当時、坂本龍一はポップなアルバム「スウィート・リヴェンジ」や「スムーチー」を発表しており、本作にもその流れを汲んだアレンジが施されています。

前作「TCHOU」でで取り入れられたボサノバの余韻を残しつつ、アフリカやシャンソン、ポップスといった要素を加え、さらにハウスのリズムを取り入れたサウンドが特徴です。

5曲目の「TANGO」は、坂本龍一のアルバム「スムーチー」に収録されている楽曲のカバーで、大貫妙子の歌声に合ったアレンジがなされています。

本作の中では、ラテン調のシンセポップ「Happy-go-Lucky」と、サックスやキーボードをバックに歌われる「Rain」が特に秀逸です。

全体的に、坂本龍一色の強いアルバムとなっています。

第8位
ensemble

今までのポップな大貫妙子さんの音楽はなくなり、芸術性の高いアルバムね。
kat
ヨーロッパの音楽を取り入れているけど、昔のヨーロピアン三部作とは違って、クラシックのようだね。

評価: 3.5

2000年に発売された19作目のアルバムで、ポップな要素が排除され、一気に芸術性が高くなった作品です。

前作「ATTRACTION」にも参加していたフランスのポップグループ、リリキューブをはじめとして、ピエール・アデノや坂本龍一が参加しています。

本作は、オーケストラやアコースティック・ギター、弦楽器などの生楽器を主体とした演奏で、重厚感があります。

そのため、機械的なシンセサイザーの音は使用されておらず、ポップなサウンドはありません。

クラシック、シャンソン、フラメンコなどワールドワイドの音楽を取り入れ、落ち着いた癒しの音楽であるため、ゆったりと安らぎを求めたい人に最適のアルバムです。

第7位
One Fine Day

アコースティック演奏に、エレキギターやオーケストラが加わり、前作「note」以上に、深みが増しているわね。
kat
シンプルな演奏の中にも、しっかりと大貫妙子の主張がされているね。

評価: 3.6

2005年に発売された21作目のアルバムで、前作「note」と同様に、アコースティック演奏を中心とした作品です。

前作との違いは、エレキギターや電子音、オーケストラを隠し味的に用いている点と、一発録りで制作されている点にあります。

一発録りとはいえ、荒削りな演奏ではなく、一発録りとは思えないほど丁寧に練られた演奏が展開されています。

エレキギターが加わったことで、フュージョンやシティポップの要素も感じられ、より聴きやすいサウンドになっています。

前作と同様に、森俊之や山弦が編曲を担当しています。

近年の大貫妙子の音楽と、初期の大貫妙子の音楽、それぞれの魅力を併せ持った良質なアルバムです。

第6位
AVENTURE

前作「ROMANTIQUE」よりもポップな曲が増え、ヨーロピアン三部作の中で、一番親しみやすいアルバムね。
kat
1980年代らしい軽めのテクノポップの曲が増え、明るいヨーロッパの雰囲気が感じられるね。

評価: 3.7

1981年に発売された5作目のアルバムで、「ヨーロピアン三部作」の2作目にあたる作品です。

その名の通り、収録曲のいくつかはフランス映画をモチーフとしており、ヨーロッパを強く意識した内容となっています。

本作には、テクノポップやボサノバ調の楽曲もあり、ヨーロッパにとどまらず、ワールドワイドな雰囲気が感じられます。

前作「ROMANTIQUE」がヨーロッパの雰囲気漂うメロウな作風だったのに対し、本作はより一般受けしやすい、明るくポップな作品です。

特に、坂本龍一が編曲を、山下達郎がコーラスアレンジを手がけたオープニング・ナンバー「恋人達の明日」を聴けば、テクノポップの明るい作品であることが、すぐに分かるかと思います。

また、本作では坂本龍一、加藤和彦に加え、大村憲司、前田憲男、清水信之といった編曲家が参加しており、曲ごとに異なる、バラエティ豊かなアレンジが楽しめます。

第5位
DRAWING

前作よりもメロディアスになり、聴きやすくなったわね。優しさがあり、癒しとなるアルバムね。
kat
なぜか大貫妙子のアルバムの中では、邪険に扱われているけど、隠れた名盤だね。

評価: 3.8

1992年に発売された14作目のアルバムで、小林武史との共同プロデュースによる第2弾の作品であり、EASTWORLD/東芝EMI移籍後初めてのアルバムです。

前作「NEW MOON」は淡々とした作品でしたが、本作ではメロディアスな楽曲が増え、フュージョン色が強まっています。

オープニング・ナンバー「OKAVANGO」はアフリカをテーマにした楽曲で、続く「White Wolf」はホッキョクオオカミをテーマにしており、いずれも自然を感じさせます。

「哀しみの足音」はオーケストラを用いたクリスマス・ソングで、フランス映画「ポンヌフの恋人」のイメージ・ソングとなりました。

大貫妙子のアルバムの中では地味な印象を受けますが、曲の構成やアレンジのバランスが良く、名作に値するアルバムです。

第4位
ROMANTIQUE

このアルバムは、ヨーロピアン三部作の最初の作品で、ヨーロッパの雰囲気が漂っているわね。
kat
加藤和彦と坂本龍一が編曲を行なっており、それそれの編曲で、曲の雰囲気が変わっているね。

評価: 3.9

1980年に発売された4作目のアルバムで、「ヨーロピアン三部作」の最初の作品です。

前作「MIGNONNE」が、思ったほど売上が上がらず、大貫妙子は音楽の仕事をやめることを考え、約2年間のブランク期間に入りました。

その後、音楽プロデューサーである牧村憲一から、「ヨーロッパ的な作品を制作してみないか」との誘いがあり、本作が制作されました。

本作は、大貫妙子の転換点となるアルバムで、ヨーロッパ的な雰囲気の漂う曲調に加え、歌声も、フランス語独特の息の抜き方を取り入れるなど、ヨーロッパを意識した作りとなっています。

前半は坂本龍一が、後半の4曲は加藤和彦が編曲しており、演奏陣もそれぞれの編曲者によって異なり、曲の雰囲気が変わっています。

坂本龍一が編曲した曲は、細野晴臣、高橋幸宏のYMOメンバーが演奏陣に加わり、YMOのようなシンセサイザーが使用されています。

全体的にヨーロッパの雰囲気漂うメロウなアルバムです。


Cliché

このアルバムの中では、「黒のクレール」が有名曲ね。パリの雰囲気が漂う良作ね。
kat
ヨーロピアン三部作の最後のアルバムは、一番ヨーロッパの雰囲気が出ており、センスの良さが感じられるね。

評価: 4.0

1982年に発売された6作目のアルバムで、「ヨーロピアン三部作」の最後の作品です。

ヨーロピアン三部作の中では、最もヨーロッパの要素が強く、ヨーロピアン三部作の集大成的な仕上がりとなっています。

実際に、本作はフランス・パリでレコーディングが行われました。

前半は坂本龍一が、後半はフランスの映画音楽やテレビシリーズの作曲家で知られるジャン・ミュジーが編曲を担当しています。

オープニング・ナンバー「黒のクレール」は大貫妙子自身が出演したカセットテープのCMで使用され、大人の雰囲気漂う名曲です。

一方、「ピーターラビットとわたし」はキユーピーマヨネーズのCM曲で、子供向けの明るいポップな曲です。

この大人向けの渋い曲と子供向けの曲の対比が面白く、興味深いものがあります。

本作は、オリコンチャート15位を記録する大貫妙子初のヒット・アルバムになりました。


TCHOU

ブラジル音楽を取り入れたカフェ・ミュージックのようなアルバムね。
kat
ボサノバだけではなく、ヨーロッパの要素も感じるね。ボサノバは、大貫妙子の音楽に合っているね。

評価: 4.2

1995年に発売された16作目のアルバムで、初めてブラジルでレコーディングされた作品です。

小林武史との共同プロデュースではなくなった最初のアルバムであり、ヨーロッパの要素とボサノバの要素が加わった、洗練されたサウンドへと変化しています。

大貫妙子の歌声は、このようなボサノバ調のカフェミュージックと相性が良く、本作は楽曲の完成度も高く、上質なアルバムに仕上がっています。

ブラジルのボサノバ・ミュージシャンであるオスカー・カストロ・ネヴィスをはじめとする有名な音楽家が参加していることからも、ボサノバの魅力が表現されています。

日本の小野リサにも引けを取らないほど、本格的なボサノバを味わえる作品です。


SUNSHOWER

シティポップの代表格だけあって、シティポップ感覚あふれるオシャレなアルバムね。
kat
制作当時、大貫妙子はクロスオーバーにハマっていたため、フュージョン色が強くなったね。

評価: 4.5

1977年に発売された2作目のアルバムで、シティポップの名盤です。

当時、シュガーベイブの「SONGS」や、大貫妙子の1stアルバム「Grey Skies」は売上が芳しくなく、レコード会社が力を注いでくれなかったために、大貫妙子と当時まだ無名であった坂本龍一を中心に制作されました。

坂本龍一が全曲編曲を行なっているために、センスの良いアレンジがされており、全体的にフュージョン色が強い作品となっています。

その中でも、シティポップの名曲「都会」や、病院を痛烈に批判したドラッグ・ソング「くすりをたくさん」、そしてシュガー・ベイブ時代に作られた「からっぽの椅子」など、クオリティの高い楽曲が揃っています。

前作「Grey Skies」の大貫妙子は、少し自信なさげな印象を受けましたが、本作は自信に溢れ、大貫妙子の本領が遺憾なく発揮された作品です。


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その他のアルバム

    UTAU

  • 2010年に発売された大貫妙子と坂本龍一名義の作品で、坂本龍一のピア演奏をバックに大貫妙子が歌っている非常にシンプルな作品です。
  • 坂本龍一の曲が7曲、大貫妙子の曲が3曲と、坂本龍一寄りのアルバムです。なぜか童謡の「赤とんぼ」が演奏されていますが、坂本龍一のピアノは、ジャズ風のおしゃれなアレンジが施されています。
  • ピアノとボーカルだけの演奏が淡々と進みますので、深夜に聴くのに適しています。強いて言えば、オーケストラを導入するなど、抑揚を付けても良かったようにも感じます。
    Tint

  • 2015年に発売された大貫妙子と、バンドネオンおよびタンゴ演奏者である小松亮太との共演作品です。バンドネオンの演奏をバックに大貫妙子が歌うスタイルは、フランスの雰囲気を感じさせます。
  • バンドネオン用にアレンジされた大貫妙子の過去の楽曲や、坂本龍一、小松亮太、昔のバンドネオン用の曲が収録されています。本作は、第57回日本レコード大賞で優秀アルバム賞を受賞しました。
  • バンドネオンの演奏によって、ヨーロピアンの大貫妙子の魅力が申し分なく発揮されています。
    pure acoustic

  • 1996年に発売された大貫妙子初のセルフカバー・アルバムです。アルバム名の通り、ピアノ、弦楽器、管楽器などのアコースティック演奏によるアレンジが施されています。
  • 元々は、1987年に東京・六本木のサントリーホールで開催されたコンサートを記念して制作されたアルバムで、コンサート会場でしか購入ができない限定盤でした。
  • アルバム「ROMANTIQUE」や「MIGNONNE」「Cliché」から多くの楽曲が選曲されているため、ヨーロッパの雰囲気が漂っています。アコースティックの演奏がヨーロピアン調の曲に合っているため、違和感なく楽しめます。

おすすめのライブ・アルバム

    Taeko Onuki Concert 2022

  • 2022年12月3日 昭和女子大学人見記念講堂公演のライブを収録したアルバムです。フェビアン・レザ・パネや小倉博和、鈴木正人などによるバンド形式の演奏が展開されています。
  • 1970年代、1980年代の古い曲から、2000年代の曲まで、大貫妙子のオールタイムの選曲がされているため、大貫妙子のベスト・アルバムとして聴くのにも最適です。
  • スタジオ・アルバムよりもソフトな演奏のため、優しさに包まれ、聴きやすいライブとなっています。
    Taeko Onuki Concert 2023

  • 大貫妙子が、毎年恒例で開催している冬のコンサートから、2023年11月の東京公演の模様を収録したライブ・アルバムです。
  • 「Taeko Onuki Concert 2022」と同じバンド・メンバーで演奏され重複している曲も多いですが、本作は、よりフュージョンに近い演奏が展開されています。
  • 「Taeko Onuki Concert 2022」には収録されていなかった「新しいシャツ」が、本作には収録されており、スタジオ・アルバムよりも、切なさが増した演奏となっています。この曲だけでも、本作を聴く価値があります。


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大貫妙子の音楽

大貫妙子の音楽は、アルバムごとに七変化し、フォーク、シティポップ、シンセポップ、ヨーロピアン、フュージョン、ボサノバなど、一概に一つのジャンルで括ることが難しいものとなっています。

それぞれのアルバムに異なる魅力があるため、まずは自分の好きなジャンルの作品から聴いていくことをおすすめします。

それぞれのアルバムの初心者向け、中級者向け、上級者向けの分類は、以下の通りです。

【アコースティック、フォークのアルバム】

  • Grey Skies(1976年):中級者向け
  • note(2002年):上級者向け
  • One Fine Day(2005年):初心者向け

【シティポップのアルバム】

  • SUNSHOWER(1977年):初心者向け

【ヨーロピアンのアルバム】

  • MIGNONNE(1978年):中級者向け
  • ROMANTIQUE(1980年):初心者向け
  • AVENTURE(1981年):初心者向け
  • Cliché(1982年):初心者向け
  • カイエ(1984年):上級者向け
  • ATTRACTION(1999年):中級者向け

【シンセポップのアルバム】

  • SIGNIFIE(1983年):初心者向け
  • copine(1985年):中級者向け
  • NEW MOON(1990年):上級者向け
  • LUCY(1997年):中級者向け

【ロックのアルバム】

  • A Slice of Life(1987年):中級者向け
  • Shooting star in the blue sky(1993年):上級者向け

【フュージョン、ジャジーのアルバム】

  • PURISSIMA(1988年):上級者向け
  • DRAWING(1992年):中級者向け

【ボサノバのアルバム】

  • TCHOU(1995年):初心者向け

【ワールドミュージックのアルバム】

  • ensemble(2000年):上級者向け

【メルヘンのアルバム】

  • Comin’ Soon(1986年):上級者向け

まとめ

最後に、大貫妙子さんのランキング結果をまとめます。

順位アルバム名点数
1位SUNSHOWER 4.5
2位TCHOU 4.2
3位Cliché 4.0
4位ROMANTIQUE 3.9
5位DRAWING 3.8
6位AVENTURE 3.7
7位One Fine Day 3.6
8位ensemble 3.5
9位LUCY 3.4
10位A Slice of Life 3.3
11位SIGNIFIE 3.2
12位PURISSIMA 3.1
13位ATTRACTION 3.0
14位MIGNONNE 2.9
15位copine 2.8
16位Grey Skies 2.7
17位note 2.6
18位Shooting star in the blue sky 2.5
19位NEW MOON 2.4
20位Comin’ Soon 2.3
21位カイエ 2.2

大貫妙子さんは、特別に大ヒットした曲やアルバムがある訳ではないため、大貫妙子さんがどのような音楽をやっているのか知らない人も多いのではないでしょうか。

実際に、大貫妙子さんの音楽は、特定のジャンルに特化していないため、さらに大貫妙子さんの音楽性が見えにくくなっていることも事実です。

しかし、どのアルバムも上質なものばかりで、駄作はありません。

どのジャンルのアルバムであっても、上品という言葉が似合う作品ばかりですので、ぜひ上記のランキングを参考に、多くの大貫妙子さんのアルバムを聴いてもらいたいと思っています。

次回は、大貫妙子さんとともに、「RCA三人娘」として活躍していた EPOのアルバム・ランキングを行っていきたいと思います。

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