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EPO 全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介
前回は、大貫妙子さんの全アルバム ランキングをしましたので、
今回は、1980年代中頃に、大貫妙子さんや、竹内まりやさんとともに、「RCA三人娘」として活躍していたEPOの全アルバム・ランキングをしていきたいと思います。
EPOの本名は、宮川榮子さんと言い、芸名のEPOは、子供時代のあだ名「エポ」に由来しています。
EPOは、学生時代に組んだバンドで、ピアノとコーラスを担当し、ニッポン放送のコンテスト番組「ライオン・フォーク・ビレッジ」に出場して優勝しました。
そこから、音楽関係者と知り合いになり、音楽の仕事を望むようになりました。
デビュー前は、竹内まりやさんのコーラスを担当するなど、コーラスアレンジを行っていました。
1980年に入ると、シュガー・ベイブのカヴァー・シングル曲「DOWN TOWN」を発表し、この曲が、フジテレビ系のバラエティ番組「オレたちひょうきん族」のテーマソングとして使用され、EPOの存在が知れ渡りました。
その後、「土曜の夜はパラダイス」「う、ふ、ふ、ふ、」「くちびるヌード」「音楽のような風」など、多くのヒットを飛ばしていきましたが、
1990年代以降は、商業音楽から離れてしまい、独自の音楽を追求していっています。
また、音楽以外では、催眠療法セラピストとしても活動したりと、幅広く活躍しています。
そんなEPOの名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
EPOのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、
EPOのアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
評価点の基準
評価点の基準は、以下の通りです。
評価点 | 基準 |
---|---|
1.0 〜 2.0 | 駄作のアルバム |
2.0 〜 3.0 | 普通のアルバム |
3.0 〜 4.0 | 良作のアルバム |
4.0 〜 4.5 | 最高傑作のアルバム |
4.5 〜 | 歴史的名盤 |
EPO アルバムランキング
Super Natural
私的評価: 2.6
1989年発売の11作目のアルバムで、ロンドンを拠点として制作され、ソウルやファンキー色を強めたアルバムです。
基本的には、前作「FREE STYLE」の延長線上のアルバムですが、カッティング・ギターや、ホーン・セクションを多用し、ファンキーな曲が増えています。
1980年代初頭から中頃までのEPOらしいポップスの曲は、本作には全くなく、同じ人が制作したとは思えないほどに熟練したアルバムに仕上がっています。
本作は、MIDI在籍の最後のアルバムとなり、このアルバムあたりから、オリコンチャートの上位にランクインすることがなくなり、EPOは、メディアへの露出が少なくなっていきます。
GO GO EPO
私的評価: 2.65 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1987年発売の8作目のアルバムで、鈴木雅之とのデュエット曲「DOWN TOWNラプソディー」を収録したアルバムです。
セピア色のジャケットや、スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズのカバー曲「Going To A Go-Go」からスタートする構成は、今までのEPOのアルバムとは異なることが分かります。
実際、ファンキーな曲や、落ち着いた曲が増え、今までのシンセ・ポップやテクノ・ポップといった元気一杯の曲は、なくなっています。
特に、「センチメンタル・シティロマンス」は、同名バンドのセンチメンタル・シティ・ロマンスが、アレンジや演奏に参加した曲で、ハーモニカの美しい名曲です。
この音楽性の変化が功を成したのか、本作は、オリコン・チャート7位を記録するヒットとなりました。
DANCE
私的評価: 2.7 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1997年発売の15作目のアルバムで、キティエンタープライズ移籍後、初のアルバムです。
本作は、前々作「Wica」と前作「VOICE OF OOPARTS」と同様に、アコースティックの曲が中心ですが、
弦楽器やバンジョーを使用したカントリー調の曲や、ボサノヴァ調の曲、フラメンコ調の曲など、バラエティー豊かになっています。
本作の中では、爽やかなポップ・ソング「希望のバスに乗って」と、ボサノヴァ調の「いとしなみだ」がおすすめ曲で、この2曲は、シングルカットもされました。
明るい曲が占める中に、「兵隊さんが泣いた」のような反戦ソングが含まれていたり、ほのぼのとした中にも、EPOのメッセージが伝わってきます。
FREE STYLE
私的評価: 2.75 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1988年発売の10作目のアルバムで、ロンドンと東京でレコーディングされ、洋楽志向の強いアルバムです。
当時流行っていた「ニュージャックスウィング」のリズムを入れたりと、最先端の技術を取り入れています。
その一方で、音楽は、ポップスから離れ、年齢に合ったしっとりとした愁いのあるAORの曲が増えています。
そのため、今までのEPOのポップスを好んでいたファンを切り離し、新たなファンを獲得することになったターニング・ポイントのアルバムとなりました。
「GO GO EPO」も、落ち着いたアルバムでしたが、本作は、更に落ち着きが増し、オリコンチャートでも9位と好成績を残しました。
HI・TOUCH-HI・TECH
私的評価: 2.8 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1984年発売の5作目のアルバムで、当時流行っていたテクノ・ポップ全開のアルバムです。
EPOと言えば、ジャケットのように健康的で、明るいイメージがあります。
それを象徴するように、オープニング・ナンバー「恋はハイ・タッチ-ハイ・テック」は、キャッチーなテクノポップで、元気一杯の曲です。
一方で、2曲目の「赤い媚薬」は、大人のエレガントな曲で、元気なEPOと大人のEPOの2面性を見ることができます。
このギャップがEPOの魅力と言えるかもしれません。
「くちびるヌード・咲かせます」は、高見知佳に提供した曲「くちびるヌード」のセルフカヴァー曲で、
高見知佳のシングルでは、オリコンチャート16位を記録する高見知佳の最大のヒット曲となりました。
本アルバムは、オリコンチャート11位を記録するヒットとなりました。
愛を〜LOVE IS ON〜
私的評価: 2.85 (本作のAmazonの評価は、こちら)
EPOのデビュー35周年を記念して発売された2015年発売の20作目のアルバムです。
本作は、ポップなEPOに戻っており、1980年代のようなポップス、ジャジーな大人のポップス、ボサノバ調のポップスなど、
EPOのデビュー35周年らしく、EPOの集大成のようなポップスを展開しています。
EPOの歌声は、意図的にやっているのかと思いますが、アイドルのような可愛らしい声に変わっています。
本作発表時のEPOは、55歳で、まさか、このような愛をテーマにしたポップなアルバムを発表するとは、意外でした。
オープニング・ナンバーの「もう一度恋をしてみようかな」で、「ほんの少しリッチなおじさまでもOK」とか、「ほんの少しリッチな年下ならなおいい」と歌うEPOには、なんとも若々しく、微笑ましく感じます。
EPOのデビュー35周年にして、EPOの意外な一面が見れるアルバムです。
POPTRACKS
私的評価: 2.9 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1987年発売の9作目のアルバムで、EPOのオリジナル曲と、他アーティストのカヴァー曲で構成されているアルバムです。
カヴァー曲は、山下達郎、大貫妙子、荒井由実、サザンオールスターズなどの曲を取り上げています。
「いとしのエリー」や「LOVIN’ YOU」のベタなカヴァー曲から、「横顔」や「セクシー・バス・ストップ」といった玄人好みの曲まで、バランスの取れた選曲がされています。
どの曲も爽やかなアレンジがされており、EPOのオリジナル曲では、シングル・カットされ、CMでも使用された「三番目の幸せ」が秀逸曲で、爽やかなアレンジにピッタリの曲です。
カヴァー曲を、EPOの歌声で聞き直したいと思っている人に、おすすめしたいアルバムです。
air
私的評価: 2.95
2001年発売の18作目のアルバムで、スタジオ・レコーディングの曲と、プライベート・ライブの音源が半々で収録されているアルバムです。
スタジオ・レコーディングの曲は、アコースティックを中心としたナチュラルな曲、プライベート・ライブの曲は、1980年代のヒット曲「土曜の夜はパラダイス」や、スタンダード・ナンバー「OVER THE RAINBOW」などが収録されています。
ライブの音源も、アコースティック演奏で、近年のEPOのアンビエントな魅力が出ています。
本作は、1990年代のアコースティックのEPOの集大成のようなアルバムで、心洗われる清涼剤のような作品です。
DOWN TOWN
私的評価: 3.0 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1980年発売のEPOの記念すべきデビュー・アルバムです。
本作は、アルバム名にもなっているシュガー・ベイブのカヴァー曲「DOWN TOWN」が最も有名で、シュガー・ベイブの曲よりも爽やかなアレンジがされています。
この曲が、フジテレビ系のバラエティ番組「オレたちひょうきん族」に使用されたことから、EPOは、1980年代に大ブレイクをしていきます。
「DOWN TOWN」以外は、全曲、EPOが作詞・作曲を行っており、既に、EPOのシンガソングライターの才能が芽生えています。
本作には、山下達郎や大貫妙子、竹内まりやが参加しており、豪華なアルバムとなっています。
当時のEPOの曲は、元気になれる曲が多くある一方で、「クラクション」や「語愛」のようなバラード曲もあり、EPOの音楽性の幅が広いことが分かります。
VOICE OF OOPARTS
私的評価: 3.05 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1994年発売の14作目のアルバムで、初めて沖縄でレコーディングされたアルバムです。
前作「Wica」の延長線上のアルバムで、全編アコースティックの演奏が中心となっています。
「Wica」よりも更に、ナチュラル感が出ており、さらっとしています。
まさに、沖縄の自然を感じさせる心癒されるアルバムです。
アコースティック・ギターの演奏は、ボサノバを感じさせますが、ボサノバとは違い、サンバのリズムは取り入れられていません。
沖縄版ボサノバや、沖縄版カントリーといった言葉が、このアルバムを表現するのにピッタリです。
暑い真夏に、少しでも涼しくなりたい人に、おすすめのアルバムです。
次は、10位 → 1位 です。
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