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大貫妙子 全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介
前回は、中島みゆきさんの全アルバム ランキングをしましたので、
今回は、1980年代中頃に、竹内まりやさんや、EPOとともに、「RCA三人娘」として活躍していた大貫妙子さんの全アルバム・ランキングをしていきたいと思います。
大貫妙子さんは、1970年代前半に、山下達郎さんとともに、シュガー・ベイブを結成し、アンダーグラウンドな存在として知られていきました。
シュガー・ベイブ解散後は、ソロ活動行い、1977年に発表したアルバム「サンシャワー」は、シティ・ポップの名盤として、定番のアルバムになっています。
1980年代以降は、ヨーロッパ三部作を制作したり、坂本龍一さんとの共作アルバムを発表したりと、現在でも、他アーティストへの曲提供や、ライブ、ラジオなどで、精力的に活動を行なっています。
そんな大貫妙子さんの名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
大貫妙子さんのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、
大貫妙子さんのアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
評価点の基準
評価点の基準は、以下の通りです。
評価点 | 基準 |
---|---|
1.0 〜 2.0 | 駄作のアルバム |
2.0 〜 3.0 | 普通のアルバム |
3.0 〜 4.0 | 良作のアルバム |
4.0 〜 4.5 | 最高傑作のアルバム |
4.5 〜 | 歴史的名盤 |
大貫妙子 アルバムランキング
カイエ
評価: 2.2
1984年発売の8作目のアルバムで、パリの街並みを舞台にした同タイトルのビデオのサウンドトラックです。
サウンドトラックのためか、インストゥルメンタルの曲や過去の焼き回しの曲が多く収録されています。
本作は、日本とパリでレコーディングされており、全編フランスの雰囲気が漂う作品となっています。
シンプルなジャケットも、フランスの雰囲気が漂っています。
同タイトルの映像作品を見ていないため、なんとも言えませんが、映像あってのアルバムのように感じます。
なぜ、このような曲の構成にしているのか、音楽だけでは、理解できない部分があります。
機会があったら、是非とも映像とともに、本作を味わってみたいと思っています。
Comin’ Soon
評価: 2.3
1986年発売の10作目のアルバムで、子供向けの曲を集めたアルバムです。
子供向けの曲と言っても、大人でも十分楽しめるアルバムで、メルヘンで可愛らしい曲が揃っています。
アルバム「Cliché」に収録されていた「ピーターラビットとわたし」や、NHK番組「みんなのうた」で使用された「メトロポリタン美術館」が収録されていることも、嬉しいところです。
大貫妙子と言うと、ヨーロッパの大人のイメージがありますが、このように子供向けの音楽も、大貫妙子の歌声に合っていることが分かります。
ジャケットも子供らしさが出ていて、グッドです。
ほんわかな気分になりたい時に、最適なアルバムです。
NEW MOON
評価: 2.4
1990年発売の12作目のアルバムで、プロデューサーに小林武史を迎えて、制作された最初のアルバムです。
前作「PURISSIMA」が、アコースティック演奏のジャジーなアルバムでしたが、本作は、以前のシンセポップのサウンドに戻っています。
しかし、以前のような派手なシンセサイザーの使い方ではなく、癒しのシンセポップとなっています。
悪い言い方だと、淡々と曲が進み、耳に残るようなメロディはありません。
しかし、このサウンドにハマってしまうと、抜け出せなくなるような中毒性があります。
「地球ファミリーのテーマ」は、NHK番組「地球ファミリー」で使用された曲で、このアルバムにぴったりの曲です。
本作は、BGMとして聞いても、じっくりと耳を傾けて聴くのにも適しているアルバムです。
Shooting star in the blue sky
評価: 2.5
1993年発売の15作目のアルバムで、小林武史との共同プロデュース最後のアルバムです。
小林武史との共同プロデュース三部作の中では、一番ロック色が強く、大貫妙子独特なポップスが展開されています。
それは、モータウンを意識して作られたオープニング・ナンバー「しあわせのサンドウィッチ」や、
ハードなギターから始まる2曲目の「Shooting star in the blue sky」からも、
今までの小林武史との共同プロデュース三部作とは異なることが分かります。
シンセサイザー中心であった過去のアルバムと比較して、全体的に、バンド形式の演奏が増えて、アメリカン・テイストを感じるアルバムです。
note
評価: 2.6
2002年発売の20作目のアルバムで、アコースティック・ギターを中心としたフォークソングのアルバムです。
アコースティック・ギターに、ギターデュオの山弦、アコースティック・ピアノに、フェビアン・レザ・パネが参加しています。
大貫妙子は、シュガー・ベイブや、1stアルバム「Grey Skies」でも、フォークソングを行っていましたが、
本作は、シュガー・ベイブや、1stアルバムのしんみりとしたフォークソングとは違った爽やかな癒しの音楽が展開されています。
そのため、シンプルでピュアなサウンドであるため、大貫妙子のシティポップや、シンセポップが好きな人には、少し物足りなさを感じるかもしれません。
心が洗われるピュアな音楽を聞きたい人に、おすすめのアルバムです。
Grey Skies
評価: 2.7
1976年発売の記念すべき大貫妙子のソロ・デビュー・アルバムです。
シュガー・ベイブが解散した年に発表されたアルバムであるため、シュガーベイブ時代の延長線上のような作品です。
シュガーベイブで、大貫妙子が歌っていた曲と同様に、しんみりとした曲が多く収録されています。
シュガー・ベイブの山下達郎に加え、新たに坂本龍一や細野晴臣が加わり、編曲を行なっています。
そのため、シュガーベイブ時代とはちょっと雰囲気の違うジャジーな曲「One’s Love」や「Wander Lust」のような曲も収録されています。
「約束」や「愛は幻」は、シュガーベイブ時代に作られた曲であり、シュガーベイブを彷彿させています。
シュガーベイブの「SONGS」が好きな人に、聞いてもらいたいアルバムです。
copine
評価: 2.8
1985年発売の9作目のアルバムで、Dear Heart/MIDI レーベルに移籍後初めてのアルバムです。
新たなレーベルに移籍したことの影響か、今までの作風とは、ガラッと変わり、当時の最先端のデジタルや打ち込みを多用したサウンドに変化しています。
ヨーロッパの雰囲気を残しながら最先端の音楽を取り入れた試みは独自性を感じるものの、この変化を受け入れられるかどうかで、本作の評価が変わってくるかと思います。
また、「OUT OF AFRICA」のようなアフリカを感じさせる曲を取り入れていることも特徴的です。
本作には、坂本龍一をはじめとして、マイケル・ブレッカーなど有名な海外ミュージシャンも参加していることからも、バックの演奏に力を入れていることが分かります。
MIGNONNE
評価: 2.9
1978年発売の3作目のアルバムで、次作以降のヨーロピアン三部作の前哨戦のような作品です。
アルバム名の「MIGNONNE」(ミニヨン)は、「かわいい女の子」という意味のフランス語であり、アルバム名からもヨーロッパを意識していることが分かります。
本作は、ブラックミュージック、フォークソング、ヨーロピアン三部作を足し合わせたようなサウンドで、まだ大貫妙子の方向性が見えず、過渡期のアルバムであることを感じます。
本作から「じゃじゃ馬娘」がシングル・カットされましたが、それよりも、多くのアーティストにカヴァーされている「突然の贈りもの」や「横顔」、「海と少年」の方が、今では、有名となっています。
本作では、坂本龍一に加え、中島みゆきのプロデューサーで有名な瀬尾一三が、半数の曲の編曲に携わっています。
前作の傑作アルバム「SUNSHOWER」と、ヨーロピアン三部作に挟まれているアルバムであるため、地味な印象は拭えませんが、なかなかの良質のアルバムです。
ATTRACTION
評価: 3.0
1999年発売の18作目のアルバムで、ヨーロピアン三部作のようなフランスを感じさせるアルバムです。
大貫妙子のボーカルは、控えめで抑揚のない歌い方がされ、フランスのポップや、ジャズ、アンビエント、テクノの影響を感じさせます。
本作は、フランスのポップグループ リリキューブが、3曲編曲を行っていることから、リリキューブの影響を感じます。
実際、大貫妙子が、リリキューブの音楽に興味をもったことから、一部の曲では、パリでレコーディングが行われています。
その他、「昨日、今日、明日」では、クラシック作曲家ブラームスの「交響曲第3番 第3楽章」に歌詞を付けて、
大貫妙子は、オーケストラをバックに哀愁たっぷりに歌っています。
エレクトロ・ポップが好きな人向けのアルバムです。
PURISSIMA
評価: 3.1
1988年発売の12作目のアルバムで、ジャズ界で有名なマーティ・ペイチや、パトリック・ウィリアムズが参加したアルバムです。
大貫妙子は、ヨーロピアン三部作や、子供向けのアルバム、デジタルサウンドのアルバムなど、アルバムごとに音楽性を変化させてきましたが、本作は、ジャズ色の強い作品となりました。
全編ピアノやオーケストラのアコースティックの演奏が行われており、ジャジーな曲以外にも、ボサノバやタンゴも取り入れられています。
「Voce é Bossanova」は、小野りさがアコースティック・ギターで参加しているため、心地よいボサノバのカフェ・ミュージックような曲です。
大人の大貫妙子を聞きたい人に、最適なアルバムです。
SIGNIFIE
評価: 3.2
1983年発売の7作目のアルバムで、オリコンチャート6位を記録する大貫妙子の最大のヒット作となったアルバムです。
フランス語のアルバム名から、前作までのヨーロピアン三部作のような作風を想像してしまいますが、実際は、ヨーロッパの雰囲気は薄く、聞きやすいポップな曲が占めています。
その中でも、ドラマで使用された「夏に恋する女たち」は、都会の夏の夜を感じさせるシティ・ポップの名曲です。
また、インストゥルメンタルの曲が3曲も収録されており、今までのアルバムとは異なった構成となっています。
このインストゥルメンタルの曲も、フランスを感じさせる良曲で、聞きどころがあります。
本作の編曲は、坂本龍一以外に、鈴木慶一、清水信之が担当しています。
次は、10位 → 1位 です。
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