(本サイトには、プロモーションが含まれています)
中島みゆき 全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介
前回は、ユーミンの全アルバム ランキングをしましたので、
今回は、ユーミンのライバルである中島みゆきさんの全アルバム・ランキングをしていきたいと思います。
ユーミンは、明るい恋愛曲が多いのに対して、中島みゆきさんは、暗い失恋ソングが多いため、「月と太陽」「光と影」のようにユーミンと対比されています。
中島みゆきさんは、毎年、コンスタントにアルバムを発表し続けており、4つの年代にわたってシングルチャート1位を獲得した唯一のソロ・アーティストです。
また、他のアーティストに提供している曲も多く、他のアーティストへの提供曲が、5つの年代にわたってオリコンシングルチャート1位を獲得しています。
私が、中島みゆきさんの存在を初めて知ったのは、1980年代に、中島みゆきさんがパーソナリティを務めていたラジオ番組「オールナイトニッポン」でした。
ラジオの中では、明るい軽快な口調のしゃべり方をしていたため、なんて楽しい人なんだろうと思っていました。
この明るい中島みゆきさんを先に知ったために、中島みゆきさんの野太い歌声の暗〜い曲を聴いたときには、ラジオの中島みゆきさんとは、同一人物とは思えませんでした。
そんな中島みゆきさんの名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
中島みゆきさんのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、
中島みゆきさんのアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
評価点の基準
評価点の基準は、以下の通りです。
評価点 | 基準 |
---|---|
1.0 〜 2.0 | 駄作のアルバム |
2.0 〜 3.0 | 普通のアルバム |
3.0 〜 4.0 | 良作のアルバム |
4.0 〜 4.5 | 最高傑作のアルバム |
4.5 〜 | 歴史的名盤 |
中島みゆき アルバムランキング
はじめまして
私的評価: 2.3 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1984年発売の11作目のアルバムで、模索の時代(中島みゆき曰く「御乱心の時代」)に発売された最初のアルバムです。
ロック色、実験色が強くなり、「御乱心の時代」の名前の通り、色々チャレンジングしていることを感じさせます。
ただ、チャレンジングな試みがプラスに働かず、迷いを感じる曲が多く中途半端な印象を受けます。
本作の良い点は、音質が改善され、バックの演奏が迫力を増し、
ピアノや、エレキ・ギター、ストリングスなどの演奏が前面に押し出されて聞きやすくなっていることです。
本作は、あまり注目曲はありませんが、シングルカットされた「ひとり」と、爽やかなフォークソング「僕たちの将来」ぐらいが、耳に残る良曲です。
これから、「グッバイガール」までの4年間、「御乱心の時代」が続き、中島みゆきの迷いの時代へと突入していきます。
miss M.
私的評価: 2.35 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1985年発売の13作目のアルバムで、「御乱心の時代」真っ只中のアルバムであり、かなりロック色の強い作品となっています。
布袋寅泰や窪田晴男が参加していることや、後藤次利が編曲を担当していたりしているため、このような尖ったアレンジがされたのかと想像できます。
そのため、このアレンジを気に入るかどうかで、本作の評価が変わってくるかと思っています。
本作から、「孤独の肖像」と「ショウ・タイム」がシングルカット(「ショウ・タイム」は、B面としてシングルカット)されましたが、さほどヒットしませんでした。
そのため、有名な曲は収録されていませんので、中島みゆきのコア・ファン向けのアルバムと言えます。
それでも、本作は、オリコンチャート1位を記録したことは、当時の中島みゆきの人気の凄さが伺えます。
おとぎばなし-Fairy Ring-
私的評価: 2.4 (本作のAmazonの評価は、こちら)
2002年発売の30作目のアルバムで、「おかえりなさい」「御色なおし」「回帰熱」に続く、4枚目のセルフカヴァーアルバムです。
今回のセルフカヴァーアルバムには、他アーティストに提供した曲以外に、夜会の未発表曲や、自身の曲のリメイク版も収録されています。
他アーティストに提供した曲には、工藤静香や、薬師丸ひろ子、研ナオコ、三田寛子などの曲、
自身の曲のリメイク版には、1stアルバム「私の声が聞こえますか」に収録の「海よ」が選曲されています。
本作の注目曲は、さだまさしとのデュエット曲「あの人に似ている」で、二つの心情を別々に歌い、サビで心情が一緒になるという複雑な構成をとっています。
その他では、工藤静香への提供曲「雪・月・花」が、哀愁のある良曲です。
全体的に、オリエンタルの雰囲気が漂い、独特の世界観が表れています。
みんな去ってしまった
私的評価: 2.5 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1976年発売の2作目のアルバムで、前作「私の声が聞こえますか」の延長線上のフォークソングの作品です。
ただ、前作よりも曲のバリエーションが増え、フォークソング以外にも、歌謡曲やブルース、ロック、サイケデリックのような曲も収録されています。
本作から、「夜風の中から」がシングル・カットされましたが、ヒットはしませんでした。
そのためか、全体的に地味で、有名曲もないため、中島みゆきのアルバムの中では、印象の薄いアルバムです。
しかし、中島みゆきの作曲能力が開花し始めていることが分かり、次作以降の傑作アルバムにつながる下地が、本作で出来上がっています。
私の声が聞こえますか
私的評価: 2.5 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1976年発売の中島みゆきの記念すべきデビューアルバムです。
全体的に、アコースティックの弾き語りの演奏がされていますが、1970年代の中島みゆきワールドの骨格が既に出来上がっています。
1人雪景色に佇む中島みゆきのジャケットのように冬の寂しさを感じる曲と、それとは正反対の陽気な曲が入り混じっています。
本作には、中島みゆきのデビュー曲「アザミ嬢のララバイ」と、「第10回ポピュラーソングコンテストつま恋本選会」及び「第6回世界歌謡祭」でグランプリを受賞した「時代」が収録されています。
この2曲は、中島みゆきの代表曲であり、特に、「時代」は、中島みゆきの存在を世に知らしめた名曲です。
中島みゆきの歌声のキーが高く、中島みゆきの発展途上を感じさせますが、中島みゆきのフォークソングを聞きたい人に適したアルバムです。
日-WINGS
私的評価: 2.55 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1999年発売の26作目のアルバムで、「10 WINGS」に続く、「夜会」(中島みゆきが、「言葉の実験劇場」をコンセプトとして、1989年から開催されている舞台)のために書き下ろされた曲を収録したアルバムです。
夜会Vol.7「2/2」、Vol.8「問う女」、Vol.9「2/2(再演)」Vol.10「海嘯」の中で歌われた楽曲の中からセレクトされており、「月-WINGS」と同時発売されました。
本作は、演劇要素を含んでおり、コンセプトに合わせて作られた曲が多くあります。
特に、「いつか夢の中へ」は、宮下文一とのデュエット曲で、中島みゆきのオペラ的な歌声が印象的です。
ただし、有名曲がないため、中島みゆき初心者向けのアルバムではなく、中島みゆき上級者向けのアルバムです。
CONTRALTO
私的評価: 2.6 (本作のAmazonの評価は、こちら)
2020年発売の43作目のアルバムで、前作「相聞」の若さ溢れるサウンドとは異なり、落ち着いたトーンのアルバムです。
アルバム名の「コントラアルト」とは、女性の低い声部を指す声域のひとつで、中島みゆきの声域が「コントラアルト」のため、このアルバム名が付けられました。
しかし、皮肉なことに本作では、低い声域で歌っている曲は少なく、高音で歌っている曲が多くなっています。
本作は、新作として発表するには、ネタ切れになってしまったのか、テレビ朝日系列「やすらぎの刻〜道」の曲が多く(主題歌が4曲+インストゥルメンタル2曲)収録されています。
そのため、「やすらぎの刻〜道」を見ていた人には、懐かしさを感じるかと思います。
全体的に、アルバムのジャケットのようにシンプルな曲が多く、安らぎを与えてくれる作品です。
いまのきもち
私的評価: 2.65 (本作のAmazonの評価は、こちら)
2004年発売の32作目のアルバムで、初期の中島みゆきの曲をアレンジし直して収録したアルバムです。
過去の曲を収録しているため、ベスト・アルバムに近いですが、シングルカットされていない曲も多く収録されているため、中島みゆきのベスト・アルバムとは違った作品となっています。
さて、アレンジの方ですが、これは、かなり好みが別れるかと思っています。
私は、時代を感じさせる昔のアレンジの方が好きなため、新たなアレンジは、合いませんでした。
特に、私の大好きな「わかれうた」と「怜子」は、オリジナルよりも迫力がなくなり、中島みゆきの歌も、1970年代のオーラがなくなってしまった印象を受けます。
敢えてアレンジし直す必要はなかったのではないかと思えてしまいます。
誤解がないように付け加えると、アレンジは好き嫌いが分かれるかと思いますが、どの曲も名曲ばかりですので、
近年の中島みゆきの曲しか知らない人には、昔の曲を聞くとっかかりとしては、適したアルバムです。
36.5℃
私的評価: 2.65 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1986年発売の14作目のアルバムで、甲斐バンドの甲斐よしひろをプロデューサーに迎え入れて制作されたアルバムです。
「御乱心の時代」の試行錯誤が、このアルバムで極まっており、デジタル・ロックのアレンジに、良質の音質が、心地よく聞こえます。
本作のオープニング・ナンバー「あたいの夏休み」が、本作を象徴する曲で、スティーヴィー・ワンダーがシンセサイザーで参加しており、シングル・カットもされました。
また、中島みゆきは、迫力のある低音を効かせた歌声に変化させており、中島みゆきの歌唱力の上手さが引き立っています。
ただ、このようなデジタル・サウンドは、賛否両論で、1970年代のフォーク調の中島みゆきが好きな人には、不適切なアルバムです。
おかえりなさい
私的評価: 2.7 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1979年発売の6作目のアルバムで、中島みゆき初のセルフカヴァーアルバムです。
「おかえりなさい」と言うアルバム名は、他アーティストに提供した曲が、中島みゆきに戻ってくると言う意味で名付けられました。
研ナオコへの提供曲が3曲、桜田淳子への提供曲が2曲収録されており、中島みゆきの曲は、どことなく影のある研ナオコや桜田淳子に合っていることがよく分かります。
本作の中では、研ナオコの最大のヒット曲「あばよ」と、桜田淳子のヒット曲「しあわせ芝居」「追いかけてヨコハマ」が、有名曲です。
1970年代の歌謡曲を聞きたい人向けのアルバムです。
ちなみに、私は、このアルバムをレコードで持っていますが、レコードには、「あばよ」と「追いかけてヨコハマ」のカラオケバージョンが付属されていました。
臨月
私的評価: 2.7 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1981年発売の8作目のアルバムで、前作「生きていてもいいですか」の真っ暗闇の中から、少し光が差してきたような、そんなアルバムです。
「雪」のような暗ーい曲は、もちろんありますが、前作のような暗いトーンの曲は減り、しんみりとした聞かせる曲が多くなりました。
面白いところでは、「中島みゆきのライバルであるユーミン」の夫 松任谷正隆が、3曲編曲に携わっています。
本作から、「あした天気になれ」と「ひとり上手」がシングルカットされ、
「ひとり上手」は、中島みゆきの代表的な失礼ソングで、オリコンチャート6位を記録するヒットとなりました。
アルバム自体は、オリコンチャート1位を記録し、大ヒットしました。
荒野より
私的評価: 2.75 (本作のAmazonの評価は、こちら)
2011年発売の38作目のアルバムで、新曲と、夜会Vol.17で歌われた曲で構成されているアルバムです。
中島みゆきは、デビュー以来、ほぼ毎年新作を発表してきましたが、ここにきて、夜会のアルバムを交互に発表したり、
本作のように夜会の曲を半数収録したりと、ネタ切れしてきている印象を受けます。
新作発表の期間を長くして、充電期間を設けても良いような気がします。
本作は、もちろん駄作ではありませんが、無難なアルバムで、特に、新鮮味はありません。
その中でも、先行シングル・カットされ、日曜劇場「南極大陸」の主題歌となった「荒野より」と、夜会の「旅人よ我に帰れ」が、印象に残る良曲です。
本作発売時の中島みゆきは、59歳と還暦間近でしたが、ジャケットの中島みゆきは、還暦に近い人とは思えない美しさがあります。
問題集
私的評価: 2.75 (本作のAmazonの評価は、こちら)
2014年発売の40作目のアルバムで、夜会の曲を中心に収録したアルバムです。
ここ最近のアルバムは完全新曲のアルバムと、夜会の曲を織り交ぜたアルバムを交互に発表しており、前作「常夜灯」が、完全新曲アルバムであったため、本作は、御多分に洩れず、夜会の曲を織り交ぜたアルバムとなりました。
夜会の曲では、「夜会工場 Vol.1」から1曲、「夜会 Vol.18 橋の下のアルカディア」から5曲が収録されています。
夜会の曲以外では、NHK連続テレビ小説「マッサン」の主題歌「麦の唄」が有名曲で、バグパイプを用いたアイリッシュな演奏が特徴的な曲です。
本作は、前作「常夜灯」と同様、シンプルなアレンジで派手さはありませんので、しみじみと中島みゆきワールドを聞きたい人向けのアルバムです。
御色なおし
私的評価: 2.8 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1989年発売の17作目のアルバムで、「おかえりなさい」に続く、2枚目のセルフカヴァーアルバムです。
「おかえりなさい」と同様、研ナオコや柏原芳恵への提供曲に加え、増田恵子、松坂慶子、郷ひろみなどへの提供曲が収録されています。
前半は、「おかえりなさい」と同様、無難なアレンジがされていますが、後半の曲は、「御乱心の時代」らしい、大胆なアレンジがされています。
本作では、研ナオコへの提供曲2曲(「ひとりぽっちで踊らせて」「かもめはかもめ」)が、メロディアスでおすすめ曲です。
ちなみに、「御色なおし」というアルバム名は、結婚式で衣装を変えてドレスアップすることを、他アーティストへ提供した曲が中島みゆきの歌唱によって衣装変えをすることに喩えられて付けられています。
次は、30位 → 21位 です。