The Division Bell 対
評価: 3.2
1994年に発売された14作目のアルバムで、昔のピンク・フロイドに近いサウンドへ回帰したことから、全世界的なヒットとなりました。
当時、ピンク・フロイドのメンバーとロジャー・ウォーターズとの対立は深まっており、本作にもロジャー・ウォーターズは参加していません。
そのため、前作「鬱」と同様、実質的にはデヴィッド・ギルモア色が強い作品となっています。
ラスト・ナンバー「High Hopes」は、随所で鐘の音が鳴り響き、デヴィッド・ギルモアによる泣きのギター・ソロと相まって、哀愁が漂う美しい名曲に仕上がっています。
The Final Cut
評価: 3.4
1983年に発売された12作目のアルバムで、ピンク・フロイド名義ではあるものの、実質的にはロジャー・ウォーターズのソロ・アルバムのような作品です。
当時ロジャー・ウォーターズとの関係が悪化していたリチャード・ライトは、本作には参加していません。
前作「The Wall」の続編的な内容で、ロジャー・ウォーターズの内面が色濃く反映された、痛々しいアルバムです。
世間的な評価は低いものの、各楽曲の完成度は高く、決して悪いアルバムではありません。
本作リリース後、ロジャー・ウォーターズは他のメンバーとの対立を深め、ピンク・フロイドを脱退することになります。
A Saucerful Of Secrets 神秘
評価: 3.5
1968年に発売されたセカンド・アルバムで、前作「夜明けの口笛吹き」の中心人物だったシド・バレットが精神に異常をきたしバンドを脱退したため、その代わりにデヴィッド・ギルモアが加入して制作されました。
シド・バレットが脱退したがことにより過渡期の作品ではありますが、後ろ向きな印象はなく、新たな音楽を生み出そうとする意欲が感じられます。
ただし、「夜明けの口笛吹き」と同様、サイケデリック音楽に慣れていないと、とっつきにくいアルバムではあります。
Animals
評価: 3.6
1977年に発売された10作目のアルバムで、文明批判や資本主義批判といった強いメッセージ性を持つ作品です。
資本家を豚、インテリ層を犬、平凡な市民を羊にたとえたコンセプト・アルバムであり、本作以降、豚はピンク・フロイドの象徴的なアイコンとなり、ライブでは巨大な豚の風船が飛ばされる演出が定番となりました。
サウンドは少しハードではあるものの、明快なコンセプトのもとアルバム全体が統一されており、ピンク・フロイドの隠れた名盤と言える作品です。
The Piper At The Gates Of Dawn 夜明けの口笛吹き

評価: 3.8
1967年に発売されたピンク・フロイドの記念すべきファースト・アルバムです。
本作はシド・バレットを中心に制作されたサイケデリック・アルバムで、全11曲中8曲がシド・バレッドの作品です。
しかし、シド・バレットは本作の制作後、精神に異常をきたしピンク・フロイドを脱退しました。
その影響か、本作の曲には明るさの中に狂気が潜み、どこか冷たさを感じさせます。
シングル曲の「アーノルド・レーン」や「シー・エミリー・プレイ」が収録されていないのは残念ですが、サイケデリック・アルバムの名盤として高く評価されています。
Meddle おせっかい
評価: 4.0
1971年に発売された6作目のアルバムで、レコードのB面全体を使った名曲「エコーズ」が収録されていることから、一般的に高い評価を受けています。
「エコーズ」以外にも牧歌的な小曲が優れており、捨て曲のない完成度の高いアルバムです。
オープニングナンバーの「吹けよ風、呼べよ嵐」は、かつてプロレスラーのアブドーラ・ザ・ブッチャーの入場テーマとして使われていたため、ピンク・フロイドを知らない人でも一度は耳にしたことがあるかもしれません。
この曲はピンク・フロイドのライブでも定番となっています。
なお、アルバム名の「Meddle」は、「Medal(メダル)」と同音の「Meddle(干渉)」をかけた語呂合わせだと言われています。
Wish You Were Here 炎〜あなたがここにいてほしい
評価: 4.2
1975年に発売された9作目のアルバムで、アルバム名からはラブソングのような印象を受けますが、実際には1stアルバムの中心人物であったシド・バレットに捧げられた作品です。
前作「狂気」と比べるとサウンドはシンプルになり、メッセージ性がより強く打ち出されています。
「Shine On You Crazy Diamond」は、全26分に及ぶ超大作で、パート1とパート2に分けて収録されています。
この曲以外にも、アコースティックギターを主体としたシンプルな「Wish You Were Here」や、メロトロンが響くプログレッシブ・ロック色の強い「Welcome To The Machine」など、「狂気」とは異なる魅力を持つ楽曲が揃っています。
次は、3位 → 1位 です。