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Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介
前回は、Kanye West(カニエ・ウェスト)の全アルバム・ランキングをしましたので、
今回は、2000年代以降に登場してきたアーティスト第9弾として、アメリカのラッパー、ソングライター、音楽プロデューサーであるKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)の全アルバムをランキング形式で紹介していきたいと思います。
ケンドリック・ラマーは、2003年に地元でミックステープを制作し、インディーズレーベルと契約しました。
その後、メジャーレーベルと契約し、2011年に発表した2ndアルバム「Good Kid, M.A.A.D City」が大ヒットし、ケンドリック・ラマーの名前が世に知れ渡りました。
そして、ジャズとヒップホップを融合した3rdアルバム「To Pimp a Butterfly」が、グラミー賞11部門にノミネートされ、最優秀ラップ・アルバムなど5部門を受賞し、
ヒップホップ界を代表するアーティストの一人となりました。
ケンドリック・ラマーのヒップホップは、ジャズやソウルなど様々なジャンルの音楽と、一聴してケンドリック・ラマーと分かる独特なラップを融合させている点が特徴です。
また、詩人としても高い評価を受けており、人種差別・暴力・貧困といった社会問題への強いメッセージを発信しています。
そんなケンドリック・ラマーの名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
ケンドリック・ラマーのアルバムを聴いてみたいけれど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、
ケンドリック・ラマーのアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
評価点の基準
評価点の基準は、以下の通りです。
| 評価点 | 基準 |
|---|---|
| 1.0 〜 2.0 | 駄作のアルバム |
| 2.0 〜 3.0 | 普通のアルバム |
| 3.0 〜 4.0 | 良作のアルバム |
| 4.0 〜 4.5 | 最高傑作のアルバム |
| 4.5 〜 | 歴史的名盤 |
ケンドリック・ラマー アルバムランキング
Section.80
評価: 3.2
2011年に発売されたケンドリック・ラマーの記念すべきデビュー・スタジオ・アルバムで、インディーレーベルからリリースされました。
本作の発表以前に、ケンドリック・ラマーはK.Dot名義で4作のミックステープを制作していたため、すでに知名度がありました。
そのため、インディーレーベルからの発売にもかかわらず、米国チャートで初登場113位を記録しました。
本作は、メロディアスでソウルフルな楽曲を中心にラップを展開しており、非常に聴きやすい作品となっています。
さらに、女性ボーカルを取り入れることで、より一層メロディアスな仕上がりになっています。
「Ab-Soul’s Outro」では、後の名盤「To Pimp a Butterfly」へとつながる、ジャズとラップの融合が試みられています。
本作では、薬物依存、人種差別、ロナルド・レーガン元大統領などのテーマが取り上げられており、ケンドリック・ラマー自身は「自分たちの世代について議論するためにこのアルバムを作った」と語っています。
デビュー・アルバムにして、ケンドリック・ラマーの存在感を示す良作です。
Mr. Morale & the Big Steppers
評価: 3.4
2022年に発売された5作目のアルバムで、前作「DAMN.」から約5年ぶりにリリースされた作品です。
この5年間、ケンドリック・ラマーは映画「ブラックパンサー」にインスパイアされたアルバムを発表した以外は、音楽活動を休止していました。
その背景には、音楽活動に対する自信を一時的に失っていたことがありますが、一方で私生活では2人の子どもに恵まれたことをきっかけに、将来の子どもたちにとって価値ある作品を残したいという想いから、本作をリリースする決意を固めました。
こうした経緯から、本作はケンドリック・ラマーの幼少期やトラウマ、不倫といった個人的なテーマに触れた、内省的な内容となっています。
全体的に静かで暗いトーンの作品で、ラップよりもメロディーを重視した構成が特徴的です。
「アンビエント・ヒップホップ」という表現がしっくりくるようなサウンドが展開されています。
2枚組・全18曲とボリュームのあるアルバムですが、奥深い音楽が最後まで持続するため、飽きることなく聴き通すことができます。
本作も全米チャートで1位を獲得し、その存在感を改めて示しました。
DAMN.
評価: 3.6
2017年にリリースされた4作目のアルバムで、ケンドリック・ラマーの最高傑作とも評される前作「To Pimp a Butterfly」以上の商業的成功を収めた作品です。
本作では、前作のメロディアスでジャジーな作風とは対照的に、非常にシンプルな音作りが施されており、リズムとケンドリック・ラマーのラップを中心に、余計なサウンドは削ぎ落とされています。
そのためラップが際立つ構成となっており、ヒップホップに馴染みのない方にはとっつきにくく感じられるかもしれません。
しかし、2ndアルバム「Good Kid, M.A.A.D City」のように、聴けば聴くほど、味が出てくるスルメ盤となっています。
実際、音楽評論家からも高く評価され、ケンドリック・ラマーの新たな魅力が出ています。
本作にも多くのゲストアーティストが参加しており、特に「LOYALTY.」ではリアーナが、「XXX.」ではU2がフィーチャーされています。
また、本作からシングルカットされた「HUMBLE.」は、ケンドリック・ラマーにとって初の全米チャート1位を獲得した楽曲であり、本アルバム自体も全米チャート1位を記録し、全世界で大ヒットしました

GNX
評価: 3.8
2024年に発売された6作目のアルバムで、長年所属していた「Top Dawg Entertainment」と「Aftermath Entertainment」を離れた後、新たなレーベルから発表された初の作品です。
新レーベルの戦略によるものなのか、本作は2024年11月にストリーミングでサプライズリリースされました。
本作は、内省的な前作「Mr. Morale & the Big Steppers」の延長線上にある作品ですが、男女ボーカルの導入やストリングスの活用によって、よりメロディアスな仕上がりとなっています。
特に、メキシコの歌手デイラ・パレラと共演した「Wacced Out Murals」「Reincarnated」「Gloria」の3曲では、オペラのような歌声とケンドリック・ラマーのラップが絡み合い、新たな表現スタイルを提示しています。
このアルバムは、全米・全英チャートで1位を獲得したほか、世界各国の音楽チャートでも首位を記録するなど、ケンドリック・ラマーの勢いを感じる作品となりました。

Good Kid, M.A.A.D City
評価: 4.0
2012年に発売された2作目のアルバムで、ケンドリック・ラマーにとってのメジャーデビューアルバムでもあります。
本作は、全米チャートで初登場2位を記録し、メジャーデビュー作にしてヒップホップ・アルバムの名作と呼ぶにふさわしい作品となりました。
コンセプト・アルバムとして制作された本作では、ケンドリック・ラマーが育った故郷コンプトンの、ドラッグやギャングに囲まれた環境の中での青春時代が描かれています。
前作「Section.80」に見られたメロディアスな楽曲は減り、よりシンプルな演奏と濃厚なヒップホップによって、ケンドリック・ラマーのアルバムの中でも特に尖ったアルバムに仕上がっています。
そのため、一聴しただけでは内容をつかみにくく、とっつきにくく感じるかもしれません。
しかし、聴き込むほどにシンプルな演奏の中に深みが感じられ、ケンドリック・ラマーのヒップホップが持つ奥行きとメッセージ性に引き込まれていく作品です。

To Pimp a Butterfly

評価: 4.7
2015年に発売された3作目のアルバムで、ケンドリック・ラマーの最高傑作と称され、ヒップホップ史に残る名盤として高く評価されている作品です。
本作はアフリカ音楽やジャズを基盤にしたサウンドを展開しており、それまでのヒップホップとは一線を画す、革新的な音楽性を持っています。
ケンドリック・ラマーらしい「ヴォーヴォー」と言った耳に残るヒップホップのフレーズを入れるなど、ケンドリック・ラマーの音楽的な個性と表現力が強く表れています。
本作は、ケンドリック・ラマーが南アフリカを訪れ、ロベン島のネルソン・マンデラの独房などを目にした体験が大きく影響しています。
前作「Good Kid, M.A.A.D City」に比べると、音楽性はよりメロディアスで尖った要素は減り、ヒップホップ初心者の方にも聴きやすい作品となっています。
このアルバムの後世への影響は大きく、デヴィッド・ボウイのラスト・アルバム「ブラックスター」は、本作に影響を受けていると言われています。
それほどまでに、本作は聴く者に強烈な印象を残し、音楽史においても重要な位置を占める歴史的名盤です。
その他のアルバム
- 2010年にリリースされたケンドリック・ラマーの4枚目のソロ・ミックステープで、「ケンドリック・ラマー」名義で発表された初の作品です。
- 本作には多数のゲストアーティストが参加しており、ソウルフルなトラックに乗せて、ケンドリック・ラマーが独自のラップスタイルを披露しています。
- 収録曲「Ignorance Is Bliss」が、音楽プロデューサーのドクター・ドレーの目にとまり、これがきっかけとなり、ドクター・ドレーのレーベルである Aftermath Entertainmentとの契約につながりました。
Overly Dedicated
- このアルバムは、「To Pimp a Butterfly」のレコーディング中に作られた未発表デモ音源が収録されており、2016年に発表されました。タイトル名が付いていない8曲が収録されています。
- 「To Pimp a Butterfly」のようなジャジーな曲から、ソウル、ファンク、前衛音楽といった曲まで、バラエティー豊かな曲が収録されています。「To Pimp a Butterfly」の続編として聴いても違和感はありません。
- 未発表デモ音源とは思えないほどしっかりと作り込まれており、ケンドリック・ラマーの音楽が好きな人には満足できるアルバムです。その証拠に、本作は全米チャートで初登場1位を記録しました。
Untitled Unmastered
- このアルバムは、マーベルの映画「ブラックパンサー」にインスパイアされた作品で、実際に「ブラックパンサー」のサウンドトラックの曲も何曲か収録されています。
- 有名映画のサウンドトラックにインスパイアされた作品は珍しく、ケンドリック・ラマーの独自性が出ています。映画「ブラックパンサー」がアフリカを舞台としていたことから、本作もアフリカの民族音楽を感じさせる曲が多く収録されています。
- このような映画にインスパイアされたアルバムでも全米チャート1位を記録しており、ケンドリック・ラマーが稼ぎ頭のミュージシャンであることがよく分かります。
Black Panther: The Album
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ケンドリック・ラマーの人物像
ケンドリック・ラマーはカリフォルニア州コンプトンで育ちました。
この地域はギャング文化が強いですが、ケンドリック・ラマーはギャング行為に走ることなく、真面目な学生で、学校を首席で卒業しています。
このような環境で育った影響から、ケンドリック・ラマーの曲は社会問題や人種差別、貧困、アイデンティティなどをテーマにした歌詞が多いことが特徴です。
ケンドリック・ラマーは謙虚で控えめな性格で、メディアへの露出は比較的少なく、音楽を通じて自己表現を行うスタイルをとっています。
また、黒人に対する暴力や人種差別の撤廃を訴えるBLM(Black Lives Matter)などの社会運動にも賛同し、音楽を通してメッセージを発信しています。
このように、ケンドリック・ラマーは商業的な成功を収めつつも、音楽的・文化的な誠実さを持ったアーティストとして尊敬されています。
ケンドリック・ラマーの音楽
ケンドリック・ラマーの音楽は、「メロディアスなヒップホップ」と「ラップを強調したヒップホップ」に分けることができます。
「To Pimp a Butterfly」をはじめとする「メロディアスなヒップホップ」は、ジャズやソウルなどを取り入れており、とても聴きやすい一方、
「ラップを強調したヒップホップ」は、シンプルな演奏でキャッチーさがないため、最初はとっつきにくく感じるかもしれません。
しかし、「ラップを強調したヒップホップ」は、聴けば聴くほど味わい深くなり、奥深さを感じさせます。
そこで、まずは分かりやすい「メロディアスなヒップホップ」から聴き、その後「ラップを強調したヒップホップ」にも挑戦して、ケンドリック・ラマーの音楽の魅力を深めていくことをおすすめします。
各区分けのアルバムの初心者向け、中級者向け、上級者向けの分類は、以下の通りです。
【メロディアスなヒップホップ】
- Section.80(2011年):中級者向け
- To Pimp a Butterfly(2015年):初心者向け
- Mr. Morale & the Big Steppers(2022年):上級者向け
- GNX(2024年):中級者向け
【ラップを強調したヒップホップ】
- Good Kid, M.A.A.D City(2012年):初心者向け
- DAMN.(2017年):上級者向け
まとめ
最後に、ケンドリック・ラマーのランキング結果をまとめます。
| 順位 | アルバム名 | 点数 |
|---|---|---|
| 1位 | To Pimp a Butterfly | 4.7 |
| 2位 | Good Kid, M.A.A.D City | 4.0 |
| 3位 | GNX | 3.8 |
| 4位 | DAMN. | 3.6 |
| 5位 | Mr. Morale & the Big Steppers | 3.4 |
| 6位 | Section.80 | 3.2 |
ケンドリック・ラマーの最高傑作アルバムであり、ヒップホップ界の名盤と称される「To Pimp a Butterfly」を1位にランキングしました。
ケンドリック・ラマーのアルバムはどれも質が高いですが、この「To Pimp a Butterfly」は、群を抜いたクオリティーの高いアルバムだと感じています。
ケンドリック・ラマーの音楽に触れたことがない方は、まず「To Pimp a Butterfly」を聴いていただければ、ケンドリック・ラマーの素晴らしさがすぐに理解できると思います。
その後、もしケンドリック・ラマーの音楽を気に入れば、上記のランキングを参考にして、さらに多くのアルバムに触れていってもらえればと思います。
ケンドリック・ラマーはこれからも優れた作品を制作し続けると思いますので、今後もケンドリック・ラマーの音楽を追い続けていきたいと思います。
次回は、2000年代以降に登場してきたアーティスト第10弾として、ピアノ弾き語りのジャズ・シンガー ノラ・ジョーンズの全アルバム・ランキングをしていきたいと思います。