Fleetwood Mac(フリートウッド・マック) 全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介

第10位
Tusk 牙 (タスク)

「ファンタスティック・マック」や「噂」と比べると、あまり印象に残らない地味な曲が多くなってしまったわね。
2枚組の大作で実験要素が強いため、賛否両論のアルバムだね。

評価: 2.9

1979年に発売された12作目のアルバムで、2枚組でリリースされました。

リンジー・バッキンガムの実験的な要素が強く表れており、理解するのに時間を要する作品となっています。

「ファンタスティック・マック」や「噂」のようなキャッチーで商業的な楽曲は少なく、全体的に地味な印象を受けます。

「噂」に続く作品だったこともあり、期待感が大きかったですが、その期待を裏切るような内容となりました。

しかし、現在では再評価され、フリートウッド・マックの代表作の一つとして挙げられるようになっています。

本作からは「Tusk」と「Sara」がシングルカットされましたが、大ヒットには至りませんでした。

アルバム自体は全米チャートで最高4位を記録しています。

第9位
Peter Green’s Fleetwood Mac

デビュー・アルバムは、ブルースが好きな人にしか良さが分からないわね。
ブルースのアルバムとしてはカッコ良く、良作だね。

評価: 3.0

1968年に発売されたフリートウッド・マックのデビュー・アルバムです。

フリートウッド・マックは、ピーター・グリーン、ジェレミー・スペンサー、ミック・フリートウッド、ジョン・マクヴィーを中心に結成され、当初ブルース・バンドとして活動していたため、本作は純粋なブルース・ロック作品となっています。

当時はクリームなどをはじめとするブルース・ロックが注目を集めており、このアルバムもそうした流れの中で制作されました。

ブルース・アルバムとして聴けば非常に優れた内容ですが、「噂」のようなポップスの楽曲を求める人には、不向きな作品です。

第8位
Mystery to Me 神秘の扉

このアルバムは、かなりアメリカナイズされているわね。
全盛期のフリートウッド・マックのサウンドが完成してきているね。

評価: 3.2

1973年に発売された8作目のアルバムで、前作「Penguin」に参加していたデイヴ・ウォーカーを解雇し、新たなスタートを切った作品です。

そのためか、サウンドはアメリカナイズされ、ポップさが増した印象を受けます。

特に、クリスティン・マクヴィーのボーカル曲は、「ファンタスティック・マック」や「噂」に収録されていても不思議ではないほどの完成度を誇っています。

また、ヤードバーズのカバー曲「For Your Love」も収録されており、センスの良いアレンジが施されています。

ただ、フリートウッド・マックのこの時期のアルバムには、本作を含め、謎めいたジャケットが多く、音楽の内容は優れているのに、ジャケットで損をしているように感じられます。

第7位
Bare Trees 枯木

美しいジャケットとは違い、ハードな曲が多いわね。
前作「Future Games」とは違った躍動感のあるポップなアルバムだね。

評価: 3.4

1972年に発売された6作目のアルバムで、ボブ・ウェルチとクリスティン・マクヴィーの音楽性が色濃く表れている作品です。

前作「Future Games」よりもロック色が強くなり、楽曲のクオリティも一段と高まっています。

「ファンタスティック・マック」や「噂」のようなポップスとは異なるものの、この時代のフリートウッド・マックとしての方向性が明確になっており、アルバム全体に統一感が感じられます。

「ファンタスティック・マック」以前のアルバムは比較的マイナーな印象がありますが、その中でも本作は傑作に位置付けられるアルバムだと思っています。

ジャケットも、フリートウッド・マックの作品の中で最も美しいデザインが施されています。

第6位
Heroes Are Hard to Find クリスタルの謎

クリスティン・マクヴィーの曲はフリートウッド・マックらしさが出ているけど、それ以外の曲は別バンドのようね。
クリスティン・マクヴィーの曲とボブ・ウェルチの曲で、曲調がはっきり別れてしまっているね。

評価: 3.5

1974年に発売された9作目のアルバムで、ボブ・ウェルチ在籍最後の作品ということもあり、ボブ・ウェルチのサウンドが色濃く反映された作品です。

クリスティン・マクヴィーのボーカル曲は、「ファンタスティック・マック」の前哨戦とも言えるもので、ポップ路線のフリートウッド・マックのサウンドが確立されています。

日本での発売は「噂」の後で、「クリスタルの謎」という邦題は、「ファンタスティック・マック」と「噂」のジャケットに描かれているクリスタルを指しています。

本作も謎なジャケットデザインですが、アルバム自体の完成度は高く、ボブ・ウェルチの才能が感じられます。

次作「ファンタスティック・マック」への発売に向けて、勢いをつけてくれました。

第5位
Say You Will

「ファンタスティック・マック」や「噂」のようなサウンドに戻り、かつての勢いを感じるわね。
フリートウッド・マックのラスト・アルバムとしては、上出来だね。

評価: 3.8

2003年に発売されたフリートウッド・マックのラスト・アルバムで、バンドを脱退していたリンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックスが復帰して制作された作品です。

1998年にクリスティン・マクヴィーはバンドを脱退しましたが、本作にはゲストとして3曲参加しています。

フリートウッド・マックの全盛期のサウンドに立ち返っており、「ファンタスティック・マック」や「噂」のサウンドを求めるファンには満足できる内容です。

18曲、約76分とかなりのボリュームがあるため、もう少し曲数を絞ったほうがよかったのではないかとも感じますが、それでも傑作であることに変わりはありません。

本作は全米チャートで3位を記録しました。

第4位
Mirage

前作「Tusk」は、ポップスさが薄れてしまったけど、このアルバムはポップスが戻ってきたわね。
前作「Tusk」は攻めすぎてしまったけど、このアルバムは万人受けするね。

評価: 4.0

1982年に発売された13作目のアルバムで、前作「Tusk」以降、各メンバーがソロ活動に専念していたため、フリートウッド・マックとしては約2年ぶりの新作となりました。

前作「Tusk」は実験的な要素が強く、セールスも落ちてしまったことから、本作では一般受けするポップス路線へと回帰しています。

1980年代らしい爽やかなポップ・アルバムに仕上がっており、「Gypsy」「Hold Me」「Love In Store」などがシングル・カットされ、いずれもヒットを記録しました。

アルバムは全米チャートで5週間1位を獲得し、大きな成功を収めました。

しかし本作リリース後、フリートウッド・マックはしばらくの間、活動を休止することになります。


Tango in the Night

電子化が進み、「ファンタスティック・マック」や「噂」とは異なるけど、極上のポップスね。
1980年代独特の電子音楽ではなく、うまくシンセサイザーを取り入れているね。

評価: 4.2

1987年に発売された14作目のアルバムで、前作「Mirage」を最後にフリートウッド・マックは解散したとも思われていましたが、5年ぶりに発表された復活作です。

本作は、シンセサイザーを多用した極上のポップス・アルバムに仕上がっており、1980年代らしい華やかさが感じられます。

アルバム・ジャケット同様、美しさに溢れ、エキゾチックな雰囲気を感じます。

「Big Love」「Little Lies」などがシングル・カットされ、いずれもヒットを記録しました。

良作でありながら、なぜか全米チャートでは1位を逃し、最高位は7位にとどまりました。

このアルバムをもって、フリートウッド・マックの全盛期は一旦終焉を迎えることになります。


Fleetwood Mac ファンタスティック・マック

このアルバムから、フリートウッド・マックの全盛期が始まっていったわね。
リンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックスの加入が、新風を吹き込み大成功に導いたね。

評価: 4.5

1975年に発売された10作目のアルバムで、ボブ・ウェルチの脱退後、リンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックスが加入し、最強のラインナップで制作された作品です。

一般大衆にも受け入れられやすいアメリカナイズされたポップス・アルバムとして、全米チャートで1位を記録し、70週以上にわたってロング・セールスを続けました。

「Over My Head」「Rhiannon」「Say You Love Me」がシングル・カットされ、いずれもヒットを記録しています。

シングル以外の楽曲も完成度が高く、クオリティの高い極上のポップスに仕上がっています。

本作の成功の要因は、楽曲の良さに加え、クリスティン・マクヴィー、スティーヴィー・ニックス、リンジー・バッキンガムという個性豊かな3人のボーカリストを擁していた点が大きかったと感じます。

「噂」と並ぶ、フリートウッド・マックの名盤のひとつです。


Rumours 噂

フリートウッド・マックの最高傑作であり、ポップスの金字塔的なアルバムね。
前作「ファンタスティック・マック」以上に売れまくり、32週も全米チャート1位にとどまった記録的な作品だね。

評価: 4.6

1976年に発売された11作目のアルバムで、明るく親しみやすいポップスが詰まった作品です。

しかし、その明るいサウンドとは裏腹に、本作制作時は、ジョン・マクヴィーとクリスティン・マクヴィーの離婚、リンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックスの破局などが重なり、メンバー間の関係は緊張していたようです。

そんな状況下で、これほどの名盤を完成させたことには驚きを感じます。

本作からは、「Go Your Own Way」「Dreams」「Don’t Stop」「You Make Loving Fun」がシングル・カットされ、いずれも大ヒットを記録しました。

アルバム自体も、全米チャートで驚異の32週連続1位を獲得し、空前の成功を収めました。


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フリートウッド・マックのメンバー

フリートウッド・マックは、メンバー・チェンジが激しく、オリジナル・メンバー4名のうち、最後まで残ったのは、2名だけでした。

フリートウッド・マックの主要メンバーを以下に紹介します。

  • ジョン・マクヴィー(ベース担当)

    フリートウッド・マックのオリジナル・メンバーであり、バンド結成前にはジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズに参加していました。

    穏やかで明るい性格の持ち主だと言われています。

    クリスティン・マクヴィーと結婚しましたが、1977年に離婚しました。

    その後もバンドに留まり、最後までフリートウッド・マックの一員として活動を続けました。


  • ミック・フリートウッド (ドラム担当)

    フリートウッド・マックのオリジナル・メンバーであり、バンド名の「フリートウッド」は彼の名前に由来しています。

    ジョン・マクヴィーと同様に、以前はジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズに参加していました。

    最後まで、フリートウッド・マックに在籍しました。


  • ピーター・グリーン(ギター、ヴォーカル担当)

    オリジナル・メンバーの一人であり、フリートウッド・マック初期の中心人物でした。

    幼い頃からブルースに親しみ、影響を受けている人物として、ロバート・ジョンソン、エルモア・ジェイムス、B・B・キングといったブルースの巨匠たちを挙げています。

    ジョン・マクヴィーと同様に、フリートウッド・マック結成前はジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズに参加しており、エリック・クラプトンの後任を務めました。

    フリートウッド・マックのアルバムには、1stアルバムから3rdアルバムまで参加しました。


  • クリスティン・マクヴィー(キーボード、ヴォーカル担当)

    オリジナル・メンバーではありませんが、初期の段階からフリートウッド・マックの作品にゲストとして参加していました。

    アルバム「Future Games」から正式メンバーとなり、1998年に脱退しました。

    その歌声は独特で、私自身、クリスティン・マクヴィーのボーカル曲は、男性が歌っているものだと誤認していました。

    残念ながら、2022年11月にこの世を去りました。


  • リンジー・バッキンガム(ギター、ヴォーカル担当)

    スティーヴィー・ニックスと共に、アルバム「ファンタスティック・マック」でフリートウッド・マックに加入しました。

    加入当時はスティーヴィー・ニックスと交際していましたが、アルバム「噂」の制作時には破局を迎えました。

    アルバム「Tango in the Night」を最後にバンドを離れましたが、後に「Say You Will」で復帰を果たしました。


  • スティーヴィー・ニックス(ヴォーカル担当)

    フリートウッド・マックには、「ファンタスティック・マック」から参加し、最後まで在籍していました。

    フリートウッド・マックの活動と並行して、多数のソロ・アルバムも発表しています。

    美しく独特な歌声と妖艶な容姿が魅力的な人物です。

フリートウッド・マックの音楽

フリートウッド・マックは、大きく、ブルース時代、アート・ロックの混沌時代、ポップス時代に分けられます。

そのため、ポップスのフリートウッド・マックが好きな人には、ブルース時代のフリートウッド・マックは不向きで、「ファンタスティック・マック」以降のアルバムを聴くことをおすすめします。

もう少し古いアルバムですと、「Future Games」あたりから、聴くことをおすすめします。

フリートウッド・マックのポップスは、アメリカナイズされた分かりやすい曲が多く、リンジー・バッキンガム、クリスティン・マクヴィー、スティーヴィー・ニックスの3名の独特なボーカルが特徴的でした。

各時代のアルバムの初心者向け、中級者向け、上級者向けの分類は、以下の通りです。

【ブルースのアルバム】

  • Peter Green’s Fleetwood Mac(1968年):中級者向け
  • Mr. Wonderful(1968年):上級者向け

【アート・ロックの混沌時代のアルバム】

  • Then Play On(1969年):上級者向け
  • Kiln House(1970年):上級者向け
  • Future Games(1971年):中級者向け
  • Bare Trees 枯木(1972年):中級者向け
  • Penguin(1973年):上級者向け
  • Mystery to Me 神秘の扉(1973年):中級者向け
  • Heroes Are Hard to Find クリスタルの謎(1974年):中級者向け

【ポップスのアルバム】

  • Fleetwood Mac ファンタスティック・マック(1975年):初心者向け
  • Rumours 噂(1977年):初心者向け
  • Tusk 牙 (タスク)(1979年):中級者向け
  • Mirage(1982年):初心者向け
  • Tango in the Night(1987年):初心者向け
  • Behind the Mask(1990年):上級者向け
  • Time(1997年):中級者向け
  • Say You Will(2003年):初心者向け

まとめ

最後に、フリート・ウッドマックのランキング結果をまとめます。

順位アルバム名点数
1位Rumours 噂 4.6
2位Fleetwood Mac ファンタスティック・マック 4.5
3位Tango in the Night 4.2
4位Mirage 4.0
5位Say You Will 3.8
6位Heroes Are Hard to Find クリスタルの謎 3.5
7位Bare Trees 枯木 3.4
8位Mystery to Me 神秘の扉 3.2
9位Peter Green’s Fleetwood Mac 3.0
10位Tusk 牙 (タスク) 2.9
11位Future Games 2.8
12位Time 2.7
13位Then Play On 2.6
14位Mr Wonderful 2.5
15位Behind the Mask 2.4
16位Penguin 2.3
17位Kiln House 2.2

クリスティン・マクヴィーを偲んで、フリート・ウッドマックのアルバム・ランキングを行いました。

フリート・ウッドマックの全アルバムを聴き直してみましたが、フリート・ウッドマックは、クリスティン・マクヴィーの存在が大きかったことを改めて実感することができました。

ラスト・アルバム「Say You Will」はクリスティン・マクヴィー不在で制作されたため、今後も新作が発売される可能性はありますが、クリスティン・マクヴィーの歌声が聴けないのはとても寂しく感じます。

クリスティン・マクヴィーのご冥福をお祈りします。

フリートウッド・マックのグッズ紹介

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