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Eric Clapton(エリック・クラプトン)全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介
前回は、Donald Fagen(ドナルド・フェイゲン)の全アルバム ランキングをしましたので、
今回は、ロック界のレジェンド第23弾として、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジと共に3大ギタリストと呼ばれている、Eric Clapton(エリック・クラプトン)の全アルバム ランキングをしていきたいと思います。
エリック・クラプトンは、長い期間、ソロ活動を行なっていますが、ソロ活動の前は、様々なバンドを渡り歩いていました。
最初は、ヤードバーズに加入していましたが、音楽性の違いから脱退し、その後は、ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズや、クリーム、ブラインド・フェイス、デレク・アンド・ザ・ドミノスを結成し、多くの傑作アルバムを排出してきました。
エリック・クラプトンの音楽は、ブルースに根付いており、どのアルバムも、ブルースを基本としたギター・プレイを特徴としています。
実際に、エリック・クラプトンの初期のギター・プレイは、バディ・ガイ、フレディ・キング、B.B.キングなどのブルース・ギタリストの影響が感じられます。
また、エリック・クラプトンは、「スローハンド」のニックネームがあり、近年のエリック・クラプトンは、ゆったりとした落ち着いたギターを好んで演奏しています。
エリック・クラプトンは、ヤードバーズ、クリーム、ソロ活動と3度ロックの殿堂入りした唯一のアーティストであり、まさにロック界のレジェンドの名に相応しいミュージシャンです。
今回は、エリック・クラプトンのソロ・アルバムだけでなく、エリック・クラプトンが参加していたバンドも含め、エリック・クラプトンの名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
エリック・クラプトンのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、
エリック・クラプトンのアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
評価点の基準
評価点の基準は、以下の通りです。
評価点 | 基準 |
---|---|
1.0 〜 2.0 | 駄作のアルバム |
2.0 〜 3.0 | 普通のアルバム |
3.0 〜 4.0 | 良作のアルバム |
4.0 〜 4.5 | 最高傑作のアルバム |
4.5 〜 | 歴史的名盤 |
エリック・クラプトン アルバムランキング
Behind the Sun
評価: 2.4
1985年発売の9枚目のエリック・クラプトンのソロ・アルバムで、フィル・コリンズをプロデューサーに迎えて制作されたアルバムです。
そのため、ポップス志向が強まり、1980年代の音楽に毒されてしまった作品です。
1980年代の聞きやすいポップスは、それはそれで良いのですが、ポップス過ぎて、
クリームやデレク・アンド・ザ・ドミノスの古い時代からのエリック・クラプトンのファンからは、黙殺されてしまっている悲しいアルバムです。
本作制作中に、エリック・クラプトンの妻であるパティ・ボイドとの結婚生活の不和があったことから、本作のエリック・クラプトンの曲は、パティ・ボイドとの関係が主題となっています。
ポップスの曲の中にも、「セイム・オールド・ブルース」や「ジャスト・ライク・ア・プリズナー」のような、エリック・クラプトンの長いギター・ソロの曲があることで、本作の価値が、少し上がっています。
本作の一番の注目曲は、シングル・カットされた「フォーエバー・マン」で、この曲は、「いとしのレイラ」を彷彿させるグルーヴ感のあるカッコ良い曲です。
For Your Love
評価: 2.5
1965年発売のヤードバーズの初のアメリカ盤のアルバムです。
本作には、これまでにリリースされたヤードバーズのシングル曲と、新曲が収録されています。
エリック・クラプトンがギターを演奏している曲が7曲、ジェフ・ベックがギターを演奏している曲が3曲収録されています。
シングル曲の寄せ集めであるため、アルバムの統一感はありませんが、エリック・クラプトンとジェフ・ベックの初期のギターの演奏を聴けるのは貴重です。
エリック・クラプトンは、ブルースに根ざしたハードロックのギター演奏を行なっていますが、
オープニング・ナンバーの「フォー・ユア・ラヴ」は、ブルースと違ったポップな曲になっています。
このポップ路線のヤードバーズの曲に不満を持ち、エリック・クラプトンは、ヤードバーズを脱退しました。
本作発売時には、既に、エリック・クラプトンは、ヤードバーズを脱退してしまっていたため、ジャケットには、エリック・クラプトンは写っていません。
There’s One in Every Crowd 安息の地を求めて
評価: 2.55
1975年発売の3枚目のエリック・クラプトンのソロ・アルバムで、主にジャマイカで録音されたアルバムです。
前作「461 オーシャン・ブールヴァード」に収録のレゲエ調の「アイ・ショット・ザ・シェリフ」がヒットし、エリック・クラプトンは気を良くしたのか、本作には、レゲエ調の曲が3曲収録されています。
全体的に、前作「461 オーシャン・ブールヴァード」の流れに沿った曲が収録されていますが、
アルバムの制作に時間をあまりとれなかった影響もあり、前作のような成功を納めることができませんでした。
のんびりとした雰囲気が漂っている中でも、エルモア・ジェイムス作曲のブルースのスタンダード曲「ザ・スカイ・イズ・クライング」が、レゲエの緩んだ空気を引き締め、本作の救いとなっています。
Money and Cigarettes
評価: 2.6
1983年発売の8枚目のエリック・クラプトンのソロ・アルバムで、アルコール依存症のリハビリ後にレコーディングされた最初のアルバムです。
本作のバックを務める演奏陣は、アルバート・リー以外は一新され、ドナルド・ダック・ダン、ロジャー・ホーキンス、ライ・クーダーなどのベテラン・ミュージシャンが参加しています。
本作もブルース色が強いアルバムですが、今までのアルバムと比較すると、1980年代の近代的な音に変化しており、ノリの良い曲が増えています。
ちなみに、アルバム名は、「アルコールを絶ったエリック・クラプトンに残されたものが、お金とタバコだけだった」ことに由来して、名付けられています。
本作には、特に目立った曲があるわけではありませんが、ノルウェーやスウェーデン、日本のチャートでは、トップ10入りするヒット作となりました。
Another Ticket
評価: 2.65
1981年発売の7枚目のエリック・クラプトンのソロ・アルバムで、
カントリー界のレジェンド アルバート・リーや、プロコル・ハルムのリーダー ゲイリー・ブルッカーが参加したアルバムです。
アルバート・リーや、ゲイリー・ブルッカーの音楽を聞いたことがある人には、何となく、本作がどのようなサウンドなのかが想像できるかと思いますが、想像通りの古典のカントリーやブルースを展開しています。
アメリカ南部の泥臭い音楽で、これ系の音楽が好きな人には、うってつけのアルバムです。
カントリー、ブルースが中心であることから、全米チャート8位の好成績を記録し、米国以外の英国、ニュージーランド、ノルウェーなどでもそこそこの商業成績を残しました。
Old Sock
評価: 2.7
2013年発売の19枚目のエリック・クラプトンのソロ・アルバムで、前作「クラプトン」と同様に、新曲と、カヴァー曲で構成されているアルバムです。
ただ、新曲は2曲しかなく、この2曲も、エリック・クラプトンは、曲作りに関わっていませんので、実質、カヴァー・アルバムと言っても良い作品です。
本作には、スティーヴ・ウィンウッド、JJケイル、ポール・マッカートニー、チャカ・カーンなど、豪華ゲストが参加しています。
前作「クラプトン」は、渋い大人のアルバムでしたが、本作は、オープニング・ナンバーのレゲエ曲「遠い道のり」が象徴しているように、
非常にのんびりとした曲が多く、天気の良い田舎道をドライブする時に聞くのに最適なアルバムです。
本作は、全英アルバムチャート11位、全米アルバムチャート7位と、そこそこヒットしましたが、近年のカヴァー曲中心のアルバムは、マンネリ化してきているように感じます。
No Reason to Cry
評価: 2.75
1976年発売の4枚目のエリック・クラプトンのソロ・アルバムで、ザ・バンドのメンバー5人が全面的に参加しているアルバムです。
ボブ・ディランもゲスト参加しており、「Sign Language」は、ボブ・ディランが提供した曲で、エリック・クラプトンとデュエットしています。
そのため、本作は、ザ・バンドやボブ・ディランの影響が大きく、カントリーとブルースを合わせたようなサウンドとなっています。
エリック・クラプトンのファンだけではなく、ザ・バンドやボブ・ディランのファンにも、うってつけのアルバムです。
また、本作では、エリック・クラプトンが、プロデューサーに初めて名を連ねており、エリック・クラプトンの本作に対する意気込みが感じられます。
Happy Xmas
評価: 2.8
2018年発売の21枚目のエリック・クラプトンのソロ・アルバムで、エリック・クラプトン初のクリスマス・アルバムです。
「エリック・クラプトンが、クリスマス・アルバムを発売するとは、似つかわしくないな」と思いつつ、本作を聞いたところ、
内容は、エリック・クラプトンらしいブルージーなアレンジがされたアルバムでした。
歌詞は、クリスマスですが、クリスマスの曲にありがちな鈴の音をふんだんに取り入れたり、大袈裟なオーケストラを使用したりといったことはなく、
クリスマス・アルバムと知らずに聞けば、これが、クリスマス・アルバムと思う人は少ないのではないでしょうか。
クリスマスの定番曲から、ほとんど知られていないマイナーなクリスマス・ソングまでをカヴァーしており、
エリック・クラプトンの新曲「For Love on Christmas Day」も含まれています。
ほとんどクリスマスを感じないアルバムですので、クリスマス時期だけでなく、1年中聞けるアルバムです。
I Still Do
評価: 2.85
2016年発売の20枚目のエリック・クラプトンのソロ・アルバムで、「スローハンド」や「バックレス」のプロデューサーであったグリン・ジョンズがプロデュースしたアルバムです。
ブルースの曲を中心に、新曲、カヴァー曲が収録されています。
エリック・クラプトンは、曲作りにも参加しており、久々に、エリック・クラプトンが作った曲が聞けるのは、嬉しい限りです。
エリック・クラプトンのブルース曲と言えば、激しいギター・プレイを連想する人が多いかと思いますが、
本作は、エリック・クラプトンの年齢相応のゆったりとしたブルース曲が大半を占めています。
本作発売時のエリック・クラプトンは、70歳を超えていたため、流石に、昔のような派手なギター・プレイは難しく、
本人も、そのようなハードなギターを演奏することは望んでいないように感じます。
ジャケットの肖像画は、エリック・クラプトンにそっくりで、イギリスのポップ・アーティスト ピーター・ブレイクが描いています。
Meanwhile
評価: 2.9
2024年発売の22枚目のエリック・クラプトンのソロ・アルバムで、2020年以降にエリック・クラプトンがシングルとしてリリースした曲を中心に収録したアルバムです。
本作には、ヴァン・モリソンやジェフ・ベックとのコラボレーション曲も含まれています。
ブルース曲はもちろんのこと、映画音楽である「ムーン・リバー」や「スマイル」が含まれており、この「ムーン・リバー」や「スマイル」は、オリジナルに忠実なアレンジがされています。
尚、「ムーン・リバー」は、ジェフ・ベックと共演を行なっており、ジェフ・ベックらしいギター演奏を聞くことができます。
本作は、近年のエリック・クラプトンのアルバムと同様、ギター演奏は控え目で、エリック・クラプトンの歌を基調としていますが、今まで以上に、優しい曲が多くを占めています。
次は、20位 → 11位 です。