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ABBA(アバ)全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介
前回は、The Doobie Brothers(ドゥービー・ブラザーズ)の全アルバム ランキングをしましたので、
今回は、ロック界のレジェンド第27弾として、スウェーデンのポップ・グループ ABBA(アバ)の全アルバム ランキングをしていきたいと思います。
ABBAは、1972年に、アグネタ・フォルツコグ、ビョルン・ウルヴァース、ベニー・アンダーソン、アンニ=フリッド・リングスタッドの男女2人組によって結成されました。
ABBA結成時アグネタとビョルンは夫婦、ABBA活動期にフリーダとベニーも結婚したことで、ABBAは健全なアーティストのイメージが定着しましたが、それぞれ1979年と1981年に離婚したことにより、ABBA解散のキッカケになりました。
ちなみに、ABBAのグループ名は、各メンバーの頭文字から付けられています。
ABBAの音楽は、キャッチーなメロディーと美しいコーラスが特徴的で、非常に親しみやすさがあるため、「ユーロポップ」の代表的存在で、ディスコやポップスに大きな影響を及ぼしました。
ABBAは、1983年に活動を停止しますが、1990年代には、リバイバル・ブームが起き、ABBAのヒット曲22曲で構成されるミュージカル「マンマ・ミーア!」が公演されるなど、今でも根強い人気のあるグループです。
そんなABBAの名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
ABBAのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、
ABBAのアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
評価点の基準
評価点の基準は、以下の通りです。
評価点 | 基準 |
---|---|
1.0 〜 2.0 | 駄作のアルバム |
2.0 〜 3.0 | 普通のアルバム |
3.0 〜 4.0 | 良作のアルバム |
4.0 〜 4.5 | 最高傑作のアルバム |
4.5 〜 | 歴史的名盤 |
ABBA アルバムランキング
Ring Ring リング・リング〜木枯しの少女
私的評価: 2.4 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1973年発売のABBAの記念すべきファースト・アルバムです。
発売当初は、ABBAというグループ名はなく、ビョルン&ベニー、アグネタ&フリーダとクレジットされていました。
後のABBAの特徴となる女性ツイン・ヴォーカルの曲以外にも、ベニーやビョルンがリードヴォーカルをとっている曲も少なくありません。
そのため、全体的に男女デュエットのフォーク・ソングのサウンドで、ノリの良いディスコ調の曲は、まだ収録されていません。
スウェーデンのグループということもあり、爽やかな曲が多く収録されています。
本作は、スウェーデン、西ドイツ、オーストラリア、南アフリカ、メキシコなどの限られた地域でしか発売されませんでしたが、「リング・リング」がヒットしたことで、ABBAは継続して活動していくことが決められました。
日本では、「木枯しの少女」がオリコンチャート6位を記録するヒットとなりました。
Voyage
私的評価: 3.0 (本作のAmazonの評価は、こちら)
2021年発売の9作目のアルバムで、前作「The Visitors」から、実に40年ぶりに発売されたアルバムです。
ABBAは、1983年に解散してから、1990年代以降、ベストアルバム「ABBA Gold」の発売や、ミュージカル「マンマ・ミーア!」の成功によって、再結成の要望は幾度となくあったようですが、ABBAのメンバーは断固として拒否していました。
ところが、ABBAは、新しい「デジタルエンターテインメント(ABBAのアバター「ABBAtars」)」に取り組むために再結成すると発表し、2曲の新曲を発売し、本アルバムの制作に至りました。
本作は、一部、1970年代後半のABBAのディスコを感じさせる曲はありますが、ほとんどの曲が、オーケストラやストリングスを使用した荘厳さを感じさせる曲が占めています。
そのため、1970年代のABBAを期待すると肩透かしを食らいますが、アグネタのボーカルを聞くと、否が応でも、やっぱりABBAだなと感じさせてくれます。
本作は、久々の新作ということもあり、全世界で大ヒットし、全英チャートで1位、全米チャートでも2位を記録しました。
ABBA
私的評価: 3.2 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1975年発売の3作目のアルバムで、女性ツイン・ヴォーカルのスタイルを確立したアルバムです。
本作には、後に、ミュージカル「マンマ・ミーア!」のタイトルにもなった「マンマ・ミーア」をはじめとして、
ピアノの美しいバラード曲「SOS」、ホーンセクションを大々的に取り入れた「I Do, I Do, I Do, I Do, I Do」などのヒット曲が収録されています。
これらのヒット曲に加え、レゲエに初めて取り組んだ「Tropical Loveland」や、プログレッシブ・ロックを感じさせる壮大なキーボードを取り入れた「Intermezzo No.1」といったチャレンジングな試みも行なっています。
本作は、まだ、米国や日本ではヒットしませんでしたが、ヨーロッパの各国のチャートでは、上位を記録するヒットとなりました。
次作の大ヒット作「Arrival」の前哨戦といったアルバムです。
Waterloo 恋のウォータールー
私的評価: 3.4 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1974年発売のセカンド・アルバムで、本作から、ABBAのグループ名がクレジットされ始めました。
本作は、なんと言っても、アルバム名にもなっている「恋のウォータールー」が素晴らしく、この曲は、毎年、欧州放送連合(EBU)加盟放送局によって開催されていた「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」において、1974年の優勝曲となりました。
これによって、この曲は、世界的なヒットとなり、ABBAは世界中に知られるグループとなりました。
この「恋のウォータールー」以外では、セカンド・シングルカットされた「ハニー、ハニー」や、「落葉のメロディ」が、ABBAらしいポップさが出ている良曲です。
このアルバムから、ABBAのポップス・サウンドが確立され、ABBAのキャリアをスタートさせたアルバムとして、重要な作品です。
本作は、スウェーデンで、12週間にわたりアルバムチャートで首位を記録し、スウェーデンのアルバムとしては史上最も売れたアルバムの1つとなりました。
The Album
私的評価: 3.6 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1978年発売の5作目のアルバムで、前作「Arrival」に続き、世界各国で大ヒットしたアルバムです。
前作「Arrival」が、そこはかとなく明るいユーロポップの曲が満載であったのに対して、本作は、熟練した大人の曲が多く収録されています。
それは、今までのABBAにはなかった哀愁漂う壮大な「Eagle」を聞けば、前作とは全く異なるアルバムであることが分かります。
他にも、「One Man, One Woman」や「The Name of the Game」など、渋い曲が並びます。
そのため、一聴して地味なアルバムに感じますが、今まで以上に曲の質は上がっています。
本作から、「Take a Chance on Me」「The Name of the Game」「Thank You for the Music」がヒットし、本アルバムは、イギリスやスウェーデンをはじめとしてヨーロッパ各国のチャートで1位を記録しました。
また、全米チャートでは、過去最高の14位を記録しました。
The Visitors
私的評価: 3.8 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1981年発売の8作目のアルバムで、ABBAのラスト・アルバムになります。(ABBAは、2021年に再結成して「Voyage」を発売しますが、ABBAの歴史は、一旦、本作で終了します)
「The Album」は熟練した大人のアルバム、「Voulez-Vous」はディスコ・アルバム、「Super Trouper」はシンセポップのアルバムと、
ここ3枚のアルバムは、全て作風が違うアルバムでしたが、本作は、「The Album」の熟練した大人のサウンドに近く、ABBAのアルバムの中では、最も重く暗いアルバムとなっています。
それは、1979年にアグネタとビョルンが離婚し、1981年にフリーダとベニーが離婚を発表したことが背景にあります。
メンバー間の緊張によって、本作のセッションはうまくいかず難航したことが本作に反映されています。
ただし、駄作では決してなく、暗い曲が多いものの、ミュージカルのような曲構成がされており、複雑で壮大なアルバムに仕上がっています。
ABBAのラスト・アルバムに相応しい熟練したサウンドを楽しめるアルバムです。

Super Trouper
私的評価: 4.0 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1980年発売の7作目のアルバムで、ディスコ色の強かった前作「Voulez-Vous」に対して、本作は、以前のポップサウンドに回帰したアルバムです。
単純な原点回帰だけでなく、更にポップスに磨きがかかり、以前よりも更に聞きやすいポップスとなっています。
本作には、バンドメンバーの個人的なテーマを扱っている曲が多く、特に、「Our Last Summer」では、1979年に離婚したアグネタとビョルンのことが歌われています。
本作の注目曲は、「The Winner Takes It All」で、この曲は、美しいメロディに、アグネタの歌唱力が素晴らしく、涙なくして聞けない名曲です。
この曲は、ABBAの中でも、「Dancing Queen」に並ぶ、最も人気のある曲となりました。
本アルバムも、全世界でヒットし、1980年に入っても、ABBAの人気は衰えず、人気の高さが伺えます。

Voulez-Vous
私的評価: 4.2 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1979年発売の6作目のアルバムで、ディスコミュージックを全面に押し出したアルバムです。
今までのABBAとは異なり、ギターやストリングスを全面に押し出し、カッティング・ギターのカッコ良さは、まさにディスコミュージックしています。
この時代のディスコミュージックは、ビージーズが席巻しており、本作は、ビージーズの影響を強く感じます。
ディスコミュージック以外にも、「I Have a Dream」のようなABBAらしいバラード曲を挟むことによって、
ディスコミュージック一辺倒にならず、退屈することなく一気に聞き通すことができます。
ジャケットも、本作がディスコミュージックのアルバムと分かるように、ストックホルムのナイトクラブで撮影がされています。
本作発売前に、アグネタとビョルンの離婚が発表されましたが、そのような内部不和を物ともせず、最高なアルバムに仕上げています。
本作は、ヨーロッパ各地のチャートで1位になったことはもちろん、日本でも初めてオリコンチャートで1位を記録しました。

Arrival
私的評価: 4.4 (本作のAmazonの評価は、こちら)
1977年発売の4作目のアルバムで、ABBAの最高傑作であり、ABBAのポップスが極まったアルバムです。
前作「ABBA」とそれに続くベスト盤のヒットの効果もあり、本作は、ABBAの今までのアルバムの中で最も売れ、世界各国でヒットしました。
特に、イギリスと西ドイツでは1977年のベストセラーアルバムとなりました。
本作には、「Dancing Queen」、「Money, Money, Money」、「Knowing Me, Knowing You」の最大のヒット曲が収録されており、「Dancing Queen」は、ABBA流のディスコ調の曲で、誰もが聞いたことのあるABBAの代表曲です。
それ以外の曲も、どれもメロディアスで捨て曲は一切ありません。
アルバム全体で見ても、コンセプト・アルバムのようにまとまりがあり、曲の良さ、女性ツイン・ヴォーカルの美しさ、ドラマティックな曲構成とポップスの全てを兼ね備えているアルバムです。

おすすめのライブ・アルバム
- 1979年11月10日にロンドンのウェンブリー・アリーナで行われた最終公演となるコンサートの模様を完全収録した2枚組のライブ・アルバムです。
- ABBAのライブ・アルバムは本作と、1986年に発売された「ABBA LIVE」ぐらいしかないため、貴重な音源です。綿密に作り込まれたスタジオ・アルバムとは違って、生演奏によるライブ独特の雰囲気を味わうことができます。
- ABBAのヒットシングル曲や人気曲が網羅されているため、ABBAのベスト盤として聞いても最適なアルバムです。
Southbound
おすすめのベスト・アルバム
- ABBAのベスト・アルバムは多数発売されていますが、本作は、1992年に発売されたベスト・アルバムで、3000万枚以上を売り上げ、ABBAのアルバムの中で最も売れたアルバムです。
- 本作によって、ABBAの人気が衰えていないことが証明され、後のミュージカル「マンマ・ミーア!」へと繋がっていきました。
- ABBAのヒット曲、人気曲が満載ですので、ABBAの音楽に触れたことがない人や、初心者の人に最適のベスト・アルバムです。本作を聞けば、ABBAの基本をおさえることができます。
ABBA Gold
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ABBAのメンバー
ABBAは、男性のビョルン・ウルヴァースとベニー・アンダーソン、女性のアグネタ・フォルツコグとアンニ=フリッド・リングスタッド(通称「フリーダ」)の4人グループです。
ABBA結成前に、アグネタとビョルンは結婚しており、加え、フリーダとベニーがABBA活動期に結婚したことから、2夫婦による珍しいグループになりました。
以下に4人のメンバーを紹介します。
- アグネタ・フォルツコグ(リードボーカル、コーラス担当):
10代からバンド活動を行なっており、デモテープをレコード会社に送ったところ、アグネタ自身が作曲し歌った曲が、レコード会社の目に止まり、1967年にデビューします。
1969年に、ビョルンと出会い、1971年に結婚しましたが、1979年に離婚しています。
ABBAでは主要なリードボーカルとして活躍し、美しい歌声を特徴としています。
シャイで内向的な性格と言われており、ABBA時代からメディアの注目をあまり好まなかったことで知られています。
ABBAの活動以外に、ソロ・アルバムも多数発表しています。
- アンニ=フリッド・リングスタッド(通称「フリーダ」)(リードボーカル、コーラス担当):
1967年にスウェーデンの音楽コンテストで優勝したことから、プロの歌手としての道を歩み始めます。
デビューシングルを手掛けたのが、アンダーソンであったことから、ABBAの結成へと繋がりました。
アンダーソンとは、1978年に結婚しますが、1981年に離婚しています。
ABBAでは、深みのあるボーカルを特徴としており、「Fernando」や「Money, Money, Money」で、リード・ボーカルを担当しました。
ABBAの活動休止後は、ソロ・アルバムも発表しています。
- ビョルン・ウルヴァース(ギター、ボーカル担当):
1966年にアンダーソンと出会い、ABBAの前身となる作詞・作曲グループ「ビョルン&ベニー」を結成しました。
その後、アグネタとフリーダに出会い、ABBAを結成します。
ABBAの楽曲の多くを、アンダーソンとともに作曲しており、ABBAの名曲を生み出しました。
ABBAの活動以外では、スウェーデンのキャッシュレス化を推進する人物としても知られています。
- ベニー・アンダーソン(キーボード、ボーカル担当):
ABBA結成前は、スウェーデンのポップグループ「Hep Stars」に参加し、キーボーディストとして活躍しました。
このバンドは、「スウェーデンのビートルズ」と呼ばれるほどの人気がありました。
その後、ビョルンと出会い「ビョルン&ベニー」を結成し、ABBAへと繋がっていきました。
ビョルンとともに、ABBAの多くの曲を作曲し、ポップミュージック史に残る数々の名曲を生み出しました。
ABBA活動休止後は、ビョルンとともにミュージカルを制作するなどの活動を行いました。
ABBAの音楽
ABBAの音楽は、アルバムごとに、ユーロ・ポップス、ディスコミュージック、シンセポップスなど多少の違いはありますが、誰にでも理解しやすいポップスを特徴としています。
1983年に活動は休止しますが、活動休止後も、幾度かリバイバルヒットしています。
ABBAは、ポップスのミュージシャンだけでなく、ロバート・プラント、ジミー・ペイジ、リッチー・ブラックモア、アリス・クーパーなど、ハードロック系のミュージシャンにもファンが多いことが独特です。
ABBAのアルバムの初心者向け、中級者向け、上級者向けの分類は、以下の通りです。
- Ring Ring リング・リング〜木枯しの少女(1973年):上級者向け
- Waterloo 恋のウォータールー(1974年):中級者向け
- ABBA(1975年):中級者向け
- Arrival(1977年):初心者向け
- The Album(1978年):中級者向け
- Voulez-Vous(1979年):初心者向け
- Super Trouper(1980年):初心者向け
- The Visitors(1981年):中級者向け
- Voyage(2021年):上級者向け
まとめ
最後に、ABBAのランキング結果をまとめます。
順位 | アルバム名 | 点数 |
---|---|---|
1位 | Arrival | 4.4 |
2位 | Voulez-Vous | 4.2 |
3位 | Super Trouper | 4.0 |
4位 | The Visitors | 3.8 |
5位 | The Album | 3.6 |
6位 | Waterloo 恋のウォータールー | 3.4 |
7位 | ABBA | 3.2 |
8位 | Voyage | 3.0 |
9位 | Ring Ring リング・リング〜木枯しの少女/td> | 2.4 |
ABBAは、活動時期が10年とあまり長くはありませんでしたが、その間に多くの名曲を作り出しました。
どのアルバムもわかりやすいポップスで、どのアルバムから聞いてもハズレはありませんが、ABBAの曲を聞いたことがない方は、ABBAのベスト・アルバムを聞いてから、個々のアルバムを聞いていくことを、おすすめします。
私も、ベスト・アルバムから入って、個々のアルバムを聞いて、ABBAの音楽を深めていきました。
ABBAは、2018年に再結成され、2021年に新作を発表しましたので、もしかしたら、再結成後2枚目のアルバムを発表するかもしれません。
それまで、気長に待っていたいと思います。
次回は、ロック界のレジェンド第28弾として、ジェネシスの初代ボーカリストだったピーター・ガブリエルの全アルバム・ランキングをしていきたいと思います。