レッド・ホット・チリ・ペッパーズ 「Return of the Dream Canteen」の紹介・評価

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レッド・ホット・チリ・ペッパーズ 「Return of the Dream Canteen」の紹介・評価

2022年10月14日に、今年2枚目となるレッド・ホット・チリ・ペッパーズの新作「Return of the Dream Canteen」が発売されました。

前回の「Unlimited Love」が、6年ぶりの新作であったのに対して、今回のアルバムは、半年ぶりのアルバムで、早いペースでの発売となりました。

前作「Unlimited Love」に収録できなかった「今までの書き溜めていた曲」を、今回の「Return of the Dream Canteen」に収録したことで、このような早いペースでの発売になりました。

アルバム名「Return of the Dream Canteen」を直訳すると、「夢食堂の帰還」となりますが、アルバム名だけでは、どのような曲が収録されているのか想像ができません。

今回、「Return of the Dream Canteen」の各曲の感想と評価を行っていきたいと思います。

レッチリの新作『Return of the Dream Canteen』の評価を知りたい方に、役立つ記事になっています。

評価詳細

Return of the Dream Canteen

No曲名感想評価点
1Tippa My Tongueバリバリのベースが効いているファンキーな曲で、ボーカルは、昔のレッチリ節のHip-Hopが炸裂しています。「Blood Sugar Sex Magik」を彷彿させる曲です。6点
2Peace And Loveベースとカッティング・ギターが中心の曲で、「Peace And Love」というストレートな題名通り、スローテンポの穏やかな曲です。途中のギターが、サイケ・デリックさを感じさせます。6点
3Reach Out前曲の流れで、スローテンポで穏やかな始まりですが、一気に、ハードなギターが、爆発していきます。スピード感は、ありませんが、ハード・ロックしています。穏やかさとハードさが交錯しており、「静」と「動」がはっきりしている曲です。7点
4Eddie曲名の「Eddie」とは、2020年に他界したエディ・ヴァン・へーレンのことで、ヴァン・へーレンを追悼した曲です。しかし、そんなに暗さはなく、ギターのソロを聴くと、レッチリは、ヴァン・へーレンを尊敬していたことが分かります。7点
5Fake As Fu@k曲名が、いかにも昔のレッチリらしいですが、イントロは、スローテンポであるため、曲名にマッチしないなーと思っていたところ、一気に、カッティング・ギターと重厚なベースのファンキーなアップテンポの曲が展開されていきます。7点
6Bellaスローテンポのカッティング・ギターとベースが効いているファンキーな曲です。この曲は、1曲目と同様、「Blood Sugar Sex Magik」を彷彿させる曲で、Hip-Hopボーカルも入っています。5点
7Rouletteこの曲も、前曲から引き続き、スローテンポのファンキーな曲ですが、「Blood Sugar Sex Magik」のような雰囲気はなく、レッチリの新しさを感じるファンキーでポップな曲です。1970年代を感じさせ、前曲よりも聞きやすさがあります。6点
8My Cigaretteベースとドラムが中心のスローテンポの曲で、おまけ程度に、ギターとシンセサイザーが入ってきます。「ママママママママ・・・♪」のメロディが耳に残ります。途中のサックスのソロが、ジャジーでしんみりとさせてくれます。6点
9Afterlife明るめのファンキーな曲で、カッティング・ギターとベースがカッコ良い曲です。また、カッティング・ギターとは違った、ハードなギター・ソロもグッドです。単なるファンキーなだけでは終わらず、メロディアスなサビは、最近のレッチリらしさを感じます。6点
10Shoot Me A Smile爽やかさと、少しスウィートさを感じるバラード曲で、軽いギター演奏をバックに、淡々としんみりにアンソニーが歌い上げています。6点
11Handful前曲に引き続き、スローテンポのバラード曲です。メロディアスなギターと途中から入ってくるホーンが特徴で、キーボードとハードなギター・ソロの掛け合いが、サイケデリックさを感じます。5点
12The Drummer曲名からドラム中心の曲かと思いましたが、特に、ドラムは目立っておらず、最近のレッチリらしい、ミドルテンポのメロディアスな曲です。ファンキーなカッティング・ギターとベースが、メロディアスなボーカルを引き立たせています。7点
13Bag Of Grins本作の中で、最も重い曲で、ヘヴィーなグルーヴ感のあるギターが、インダストリアルさを感じます。後半の怒涛の迫力のある演奏が、最大の聴きどころです。6点
14La La La La La La La La 曲名からすると、楽しげさを感じますが、重いバラード曲です。前曲も重かったですが、この曲は、ピアノとシンセサイザーが中心で、所々に入ってくる管楽器の音がさらにこの曲を重くしています。6点
15Copperbellyこの曲も暗めの曲ですが、サビのノイジーなギターと、途中の爆音のギター・ソロがこの曲を盛り上げています。「静」と「動」がはっきりとした曲です。6点
16Carry Me Homeレッチリには珍しい、ブルース調の暗めの曲です。ギター・ソロもブルースしており、ジェフ・ベックやエリック・クラプトンを思い出させてくれます。5点
17In The Snow13曲目から暗い曲が続いてきましたが、ラスト・ナンバーも、スローテンポの暗い曲です。ラストは、暗い曲を吹っ飛ばすようなノリの良い曲で終わって欲しかったですが、今のレッチリは、このような世界観を表現したかったのかなとも思えます。4点
平均点5.9点

 ジャケットが、サイケデリックしているように、このアルバムの収録曲の中には、サイケデリックを感じさせる部分がいくつかあります。
 前半は、昔のレッチリを彷彿させるファンキーな曲や、最近のレッチリらしいメロディアスな曲があり、バラエティに富んでいますが、後半は、暗い曲が続き、地味になりました。全体的に、キラー・チューンはないものの平均点以上の曲が揃ったアルバムです。

カラフルなレコードや、最近、流行りのカセット・テープでの発売もされているようです。
アナログ派の人におすすめです。

まとめ

今回のアルバムは、収録曲にハズレ曲がなく、平均点以上の曲が多かったことが特徴でした。

後半に、重く暗めの曲が集中してしまったために、盛り上がりが欠けてしまいましたが、これが、今のレッチリが求めているサウンドなのかもしれません。

次の新作を楽しみにしながら、今後も、レッチリの新作のレビューは続けていきたいと思います。

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