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Helloween(ハロウィン) 全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介
前回は、Scorpions(スコーピオンズ)の全アルバム・ランキングを行いましたので、
今回は、メロディック・パワー・メタルの先駆者 Helloween(ハロウィン)の全アルバムをランキング形式で紹介していきたいと思います。
ハロウィンは1983年に、カイ・ハンセン、マーカス・グロスコフ、インゴ・シュヴィヒテンバーグ、マイケル・ヴァイカートによって結成されました。
1985年にミニ・アルバム『Helloween』でデビューを果たし、当時のハロウィンはスピード感あふれるスラッシュメタルを思わせるサウンドで高い評価を得ました。
その後、ハロウィンはボーカルがカイ・ハンセンからマイケル・キスク、さらにアンディ・デリスへと交代し、サウンドも変化していきます。
メロディアスでコミカルな要素を取り入れたハロウィンの音楽は親しみやすく、ジャーマン・メタルの人気に火をつけました。
近年では、かつて在籍していたボーカリストたちが再集結し、活動を続けています。
そんなハロウィンの名盤を紹介・評価していきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点はご了承ください。
ハロウィンのアルバムを聴いてみたいけれど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、
ハロウィンのアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
最後に、「あなたの好きなハロウィンのアルバム」のアンケートも実施していますので、ぜひご投票ください。
これまでの投票結果もご覧いただけます。
評価点の基準
評価点の基準は、以下の通りです。
| 評価点 | 基準 |
|---|---|
| 1.0 〜 2.0 | 駄作のアルバム |
| 2.0 〜 3.0 | 普通のアルバム |
| 3.0 〜 4.0 | 良作のアルバム |
| 4.0 〜 4.5 | 最高傑作のアルバム |
| 4.5 〜 | 歴史的名盤 |
ハロウィン アルバムランキング
Chameleon

私的評価: 2.0
1993年に発売された5作目のアルバムで、ボーカルのマイケル・キスクとドラマーのインゴ・シュヴィヒテンバーグが参加した最後の作品です。
前作『Pink Bubbles Go Ape』以上にポップスへ傾倒し、ホーン・セクションを導入するなど、従来のハロウィンらしいパワーメタルはほとんど見られません。
このようにポップス路線へ転換した背景には、当時のハロウィンが多額の負債を抱えており、その状況を打開するために、より商業性を意識したサウンドを目指したことがあったとされています。
しかし、その路線変更はバンドの持ち味と噛み合わず、商業的にも成功を収めることはできませんでした。
マイケル・キスクは本作について、「ライター3人(マイケル・ヴァイカート、ローランド・グラポウ、マイケル・キスク)のソロ・アルバムを作ろうとして、バンドとして機能していなかった」と振り返っています。
その言葉どおり、バンドとしての一体感に欠ける内容となってしまい、ハロウィンの作品の中でも残念なアルバムとなりました。
Pink Bubbles Go Ape

私的評価: 2.5
1991年に発売された4作目のアルバムで、リーダー的存在だったカイ・ハンセンの脱退後、後任ギタリストとしてローランド・グラポウを迎えて制作された作品です。
カイ・ハンセンの脱退による影響が大きかったのか、『Keeper of the Seven Keys Part I』『Keeper of the Seven Keys Part II』に続く作品としては、物足りない内容となってしまいました。
これまでのハロウィンらしさは薄れ、オープニング・ナンバー「Pink Bubbles Go Ape」のカントリー調のサウンドは、間違えて別のアーティストのCDを再生してしまったのかと思うほど異色です。
また、シングル・カットされた「Number One」はポップ色が強く、従来のメロディック・パワー・メタル路線から大きく離れており、「これがハロウィンなのか」と感じます。
それでも、「Kids of the Century」や「Someone’s Crying」、「The Chance」といった疾走感のある楽曲が収録されていることで、かろうじてハロウィンらしさを感じさせる内容となっています。
当時、『Keeper of the Seven Keys Part II』の路線を期待していたファンにとっては、かなり肩透かしを食らった作品だったのではないでしょうか。
The Dark Ride

私的評価: 2.9
2000年に発売された9作目のアルバムで、タイトルが示すようにダウンチューニングを取り入れたダークな作風が特徴です。
本作ではハロウィンの音楽性の変化を感じられますが、『Chameleon』のようなポップ路線への転換ではなく、ヘビーで重厚感のあるサウンドへと進化しています。
ダークな雰囲気の中にも、「Mr. Torture」「All Over the Nations」「Salvation」といった、これまでのハロウィンらしいメロディアスな楽曲も収録されており、往年のファンを完全に裏切るような内容ではありません。
一方で、それ以外の楽曲はじっくり聴き込むことで魅力が伝わるタイプのものが多く、好みが大きく分かれそうな作品でもあります。
そのため、本作はハロウィンの上級者向けのアルバムと言えますが、新たな方向性に挑戦し、バンドの進化を目指した意欲作として評価できる作品です。
Walls of Jericho

私的評価: 3.0
1985年に発売されたハロウィン初のフルレングス・アルバムであり、唯一カイ・ハンセンがボーカルを務めた作品です。
童謡「ロンドン橋落ちた」をモチーフにしたオープニング・ナンバー「Walls of Jericho」から始まり、そのまま怒涛のスピード感あふれる楽曲が次々と展開されます。
本作は音質があまり良くなく、演奏も荒削りで、カイ・ハンセンのボーカルも音程が不安定な場面が見られるなど、歴代のハロウィンのボーカリストと比べると粗さは否めません。
しかし、その分だけパワフルで勢いに満ちた魅力を感じることができます。
まだ後年のようなメロディアスさはありませんが、スピード感あふれるスラッシュ・メタルを彷彿とさせる、正統派メタル・サウンドを聴かせてくれる点は高く評価できます。
ドイツでは約11万枚を売り上げ、日本のオリコンチャートでも40位を記録するなど、デビュー・アルバムとしては上々の滑り出しとなりました。
ジャケットには、アイアン・メイデンのキャラクター「エディ」を思わせる、Fang Faceというハロウィンのマスコットが描かれています。
Rabbit Don’t Come Easy

私的評価: 3.1
2003年に発売された10作目のアルバムで、サッシャ・ゲルストナーがギタリストとして加入して初めて制作された作品です。
ヘビーでダークなサウンドを打ち出した前作『The Dark Ride』の評価が賛否を呼んだこともあってか、本作では初期のハロウィンを思わせる明るいパワーメタル路線へと回帰しています。
そのため、本作はハロウィンらしさが詰まった王道のアルバムと言えます。
ハロウィンらしいメロディアスで疾走感あふれるサウンドは安心して楽しめる一方で、悪く言えば新鮮味に欠け、ややマンネリ化しているようにも感じられます。
それでも、爽快な疾走曲が数多く収録されているため、ハロウィンのオールド・ファンには十分満足できる内容となっています。
一方で、アンディ・デリスのボーカルは以前よりもがなり声を多用するスタイルとなり、ハイトーン・ボーカルを聴かせる場面が減っている点は惜しまれます。
個人的には、もし初期のボーカリストであるマイケル・キスクが歌っていたなら、さらに完成度の高い作品になっていたように感じます。
7 Sinners

私的評価: 3.2
2010年に発売された13作目のアルバムで、各メンバーが持ち寄った楽曲を中心に構成された作品です。
前作『Gambling with the Devil』がメロディック・パワー・メタル全開の内容だったのに対し、本作はメロディアスさを抑え、ヘビーでメタル色の強い作品に仕上がっています。
そのため、一度聴いただけでは強いインパクトを受けにくいかもしれませんが、聴き込むほどに魅力が伝わってくるスルメ盤と言えます。
従来のメロディック・パワー・メタル路線とは異なるものの、これまでとは違ったハロウィンの魅力を味わえる内容となっています。
アルバムごとに音楽性を変化させるハロウィンの懐の深さと、表現の幅広さを感じさせてくれる一枚です。
Giants & Monsters

私的評価: 3.25
2025年に発売された17作目のアルバムで、前作『Helloween』に続き、カイ・ハンセンとマイケル・キスクが復帰して制作された第2弾の作品です。
前作がメロディック・パワー・メタルを中心とした疾走感あふれる楽曲を数多く収録していたのに対し、本作では哀愁を帯びたヘビーメタル色の強い楽曲が中心となっています。
とはいえ、ハロウィンの持ち味であるメロディアスな展開は健在で、これまでの歩みを総括するような集大成的な内容に仕上がっています。
1stシングルとしてリリースされた「This Is Tokyo」は、タイトルどおり日本をテーマにした楽曲で、「Tokyo」というフレーズが繰り返されることでも、日本国内で話題となりました。
今回もファンの期待を裏切らない傑作に仕上がっていますが、前作と同様に音質があまり良くない点は残念に感じます。
My God-Given Right

私的評価: 3.3
2015年に発売された15作目のアルバムで、デビュー30周年を記念する本作は、新旧のハロウィンの魅力を融合させたような作品です。
本作は、2000年代以降のモダンでヘビーなサウンドと、1980年代から1990年代のハロウィンらしいメロディアスさを兼ね備えています。
突出したインパクトを持つ楽曲こそありませんが、『7 Sinners』のような統一感があり、コンセプト・アルバムのようにアルバム全体を通して楽しむのに適しています。
ハロウィンのアルバムの中でも賛否が分かれる作品ですが、その完成度の高さとカッコ良さは十分に評価できます。
雪に埋もれた自由の女神像の周囲に「カボチャの軍隊」が描かれたジャケットは、映画『デイ・アフター・トゥモロー』をモチーフにしており、ハロウィンらしいユーモアも感じさせます。
また、本作は『Better Than Raw』以来、日本のオリコンチャートでトップ10入りを果たしました。
Helloween

私的評価: 3.4
2021年に発売された16作目のアルバムで、カイ・ハンセンとマイケル・キスクが復帰して制作された話題作です。
音楽性は1980年代から1990年代のハロウィンを彷彿とさせるもので、ボーカルはカイ・ハンセン、マイケル・キスク、アンディ・デリスの3人が分担しています。
3人のボーカルがそろうことで、それぞれの個性と高い歌唱力を改めて実感できる内容となっています。
1980〜1990年代のハロウィンへの原点回帰に加え、歴代ボーカリストが勢ぞろいしたアルバムということで、「最高傑作になるのでは」と大いに期待しました。
しかし、残念ながら音質の悪さが気になり、最高傑作と呼ぶにはあと一歩及びませんでした。
せっかくのメロディック・パワー・メタル・サウンドにもかかわらず、ギターの存在感が埋もれてしまっており、本来の迫力や魅力が十分に伝わり切っていない印象です。
それでも、この再集結したメンバーで今後も作品を制作してほしいと思わせるだけの完成度を備えています。
本作は、歴代メンバーが再集結して制作されたという話題性もあり、世界各国の音楽チャートでトップ10入りを果たすという快挙を達成しました。
Better Than Raw

私的評価: 3.5
1998年に発売された8作目のアルバムです。
前作『The Time of the Oath』が傑作でしたが、本作もその勢いを維持したまま、高い完成度を誇る作品に仕上がっています。
前作よりも音質が向上し、ヘビーでモダンなアレンジが施されるなど、実験的な要素も取り入れられています。
また、勢い任せの疾走曲は減り、じっくり聴かせる楽曲が増えているのも特徴です。
そのためか、ハロウィンのアルバムの中では過小評価されている印象がありますが、内容は非常に充実しており、どの楽曲も平均以上のクオリティを備えています。
シンフォニックなインストゥルメンタル「Deliberately Limited Preliminary Prelude Period in Z」から、ヘビーな「Push」へとつながるオープニングは、一気にアルバムの世界へ引き込まれます。
そのほかにも、シングル・カットされた「I Can」、重厚なギターリフが印象的な「Revelation」、ツイン・ギターのソロの応酬が聴きどころの「Midnight Sun」など、名曲が数多く収録されています。
ハロウィンのアルバムの中では比較的知名度の低い作品ですが、隠れた名盤と呼ぶにふさわしい一枚です。
Keeper of the Seven Keys: The Legacy 守護神伝 -新章-

私的評価: 3.6
2005年に発売された11作目のアルバムで、ハロウィンの傑作『Keeper of the Seven Keys Part II』の正式な続編にあたる2枚組の作品です。
『Keeper』シリーズの続編ということで期待は大きく膨らみましたが、その期待に十分応える完成度の高い作品に仕上がっています。
オープニング・ナンバー「The King for a 1000 Years」は、『Keeper』シリーズらしい壮大な世界観を感じさせる楽曲です。
一方、それ以外の楽曲は『Keeper』シリーズの直接的な延長線上というよりも、それまでのハロウィンの音楽性を集約したような内容となっており、ロック・オペラの要素を取り入れたコンセプト・アルバムのような印象を受けます。
アンディ・デリスのボーカルも、前作『Rabbit Don’t Come Easy』と比べてハイトーンを多用するなど、シリーズにふさわしいパフォーマンスを披露しています。
過去のハロウィンには賛否が分かれる作品もありましたが、やはりこの路線こそがハロウィンの真骨頂であり、改めてバンドの魅力と実力を実感できる一枚です。
Straight Out Of Hell

私的評価: 3.7
2013年に発売された14作目のアルバムで、ドイツではバンド史上最高位となるチャート4位を記録し、全米チャートでも初めてトップ100入りを果たした作品です。
ここまでの好セールスを記録した要因としては、メロディアスな疾走曲が数多く収録され、ハロウィンらしさが存分に発揮されていたことが挙げられます。
本作には、ディープ・パープルのジョン・ロードに捧げた「Burning Sun」と、クイーンのボーカリスト、フレディ・マーキュリーに捧げた「Wanna Be God」が収録されています。
「Wanna Be God」はリズムを主体とした楽曲で、クイーンの「We Will Rock You」を彷彿とさせる仕上がりです。
近年のハロウィンは良作を連発しており、本作からもバンドが安定期に入っていたことがうかがえます。
Master of the Rings

私的評価: 3.8
1994年に発売された6作目のアルバムで、ボーカルに元ピンク・クリーム69のアンディ・デリス、ドラマーに元ガンマ・レイのウリ・カッシュを新たに迎えて制作された、再出発を象徴する作品です。
メンバー交代の効果もあり、前作『Chameleon』で勢いを失ってしまったハロウィンは、本作で再びパワフルなサウンドを取り戻しました。
クラシカルなオーケストラによるオープニング「Irritation」から、一気に新生ハロウィンのヘビーメタル・サウンドへとなだれ込む展開は、マイケル・キスク時代とは異なる新たな魅力を感じさせます。
全体的にポップスの要素は控えめで、様式美を取り入れながらヘビーメタル色を全面に押し出した内容となっています。
前作『Chameleon』や前々作『Pink Bubbles Go Ape』で失望したファンにも納得できる完成度で、ハロウィン復活を印象づけるとともに、今後への期待を大きく膨らませる一枚となりました。
Gambling with the Devil

私的評価: 4.0
2007年に発売された12作目のアルバムで、前作『Keeper of the Seven Keys: The Legacy』が2枚組の大作だったのに対し、本作はコンパクトにまとまったメロディック・パワー・メタル作品です。
前作も完成度の高いアルバムでしたが、本作はさらに勢いに満ちており、オープニング・ナンバー「Kill It」で聴かせるアンディ・デリスの、血管が切れそうなほどのハイトーン・シャウトからも、その気迫が伝わってきます。
ジャーマン・メタルらしいメロディアスな疾走曲が数多く収録されており、一聴しただけで本作が名作であることを実感できます。
2000年代のハロウィンは、『Keeper of the Seven Keys』シリーズの存在を意識した作品作りが続いている印象がありましたが、本作ではその呪縛から完全に吹っ切れたような開放感があります。
この時期になってもなお、これほど完成度の高い作品を生み出せるハロウィンは、やはり並外れた実力を持つバンドであることを改めて実感させてくれます。

The Time of the Oath

私的評価: 4.2
1996年に発売された7作目のアルバムで、1994年から2000年にかけてのノストラダムスの予言をモチーフにしたコンセプト・アルバムです。
ハロウィンの名作『Keeper of the Seven Keys Part I』『Part II』で登場した「キーパー」が再び登場し、それらの作品に匹敵するほどパワフルな内容に仕上がっています。
オープニング・ナンバー「We Burn」から疾走感全開で幕を開け、アルバム前半は怒涛の勢いで畳みかけるような展開が続き、最後まで圧倒されます。
後半には、プログレッシブ・ロック風の楽曲やミステリアスな雰囲気の楽曲、バラードなども収録されており、疾走曲一辺倒にならないようバランス良く構成されています。
5作目のアルバム『Chameleon』で音楽性が大きく変化した際には、「ハロウィンは終わってしまった」と感じましたが、本作によって完全にハロウィンらしい勢いを取り戻しました。
ハロウィンのアルバムの中でも上位に位置づけられる名作であり、「We Burn」や「Power」は、バンドを代表する人気曲として高い支持を集めています。

Keeper Of The Seven Keys Part 1 守護神伝 -第一章-

私的評価: 4.4
1987年に発売された2作目のアルバムで、新たなボーカリストとしてマイケル・キスクが初めて参加した作品です。
前作『Walls of Jericho』でボーカルを担当していたカイ・ハンセンは、ギターとボーカルの両立が難しいと判断し、新たにボーカリストとしてマイケル・キスクを迎え入れました。
カイ・ハンセンはギターに専念し、マイケル・キスクはボーカルだけでなく作曲にも参加しています。
その効果によって、前作にはなかった様式美が加わり、本作はハロウィンのアルバムの中でも屈指の傑作に仕上がりました。
前作のような勢い重視のスタイルから、よりメロディアスな要素を取り入れたことで、ハロウィンはメロディック・パワー・メタルを代表する存在となっていきます。
それを象徴するのが「I’m Alive」で、ツイン・ギターが織り成すパワフルな疾走感とともに、ハロウィンの音楽性を確立した名曲です。
そのほかにも、「Twilight of the Gods」「Future World」「Halloween」など、メロディアスで力強い楽曲が数多く収録されています。
売上も好調で、ハロウィンの知名度を大きく押し上げた出世作となりました。

Keeper Of The Seven Keys Part 2 守護神伝 -第二章-


私的評価: 4.8
1988年に発売された3作目のアルバムで、ハロウィンの最高傑作にして、パワーメタルの歴史に残る名盤です。
本作は、前作『Keeper of the Seven Keys Part I』の続編にあたりますが、前作以上にメロディアスさが増し、バラエティ豊かな内容に仕上がっています。
前作ではカイ・ハンセンの楽曲が中心でしたが、本作ではカイ・ハンセン、マイケル・ヴァイカート、マイケル・キスクの3人がそれぞれの個性を発揮し、より幅広い音楽性を持つ作品となりました。
中でも「Eagle Fly Free」は、ハロウィンの代表曲であると同時に、パワーメタルを象徴する金字塔ともいえる名曲です。
メロディアスでスピード感あふれるこの楽曲には、ジャーマン・メタルやメロディック・パワーメタルの魅力が凝縮されており、この曲に魅力を感じなければ、これらのジャンルは好みに合わないと言っても過言ではありません。
また、「Rise and Fall」のようなコミカルな楽曲から、10分を超える壮大な組曲「Keeper of the Seven Keys」まで、ハロウィンならではの個性が存分に発揮されています。
もちろん、それ以外の楽曲も名曲ぞろいで、捨て曲は一切ありません。
ジャーマン・メタルやパワーメタルのファンはもちろん、メタルやハードロックが好きな人なら、一度は聴いておくべき不朽の名盤です。
その他のアルバム
- 1999年に発売されたハロウィン初の全曲カバー・アルバムです。どの楽曲もハロウィンらしいアレンジが施されており、十分に楽しめる内容となっています。
- 有名どころでは、スコーピオンズ、ABBA、デヴィッド・ボウイ、ビートルズ、ディープ・パープルの楽曲を、マイナーなところでは、フォーカス、フランク・マリノ、ベーブ・ルースなどの楽曲を取り上げています。
- ABBAのカバー曲「Lay All Your Love on Me」は、ハロウィンのオリジナル曲と思えるほど、ハロウィンらしいアレンジが施されています。一方、デヴィッド・ボウイのカバー曲「Space Oddity」は、ボーカルや演奏を含めて原曲を忠実に再現しており、オリジナルへの深い敬意が感じられる仕上がりとなっています。
Metal Jukebox
- 1989年に発売されたハロウィン初の公式ライブ・アルバムで、1988年11月6日にスコットランド・エディンバラのプレイハウスで行われた公演の模様が収録されています。
- 収録曲は7曲と少なめですが、インゴ・シュヴィヒテンバーグが参加した唯一の公式ライブ・アルバムであり、マイケル・キスクとカイ・ハンセンも参加していることから、非常に貴重な音源となっています。
- 収録曲は『Keeper of the Seven Keys Part I』『Part II』の楽曲が中心となっているため、初期のハロウィンが好きな人には必聴のライブ・アルバムです。
Keepers Live
- アンディ・デリス加入後、初の公式ライブ・アルバムで、1996年に行われた『The Time of the Oath』ツアーの模様を収録した作品です。
- 選曲は『Master of the Rings』と『The Time of the Oath』からの楽曲が中心となっており、アンディ・デリス加入後のハロウィンの勢いとパワーを存分に味わうことができます。
- また、マイケル・キスク時代の「The Chance」「Eagle Fly Free」「Future World」「Dr. Stein」といった名曲を、アンディ・デリスのボーカルで聴ける点も、本作の大きな聴きどころです。
High Live
- 2023年9月16日に行われたハロウィンの日本武道館公演を収録したライブ・アルバムです。マイケル・キスクとカイ・ハンセンを含む7人編成でのパフォーマンスが収められています。
- 『Helloween』と『Keeper of the Seven Keys: Part II』の楽曲を中心に、カイ・ハンセン、マイケル・キスク、アンディ・デリスの3人のボーカリストが入れ替わりながら歌唱を担当しており、それぞれの個性が光る圧巻のパフォーマンスを堪能できます。
- カイ・ハンセンがボーカルを務めていた時代の楽曲をメドレー形式で披露している点も大きな聴きどころです。これらの楽曲はアンディ・デリス時代のライブでは演奏される機会がほとんどなかったため、リユニオンを果たした現在のハロウィンだからこそ実現した、ファンにとって嬉しい内容となっています。
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ハロウィンのメンバー
ハロウィンはメンバーの変動が激しいバンドで、特にボーカルはカイ・ハンセン、マイケル・キスク、アンディ・デリスへと変遷してきました。
現在のメイン・ボーカルはアンディ・デリスですが、2017年からはカイ・ハンセンとマイケル・キスクも復帰し、7人編成の豪華なラインアップで活動を続けています。
以下に、ハロウィンの主要メンバーを紹介します。
- カイ・ハンセン(ギター、ボーカル担当):
ハロウィンの結成メンバーであり、初期ハロウィンの中心人物です。
1stアルバム『Walls of Jericho』ではギターとボーカルを兼任していましたが、演奏しながら歌うスタイルに限界を感じたことから、以降はギタリスト兼コンポーザーとしての役割に専念するようになりました。
1989年にバンド内の対立などを理由にハロウィンを脱退しましたが、2017年に開催されたハロウィンのワールドツアーへの参加を機に復帰を果たしました。
ハロウィン以外ではガンマ・レイを結成し、現在はハロウィンとガンマ・レイの両バンドで並行して活動しています。
- マイケル・ヴァイカート(ギター担当):
ハロウィンのオリジナル・メンバーで、カイ・ハンセン脱退後はバンドの中心人物として、現在まで一度も脱退することなく活動を続けています。
カイ・ハンセン脱退直後は、両者の確執がたびたび話題となりましたが、現在では和解し、良好な関係を築いています。
偏屈で我が強く、変わり者というイメージを持たれることもありますが、ハロウィンのメンバーであるダニ・ルブレは、「実際に人柄を知れば、それが誤解であることが分かる」と語っています。
- マーカス・グロスコフ(ベース担当):
ハロウィンのオリジナル・メンバーで、マイケル・ヴァイカートとともに、結成当初から現在まで一度も脱退することなく在籍し続けているメンバーです。
ハロウィンの楽曲はベースラインが印象的なものも多く、マーカス・グロスコフの力強いベースがバンド・サウンドの土台を支えていることがよく分かります。
ハロウィン以外では、ショックマシーンやベースインヴェイダーズといったサイド・プロジェクトでも活動しています。
- インゴ・シュヴィヒテンバーグ(ドラム担当):
ハロウィンのオリジナル・メンバーで、ステージでも日常でも常に笑顔を絶やさなかったことから、「ミスター・スマイル」の愛称で親しまれていました。
1991年から1993年にかけて、アルコール・薬物依存や統合失調症の悪化によりメンバーとの対立が深まり、1993年にハロウィンを解雇されました。
その後も精神的な苦悩を抱え続け、1995年に父親の死や病状の悪化が重なった末、列車への飛び込み自殺により35歳でこの世を去りました。
- マイケル・キスク(ボーカル担当):
カイ・ハンセンに見出され、わずか18歳で2代目ボーカリストとしてハロウィンに加入しました。
マイケル・キスクが参加した『守護神伝 -第一章-』『守護神伝 -第二章-』はハロウィンを代表する名作として知られ、伸びやかなハイトーン・ボーカルとメロディアスな音楽性によって、バンドの新たな魅力を確立しました。
しかし、メンバーとの音楽性の違いなどから1993年にハロウィンを脱退します。
その後、2017年にカイ・ハンセンとともにハロウィンのワールドツアーへ参加し、復帰を果たしました。
ハロウィン脱退後はソロ活動を行ったほか、スーパーレッドやユニソニックを結成するなど、幅広い活動を続けています。
- アンディ・デリス(ボーカル担当):
マイケル・キスク脱退後、3代目のボーカリストとして1994年にハロウィンへ加入しました。
もともとはピンク・クリーム69の中心人物としてボーカルを務めていましたが、友人でもあったマイケル・ヴァイカートの誘いを受け、ハロウィンに加入しました。
当時のハロウィンは『Chameleon』の商業的失敗によって低迷していましたが、アンディ・デリスの加入を機に見事な復活を遂げました。
低音から高音まで幅広く歌いこなす優れたボーカリストであると同時に作曲能力も高く、ハロウィンでは数多くの楽曲を手がけています。
ハロウィンの音楽
ハロウィンの音楽は、メロディック・パワー・メタルを軸としながらも、マンネリ化を避けるためにポップスやヘビーメタルなどの要素を取り入れ、作品ごとに変化を加えています。
また、ボーカリストの交代によって音楽性には多少の変化が見られるものの、どの時代の作品も完成度が高く、親しみやすいサウンドに仕上がっています。
各アルバムの初心者向け、中級者向け、上級者向けの分類は、以下の通りです。
【メロディック・パワー・メタルのアルバム】
- Keeper of the Seven Keys: Part I 守護神伝 -第一章-(1987年):初心者向け
- Keeper of the Seven Keys: Part II 守護神伝 -第二章-(1988年):初心者向け
- The Time of the Oath(1996年):初心者向け
- Better Than Raw(1998年):初心者向け
- Rabbit Don’t Come Easy(2003年):中級者向け
- Keeper of the Seven Keys: The Legacy 守護神伝 -新章-(2005年):中級者向け
- Gambling with the Devil(2007年):初心者向け
- Straight Out Of Hell(2013年):初心者向け
- My God-Given Right(2015年):中級者向け
- Helloween(2021年):中級者向け
【ポップスのアルバム】
- Pink Bubbles Go Ape(1992年):中級者向け
- Chameleon(1993年):上級者向け
【ヘビーメタルのアルバム】
- Walls of Jericho(1986年):中級者向け
- Master of the Rings(1994年):初心者向け
- The Dark Ride(2000年):上級者向け
- 7 Sinners(2010年):上級者向け
- Giants & Monsters(2025年):中級者向け
まとめ
最後に、ハロウィンのランキング結果をまとめます。
| 順位 | アルバム名 | 点数 |
|---|---|---|
| 1位 | Keeper Of The Seven Keys Part 2 守護神伝 -第二章- | 4.8 |
| 2位 | Keeper Of The Seven Keys Part 1 守護神伝 -第一章- | 4.4 |
| 3位 | The Time of the Oath | 4.2 |
| 4位 | Gambling with the Devil | 4.0 |
| 5位 | Master of the Rings | 3.8 |
| 6位 | Straight Out Of Hell | 3.7 |
| 7位 | Keeper of the Seven Keys: The Legacy 守護神伝 -新章- | 3.6 |
| 8位 | Better Than Raw | 3.5 |
| 9位 | Helloween | 3.4 |
| 10位 | My God-Given Right | 3.3 |
| 11位 | Giants & Monsters | 3.25 |
| 12位 | 7 Sinners | 3.2 |
| 13位 | Rabbit Don’t Come Easy | 3.1 |
| 14位 | Walls of Jericho | 3.0 |
| 15位 | The Dark Ride | 2.9 |
| 16位 | Pink Bubbles Go Ape | 2.5 |
| 17位 | Chameleon | 2.0 |
ハロウィンの名作『Keeper of the Seven Keys Part I』『Part II』を、それぞれ1位、2位にランキングしました。
この2枚は、ハロウィンを代表するだけでなく、メタル界全体を見渡しても屈指の名盤であり、多くの人が納得できる順位ではないかと思います。
ハロウィンは一時期、音楽性に迷いが見られた時期もありましたが、全体を通して見ると、どのアルバムも一定以上のクオリティを維持しています。
ぜひ、上記のランキングを参考に多くのアルバムを聴いてもらいたいと思っています。
近年は、カイ・ハンセンとマイケル・キスクの復帰によって、さらに注目を集めるバンドとなっています。
今後もどのような作品を生み出してくれるのか、その活躍に期待したいと思います。
次回は、カイ・ハンセンを主宰に結成されたガンマ・レイの全アルバム・ランキングを行っていきたいと思います。