Back To The Pops
評価: 3.3
2024年に発売された通算18作目のアルバムで、バンド結成30周年を記念した「デビュー・アルバム」として制作された作品です。
そのためか、1990年代に作られた楽曲から近年の楽曲まで幅広く収録されており、バラエティ豊かな楽曲が揃っています。
インディーズ時代に制作された「灰とダイヤモンド」のようなハードで尖った作品を想像していましたが、意外にもマイルドなアレンジが施されており、聴きやすい仕上がりとなっています。
そのため、「もっと尖ったGLAYも聴きたかった」という思いがありつつも、1990年代の懐かしさも感じさせ、往年のGLAYファンにも受け入れやすい作品になっています。
これからも35周年、40周年に向けてGLAYが良作を発表し続けることを予感させる、好アルバムです。
LOVE IS BEAUTIFUL
評価: 3.4
2007年に発売された通算10作目のアルバムで、メンバー各々の個人活動や事務所に関わる著作権問題などの影響で、前作「THE FRUSTRATED」から2年10か月ぶりにリリースされた作品です。
シングルとして発表された楽曲が多く収録されており、どれも聴きやすく良曲ぞろいです。
特に、EXILEとのコラボ曲「SCREAM」と、氷室京介との共演曲「ANSWER」は圧倒的なかっこよさで、本作の最大の聴きどころとなっています。
氷室京介との共演の影響か、本作全体のサウンドやTERUのボーカルには、BOØWYを彷彿とさせる雰囲気が感じられます。
シングル曲だけでなく、それ以外の楽曲も高い完成度を誇り、全体として濃密で聴き応えのあるアルバムに仕上がっています。
FREEDOM ONLY
評価: 3.5
2021年に発売された通算17作目のアルバムで、1997年から2020年までに制作された楽曲が収録されている作品です。
「シンプルでエンターテインメント性が高く、心が癒される優しい音」をコンセプトとしており、尖った要素はなく、GLAYのアルバムの中でも最もマイルドなサウンドに仕上がっています。
カーペンターズの「青春の輝き」の一節からアルバムタイトルが付けられていることからも、GLAYの癒しの音楽を感じることができます。
それでも、GLAYならではのメロディアスな音楽性は健在で、GLAY流の「優しい曲」が詰まった作品です。
一見すると地味に感じられますが、何度も聴くうちにじわじわと良さが伝わってくる、スルメ盤です。
また、久々に全曲をTAKUROが作詞・作曲しており、TAKUROの音楽センスの良さが改めて感じられます。
GUILTY
評価: 3.6
2013年に発売された通算13作目のアルバムで、「JUSTICE」と同時発売された作品です。
「JUSTICE」は初のセルフプロデュース作品で、これまでのGLAYとは異なる新機軸の実験的な曲が多かったのに対し、
本作は従来通り佐久間正英プロデュースで、GLAYらしさあふれるアルバムとなっています。
オープニングナンバー「Red moon & Silver sun ~ My Private “Jealousy”」のイントロがオーケストラであるため、
「JUSTICE」と同様に実験色の強い作品かと思いましたが、中間部からはいつものGLAYらしいノリの良い曲に変化します。
それ以降もロック、ディスコ、バラードと一級品の楽曲が並びます。
シングルで発売された既出曲が多いため、GLAY初心者にも聴きやすい作品に仕上がっています。
本作はオリコンチャートで初登場2位を記録し、同時発売の「JUSTICE」と週間ランキングで1・2位を独占しました。
BEAT out!
評価: 3.7
1996年に発売された通算3作目のアルバムで、オリコンチャート1位を獲得したGLAYの出世作です。
本作からサポートドラマーとして永井利光が参加しており、その影響もあって、アルバムタイトルのとおりビートの効いた作品となっています。
本作には、GLAYのブレイクの転機となった代表曲「グロリアス」が収録されています。
「グロリアス」以外にも、オープニングを飾る「More than Love」や「YES, SUMMERDAYS」といったハードポップナンバー、派手なロックナンバー「月に祈る」など、名曲が目白押しです。
どの楽曲もメロディアスで、TAKUROの作曲能力の高さや、TERUのボーカルレンジが広がっていることなど、バンド全体の演奏技術の向上がうかがえます。
GLAYは本作以降、すべてのアルバムで1位または2位を獲得するモンスター・バンドへと成長していきます。
THE FRUSTRATED
評価: 3.8
2004年に発売された通算9作目のアルバムで、デビュー10周年を記念して制作された作品です。
10周年にふさわしく、アップテンポでアグレッシブな楽曲を中心に、リズム感あふれる内容となっています。
そのリズム感の核となっているのがToshi Nagaiのドラムで、本作が「気持ちのいい8ビート」を目指して制作されたこともあり、キレのあるドラミングが存分に発揮されています。
本作は「ONE LOVE」と同様に、TAKUROだけでなくHISASHI、TERU、JIROも作詞・作曲を手がけており、バラエティ豊かな疾走感のある楽曲が多く収録されています。
また、東京スカパラダイスオーケストラや溝口肇などが演奏陣に加わっていることもあり、華やかで迫力のあるサウンドを楽しむことができます。
デビューから10年を経ても守りに入らず、攻めの姿勢を示した好作品です。
BELOVED
評価: 4.0
1996年に発売された通算4作目のアルバムで、前作「BEAT out!」から9か月という短いスパンでリリースされた作品です。
そのため、前作の延長線上にある作品ではありますが、内容は前作以上にパワーアップしています。
それは、GLAYが得意とするメロディアスな疾走曲で幕を開ける「GROOVY TOUR」と「LOVERS CHANGE FIGHTERS, COOL」、
さらに、これまでのGLAYとは一味違う、アコースティックでメロディアスなヒット曲「BELOVED」を聴けば、その勢いに圧倒されるはずです。
このオープニング3曲だけでノックアウトされますが、その後もパワフルな楽曲が続いていきます。
その流れの中に、爽やかで甘いバラード「春を愛する人」を挟むなど、心憎い演出も光ります。
本作は前作に引き続きオリコンチャート1位を記録し、GLAY初のミリオンセラーを達成しました。

HEAVY GAUGE
評価: 4.2
1999年に発売された通算6作目のアルバムで、20万人を動員した「GLAY EXPO ’99 SURVIVAL」を経て発表されました。
前作「Pure Soul」に続き、ダブルミリオンを達成しています。
全曲TAKUROが作詞・作曲を担当しており、TAKURO自身が「90年代後半にしてGLAYの最高傑作」と発言している通り、GLAYを代表するアルバムのひとつとして高く評価されています。
前作までの勢いのある華やかなポップロックとは異なり、よりヘビーで大人びたロックへと変化している点が特徴です。
「Winter, Again」は164万枚以上のセールスを記録し、GLAYのシングルとして最大のヒットとなりました。
その他にも、フジテレビドラマ「タブロイド」の主題歌となったバラード「BE WITH YOU」や、同じくフジテレビドラマ「パーフェクトラブ!」の主題歌となった爽やかなポップス「ここではない、どこかへ」といった充実した楽曲が収録されています。
この時代のGLAYのエネルギッシュさを存分に発揮したアルバムです。

Pure Soul
評価: 4.3
1998年に発売された通算5作目のアルバムで、GLAYのアルバムの中で最も売れた作品です。
本作発表前に、初のベスト・アルバム「REVIEW-BEST OF GLAY」がリリースされ、480万枚以上の売上を記録していたことから、「かなりのプレッシャーであった」とTERUは語っています。
しかし、本作の内容にそのような緊迫感はなく、前作「BELOVED」と同様にパワー溢れるポップロックを展開しています。
オープニング・ナンバーの「YOU MAY DREAM」から爽快なビートロックを披露し、溌剌としたポップロック「SOUL LOVE」や、クールなロックンロールの「誘惑」といった軽快な曲が続いていきます。
この時代のGLAYの勢いが感じられ、本作はダブルミリオンを達成し、第40回日本レコード大賞ベストアルバム大賞を受賞しました。

ONE LOVE
評価: 4.4
2001年に発売された通算7作目のアルバムです。
TAKUROに加え、HISASHIやJIROも作詞・作曲を手がけた楽曲を収録しており、そのためか収録曲数・総再生時間ともに過去最長の長尺アルバムとなっています。
楽曲のジャンルもポップス、ロック、レゲエ、ハードロックなど多彩で、ビートルズの「ホワイト・アルバム」のGLAY版のような作品に仕上がっています。
シングルヒット曲は少なめですが、収録されているどの曲もキャッチーで、シングルとしてもヒット性の高い楽曲ばかりで、捨て曲はありません。
特に「嫉妬」は、「口唇」や「誘惑」に続くハードな疾走曲で、カッコよさが際立っています。
ヒット曲が少なかったこともあり、売上はミリオンセラーには届かず66万枚にとどまりましたが、GLAYの最高傑作の1枚であることは間違いありません。
おすすめのベスト・アルバム
- 1997年に発売された、GLAY初のベストアルバムです。インディーズ時代の「灰とダイヤモンド」から3rdアルバム「BELOVED」までの作品から選曲された楽曲に加え、新曲が2曲収録されています。
- 新曲2曲(「口唇」「HOWEVER」)が大ヒットしたこともあり、本作は480万枚以上のセールスを記録し、GLAYのアルバムの中でも最も売れた作品となりました。
- 初期のGLAYの名曲がずらりと並び、メロディアスで尖ったGLAYの楽曲を存分に楽しめます。
REVIEW-BEST OF GLAY
- REVIEW II -BEST OF GLAY-
- 2020年にGLAYのデビュー25周年を記念して発売された、「REVIEW-BEST OF GLAY」の続編にあたるベスト・アルバムです。
- 単にシングル曲を集めたものではなく、アルバム収録曲からも幅広く選曲されており、各メンバーが選んだ57曲が収録されています。
- 4枚組のCDで、Disc1は「TERU盤」、Disc2は「TAKURO盤」、Disc3は「HISASHI盤」、Disc4は「JIRO盤」と名付けられています。25周年にふさわしく、ヒット曲から隠れた名曲まで幅広く楽しめる内容となっています。
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GLAYのメンバー
GLAYは、TAKUROとTERUを中心に結成され、その後HISASHIとJIROが加入し、現在の体制が確立されました。
ドラムとキーボードは固定メンバーとせず、サポートメンバーとしてさまざまなミュージシャンが参加してきました。
ただし、ドラムは1995年以降Toshi Nagaiが担当していますが、正式メンバーではなく、あくまでサポートという立場を維持しています。
以下に、4名のメンバーについて紹介します。
- TAKURO(ギター担当):
GLAYのリーダーであり、GLAYの楽曲の多くで作詞・作曲を手がけ、数々の大ヒット曲を生み出してきました。
作詞においては、私生活をテーマにした歌詞が多く、季節や風景、時間の流れを通して心情を表現する点が特徴です。
また、バンド運営や制作面でも中心的な役割を果たしており、「最もGLAYを愛している人物」と言われています。
- TERU(ボーカル担当):
GLAYには当初、ドラマーとして加入しましたが、TAKUROに「神がかった声」と絶賛されたことをきっかけに、ボーカルへ転向しました。
後にTAKUROは、「TERUは本来、自分がボーカルではなく、ドラマーでありたかったのだと思う」と語っています。
明るく人懐っこい人柄でも知られており、バンド内外でムードメーカー的な役割を果たしています。
- JIRO(ベース担当):
TERUやTAKUROとは高校時代からの仲で、GLAYの副リーダー的存在です。
大きく腕を振って、独特な奏法でベースを弾くことを特徴としています。
また、ベース以外にも、GLAYではメインボーカルを担当することがあります。
容姿が端正で、GLAYの中でも特に女性にモテる存在です。
- HISASHI(ギター担当):
独特のファッションセンスで、視覚的な面でも強い個性を印象づけています。
ギター演奏では、音の質感や配置にこだわる知的なアプローチが特徴です。
GLAY以外にも、TERUと組んだバンド「rally」や、期間限定企画の「ACE OF SPADES」での活動も行っています。
GLAYの音楽
GLAYの音楽は、大きく分けて「ロック寄りのハードな作品」と「ポップス寄りのキャッチーな作品」の2つに分類することができます。
初期のGLAYは「ロック寄りのハードな作品」が中心で、ハードな演奏と尖った楽曲が特徴でした。
一方、2010年以降は尖った楽曲が次第に減り、キャッチーでポップな作風の楽曲が増え、よりポピュラー・ミュージック的な方向性を特徴とするようになりました。
共通して言えるのは、いずれの作品も覚えやすくキャッチーなメロディを持ち、クオリティの高い楽曲であるという点です。
各区分けしたアルバムの初心者向け、中級者向け、上級者向けの分類は、以下の通りです。
【ロック寄りのハードな作品】
- 灰とダイヤモンド(1994年):上級者向け
- SPEED POP(1995年):中級者向け
- BEAT out!(1996年):初心者向け
- BELOVED(1996年):初心者向け
- pure soul(1998年):初心者向け
- HEAVY GAUGE(1999年):中級者向け
- ONE LOVE(2001年):初心者向け
- UNITY ROOTS & FAMILY,AWAY(2002年):上級者向け
- THE FRUSTRATED(2004年):中級者向け
- LOVE IS BEAUTIFUL(2007年):中級者向け
【ポップス寄りのキャッチーな作品】
- GLAY(2010年):中級者向け
- JUSTICE(2013年):上級者向け
- GUILTY(2013年):初心者向け
- MUSIC LIFE(2014年):上級者向け
- SUMMERDELICS(2017年):上級者向け
- NO DEMOCRACY(2019年):上級者向け
- FREEDOM ONLY(2021年):中級者向け
- Back To The Pops(2024年):初心者向け
まとめ
最後に、GLAYのランキング結果をまとめます。
| 順位 | アルバム名 | 点数 |
|---|---|---|
| 1位 | ONE LOVE | 4.4 |
| 2位 | Pure Soul | 4.3 |
| 3位 | HEAVY GAUGE | 4.2 |
| 4位 | BELOVED | 4.0 |
| 5位 | THE FRUSTRATED | 3.8 |
| 6位 | BEAT out! | 3.7 |
| 7位 | GUILTY | 3.6 |
| 8位 | FREEDOM ONLY | 3.5 |
| 9位 | LOVE IS BEAUTIFUL | 3.4 |
| 10位 | Back To The Pops | 3.3 |
| 11位 | SPEED POP | 3.2 |
| 12位 | GLAY | 3.1 |
| 13位 | UNITY ROOTS & FAMILY,AWAY | 3.0 |
| 14位 | 灰とダイヤモンド | 2.8 |
| 15位 | NO DEMOCRACY | 2.7 |
| 16位 | MUSIC LIFE | 2.6 |
| 17位 | JUSTICE | 2.5 |
| 18位 | SUMMERDELICS | 2.2 |
1990年代後半から2000年代前半の「ロックアルバム」が、上位を独占する結果となりました。
GLAYのアルバムは、通算6作目となる「HEAVY GAUGE」で売上のピークを迎えましたが、その後も売れ続け、常にオリコンチャートで1位や2位を記録するヒット作を生み出しています。
そのため、下位に位置づけたアルバムが劣っているというわけではありません。
作品数は多いものの、どのアルバムもクオリティが高いため、ぜひ多くのアルバムを聴いていただければと思います。
今後も新作が発表されていくと思いますので、発表され次第、ランキングに追加していきたいと思っています。
次回は、やさしくて透明感のあるスピッツの全アルバム・ランキングを行っていきたいと思います。
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