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Foo Fighters(フー・ファイターズ)全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介
2022年3月、フー・ファイターズのドラマーであったテイラー・ホーキンスが50歳でお亡くなりになりました。
ポール・マッカートニー、エルトン・ジョン、リアム・ギャラガー、スラッシュなどなど、追悼の意を表明しています。
今回は、テイラー・ホーキンス氏を偲んで、フー・ファイターズの全アルバムの紹介、評価をしていきたいと思います。
フー・ファイターズは、元ニルヴァーナーのドラマー デイヴ・グロールが結成したバンドで、
グランジ、ハード・ロック、パンクを、組み合わせたようなサウンドで、キャッチーな曲が多いことが特徴です。
フー・ファイターズ結成時のドラマーは、ウィリアム・ゴールドスミスでしたが、1997年に脱退し、その後任として、テイラー・ホーキンスが、バンドに加わりました。
そんなフー・ファイターズの名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
フー・ファイターズのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、
フー・ファイターズのアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
評価点の基準
評価点の基準は、以下の通りです。
評価点 | 基準 |
---|---|
1.0 〜 2.0 | 駄作のアルバム |
2.0 〜 3.0 | 普通のアルバム |
3.0 〜 4.0 | 良作のアルバム |
4.0 〜 4.5 | 最高傑作のアルバム |
4.5 〜 | 歴史的名盤 |
フー・ファイターズ アルバムランキング
Medicine at Midnight

評価: 3.0
2021年発売の10枚目のアルバムで、ベックやポール・マッカートニーなどの仕事で知られるグレッグ・カースティンをプロデューサーに迎え入れて制作されたアルバムです。
今までのフー・ファイターズの音楽性から、かなりスタイルが変化しており、今までにはないダンス・ポップの作品となっています。
デイヴ・グロールは、「デビッド・ボウイの「Let’s Dance」のような作品を作ろう」と思って制作したために、ダンス系の要素が強くなったと考えられます。
この音楽性の変化には、賛否両論があり、フー・ファイターズの骨太ロックが好きな人には、本作は受け入れ難いアルバムになるかと思います。
Echoes, Silence, Patience & Grace

評価: 3.1
2007年発売の6枚目のアルバムで、2ndアルバム「The Colour and the Shape」のプロデューサーであったギル・ノートンを再びプロデューサーに迎え入れて制作されたアルバムです。
前作「In Your Honor」は、ロックとアコースティックを完全に分離したアルバムでしたが、本作は、エレクトリックとアコースティック両方の曲がミックスされています。
それは、序盤のアコースティックからストレートなロックンロールに変化する「The Pretender」を聞けば、よく分かります。
また、フー・ファイターズ初のインストルメンタル曲「Ballad of the Beaconsfield Miners」や、ピアノを使用した「Home」など、チャレンジングな試みもされています。
本作は、5つのグラミー賞にノミネートされ、最優秀ロックアルバムと、ブリット・アワードの最優秀インターナショナルアルバムを受賞しました。
Foo Fighters

評価: 3.2
1995年発売のフー・ファイターズの記念すべきデビュー・アルバムで、デイヴ・グロールが書き留めていた曲を元に、デイヴ・グロールほぼ1人で、制作したアルバムです。
ニルヴァーナのカート・コバーンが、他界してしまった後、デイヴ・グロールは、鬱状態に陥り、音楽活動から遠ざかっていました。
その後、音楽活動に、再度、興味を示したデイヴ・グロールは、自分の正体を隠すために「フー・ファイターズ」というプロジェクト名で、活動を開始し、本作を制作しました。
本作発売当時は、「ニルヴァーナーのドラマーが制作するアルバムってどうなの?」と疑問を持っていた人が多かったと思いますが、その疑いが、一気に消し去る素晴らしいアルバムとなりました。
本作は、全米チャート23位を記録し、イギリス、オーストラリア、カナダなどで、TOP3入りし、順調な滑り出しとなりました。
Concrete and Gold

評価: 3.3
2017年発売の9枚目のアルバムで、デイヴ・グロールの視点からアメリカの未来を描いている作品です。
フー・ファイターズのメンバーは、本作を、「ハードロックの過激さとポップの感性がぶつかり合う」アルバムと表現し、
デイヴ・グロールは、「モーターヘッド版のサージェント・ペパーズ」「スレイヤーが作ったペット・サウンズ」と例えています。
その言葉の通り、静と動がはっきりしており、動の部分では、デイヴ・グロールの雄叫びのボーカルは、かつてないほどに、狂気じみています。
ただ、実験色の強いアルバムであるため、今までのフー・ファイターズのパンキッシュでキャッチーな曲を期待して聞くと、肩透かしを食らってしまうかもしれません。
それでも、全英チャート、全米チャートで、1位を記録したことは、流石と言えます。
One by One

評価: 3.4
2002年発売の4枚目のアルバムで、ドラムは、テイラー・ホーキンスに任され、デイヴ・グロールがドラムを演奏しなかった最初のアルバムです。
荒々しく、エネルギッシュな曲が増え、フー・ファイターズのアルバムの中でも、ハードな作品となっています。
前半はアップテンポのハードロックの曲、後半はミドルテンポのグランジの曲が収録され、ハードな中にも、メロディアスさが散りばめられています。
ただ、レコーディングは難航したようで、デイヴ・グロールとテイラー・ホーキンスとの喧嘩などにより、途中でレコーディングが休止に追い込まれることがありました。
しかし、本作には、そのような緊迫感は感じられず、ゴリゴリのギターリフの曲が目白押しで、最後まで、勢いを保って突っ走っていきます。
本作は、全米チャート3位、全英チャート1位を記録し、2004年に、2度目のグラミー賞最優秀ロックアルバム賞を受賞しました。
There is Nothing Left to Lose

評価: 3.5
1999年発売の3枚目のアルバムで、ドラマーのテイラー・ホーキンスが初めて参加したアルバムです。
本作は、デイヴ・グロール、テイラー・ホーキンス、ネイト・メンデルの3人のミュージシャンのみで制作されました。
1作目、2作目よりも、実験色が強くなり、メロディアスでキャッチーさがありながら、インダストリアルのような重厚さが加わりました。
「Learn to Fly」のような爽やかで感動的な曲、「Gimme Stitches」のようなザクザクとしたギター・リフが印象的なヘビーな曲、「Aurora」や「Ain’t It the Life」のような静かで美しい曲まで、色々な感動をもたらしてくれます。
本作は、最優秀ロックアルバム部門のグラミー賞を受賞し、バンドにとって初のグラミー賞受賞作となりました。
But Here We Are

評価: 3.6
2023年発売の11枚目のアルバムで、テイラー・ホーキンスが亡くなって以来の初のアルバムです。
ドラムは、テイラー・ホーキンスに代わって、デイヴ・グロールが担当しています。
前作「Medicine at Midnight」が、フー・ファイターズらしくない異質な作品であったため、次作がどのようなサウンドになるのか非常に心配でしたが、その心配は杞憂に終わりました。
フー・ファイターズらしさが戻り、哀愁のある聴きやすいロック・アルバムに仕上がっています。
アルバムのタイトル名にもなっている「But Here We Are」は、テイラー・ホーキンスと、デイヴ・グロールの母ヴァージニアに捧げられています。
音楽評論家から絶賛され、フー・ファイターズの新たなスタートを切るに相応しいアルバムとなりました。
Sonic Highways

評価: 3.8
2014年発売の8枚目のアルバムで、全米8都市をモチーフにしたコンセプト・アルバムです。
ジャケットの真中に描かれている8のビルは、フー・ファイターズの8枚目のアルバムであることと、無限大(∞) の両方を示す数字がモチーフとされています。
また、本作発売と同時に、アメリカのドキュメンタリー「ソニック・ハイウェイズ」も制作され、
この中で、フー・ファイターズがアメリカ全土の8つの異なる都市にあるスタジオを訪れ、本作の作曲とレコーディングを行う様子が描かれています。
収録曲が8曲と曲数が少なく、際立ったキラーチューンもないため、地味な印象を受けますが、どの曲もキャッチーで、充実した良作のアルバムです。
全体的に、フー・ファイターズの新境地を感じさせ、今までよりも、曲の構成が複雑になっています。

The Colour and the Shape

評価: 4.0
1997年発売のセカンド・アルバムで、1997年と1998年の最も売れたロック・アルバムの一つであり、第40回グラミー賞で最優秀ロック・アルバムにノミネートされました。
前作「Foo Fighters」では、デイヴ・グロールがほぼ全ての楽器を演奏していましたが、
本作は、ギタリストのパット・スメア、ベーシストのネイト・メンデル、ドラマーのウィリアム・ゴールドスミスをバンド・メンバーとして迎え入れ、フルバンドとして制作されました。
本作には、「Monkey Wrench」「My Hero」「Enough Space」「Everlong」など、フー・ファイターズの代表曲が詰まっており、
フー・ファイターズのアルバムの中で特に人気が高く、名盤と言えるアルバムです。
前作「Foo Fighters」と比較して、アコギの曲が増え、静と動がはっきりしています。

Wasting Light

評価: 4.2
2011年発売の7枚目のアルバムで、デジタル機器を排除し、アナログ機材のみを使用して制作されたアルバムです。
そのため、骨太のロックが展開され、デイヴ・グロールが「これまでで最もヘビーなアルバムになるだろう」と発言した通り、本来のフー・ファイターズの荒削りな激しさが甦っています。
ちなみに、「I Should Have Known」では、元ニルヴァーナのメンバーであったクリス・ノヴォセリックが参加し、ベースとアコーディオンの演奏を行なっています。
本作は、米国を含む11か国で初登場1位を記録し、シングル発売された「Rope」「Walk」も、チャートの上位を記録するヒットになりました。
また、4度目の最優秀ロック・アルバム賞を受賞しました。

In Your Honor

評価: 4.4
2005年発売の5枚目のアルバムで、Disc1には、ヘビーロックの曲、Disc2には、アコースティックの曲が収録されている2枚組のアルバムです。
本作には、レッド・ツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズや、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのジョシュ・オム、ジャズ・ミュージシャンのノラ・ジョーンズといった豪華ゲストが参加しています。
Disc1には、ヘビーでノリノリになれる最高の曲が収録されおり、
Disc2には、Disc1でノリノリになって疲れた体を癒してくれる美しい曲が収録されています。
特に、Disc2のノラ・ジョーンズとの共演曲「ヴァージニア・ムーン」は、筆舌に尽くし難い美しさがあります。
Disc2は、レッド・ツェッペリンの「3」と同様に、評価が別れるところがありますが、Disc1は、文句なしに最高のアルバムです。
本作も、米国、英国をはじめとして、世界各国で大ヒットしました。

おすすめのライブ・アルバム
- Skin and Bones
- 2006年8月29日、30日、31日にロサンゼルスのパンテージ・シアターで録音されたアコースティック・ライブ・アルバムです。
- フー・ファイターズは、ハードな曲以外にも、アコースティックの曲も多くあるため、アコースティック・ライブであっても、違和感は感じません。逆に、ハードな曲以上に、感動的なライブとなっています。
- ニルヴァーナーのシングル「ハートシェイプド・ボックス」のB面曲「マリーゴールド」が収録されており、ニルヴァーナーのファンにも聞いてもらいたいアルバムです。
おすすめのベスト・アルバム
- The Essential Foo Fighters
- 故テイラー・ホーキンズへのトリビュートの意味合いも含む2022年10月発売のベスト・アルバムです。1stアルバム「Foo Fighters」から、「Medicine at Midnight」までの曲が収録されています。
- パンキッシュな曲が多く収録されており、フー・ファイターズの代表曲が網羅されています。
- 2009年に発売された「Greatest Hits」と多くの曲が重複していますが、曲数の多い、本作の方がおすすめのベスト・アルバムです。
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まとめ
最後に、フー・ファイターズのランキング結果をまとめます。
順位 | アルバム名 | 点数 |
---|---|---|
1位 | In Your Honor | 4.4 |
2位 | Wasting Light | 4.2 |
3位 | The Colour and the Shape | 4.0 |
4位 | Sonic Highways | 3.8 |
5位 | But Here We Are | 3.6 |
6位 | There is Nothing Left to Lose | 3.5 |
7位 | One by One | 3.4 |
8位 | Concrete and Gold | 3.3 |
9位 | Foo Fighters | 3.2 |
10位 | Echoes, Silence, Patience & Grace | 3.1 |
11位 | Medicine at Midnight | 3.0 |
フー・ファイターズのアルバムは、全て、レベルが高く、評価点も高い点数になりました。
実験要素の強いアルバムや、マンネリ化を避けるためにサウンドを変化させたアルバムが何枚かあるため、自分の好みではないアルバムがあるかもしれません。
しかし、基本的に、どのアルバムも素晴らしいアルバムですので、フー・ファイターズの全アルバムを聞くことをおすすめします。
これからも、フー・ファイターズの新しいアルバムが発売されていくと思いますので、その都度、ランキングに付け加えていきたいと思います。