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EGO-WRAPPIN’(エゴラッピン)全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介
前回は、THE YELLOW MONKEY(ザ・イエロー・モンキー) の全アルバム・ランキングをしましたので、
今回は、ちょっと趣を変えて、様々なジャンルをクロスオーバーした音楽ユニット EGO-WRAPPIN’(エゴラッピン)の全アルバム ランキングをしていきたいと思います。
EGO-WRAPPIN’は、1996年に、中納良恵さんと森雅樹さんを中心として、大阪で結成されたバンドです。
初期のEGO-WRAPPIN’の音楽は、ジャズやブルースに根差していましたが、4thアルバム「merry merry」以降、実験的要素が強くなり、ポップスやファンク、レゲエなど様々なジャンルの音楽を取り入れ、独自性の強いサウンドに変化していきます。
また、中納良恵さんのボーカルが、ジャズやブルースに合うハスキーな歌声を特徴としており、EGO-WRAPPIN’の音楽性を特徴づけています。
そんなEGO-WRAPPIN’の名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
EGO-WRAPPIN’のアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、
EGO-WRAPPIN’のアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
評価点の基準
評価点の基準は、以下の通りです。
| 評価点 | 基準 |
|---|---|
| 1.0 〜 2.0 | 駄作のアルバム |
| 2.0 〜 3.0 | 普通のアルバム |
| 3.0 〜 4.0 | 良作のアルバム |
| 4.0 〜 4.5 | 最高傑作のアルバム |
| 4.5 〜 | 歴史的名盤 |
EGO-WRAPPIN’ アルバムランキング
ON THE ROCKS!
評価: 2.5
2006年発売の5作目のアルバムで、結成10周年を記念して発売されたメモリアル・アルバムです。
前作「merry merry」からの音楽性を継続しているアルバムで、よりバラエティー豊かな曲が収録されています。
オープニング・ナンバーの「天国と白いピエロ」が不可思議な曲であるため、少し心配をしましたが、後続の曲で巻き返しを図ってくれています。
サイケデリック調の曲から、ビッグバンド・ジャズ、スカ、ポップス、ロックなど、様々なジャンルの曲が混ざりあっており、統一感はありませんが、EGO-WRAPPIN’の10年の歴史が凝縮されているアルバムと捉えることができます。
しかし、前作と同様、昔のEGO-WRAPPIN’の昭和歌謡曲の雰囲気が好きな人には、「この路線じゃないよ」と思ってしまうことも事実です。
昔の昭和歌謡曲を感じさせるEGO-WRAPPIN’は忘れて、新たな時代に突入したEGO-WRAPPIN’を受け入れる必要があることを実感させるアルバムです。
merry merry
評価: 2.6
2004年発売の4作目のアルバムで、ジャズやブルース、昭和歌謡曲を捨て去り、エレクトロニック化したアルバムです。
今までのEGO-WRAPPIN’のメロウな音楽が好きだった人には、かなり面食らったであろうことが容易に想像できます。
「カサヴェテス」のような今までのEGO-WRAPPIN’のような曲もありますが、それでも、本作は、衝撃的で問題作のアルバムとなっています。
まず、サックス、ウッドベース、ピアノなどのアコースティックの演奏は少なくなり、電子楽器を多く取り入れていること、メロディアスな曲がなくなってしまったこと、骨太の中納良恵のボーカルが高音程の軽いボーカルに変化してしまったことなど、あらゆる面で、今までのEGO-WRAPPIN’の音楽とは異なっています。
そのため、本作は、賛否両論のアルバムで、今までのEGO-WRAPPIN’のファンを切り離してしまいました。
しかし、一聴して良さは感じないかもしれませんが、聞けば聞くほど味が出てくるスルメ盤ですので、すぐに聞くのをやめてしまった人は、何度も聞いてもらいたい、そんなアルバムです。
Dream Baby Dream
評価: 2.8
2019年発売の9作目のアルバムで、前作「steal a person’s heart」から、6年ぶりに発表された久々のアルバムです。
オープニング・ナンバー「Arab no Yuki」から、エキゾチックで怪しげなサウンドでスタートすることからも分かる通り、本作は、ミステリアスな雰囲気が漂っています。
全体的に、派手な演奏は控えめで、シンプルでいて、そして懐かしさを感じるようなアルバムとなっています。
ガツンとくるようなインパクトのある曲はありませんが、じっくりと聞かせてくれ、初期のEGO-WRAPPIN’のような昭和の雰囲気も漂っています。
本作には、アニメ「歌舞伎町シャーロック」のオープニングテーマで使用された「CAPTURE」と、テレビ東京系ドラマ「フルーツ宅配便」のオープニングテーマで使用された「裸足の果実」が収録されています。
EGO-WRAPPIN’ AND THE GOSSIP OF JAXX
評価: 3.0
2009年発売の6作目のアルバムで、ライブ活動のサポートバンド「THE GOSSIP OF JAXX」とのコラボーレーション名義で発売されたアルバムです。
アルバム名の通りサポートバンド「THE GOSSIP OF JAXX」の演奏を前面に押し出したサウンドとなっており、EGO-WRAPPIN’のアルバムの中では、最もエネルギッシュな演奏がされています。
管楽器やピアノといったアコースティック楽器が多く使用されているため、昔のジャジーなEGO-WRAPPIN’を感じさせ、「merry merry」以降の不思議で難解なEGO-WRAPPINと、昔のジャジーなEGO-WRAPPIN’をミックスしたようなアルバムとなっています。
特に、「だるい」や「雨のdubism」は、昔のEGO-WRAPPIN’を彷彿させており、ジャジーなEGO-WRAPPIN’の良さが出ています。
また、「GO ACTION」は、約6年ぶりに発表されたシングル曲で、CMソングとしても使用されました。
もしかしたら、今後、ジャジーで昭和歌謡曲のEGO-WRAPPIN’に回帰してくれるのではないかと期待を持たせてくれるアルバムです。
ないものねだりのデッドヒート
評価: 3.2
2010年発売の7作目のアルバムで、EGO-WRAPPIN’流のポップスが詰まっている作品です。
ジャズや昭和歌謡曲の初期のEGO-WRAPPIN’とは違いますし、「merry merry」以降のとっつきにくさのあるアルバムとも違い、本作は、非常に分かりやすく元気になれるポップなアルバムとなっています。
「これが、あのEGO-WRAPPIN’の音楽?」と思えるぐらいポップスを前面に出しており、特に、「スカル」は、売れ路線のJ-POPSと思えるぐらい、一般受けするメロディアスなサビを持っています。
また、シングル曲「BRAND NEW DAY」は、陽気なラテン音楽で、今までのEGO-WRAPPIN’の雰囲気を出しつつ、元気一杯になれる曲です。
前作「EGO-WRAPPIN’ AND THE GOSSIP OF JAXX」で、初期のEGO-WRAPPIN’に戻るかと期待していましたが、また別の方向に転換してしまったことで、寂しくもありつつ、新たな方向性を応援したくもなる、そんなアルバムです。
BLUE SPEAKER
評価: 3.4
1998年発売のEGO-WRAPPIN’の記念すべきデビュー・アルバムです。
デビュー・アルバムであっても、EGO-WRAPPIN’の音楽性は、既に確立しており、色々なジャンルの要素を取り入れています。
前半は、ブルースやジャズの要素は薄く、電気楽器を中心としたロック色の強い楽曲が多く収録されています。
特に、「EGOLOGY」では、ハードロックを感じさせるほどエレキ・ギターやエレキ・ベースをふんだんに取り入れており、EGO-WRAPPIN’のスタイルとは異なるサウンドとなっています。
後半は、アコースティックの演奏が多くなり、ジャズやソウル、ボサノバなどの音楽を取り入れて、今後のEGO-WRAPPIN’のスタイルが見受けられます。
本作は、デビュー・アルバムということもあって、ヒットはしませんでしたが、完成度の高いアルバムです。

steal a person’s heart
評価: 3.6
2013年発売の8作目のアルバムで、前作「ないものねだりのデッドヒート」のポップス路線を更に推し進めたアルバムです。
オープニング・ナンバーの「水中の光」から、透き通るような爽やかなポップスを展開し、昔のジャズやブルージーなEGO-WRAPPIN’の音楽は、ここにはありません。
本作では、ギターがかなり活躍しており、オルタナティブ・ロックのような印象を受けます。
それでいて、中納良恵の透き通るボーカルがマッチしており、新たなEGO-WRAPPIN’の魅力を感じ取ることができます。
どことなく、初期のレディオヘッドの音楽性に通じるところも感じます。
EGO-WRAPPIN’の現在形の音楽がここに完成しています。
ちなみに、本作のジャケットの絵は、中納良恵が描いています。

Night Food
評価: 4.0
2002年発売の3作目のアルバムで、前作「満ち汐のロマンス」と同様、ジャズ路線のアルバムです。
前作は、しっとりとしたジャズの曲が多かったですが、本作は、しっとりとしたジャズに加え、ビッグバンド・ジャズやスウィング・ジャズを取り入れたり、ラテンのリズムを取り入れたりと華やかさが増しています。
Track2の「くちばしにチェリー」は、日本テレビ系ドラマ「私立探偵 濱マイク」の主題歌に使用され、オリコンチャート9位を記録し、EGO-WRAPPIN’の最大のヒット曲になりました。
その他にも、ジャズのスタンダード曲に歌詞をつけた「BIG NOISE FROM WINNETKA~黒アリのマーチングバンド」や、メランコリックなブルース曲「老いぼれ犬のセレナーデ」など、聴きどころの多い作品です。
このアルバムまでが、EGO-WRAPPIN’のジャズやブルース系のアルバムで、次作から一気に音楽性が変化していきます。

満ち汐のロマンス
評価: 4.2
自らのレーベル「Minor Swing」を立ち上げてリリースした2001年発売のセカンド・アルバムです。
セカンド・アルバムにして、EGO-WRAPPIN’の最高傑作アルバムであり、前作「BLUE SPEAKER」にはなかった管楽器を取り入れたことで、ジャズ要素の強い作品となっています。
オープニング・ナンバーの「かつて…。」から、サックスやピアノ、ウッドベースを使用したジャズ演奏が繰り広げられており、そこにブルージーな中納良恵のボーカルが乗っかてくることで、EGO-WRAPPIN’の独自性の強いサウンドとなっています。
ジャジーな渋い曲が並ぶ中にも、スイング・ジャズを取り入れたノリの良い「サイコアナルシス」を入れるなど、元気いっぱいのEGO-WRAPPIN’も見せてくれています。
全体的に、昭和の懐かしい雰囲気が漂い、美しくも儚さを感じる名作です。
その他のアルバム
- 1999年発売のEGO-WRAPPIN’初のEPです。EPであるため収録曲が5曲、30分弱と短いですが、最初期のEGO-WRAPPIN’の魅力が詰まっています。
- 1stアルバム「BLUE SPEAKER」と同様、ギター中心の演奏であり、どの曲もしんみりとした切ないバラード曲で、EGO-WRAPPIN’ワールドへと誘ってくれます。
- 本作の注目曲は、8分を超える大作「BYRD」で、この曲は、静かなアコースティック・ギターから、徐々に盛り上がっていく心に染みるバラード曲です。ところこどころに入ってくるハーモニカが、切なさを感じさせてくれます。
His choice of shoes is ill!
- 1999年発売のEGO-WRAPPIN’の2作目のEPです。最初のEP「His choice of shoes is ill!」の延長線上の作品ですが、ジャズやブルースの曲が増えています。
- 「rendezvous under themoonlight」では、サックスやジャズ・ギターを取り入れたジャズであったり、「a love song」では、レゲエのリズムを取り入れたジャズであったりと、ジャズ曲の中にも音楽性の幅を広げています。
- どの曲も素晴らしく、捨て曲はないのですが、特に、個人的に好きな曲は、ブルース曲「官能漂流」で、ブルージーなギターソロと、中納良恵のハスキーなボーカルが何とも言えな味わい深さがあります。
SWING FOR JOY
- 2000年発売のEGO-WRAPPIN’の3作目のEPです。EGO-WRAPPIN’の作品の中では、最も、昭和歌謡曲しており、EGO-WRAPPIN’の最高傑作のアルバムです。
- 特に、「色彩のブルース」は、昭和のさびれた街のネオンが良く似合う昭和歌謡曲で、EGO-WRAPPIN’の代表曲となりました。
- インディーレーベルから発売されたアルバムとしては異例のヒットを記録し、この作品で、EGO-WRAPPIN’の名が世に知れ渡りました。
色彩のブルース
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EGO-WRAPPIN’のメンバー
EGO-WRAPPIN’は、中納良恵さんと、森雅樹さんの音楽ユニットで、1996年に大阪で結成されました。
以下に、中納良恵さんと、森雅樹さんを、簡単に紹介します。
- 中納 良恵(ボーカル、ピアノ担当):
ソウルフルでハスキーかなボーカルが特徴で、ブルースやジャズに相性の良い歌声をしています。
その歌声で、圧倒的なライブパフォーマンスを行い、個性的なファッションとともに観客に強烈な印象を与えています。
EGO-WRAPPIN’では、多くの曲の作詞・作曲も行っており、ソロ・アルバムも発表しています。
- 森 雅樹(ギター、ドラム担当):
ジャズ、ロカビリー、ブルース、スウィング、レゲエなど、多ジャンルにまたがるスタイルのギタープレイが特徴で、EGO-WRAPPIN’では、ギター、ドラム以外に、作曲・編曲・プロデュースも担当しています。
一見クールで寡黙そうに見えますが、インタビューなどではユーモアのある関西人らしい語り口が印象的です。
本格的なソロ活動は行っていませんが、映画やドラマへの楽曲提供・制作を行うことがあります。
EGO-WRAPPIN’の音楽
EGO-WRAPPIN’の音楽は、初期と中期以降で、大きく異なります。
初期のEGO-WRAPPIN’は、ジャズ、ブルースを主体とした昭和歌謡曲の懐かしさを感じる音楽を展開していましたが、中期以降は、更に音楽の幅を広げ、ポップス、ロック、レゲエ、ファンクなどを取り入れたミクスチャ・ロックへと変化しました。
音楽性の違いはあるものの、どのアルバムもEGO-WRAPPIN’の独自性が強く、邦楽の中で、EGO-WRAPPIN’は、唯一無二の存在となっています。
EGO-WRAPPIN’のアルバムの初心者向け、中級者向け、上級者向けの分類は、以下の通りです。
【ジャズ、ブルースを主体とした昭和歌謡曲のアルバム】
- BLUE SPEAKER(1998年):中級者向け
- 満ち汐のロマンス(2001年):初心者向け
- Night Food(2002年):初心者向け
【ミクスチャ・ロックのアルバム】
- merry merry(2004年):上級者向け
- ON THE ROCKS!(2006年):上級者向け
- EGO-WRAPPIN’ AND THE GOSSIP OF JAXX(2009年):中級者向け
- ないものねだりのデッドヒート(2010年):中級者向け
- steal a person’s heart(2013年):初心者向け
- Dream Baby Dream(2019年):上級者向け
まとめ
最後に、EGO-WRAPPIN’のランキング結果をまとめます。
| 順位 | アルバム名 | 点数 |
|---|---|---|
| 1位 | 満ち汐のロマンス | 4.2 |
| 2位 | Night Food | 4.0 |
| 3位 | steal a person’s heart | 3.6 |
| 4位 | BLUE SPEAKER | 3.4 |
| 5位 | ないものねだりのデッドヒート | 3.2 |
| 6位 | EGO-WRAPPIN’ AND THE GOSSIP OF JAXX | 3.0 |
| 7位 | Dream Baby Dream | 2.8 |
| 8位 | merry merry | 2.6 |
| 9位 | ON THE ROCKS! | 2.5 |
初期EGO-WRAPPIN’のジャズ、ブルースを主体とした昭和歌謡曲のアルバムを上位にランキングしました。
この昭和歌謡曲の初期EGO-WRAPPIN’のインパクトが強烈であったため、「merry merry」以降の音楽性の変化についていけなくなった人もいるのではないかと思います。
しかし、近年のアルバムは、初期EGO-WRAPPIN’の音楽と、「merry merry」以降の音楽がうまく結びつき、EGO-WRAPPIN’の新旧ファンの人にも、納得できるアルバムを制作してくれています。
そこで、「merry merry」以降、EGO-WRAPPIN’の音楽を聞かなくなってしまった人は、ぜひ、上記のランキングを参考に多くのアルバムを聞いてもらいたいと思っています。
次回は、オルタナティブ・ロック・バンド L’Arc〜en〜Cielの全アルバム・ランキングをしていきたいと思います。