EW&F(アース・ウィンド・アンド・ファイアー) 全アルバム ランキング 前編|EW&Fのおすすめアルバム

EW&F(アース・ウィンド・アンド・ファイアー) 全アルバム ランキング

今回から、Soul/R&B ジャンルのアーティストのアルバム ランキングに入っていきたいと思います。

まずは、Soul/R&Bのアーティストの中で最も有名で影響力のあったEW&F(アース・ウィンド・アンド・ファイアー) の全アルバムランキングをしていきます。

EW&F(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)は、20枚と多くのスタジオ・アルバムを残しているため、2回に分けて、ランキングしていきます。

まずは、前編として、ファースト・アルバム「Earth, Wind and Fire」から、「Faces」までを紹介・評価していきます。

EW&Fの特徴は、高音と低音の2人のボーカル、大胆なホーンセクションの使用、宇宙を感じさせる壮大なサウンド、アフリカの楽器カリンバの使用などがあげられます。

EW&Fは、大所帯バンドで、高音ボーカルのフィリップ・ベイリー、低音ボーカルのモーリス・ホワイトが所属していました。

初期は、ジャズ+ソウル+ロックに、アフリカ系の音を加えたサウンドで、徐々に、ディスコ系のサウンドに変化していき、1970年代後半に絶頂期を迎えます。

その後、1980年代になると、電子楽器を多く使用するようになり、この辺りから、EW&Fのパワーが失速し始めて、人気がなくなっていきます。

そんな、EW&Fのアルバムを紹介しながらランキングしていきたいと思います。

ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。

EW&Fのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、EW&Fのアルバムの評価を知りたい方に、役立つ記事になっています。

EW&F アルバムランキング

第10位
The Need of Love 愛の伝道師

ロックやファンクというよりもジャズのアルバムね。私の知っているEW&Fではないわ。
kat
ファースト・アルバムの方が、EW&Fのサウンドだったね。ファースト・アルバムが売れなかったので、方向転換して、もっとジャズの音に近づけたのかもしれないね。

評価: 2.4
1971年発売のセカンド・アルバムで、EW&Fのアルバムの中では、異質なアルバムです。ジャケットからして、廃墟にメンバが写っているだけの地味なもので、モーリス・ホワイトのボーカルが、かろうじてEW&Fと分かるぐらいです。ジャズ・ロック要素が強く、EW&Fのサウンドを期待せずに聞けば、良いアルバムだと思います。1960年代のフージョンに近いサウンドです。

第9位
Earth, Wind and Fire

ブラス・バンドのジャズに似たサウンドね。70年代後半のディスコ要素は全くないアルバムね。
kat
ブラス・ロックとファンクを合わせたような感じだね。このファースト・アルバムとセカンド・アルバムは、ほとんど知られていないアルバムだけど、EW&Fの原点だね。

評価: 2.5
1971年発売のファースト・アルバムで、ブラス・ロックに近いサウンドです。まだ、ベースが目立っていませんが、ギターは、ファンキーです。「Love is Life」が小ヒットしていますが、EW&Fのアルバムの中では、セカンド・アルバムと同様ほとんど知られていないアルバムで、世間では「地球最後の日」がファースト・アルバムだと思われていることが多いかと思います。ただ、デビュー・アルバムにしては良くできていて、ファンキーでかっこよく、ダイヤモンドの原石のようなアルバムです。

第8位
Last Days and Time 地球最後の日

まだ、ホーン・セクションが弱く、ジャズ要素が強いけど、サウンドはしっかりしているアルバムね。
kat
そうだね。「Head to the Sky」よりも前のアルバムは、あまり良い評判を聞かないので、ずっと、このアルバムは聴いていなかったんだよね。でも、初めて聞いた時は、サウンドがしっかりしていて驚いたアルバムだね。

評価: 2.6
1972年発売の3作目のスタジオ・アルバムで、ジャズ・ファンク要素の強いアルバムです。Miles Davisの曲「They Don’t See」や、フリー・ジャズのような「Interlude」が入っていたりとジャズ志向が強いのも特徴です。「Power」は、力強いジャズ・ファンク曲で、ライブアルバム「灼熱の狂宴」でも演奏された曲です。ボーカル入りの曲は、結構、メロディアスな曲が多く、最盛期のEW&Fにも通じるような楽曲です。ちなみに、このアルバム時には、女性ボーカルJessica Cleaves もメンバにいました。

第7位
Head to the Sky

EW&Fの全盛期の迫力はまだないけど、EW&Fの骨格が出来上がったように思えるアルバムだわね。
kat
このアルバムまでは、全く売れていなかったけど、このアルバムからEW&Fの名前が知れ渡り、少し売れてきたという感じだね。

評価: 2.7
1973年発売の4作目のスタジオ・アルバムで、ジャズ要素が少なくなり、ファンク・ラテン色が強くなってきたアルバムです。Al McKayとAndrew Woolfolkが加入し、黄金期のメンバーが揃ったアルバムでもあります。このアルバムから。「Evil」が、中ヒットし、ライブの定番曲にもなりました。ラストの「Zanzibar」は、13分にも及ぶラテン・ロック色が強いインストゥルメンタル曲です。

第6位
Faces

前作「黙示録」までのサウンドよりも、少し近代的なサウンドに変わったように感じるわ。
kat
1980年に発売されたアルバムなので、当時流行り出した電子音を入れてきたアルバムだね。このアルバム以降、もっと電子音が多くなり、サウンドが激変していくけどね。

評価: 2.8
1980年発売の10作目のスタジオ・アルバムで、2枚組のアルバムです。最盛期の「黙示録」までのアルバムと比べて、決して悪くなった訳ではないのですが、80年代の電子音が入ってきたことにより、少し音が薄っぺらくなり、EW&Fのオーラがなってしまったように感じます。70年代に活躍したアーティストが、80年代の流行に乗って、サウンドを変化させてきたのと同じ流れです。メロディ自体は悪くなく、ボーカルは相変わらず良く、特に、「スパークル」は、フィリップ・ベイリーの凄さが分かります。しかし、一般的には、評判の悪いアルバムです。

第5位
Open Our Eyes 太陽の化身

このアルバムから、EW&Fの迫力が出始めたアルバムね。ファンク、ジャズ、ゴスペルとEW&Fの良さが分かるアルバムだわ。
kat
EW&Fのブレーク直前のアルバムだね。ブレーク直前と言っても、このアルバムは、全米プラチナ・ディスクを獲得しているので、既に売れ始めてきたアルバムだけどね。

評価: 3.0
1974年発売の5作目のスタジオ・アルバムで、最盛期のアルバム「暗黒への挑戦」〜「黙示録」のEW&Fのサウンドに近くなってきたアルバムです。このアルバムから、「Mighty Mighty」と「Kalimba Story」がヒットしています。この2曲以外にも、ミドルテンポの「Devotion」や「Feelin’ Blue」も秀逸です。これからEW&Fの快進撃が始まる前夜祭的なアルバムだと思います。

第4位
Spirit 魂

激しい曲と静かな曲が分かれているアルバムね。静かな曲は、瞑想的なものを感じるわ。
kat
全盛期のアルバムの中では、「太陽神」や「黙示録」と比較すると、地味なアルバムだけど、フィリップ・ベイリーのボーカルは美しく、オーラを感じるアルバムだね。

評価: 3.6
1976年発売の7作目のスタジオ・アルバムで、前作「暗黒への挑戦」よりも洗練され、宗教的な要素を感じます。特に、「Imagination」と「Spirit」は曲名通り、宗教的、神秘的な曲で、フィリップ・ベイリーのファルセットのボーカルの凄さと美しさが分かる曲です。このアルバムからは、「Getaway」がヒットしています。前作「暗黒への挑戦」も素晴らしいですが、まだEW&F独特なオーラが出ていないように感じますが、このアルバムは、EW&Fのオーラが出まくっているアルバムです。

次は、3位 → 1位 です。

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