Yes(イエス)1981年以降のアルバムランキング
前回は、イエスの1969年〜1980年のアルバムランキングをしましたので、今回は、1981年以降の全アルバムのランキング付けをしたいと思います。
イエスは、1980年から1983年の期間、活動はしておらず、実質、解散状態でした。
ところが、突如、トレヴァー・ラビンを迎え入れて、イエスを再活動させます。
トレヴァー・ラビンがメンバになったイエスは、90125イエスと呼ばれていますが、「90125」という数字は、意味がある数字ではなく、単なるレコードの品番とのことです。
90125イエスが制作した「ロンリー・ハート」が、大ヒットし、イエスは奇跡的な大復活を遂げますが、1970年代のプログレッシブ・ロックとは全く異なるサウンドで、昔からのイエス ファンからは、不評でした。
とはいうものの、新しいファンを獲得できているので、90125イエスの結成は、成功だったのかと思います。
しかし、1980年後半から、1990年初頭に、1970年代のメンバで「ABWH」(メンバの頭文字アンダーソン、ブルーフォード、ウェイクマン、ハウを取ったもの)を結成したために、イエスが、「トレヴァー・ラビン率いるイエス」と「旧メンバのイエス」に分裂してしまい、混沌とした時代に突入します。
このような1981年以降の激動の時代に発売されたイエスのアルバムを、紹介・評価していきます。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれません。その点は、ご了承ください。
イエスのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、イエスのアルバムの評価を知りたい方に、役立つ記事になっています。
イエス アルバムランキング 1981年以降
Open Your Eyes
評価: 1.5
1997年発売の17作目のアルバムで、トレヴァー・ラビンも、リック・ウェイクマンも参加していないことから、今までのイエスの特徴はなく、ギター中心のロック・アルバムになっています。元TOTOのメンバであるスティーヴ・ポーカロがキーボードで参加していますが、あまりキーボードの音は入っていません。テンポの良い曲が多いですが、魅力的な曲がなく、評判の悪いアルバムです。
Union 結晶
評価: 1.8
1991年発売の13作目のアルバムで、90125イエスと、旧メンバのイエスが、和解し、合体して制作されたアルバムです。和解したといっても、確執があったのか、あまりまとまりのあるアルバムとは言えません。実際、90125イエスと、旧イエスのメンバが全員、一緒に演奏している曲はなく、イエスとは関係のない曲も収録されています。90125イエスの曲と、そうではない曲で分けられていて、このアルバムでは、90125イエスの曲(「Lift Me Up」「Saving My Heart」「Miracle Of Life」「The More We Live-Let Go」)の方が優れているように思えます。
90125
評価: 2.0
1983年発売の11作目のアルバムで、南アフリカ共和国出身のギタリスト トレヴァー・ラビンが初めて参加したアルバムです。イエスのオリジナル・メンバ トニー・ケイが、キーボードで復活しているのも興味深いです。1曲目の「ロンリー・ハート」は、イエス唯一の全米Billboard Hot 100の1位になるなど、当時はかなり有名になったアルバムですが、サウンドの変化が急すぎたことと、「ロンリー・ハート」以外は、話題に上がらない曲ばかりで、アルバム全体としては、イマイチな感じがします。
Heaven & Earth
評価: 2.2
2014年発売の21作目のアルバムです。このアルバムまで全てのイエスのアルバムに参加していたクリス・スクワイアが、2015年に他界してしまったため、このアルバムは、クリス・スクワイアの遺作となってしまいました。ボーカルが、ジョン・アンダーソンにそっくりであるため、イエスのアルバムとしては違和感はありませんが、緊迫感がなく、落ち着いた癒しのサウンドに変化しています。スティーブ・ハウがギターで参加していますが、控えめな演奏で、キーボード中心のアルバムです。
Big Generator
評価: 2.4
1987年発売の12作目のアルバムで、90125イエスとしては、2作目になります。前作「90125」以上にトレヴァー・ラビン色が強くなり、70年代イエスのサウンドは全くありません。しかし、前作「90125」よりも魅力的な曲が増え、まとまりのあるアルバムです。イエスとは別バンドだと思って聞けば、悪いアルバムではないと思います。前作よりもロックしています。
次は、6位 → 1位 です。
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