Stevie Wonder(スティーヴィー・ワンダー) 全アルバム ランキング 後編
前回は、Stevie Wonder(スティーヴィー・ワンダー)の1962年〜1972年のアルバム・ランキングをしましたので、今回は、1972年以降のアルバム(「トーキング・ブック」以降のアルバム)ランキングを行いたいと思います。
1972年発売「トーキング・ブック」〜1976年発売「キー・オブ・ライフ」は、スティーヴィー・ワンダーの絶頂期のアルバムで、神がかっていますが、それ以降のアルバムは、一般大衆化し、時代に合わせたサウンドに変化していきます。
そんなスティーヴィー・ワンダーの1972年以降のアルバムを紹介・評価していきます。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
スティーヴィー・ワンダーのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、スティーヴィー・ワンダーのアルバムの評価やおすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
Stevie Wonder アルバムランキング
Characters
評価: 2.3
1987年発売の23枚目のアルバムで、前作「イン・スクエア・サークル」を更に、デジタル・サウンド化したアルバムです。そのため、1970年代のスティーヴィー・ワンダーのオーラは全くなく、当時の批評家達からは酷評を浴びました。話題性があったのは、マイケル・ジャクソンがヴォーカルとして参加している「ゲット・イット」ぐらいで、あとは、あまり魅力のない曲が多いアルバムです。
In Square Circle
評価: 2.4
1985年発売の22枚目のアルバムで、デジタル・サウンド化が進んだため、バックの演奏がシンプルになり、ボーカル主体になったアルバムです。「パートタイム・ラヴァー」がミリオン・ヒットし、「オーヴァージョイド」が、日本のCMで使用されたことから、この2曲は、日本でもよく知られた曲です。この2曲以外では「Whereabouts」が優れたバラード曲ではあるものの、それ以外の曲は、デジタル・サウンドであるため、あまり面白みがない曲に聞こえます。
Jungle Fever
評価: 2.5
1991年発売の24枚目のアルバムで、スパイク・リー監督の映画「ジャングル・フィーバー」のサウンド・トラックです。スティーヴィー・ワンダーのサウンド・トラックと言えば、「ウーマン・イン・レッド」が有名ですが、本作は、有名曲がほとんど収録されていませんので、あまり知られていないアルバムです。1曲目「Fun Day」〜3曲目「These Three Words」が、70年代のスティーヴィー・ワンダーを感じさせ期待を持たせますが、後半は、デジタル・サウンドが中心になってしまい、魅力がなくなっています。
Conversation Peace
評価: 2.5
1995年発売の25枚目のスタジオ・アルバムです。1990年代に入り、スティーヴィー・ワンダーのアルバム発表数が少なくなり、「Jungle Fever」と、この「Conversation Peace」しか、
1990年代には発表していません。「Jungle Fever」がサウンド・トラックであったため、実質、オリジナル・アルバムになると、本作しかありません。全体的に落ち着いた曲が多く、大人びたAORなアルバムに仕上がっています。「For Your Love」は、「世界都市博覧会」で使用される予定の曲だったため、日本では、馴染み深い曲です。(「世界都市博覧会」の開催は、バブル崩壊などの理由で中止になりました)
A Time to Love
評価: 2.7
2005年発売の26枚目のスタジオ・アルバムで、2022年時点では、スティーヴィー・ワンダーのラスト・アルバムになります。1980年代や1990年代のデジタル・サウンドはなくなり、1970年代に近い自然な演奏で、音質の良いアルバムです。プリンスやポール・マッカートニーなどのスター達が参加しており、面白いところでは、スティーヴィー・ワンダーの愛娘アイシャ・モーリスも参加しています(尚、「キー・オブ・ライフ」に収録されていた「Isn’t She Lovely」は、アイシャ・モーリスの誕生祝いとして書かれた曲です)。全体的にジャジーで、AORを感じさせるアルバムです。
The Woman in Red
評価: 2.7
1984年発売の21枚目のアルバムで、映画「ウーマン・イン・レッド」のオリジナル・サウンドトラックです。収録曲の「I Just Called to Say I Love You 心の愛」は、全米チャート1位を記録する大ヒットとなり、また、アカデミー歌曲賞とゴールデングローブ賞 主題歌賞を受賞したため、スティーヴィー・ワンダーの楽曲の中では、最も有名な曲となりました。本作は、ディオンヌ・ワーウィックとともに、バラード曲が多く収録されています。
Journey through the Secret Life of Plants シークレット・ライフ
評価: 2.8
1979年発売の19枚目のスタジオ・アルバムで、サウンド・トラックですが、映画の方は、一般公開されませんでした。どのような映画かは分かりませんが、インストゥルメンタルな曲が多く、スティーヴィー・ワンダーのオリジナル・アルバムとは一線を画します。植物をテーマにしており、静かな自然を感じさせるアルバムです。絶頂期のアルバム「キー・オブ・ライフ」の直後のアルバムであったため、絶頂期のスティーヴィー・ワンダーのサウンドを期待して購入した人は、肩透かしを食らったかと想像します。商業的にも失敗したアルバムですが、聞けば聞くほど良さが分かるスルメ的なアルバムです。
次は、5位 → 1位 です。
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