Stevie Wonder(スティーヴィー・ワンダー) 全アルバム ランキング 前編|おすすめアルバム

第5位
Signed, Sealed, Delivered 涙をとどけて

ソウルのヒット曲を集めたアルバムね。ビートルズのカヴァー曲などが収録されていて分かりやすいアルバムね。
kat
このアルバムから、スティーヴィー・ワンダーの新しいスタイルが出始めているね。

評価: 2.9

1970年発売の12枚目のスタジオ・アルバムで、「涙をとどけて」「ヘヴン・ヘルプ・アス・オール」「夢の中の君」「恋を抱きしめよう」の4曲のヒット曲が収録されています。

また、ビートルズのカヴァー曲「恋を抱きしめよう(We Can Work It Out)」も収録されています。

スティーヴィー・ワンダーは、本作から、自らの作品のセルフプロデュース権が与えられ、アルバム制作にも関わるようになりました。

2曲をプロデュース、3曲を共同プロデュースしています。

ヒット曲の寄せ集めのようなアルバムで、統一感はありませんが、各楽曲の質が高い作品です。

第4位
Where I’m Coming From 青春の軌跡

前作「涙をとどけて」に比べると、サウンドが変化し進化しているわね。
kat
スティーヴィー・ワンダーの野心作だけど、世間一般的には、失敗作との評価がされているアルバムだね。

評価: 3.05

1975年発売の13枚目のスタジオ・アルバムで、全曲、当時の妻であったシリータ・ライトとの共作のアルバムです。

「For Once in my Life」よりも更に、演奏が進化し、実験色の強いアルバムに仕上がっています。

そのため、世間一般的には、あまり評価の高くないアルバムですが、本作があったからこそ、「トーキング・ブック」以降の絶頂期を迎えることができたと思っています。


For Once in my Life

モータウンのソウルフルさが減って、スティーヴィー・ワンダーの個性が出始めているわね。
kat
今までのアルバムに比べて、演奏も歌も独自性が出てきているね。

評価: 3.1
1970年発売の10枚目のスタジオ・アルバムで、絶頂期のスティーヴィー・ワンダーの個性が出始めており、ファンキーな曲も増えています。

その分、モータウンのソウルフルさは減ってきています。

アルバム名にもなっている「For Once in my Life」は、シングル・カットされ、米国・英国でトップ3ヒットを記録しました。

演奏においても、クラヴィネットを使用したりと、進化しており、世間一般的にも評価の高いアルバムです。


My Cherie Amour

モータウンのソウルフルなバラード曲が多いアルバムね。「My Cherie Amour」が素晴らしいわね。
kat
「My Cherie Amour」は名曲だね。ドアーズの「ハートに火をつけて」をカヴァーしているのは面白いね。

評価: 3.15

1969年発売の11枚目のスタジオ・アルバムで、バラード・ナンバーに重点を置いたアルバムです。

「マイ・シェリー・アモール」「イエスターミー、イエスターユー、イエスターデイ」がシングル・カットされ、ヒットしました。

ドアーズの「ハートに火をつけて」や、映画「いそしぎ」のテーマ曲などカカヴァーしており、聞きどころの多いアルバムです。

スティーヴィー・ワンダーのハーモニカ演奏も光っています。


Music of My Mind 心の詩

ファンキーな曲が増え、「トーキング・ブック」以降の絶頂期のサウンドが出来上がったアルバムね。
kat
シンセサイザーを多用し、新生スティーヴィー・ワンダーが開始されたアルバムだね。

評価: 3.5

1972年発売の14枚目のスタジオアルバムで、スティーヴィー・ワンダーが全曲作曲、全楽器演奏、プロデュースし、天才ぶりを発揮しており、

「トーキング・ブック」から始まる絶頂期のアルバムの前夜祭的な作品です。

モータウンのソウルフルな曲はなくなり、実験的要素がありますが、それでも洗練された素晴らしいアルバムです。

この時代、スティーヴィー・ワンダーは、シンセサイザーに興味を持ち、本作から、シンセサイザーが多用され始めます。

その他のおすすめアルバム

    Live at the Talk of the Town

  • 1970年のライブ・アルバムで、もともとは、英国のみの発売でしたが、2005年に、itunesを通して、アメリカでもリリースされました。
  • 同じく1970年のライブ・アルバムに、「Stevie Wonder Live」というアルバムがありますが、同じ曲が何曲か被っていることや、本作の方が音質が良いため、本作をおすすめします。
    Recorded Live: The 12 Year Old Genius

  • まだ、リトル・スティーヴィー・ワンダーの時代である1962年のライブ・アルバムです。声変わりしておらず、スティーヴィー・ワンダーのボーカルが、少年の声をしています。
  • オープニング・ナンバーの「Fingertips,Pt1 & 2」が、全米チャート1位を記録しました。

まとめ

スティーヴィー・ワンダーの初期のアルバム14枚をランキング付けしました。

スティーヴィー・ワンダーのアルバムでは、「トーキング・ブック」以降のアルバムしか聞いたことがない人が多いのではないかと思います。

スティーヴィー・ワンダーの初期のアルバムは、スティーヴィー・ワンダーの音楽性が確立していないアルバムが多いため、ジャズや、モータウン独特の古いソウル サウンドか好きではない人には、合わないかもしれません。

しかし、スティーヴィー・ワンダーの音楽性が確立し始めた「青春の軌跡」「心の詩」は、絶頂期のスティーヴィー・ワンダーに近いサウンドであるため、まだ聞いたことがない方は、この機会に聞いてみることをおすすめします。

次回は、スティーヴィー・ワンダーの絶頂期の「トーキング・ブック」以降のアルバムのランキングをしていきたいと思います。

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