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聖飢魔II 全アルバム ランキング|名盤、おすすめ アルバムの紹介
前回は、BABYMETAL(ベビーメタル)の全アルバム・ランキングを行いましたので、
今回は、デーモン小暮率いる聖飢魔IIの全アルバムをランキング形式で紹介していきたいと思います。
聖飢魔IIは、1982年12月、ダミアン浜田を中心に、デーモン小暮、エース清水、ゾッド星島らとともに早稲田大学で結成されました。
そして、1985年に「聖飢魔II〜悪魔が来たりてヘヴィメタる」でデビューし、「蝋人形の館」が大ヒットを記録して一躍有名になりました。
聖飢魔IIは、悪魔教を布教するために組織された「教団」であると主張し、音楽性だけでなく、容姿やキャラクターでも注目を集め、人気を獲得していきました。
特にリーダー兼ボーカルのデーモン小暮は、巧みな話術とユーモアあふれるキャラクターで、お茶の間にも広く知られる存在となりました。
聖飢魔IIの音楽はヘビーメタルを基調としながらも、その枠にとどまらず幅広いロックサウンドを展開しており、中には悪魔のイメージとは対照的なポップな楽曲も残しています。
そして、1999年には、デビュー時の公約通り「地球征服を完了した」として解散しました。
しかし、その後も期間限定での再集結やツアー開催などを行い、たびたび再結成を果たしています。
そんな聖飢魔IIの名盤の紹介や評価をしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点はご了承ください。
聖飢魔IIのアルバムを聴いてみたいけれど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、
聖飢魔IIのアルバムの評価や、名盤、おすすめのアルバムを知りたい方に、役立つ記事になっています。
評価点の基準
評価点の基準は、以下の通りです。
| 評価点 | 基準 |
|---|---|
| 1.0 〜 2.0 | 駄作のアルバム |
| 2.0 〜 3.0 | 普通のアルバム |
| 3.0 〜 4.0 | 良作のアルバム |
| 4.0 〜 4.5 | 最高傑作のアルバム |
| 4.5 〜 | 歴史的名盤 |
聖飢魔II アルバムランキング
PONK!!

私的評価: 2.5
1994年に発売された8作目のアルバムで、初の海外レコーディングが行われた作品です。
前作「恐怖のレストラン」が一般受けしにくいホラー要素の強いヘビーメタル作品であったためセールスが低迷したことや、デーモン小暮の女性スキャンダルなどの影響もあり、聖飢魔Ⅱの人気は低迷していきました。
この状況を払拭するために、これまでの聖飢魔Ⅱとは異なるポルカやフォークソング、AORなどを取り入れ、大幅なサウンドのイメージチェンジが図られました。
しかし、このイメージチェンジは成功したとは言えず、セールスの回復には至りませんでした。
また、過去作を好んでいたファンが離れてしまうなど、さらに厳しい状況に追い込まれていきました。
それでも本作は、ヘビーメタルやハードロックとは異なる作風ではあるものの、デーモン小暮が「おもちゃ箱をひっくり返したような作品」と語っている通り、聖飢魔Ⅱの別の一面が見られる、バラエティ豊かな興味深い内容となっています。
有害

私的評価: 2.8
1990年に発売された6作目のアルバムで、初のベスト・アルバムやデーモン小暮のソロ・アルバムを挟んでリリースされた作品です。
本作発売前にバラード・シングル2枚(「白い奇蹟」および「BAD AGAIN 〜美しき反逆〜」)を発表していたことから、本作は毒気の強い楽曲を収録するというコンセプトで制作されました。
しかし、初期の聖飢魔Ⅱのようなダークなヘビーメタルというよりは、前作「THE OUTER MISSION」の延長線上のポップスと疾走感のある楽曲を織り交ぜた作風となっています。
また、アルバム・タイトル「有害」が示すような、エロい歌詞の楽曲も収録されています。
全体的に目指している方向性が曖昧で、中途半端な印象を受ける部分もあります。
それでも、オリコンチャートでは最高位第5位を記録しており、当時の聖飢魔Ⅱの人気の高さがうかがえます。
聖飢魔II〜悪魔が来たりてヘヴィメタる

私的評価: 3.0
1985年に発売された、聖飢魔IIの記念すべきデビュー・アルバムです。
音質は決して良いとは言えませんが、「地獄の皇太子」「ROCK IN THE KINGDOM」「悪魔組曲」など、ライブ(ミサ)で演奏されることの多い良曲が多く収録されています。
特に後半の「悪魔組曲 作品666番ニ短調」は、聖飢魔IIのコンセプトである悪魔の要素がふんだんに盛り込まれ、ブラック・サバスを思わせる不気味な旋律が印象的です。
デビュー・アルバムでありながら、オリコンチャートで30位を記録し、ヘビーメタルのアルバムとしては異例となる10万枚を超える売り上げを達成するなど、上々の滑り出しとなりました。
なお、本作は音楽誌「BURRN!」誌上において、「聖飢魔IIを色物扱いし、ヘビーメタルをバカにしている」との理由から、同誌史上初の0点という評価を受けました。
今になって振り返ると、この評価を下した同誌には、作品の本質を見抜く目がなかったことがよく分かります。
BIG TIME CHANGES

私的評価: 3.2
1987年に発売された4作目のアルバムで、ルーク篁が新たに加入して制作された作品です。
これまで曲作りの中心であったダミアン浜田やジェイル大橋が脱退したことで、楽曲制作が成り立つのか心配されましたが、本作ではデーモン小暮を除くルーク篁、エース清水、ゼノン石川、ライデン湯沢のメンバーが一体となって曲作りを行っています。
その影響もあってか、これまでのダークでヘヴィーな路線から、アメリカン・ハードロックのような明るい曲調の楽曲が増えています。
また、ドラマティックなバラード「NEVER ENDING DARKNESS」や、エース清水がリード・ボーカルを務めた美しいバラード「ANGEL SMILE」といった新機軸の楽曲も収録されています。
デーモン小暮が本作について「本作が存在しなければ、その後の聖飢魔IIの音楽性の広がりはなかった」と語っているように、まさに聖飢魔IIの音楽の転換点となった作品です。
MOVE

私的評価: 3.3
1998年に発売された11作目のアルバムで、「ヒット曲を出す」という目的で制作された作品です。
そのため、「THE OUTER MISSION」以来となる外部プロデューサーを起用して制作が行われました。
前作「NEWS」がヘビーメタルとポップスを半々ほど取り入れた作風だったのに対し、本作はさらにポップス寄りとなり、前作以上に聴きやすさが増しています。
優しさと哀愁に満ちた作品で、メロディアスで聴きやすい「MASQUERADE」や「空の雫」「サクラちってサクラ咲いて」といった、ヒット性の高い楽曲が多く収録されています。
残念ながら大きなヒットには至りませんでしたが、今でも他のアーティストがカバーすればヒットするのではないかと思えるほどキャッチーな作品です。
聖飢魔IIは、1999年に解散することがデビュー時から決まっており、最後のアルバム「LIVING LEGEND」へ弾みをつけた作品として評価したい1枚です。
THE OUTER MISSION

私的評価: 3.4
1988年に発売された5作目のアルバムで、レベッカの土橋安騎夫をプロデューサーに迎えて制作された作品です。
土橋安騎夫のプロデュースにより、これまでの聖飢魔Ⅱのダークなヘビーメタル・サウンドとは異なり、シンセサイザーを大胆に取り入れた、明るくポップ寄りの作風へと変化しています。
当時、アメリカではTOTOやジャーニーなど、シンセサウンドを積極的に取り入れたグループが人気を得ており、その影響もあって、宇宙を想像させる壮大なスケールをコンセプトに、キラキラとした煌びやかな世界観が広がっています。
聖飢魔Ⅱ初心者にも聴きやすい作品で、本作はオリコンチャート7位を記録しました。
音質も良く、これまでの聖飢魔Ⅱのイメージを一気に払拭した完成度の高いアルバムです。
THE END OF THE CENTURY

私的評価: 3.5
1986年に発売された2作目のアルバムで、聖飢魔IIのオリジナル・アルバムとしては最も売り上げの多かった作品です。
当時の聖飢魔IIはメディアへの露出が多く、ヘビーメタルをお茶の間に広めた存在でした。
しかし、ヘビーメタルそのものに興味を持つというよりも、デーモン小暮のユーモラスな言動のほうに注目が集まっていた印象があります。
そのような状況の中で発表された本作は、正統派のヘビーメタルを展開しており、特にシングルカットされた「蝋人形の館」は、おどろおどろしくもヘビーメタルのカッコよさを表現した名曲です。
この曲は、オリコンチャートで17位を記録するヒットとなりました。
そのほかにも、「THE END OF THE CENTURY」「JACK THE RIPPER」「FIRE AFTER FIRE」といった、カッコよさ抜群の楽曲が並んでいます
また、一曲一曲にデーモン小暮の語りが付いており、コミカルな一面も見せています。
聖飢魔IIの知名度が上がったこともあり、本作はオリコンチャートで5位を記録する大ヒットとなりました。
NEWS

私的評価: 3.6
1997年に発売された10作目のアルバムで、ルーク篁を中心に制作された作品です。
前作「メフィストフェレスの肖像」がヘビーメタル路線に回帰した傑作アルバムだったのに対して、本作は前作の流れを踏襲しながらも、デジタルの打ち込みやポップスの要素を盛り込んだ作風に仕上がっています。
全体的に聴きやすさが重視されており、悪魔的な歌詞は影を潜め、メロディアスなポップ・ハードロックといった内容になっています。
そのため、ヘビーメタルやハードロック路線が好きな人にも、ポップスが好きな人にもおすすめできるアルバムです。
ここ数年低迷していた聖飢魔IIが、完全復活を目指して前向きに制作したことが感じられる良作です。
BLOODIEST

私的評価: 3.7
2022年に発売された13作目のアルバムで、「LIVING LEGEND」以来、実に23年ぶりにリリースされた作品です。
聖飢魔Ⅱは1999年に解散してから5年おきにツアーを実施しており、2020年にもツアーを予定していましたが、コロナの影響で大々的なツアーを行うことができませんでした。
そこで、その代わりとして本作が発表されました。
本作は、2016年にシングルとして発表されていた4曲に加え、新曲8曲で構成されています。
さらに嬉しいのは、かつての聖飢魔Ⅱのメンバーが新曲を提供している点で、ダミアン浜田、エース清水、ジェイル大橋の楽曲を聴けるのは感涙ものです。
1980年代、1990年代の聖飢魔Ⅱの音楽性からさらに進化し、近代的で重厚なヘビーメタルが展開されています。
残念な点は音質があまり良くないことですが、それでも圧倒的なパフォーマンスによって、その弱点を補うだけのパワーを感じることができます。
Season II

私的評価: 3.8
2025年に発売された14作目のアルバムで、デビュー40周年を記念した再集結プロジェクトの流れの中で発表された作品です。
1999年に解散してから発表された2枚目のアルバムで、前作「BLOODIEST」の延長線上にあるパワフルなヘビーメタルを展開しており、さらにロック調の楽曲やバラードなど、バラエティ豊かな内容となっています。
正統派ヘビーメタルを軸に、シンフォニック要素やエレクトロ要素も加えたことで、新たな聖飢魔Ⅱの音楽を感じさせます。
40年を経てもなお、これだけクオリティの高い作品を制作できることには感服してしまいます。
本作がイベント的なアルバムなのか、それとも2025年以降を聖飢魔ⅡのSeason 2として活動を再開するのか、今後の動向が期待されます。
地獄より愛をこめて

私的評価: 3.9
1986年に発売された3作目のアルバムで、ゼノン石川が初参加、ジェイル大橋が最後に参加した作品です。
本作はジェイル大橋の楽曲が半数を占めており、ジェイル大橋を中心に制作されたアルバムとなっています。
ジェイル大橋は聖飢魔IIの中でも特に音楽に対する情熱が強かったことから、本作では前作のような語りを取り入れたコミカルな要素はほとんどなくなり、本格的なハードロックやヘビーメタルが展開されています。
「DEATH LAND」「APHRODITE」「EL・DO・RA・DO」「アダムの林檎」といった、攻撃的でありながらメロディアスな楽曲をはじめ、聖飢魔IIの名曲が数多く収録されています。
しかしジェイル大橋は、音楽以外の側面で注目を集めていた聖飢魔IIの体制や、自身の大柄な振る舞いに対する周囲の反応などを理由に、バンドを脱退することになりました。
それでも本作は、ジェイル大橋の才能が存分に発揮された、聖飢魔IIの名作と言えます。

メフィストフェレスの肖像

私的評価: 4.0
1996年に発売された9作目のアルバムで、BMGビクターに移籍後、初の作品です。
前作「PONK!!」は、低迷した売り上げを回復させるため、それまでにない音楽性へと変更しましたが、結果的に売り上げはさらに低迷してしまい、失敗作となってしまいました。
そのため、デビュー以来所属していたソニー・ミュージックから離脱することになりました。
さまざまな新しいことに挑戦したものの結果が伴わなかったことから、本作では原点回帰を目指し、ヘビーメタルのサウンドへと戻しています。
さらに、デビュー10周年記念イベント「オール悪魔総進撃」をきっかけに、脱退した元メンバーであるダミアン浜田とジェイル大橋が数曲を提供しています。
このことが功を奏し、本作は久々に正統派ヘビーメタルの傑作に仕上がっています。

恐怖のレストラン

私的評価: 4.2
1992年に発売された7作目のアルバムで、ホラーと恐怖をテーマにしたコンセプト・アルバムです。
前作「有害」や前々作「THE OUTER MISSION」は一般受けするポップス寄りの作品だったのに対して、本作は一変して、聖飢魔Ⅱの悪魔的なサウンドへと原点回帰しています。
おぞましさが満載で、まるでホラー映画を観るような楽しさがあります。
本作は、これまで以上にデーモン小暮の楽曲が増え、デーモン小暮のカラーが前面に出ています。
そのため、デーモン小暮のパワフルなボーカルはもちろん、演奏も前面に出ており、圧倒されてしまいます。
ヘビーメタルが好きな人には、聖飢魔Ⅱのアルバムの中でも特におすすめできる作品です。
しかし、聖飢魔Ⅱ初心者の人には、最初は避けた方が無難かもしれません。
このように聴く人を選ぶアルバムではありますが、聖飢魔Ⅱの毒々しさが存分に表れた狂気的な傑作です。

LIVING LEGEND

私的評価: 4.4
1999年に発売された12作目のアルバムで、ラスト・アルバムにして聖飢魔IIの最高傑作といえる作品です。
「恐怖のレストラン」以降、聖飢魔Ⅱは音楽の方向性が定まらず、迷いを感じさせる時期もありましたが、最後に見事な有終の美を飾りました。
ヘビーメタルを主体としていますが、初期のおどろおどろしい聖飢魔Ⅱとは異なり、カッコよさとキャッチーさを全面に押し出した内容で、捨て曲は一切ありません。
特にオープニング・ナンバーの「HEAVY METAL IS DEAD」は、ヘビーメタルのお手本となるような疾走感あふれる楽曲で、聖飢魔Ⅱの楽曲の中でもNo.1といってもよいほどのカッコよさを誇ります。
公約通り本作発表後に聖飢魔Ⅱは解散してしまいますが、解散するのがもったいないほどの傑作であり、ヘビーメタルやハードロックが好きな人なら絶対に聴いておきたいアルバムです。
おすすめのライブ・アルバム
- 1991年11月21日にロンドンのマーキー・クラブで行われた公演の模様を収録した、聖飢魔Ⅱ初のライブ・アルバムです。
- デーモン小暮が帰国子女であったこともあり、MCを含め、悪魔組曲以外はすべて英語で歌われています。ただし、音質が悪いのが難点で、英語はやや聴き取りづらくなっています。
- 英語の歌詞には違和感を覚えるものの、演奏や歌唱力は抜群で、海外でも十分通用しそうなパフォーマンスが繰り広げられています。
LIVE! BLACKMASS IN LONDON
- 1999年12月29日、30日、31日に東京ベイNKホールで行われたラストライブの模様の一部を収録した、聖飢魔II2枚目のライブ・アルバムです。このライブ完了後、1999年12月31日23時59分59秒をもって聖飢魔Ⅱは解散しました。
- 1作目のライブ・アルバム「LIVE! BLACK MASS IN LONDON」よりも音質が良く、デーモン小暮のボーカルも聴き取りやすくなっています。
- スタジオ・アルバムよりも演奏スピードが速く、圧巻のギター速弾きを聴くことができます。ルーク篁、エース清水、そしてジェイル大橋のトリプルギターによる「FIRE AFTER FIRE」も収録されており、貴重な演奏を聴くことができます。
THE BLACK MASS FINAL 3 NIGHTS
- デビュー30周年を記念して、2015年9月17日~11月8日に行われた「全席死刑TOUR」から、10月19日の東京国際フォーラム公演の音源を収録したライブ・アルバムです。
- 今回のデビュー30周年ツアーは「全席死刑」と「続・全席死刑」の2つに分けて実施されており、それぞれセットリストが異なっています。本作は、聖飢魔IIの初期から中期の楽曲を中心に構成されています。
- トークもしっかりと収録されており、ライブの臨場感を味わうことができます。デビュー30周年を迎えてもボーカル、演奏ともに衰えはなく、聖飢魔IIのミサの初心者でも十分に楽しめる内容です。
全席死刑 -LIVE BLACK MASS 東京-
- 「全席死刑 -LIVE BLACK MASS 東京-」の続編にあたる作品で、デビュー30周年を記念して2015年11月から翌年1月にかけて行われた「続・全席死刑 TOUR」から、大阪・オリックス劇場公演の音源を収録したライブ・アルバムです。
- 「全席死刑 -LIVE BLACK MASS 東京-」は聖飢魔IIの初期から中期の楽曲を中心に構成されていましたが、本作は聖飢魔II後期の楽曲を中心に構成されています。そのため、落ち着いた大人の聖飢魔IIの演奏を味わうことができます。
- 本作にもトークがしっかりと収録されており、聖飢魔IIらしいユーモアあふれるMCを楽しむことができます。また、「全席死刑 -LIVE BLACK MASS 東京-」よりも音質が向上しており、より聴きやすくなっています。
続・全席死刑 -LIVE BLACK MASS 大阪-
おすすめのベスト・アルバム
- 1989年に発売された、聖飢魔II初のベスト・アルバムで、1985年のデビューから1989年までに発表されたシングルやアルバムの楽曲から選曲されています。オリコンチャートで、日本のヘビーメタルバンドとして初めて第1位を獲得した記念すべきアルバムです。
- ベストではなく「ワースト」というアルバム名にも、聖飢魔Ⅱらしいユーモアが感じられます。何曲かはリミックスや新録音が行われているため、オリジナルよりも音質が良くなっているように感じられます。
- シングルでのみ発表されていた「STAINLESS NIGHT」と「白い奇蹟」が初めてアルバムに収録されたため、それだけでも聴く価値のある作品です。
WORST
- 聖飢魔IIが当時所属していたBMGからリリースされたベスト・アルバムで、「本家」または「銀盤」と呼ばれている作品です。
- 聖飢魔Ⅱの初期と後期の楽曲を中心に選曲されており、初期の楽曲の多くが新録音されています。また、未発表曲「敗れざる者たち」も収録されています。
- ベスト盤が多い聖飢魔Ⅱですが、本作はその中でも、まさにベストの中のベストと言える名曲ばかりが選ばれています。さらに、曲順もライブを意識した構成で収録されています。
1999 BLACK LIST
- 聖飢魔IIが過去に所属していたソニーからリリースされたベスト・アルバムで、「元祖」または「金盤」と呼ばれている作品です。
- 聖飢魔Ⅱの初期から中期の楽曲を中心に選曲されています。また、ボーカルのみ新たに録り直した曲や、「正義のために」「世界一のくちづけ」など、アルバム未収録の楽曲も収録されています。
- 「1999 BLACK LIST」がヘビーメタルやノリの良い楽曲を中心とした内容であるのに対し、本作はバラードやマニア向けの楽曲が多く選ばれています。「1999 BLACK LIST」とあわせて聴くことで、聖飢魔Ⅱの基本を押さえることができます。
1999 BLOOD LIST
- 「1999 BLOOD LIST」「1999 BLACK LIST」に続き、2000年に発表されたベスト・アルバムで、通称「銅盤」と呼ばれている作品です。
- アルバム未収録曲や未発表テイクを多く含むため、マニア向けのベスト盤と言えます。デーモン小暮も本作について、「マニアのための集大成盤であると言えるだろう」と語っています。
- 後期聖飢魔IIの楽曲を中心に、「G.G.G.(ゲゲゲの鬼太郎のテーマ)」や「悪魔のメリークリスマス(完結編)」といった珍しい楽曲が聴けるため、それだけでも価値のあるアルバムです。
DEVIL BLESS YOU! 〜聖飢魔II FINAL WORKS〜
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聖飢魔Ⅱのメンバー
聖飢魔Ⅱは、ダミアン浜田が結成したバンドでしたが、ダミアン浜田は途中で脱退するなどメンバー変動が激しいバンドでした。
以下に聖飢魔Ⅱの主要メンバーを紹介します。
- デーモン小暮(リードボーカル担当):
聖飢魔IIのフロントマン兼リーダーで、デーモン閣下とも呼ばれています。
1982年、地球征服を目的とする悪魔教団という設定で聖飢魔IIを結成し、ヘビーメタルらしい圧巻のボーカルを披露しています。
聖飢魔II以外にも、ソロ歌手、タレント、俳優、作家、演出家など、幅広い分野で活躍しています。
また、大の大相撲ファンとしても知られ、相撲評論家やテレビ解説者としても活動しています。
- ダミアン浜田(ギター担当):
聖飢魔IIの創始者で、「地獄の皇太子」や「地獄の大魔王」といったキャラクター設定のもと活動しました。
1985年に聖飢魔IIを脱退し、活動期間は短かったものの、作曲家として初期の代表曲に関わるなど、その後の聖飢魔IIの音楽的基盤を築きました。
脱退後は高校の数学教師の勤務や、ソロ作品を発表するなど、独自の活動を行っています。
また、現在でも聖飢魔IIのライブにゲストとして参加することもあり、創設者としての存在感を示しています。
- エース清水(ギター、ボーカル担当):
聖飢魔IIの初期メンバーで、結成当初はドラマーとして活動していました。
しかし、その後いったんバンドを離れ、1984年にギタリストとして復帰しました。
ギター以外にも、デーモン小暮以外で唯一リードボーカルをとることもあります。
聖飢魔Ⅱ解散後も、音楽活動を続け、face to aceを結成してライブ活動や作品制作を行っています。
また、ギタリストとしての活動だけでなく、作曲・プロデュースや音楽理論に関する書籍の執筆など、幅広い分野で活躍しています。
- ジェイル大橋(ギター担当):
聖飢魔IIでは「地獄最悪刑務所拷問官ジェイル大橋」というキャラクター設定のもと活動し、ギタリストとしてだけでなく作曲家としても活躍しました。
1987年に聖飢魔IIを脱退し、その後は本名の大橋隆志として活動するようになります。
渡米して音楽活動を行い、ロックバンドでの活動やソロ活動など、日本とアメリカの両方で活動を展開しました。
近年では、聖飢魔IIの記念イベントや再集結ライブに参加し、復帰を果たしています。
- ルーク篁(ギター担当):
聖飢魔IIには、ジェイル大橋の後任として1987年2月よりSgt.ルーク篁III世の名で加入しました。
聖飢魔IIでは、作曲面でも多くの楽曲を提供しました。
ギタリストとしてだけでなく、歌手としても活動し、1991年にはソロアルバム「篁」を発表するなど、幅広い音楽活動を展開しています。
また、1999年に聖飢魔IIが解散した後も音楽活動を続け、2002年にはロックバンドCANTAを結成し、現在も活動しています。
- ゼノン石川(ベース担当):
聖飢魔IIでは「紀元前98038年6月22日、魔界の貿易港サイド・ビーチで発生した悪魔」とされ、二代目ベーシストとして活動しました。
敬称として「博士」「画伯」「和尚」「書家」「豪傑」など、多くの称号を持つことでも知られています。
1999年に聖飢魔IIが解散した後は、本名の石川俊介名義で活動を続け、ドラマーのライデン湯沢らとともにインストゥルメンタルバンドRXの再始動や、さまざまなセッション、バンド活動に参加するなど、精力的に音楽活動を行っています。
- ライデン湯沢(ドラム担当):
聖飢魔IIには、1985年にドラマーのジャギ古川が脱退した後任として加入しました。
聖飢魔IIでは、ライデン湯沢殿下とも呼ばれています。
聖飢魔II解散後は、名前を「雷電湯澤」に変更し、ルーク篁らとともにロックバンドCANTAを結成し、現在も活動しています。
また、セッションやサポートドラマーとしても活躍しています。
聖飢魔IIの音楽
聖飢魔IIの音楽は、基本的には正統派のヘビーメタルですが、アルバムごとにさまざまな音楽要素を取り入れています。
アルバムは大きく分けると、「ヘビーメタル色の強いアルバム」と「ポップ寄りのアルバム」に分けることができます。
また、聖飢魔IIはメンバーそれぞれの作曲スタイルが大きく異なるため、アルバムの中でも多彩な音楽が盛り込まれています。
各区分けしたアルバムの初心者向け、中級者向け、上級者向けの分類は、以下の通りです。
【ヘビーメタル色の強いアルバム】
- 聖飢魔II〜悪魔が来たりてヘヴィメタる(1985年):中級者向け
- THE END OF THE CENTURY(1986年):初心者向け
- 地獄より愛をこめて(1986年):初心者向け
- BIG TIME CHANGES(1987年):上級者向け
- 恐怖のレストラン(1992年):上級者向け
- メフィストフェレスの肖像(1996年):中級者向け
- LIVING LEGEND(1999年):初心者向け
- BLOODIEST(2022年):中級者向け
- Season II(2025年):中級者向け
【ポップ寄りのアルバム】
- THE OUTER MISSION(1988年):初心者向け
- 有害(1990年):中級者向け
- PONK!!(1994年):上級者向け
- NEWS(1997年):中級者向け
- MOVE(1998年):初心者向け
まとめ
最後に、聖飢魔IIのランキング結果をまとめます。
| 順位 | アルバム名 | 点数 |
|---|---|---|
| 1位 | LIVING LEGEND | 4.4 |
| 2位 | 恐怖のレストラン | 4.2 |
| 3位 | メフィストフェレスの肖像 | 4.0 |
| 4位 | 地獄より愛をこめて | 3.9 |
| 5位 | Season II | 3.8 |
| 6位 | BLOODIEST | 3.7 |
| 7位 | NEWS | 3.6 |
| 8位 | THE END OF THE CENTURY | 3.5 |
| 9位 | THE OUTER MISSION | 3.4 |
| 10位 | MOVE | 3.3 |
| 11位 | BIG TIME CHANGES | 3.2 |
| 12位 | 聖飢魔II〜悪魔が来たりてヘヴィメタる | 3.0 |
| 13位 | 有害 | 2.8 |
| 14位 | PONK!! | 2.5 |
ヘビーメタル色の強いアルバムを上位にランキングしました。
聖飢魔Ⅱは、容姿や言動がコミカルであるため、コミック・バンドだと勘違いしている人も多いかもしれません。
しかし、音楽的な才能は非常に優れており、メンバー全員が曲作りを行うことができ、個性の強い作品を数多く生み出しています。
ポップス色の強いアルバムは今回ランキングを低めにしてしまいましたが、これらのアルバムもすべて優れた作品です。
そのためジャンルを問わず、多くの聖飢魔Ⅱのアルバムに触れていただければと思います。
次回は、独創的で過激な音楽性と世界的な活動で知られるメタルグループ、DIR EN GREYの全アルバム・ランキングを行っていきたいと思います。