レッド・ホット・チリ・ペッパーズ 「Unlimited Love」の紹介・評価
2022年4月1日に6年ぶりとなるレッド・ホット・チリ・ペッパーズの新作『Unlimited Love』が発売されました。
今回のアルバムは、「Stadium Arcadium」以来、ジョン・フルシアンテが復帰しています。
『Unlimited Love』を一聴して、明らかに、前作「The Getaway」よりも、ギターが前に出てきていて、ギター中心のアルバムだと分かります。
「The Getaway」がキーボード中心のアルバムであったため、今後、レッチリは、キーボード中心の落ち着いたサウンドになっていくのか、少し不安でいましたが、今回の新作を聴いて、その不安は一気になくなりました。
それでは、新作『Unlimited Love』の各楽曲の紹介・評価を行い、レッチリのアルバム ランキングにも加えていきたいと思います。
楽曲の評価点は、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
レッチリの新作『Unlimited Love』の評価を知りたい方、レッチリのアルバム ランキングを知りたい方に、役立つ記事になっています。
評価結果
評価結果は以下になりました。
No | 作品 | 評価点(10点満点) |
---|---|---|
1 | Unlimited Love | 5.71点 |
レッチリのアルバム ランキングでは、12位中の9位でした。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ 全アルバムランキングレッド・ホット・チリ・ペッパーズ 2022年最新アルバム発表を記念して、レッド・ホット・チリ・ペッパーズの全アルバムを、別記事で評価しましたので、ここで、1つのランキングにまとめまし[…]
評価の詳細は、以下の通りです。
評価詳細
Unlimited Love
No | 曲名 | 感想 | 評価点 |
---|---|---|---|
1 | Black Summer | 1曲目は、静かな曲調のアコギから始まりますが、サビで盛り上がりをみせ、ジョン・フルシアンテのギターが活躍していきます。ギターの音は、「Stadium Arcadium」に近く、このアルバムの出来を期待させる曲です。 | 7点 |
2 | Here Ever After | 前面に出てくるベースと重いギター、レッチリ節のHip-Hopで始まりますが、全体的に暗く重い曲です。ベースとドラムがインパクトありますが、ギターもかっこいい曲です。 | 6点 |
3 | Aquatic Mouth Dance | カッティングギターと前面に出てくるベースで始まり、軽めのボーカルが特徴の曲です。この曲は、ベース中心のファンキーな曲で、途中にホーンも入ってきます。 | 7点 |
4 | Not The One | キーボードとベース中心のしんみりとしたバラード曲です。ギター中心の曲に偏らず、このようなキーボード中心の曲もあるところが、バラエティ豊かなアルバムだと感じます。 | 6点 |
5 | Poster Child | ファンキーなワウワウギターにHip-Hopボーカルの曲で、ワウワウギターの音は、ファンキー時代のレッチリを思い出します。 | 5点 |
6 | The Great Apes | ベース中心の静かな始まりから、ギターが中心になり、徐々に盛り上がっていきます。バラード曲ではありますが、ギターの音が激しく、少しやりすぎ感がありますが、かっこいい曲です。 | 6点 |
7 | It’s Only Natural | ギターの音が面白く、ベースが前面に出ているバラード曲です。全体的に、スローテンポで静かな大人しめの曲で、ギターソロも控えめな演奏をしています。 | 5点 |
8 | She’s a Lover | この曲も大人しめの曲ですが、カッティングギターがかっこいいファンキーな曲です。ギターソロはヘビーですが、カッティングギターのかっこよさが分かる曲です。 | 6点 |
9 | These Are the Way | スローテンポの静かな始まりから、一気に迫力のある演奏に変化し、ギターが重くヘビーになっていきます。静と動の対比が素晴らしい曲です。 | 7点 |
10 | Watchu Yhinkin’ | ベース+カッティングギターのファンキーな曲です。今回のアルバムは、結構、ファンキーな曲が多いですね。この曲も静と動がはっきりしている曲です。 | 6点 |
11 | Bestards of Light | 今までのレッチリの曲にないようなファンキーなキーボードの音から始まりますが、サビはキャッチーで聞きやすい曲です。ギターソロは重くヘビーです。 | 6点 |
12 | White Braids & Pillow Chair | ギター中心の静かな曲です。淡々としたボーカルが続き、途中からアップテンポの小刻みなドラムが入ってきますが、あまり盛り上がりがなく終わってしまいます。 | 5点 |
13 | One Way Traffic | ファンキーなギターにHip-Hopのボーカルがのかってきます。ギターがファンキーでかっこいい曲です。 | 6点 |
14 | Veronica | シンセギターのような音から始まり、どんな曲になるかと思っていたら、サビはスローテンポの泥臭い曲に変わりました。不思議な曲です。 | 5点 |
15 | Let ‘Em Cry | この曲もファンキーなギターで始まりますが、全体的に静かな曲です。ハードなギターソロや、ホーンが入ってきたりしますが、あまり盛り上がりがない曲です。 | 4点 |
16 | The Heavy Wing | この曲も静かな始まりですが、途中からハードなギターになり、盛り上がっていきます。ベースも前面に出てきて曲を盛り上げています。 | 6点 |
17 | Tangero | ラストもギター1本の静かな曲で、ボーカルが静かに歌い上げています。途中から入ってくるシンセサイザーが特徴の曲です。 | 4点 |
平均点 | 5.7点 |
前作「The Getaway」よりもギターが前面に出てハードになっていますが、勢いのある派手な曲はありませんでした。そのためか、全体的に落ち着いた静かなアルバムで、最後の方はダレてしまいました。
ファンキーな曲が増えましたが、昔の勢いのあるファンキーな曲はないため、昔のようなハードなファンキーな曲も入れて欲しかったかなと感じます。
まとめ
今回の新作は、ジョン・フルシアンテが復帰するということで、期待しましたが微妙な結果になりました。
ギターは前のようにハードな音に戻ったのは良かったのですが、全体的に静かな曲が多すぎて、無理矢理、ハードなギターソロを入れているように感じました。
個人的には、キラーチューンとなるような曲も収録されていなかったため、ちょっと退屈な感じのアルバムに聞こえました。
まだ、2回しか聴いていないため、何回か聴いていくと、評価も変わってくるかもしれません。
辛口の評価になってしまいましたが、私の評価が低いアルバムは、商業的に成功しているため、このアルバムも売れると嬉しいです。