Genesis(ジェネシス) 1969年-1976年のアルバムランキング
前回は、EL&P(エマーソン・レイク・アンド・パーマー)の全アルバムのランキングをしましたので、今回は、5大プログレバンドの最後として、Genesis(ジェネシス) の全アルバムのランキング付けをしたいと思います。
ジェネシスは、ピーター・ガブリエル在籍時代と、フィル・コリンズ主体の時代で大きく分かれます。
ピーター・ガブリエル在籍時代は、お伽噺風のプログレッシブ・ロックを展開し、ピーター・ガブリエルが、お面を被って、演劇的な要素を含んだライブを行っていました。
ピーター・ガブリエルは、お面を被りやすくするために、逆モヒカンの髪型にしたりしてその徹底ぶりがすごく、カリスマ的な存在でした。
そころが、1975年に突如、ジェネシスを脱退してしまいます。
ジェネシスの独断的で唯一無二な存在のピーター・ガブリエルが脱退してしまったことで、ジェネシスは解散してしまうであろうとの予想が占める中、ドラマーのフィル・コリンズがボーカルを担当することで、奇跡的に生き残りました。
ピーター・ガブリエル脱退直後は、プログレッシブ・ロックを継続していましたが、アルバム「そして3人が残った」あたりから、ポップスに変化していって、80年代中期に発売した「インビジブル・タッチ」が世界的に大ヒットすることになります。
並行して、同時期に、ピーター・ガブリエルが、ソロアルバム「SO」を発売して、「インビジブル・タッチ」とランキングの上位を争いあうことになったのは、面白いところです。
そんな、ジェネシスのアルバムを紹介しながらランキングしていきたいと思います。
今回は、プログレッシブ・ロック時代の1969年-1976年のアルバムをランキングします。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
ジェネシスのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、ジェネシスのアルバムの評価を知りたい方に、役立つ記事になっています。
ジェネシス アルバムランキング
From Genesis to Revelation 創世記
評価: 2.0
1969年に発売された実質のファースト・アルバムです。当時は、アメリカに同名のバンドが存在していたため、ジェネシスのバンド名もつけることができず、無名の悲しいバンドでした。音楽的にもまだ未熟で、難解な曲はなく、アコースティックなシンプルな演奏をしています。駄作ではあるもののピーターガブリエルの魅力的なボーカルが味わえる曲もあります。
Wind & Wuthering 静寂の嵐
評価: 2.7
1976年発売の8枚目のスタジオ・アルバムで、フィル・コリンズがボーカルに変わってからの2枚目のアルバムです。前作「A Trick Of The Tail」は、ピーター・ガブリエル在籍時のサウンドを引き継いでいて、無難なアルバムでしたが、このアルバムからフィル・コリンズらしさが現れ始めています。このアルバムで、ギターのスティーブ・ハケットが脱退してしまい、更に、初期のジェネシス サウンドはなくなっていきます。
Trespass 侵入
評価: 3.0
1970年発売のセカンド・アルバムですが、このアルバムがファースト・アルバムだと捉えられていることが多いです。プログレッシブ・ロック特有の長い曲や演奏技術の向上が見られます。ピーター・ガブリエルのボーカルが独特で、カリスマ的な存在だったことが、このアルバムから伺えます。ライブで定番になる「Stagnation」や「The Knife」が収録されており、特に「The Knife」は、題名通り、尖った鋭い曲です。
A Trick Of The Tail
評価: 3.5
1976年発売の7作目のスタジオ・アルバムで、ピーター・ガブリエルが脱退した後の最初のアルバムです。前作「幻惑のブロードウェイ」ほどの大作ではありませんが、ピーター・ガブリエルのサウンドをうまく引き継げていて、フィル・コリンズの声質がピーター・ガブリエルに似ていることもあって、ピーター・ガブリエルが脱退したことを感じさせません。ピーター・ガブリエルはジェネシス脱退後、ワールド・ミュージックに方向転換するため、良い時期にジェネシスを脱退したのかもしれません。
Nursery Cryme 怪奇骨董音楽箱
評価: 3.8
1971年発売の3枚目のスタジオアルバムで、このアルバムから、スティーブ・ハケットとフィル・コリンズがメンバに加わり、ジェネシス最強のメンバが揃ったアルバムです。「怪奇骨董音楽箱」から「眩惑のブロードウェイ」までの4枚は、神がかっていて、どのアルバムを1位にしてもおかしくない素晴らしいアルバムたちです。人の生首をクリケットしている怖いジャケットは、ジェネシス独自の世界観を表しています。今だと、発禁されそうなジャケットですね。ピーター・ガブリエルのボーカルが独特感があり、すごいです。
次は、3位 → 1位 です。
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