EW&F(アース・ウィンド・アンド・ファイアー) 全アルバム ランキング
前回は、EW&Fの1971年〜1980年のアルバム・ランキングをしましたので、今回は、1981年以降のアルバム・ランキングを行いたいと思います。
1981年以降のEW&Fは、時代に合わせたサウンドを追求しすぎたために、1970年代全盛期の素晴らしさが無くなってしまいます。
その中でも、何枚かは、良いアルバムも発売していますので、それらも踏まえ、1981年以降のアルバムをランキングしていきたいと思います。
ランキングは、個人的な独断と偏見で評価していますので、世間一般の評価とは異なるかもしれませんが、その点は、ご了承ください。
EW&Fのアルバムを聴いてみたいけど、どのアルバムから聴けば良いか分からない方、EW&Fのアルバムの評価を知りたい方に、役立つ記事になっています。
EW&F アルバムランキング
Electric Universe
評価: 1.5
1983年発売の13作目のスタジオ・アルバムで、アルバム名の通り、電子音を多用したアルバムです。1970年代のEW&Fの壮大な宇宙を感じさせるサウンドは全くなくなってしまい、昔からのEW&Fのファンにとっては、聞くのが辛いアルバムだと思います。1970年代のEW&Fを知らない人は、そんなに悪いアルバムだとは思わないかもしれません。この時代のEW&Fは、迷いの時代だと思います。このアルバムが不評だったためか、この後、EW&Fは、活動を一時停止してしまいます。
Heritage
評価: 1.8
1990年発売の15作目のスタジオ・アルバムで、1980年代後半から1990年代前半にかけて流行した「ニュージャックスウィング」のリズムを取り入れたアルバムです。そのため、全体的に、軽いサウンドになってしまいました。The Boysや、MC Hammerがゲスト参加しており、特に、MC Hammerがフィーチャーされた「Wanna Be the Man」はHip-Hopが取り入れられ、EW&Fの新境地を感じる曲です。好みが分かれそうなアルバムです。
Powerlight 創世記
評価: 2.0
1983年発売の12作目のスタジオ・アルバムで、前作「天空の女神」の続編のようなアルバムです。前作「天空の女神」が売れ、その勢いを持って制作されたアルバムですが、「Fall in Love With Me」がヒットしたぐらいで、アルバム全体としては、魅力のある曲がなくなったように感じます。このアルバムあたりから、今までのEW&Fファンだった人達は、離れていってしまったのではないかと思います。
Now, Then & Forever
評価: 2.2
2013年発売の20作目のスタジオ・アルバムで、モーリス・ホワイトが抜け、フィリップ・ベイリー、ヴァーダイン・ホワイト、ラルフ・ジョンソンの3人になってしまったアルバムです。そのため、フィリップ・ベイリーのファルセットのボーカルが中心のアルバムです。1CD版と2CD版があるようで、2CD版の方は、2枚目のCDに、1970年代からの選曲が中心のベスト盤になっています。だから、「Now, Then & Forever」というアルバム名になっているのですね。2CD版の方を聞いてしまうと、モーリス・ホワイトが抜けてしまったことの大きさが更に分かってしまいます。
Holiday
評価: 2.4
2014年発売の21作目のスタジオ・アルバムで、クリスマス・アルバムです。現時点で、EW&Fのラスト・アルバムでもあります。企画的に制作されたアルバムだと思いますが、クリスマス・アルバムがラスト・アルバムになってしまったのは、少し淋しい感じがします。ただ1970年代のサウンドで、聞き応えがあるアルバムです。なぜか、日本の童謡「雪やこんこん」が取り上げられていたり、1970年代のEW&Fの曲「Happy Feelin」と「September」をベースにした曲が収録されていたりします。
Touch the World
評価: 2.5
1987年発売の14作目のスタジオ・アルバムで、ジョージ・デューク、ジェフ・ポーカロなどがゲスト参加しているアルバムです。前作「Electric Universe」の後、モーリス・ホワイト、フィリップ・ベイリーは、それぞれソロ・アルバムを発売しヒットしたため、このままEW&Fは消滅してしまうであろうと思われていた中、突然、4年ぶりに復活したアルバムです。前作「Electric Universe」は、EW&Fの特徴であったホーンが薄れてしまったアルバムでしたが、このアルバムでは、ホーンを復活させています。ただ1980年代後半の時流にのったサウンドで、今までのEW&Fのサウンドとは異なります。
次は、5位 → 1位 です。
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